iの一期一会

アラサーiの日々のこと。

October 16.

天気:晴れ

睡眠:微妙

起床:9:00(活動開始は14:00)

体調:午前中最悪、午後から外出。

 

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毎日、読書をして過ごしています。

何を読んでいるかというと、ひたすら村上春樹の著作です。

最近読んだのは3作品。読んだ順に。

「遠い太鼓」

「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」

 「アンダーグラウンド

 

遠い太鼓 (講談社文庫)

遠い太鼓 (講談社文庫)

 

 

 

これには、共通点があります。

物語ではない、ということです。

今小説の類いを読むのは、やはり少しつらいのです。

 

 

これらを選んだのは当初は特に理由がなかったような気がします。

単純にベッドに寝っころがっていたら「遠い太鼓」が積んであって(よく枕元読みかけの本を5冊くらい積む癖があるのです。高くなってきて本のプレッシャーを感じるようになると、BOOK OFFに売りにいきます。笑。)、それを読んでいたら、そうだ、村上春樹を読もう!という気持ちになったのです。

 

 

わたしは熱心なハルキストではないですが、中学生の頃から読み始めて、直近の作品「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」と「アンダーグラウンド」以外は短編も長編もエッセイも紀行文も対談集も(河合先生との対話集はすごく面白かったです。)割とほぼクリアしています。

そういえば。

 

ただ、その中でどれが一番好きかと言われたら、私は「遠い太鼓」を挙げます。

理由は、中身が軽いから。

ひたすらだらだらながくてエッセイとかテキストとかの短いやつが適当にころころいっぱい配置してある本です。

ゆるいのです(笑)。そのゆるさが好きなのです。

イタリアの郵便局についての記述と、イタリアについては愛を感じます(笑)。

説教臭くなくて(たまにそういうのあるでしょ?)、つまり結構どうでもいいことをぐだぐだ書いてある(もちろんプロなのでそうではないとは思うのですが)ので読むときに気楽に読み始められて、げらげら笑って読み終えるコミックエッセイみたいな感じの読了感なのです。

電車で読んでいると、うっかり吹き出してしまうことが多くて、周囲に怪しい人扱いされるので注意が必要(笑)。

そういえば昔よく怪しいひと扱いされたな。

 

 

この本は、結構長くて、そのため本が重いです(笑)

文庫本を抱えて読むと腕が疲れてくるので正直「うっ」と思うのですが(寝っころがって読むから悪いのだけど)、まあ大丈夫。

結構軽く読めます。

何も考えたくないときにおすすめです。

 

 

「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」

 

 

この本は今回はじめて読みました。

割と最近出版されたみたいです。

村上春樹さんがインタビュイーとなっている、インタビュー集です。

聞き手は海外のメディアだったり、日本のメディアだったり様々。

さくさくよんで読飛ばしている部分もかなりあるのでなんですが、昔の著作の感じからは考えられないくらいなんか丸くなったな、という感じがします。

そりゃそっか。

だんだん年齢もとっていくわけだしね。

著者についてはどうでもいいよ、という人(村上本の物語が好きな人)には種明かしになっちゃうような感じがあって微妙に好きにはなれないような気はします。

熱狂的なファンは好きそう。

大学でも「村上春樹について分析する」みたいな講義が結構あって、たまにとったりしていたのですが、それを思い出しながら読むとふんふん、みたいな感じになります。

よく言われるのはコミットメント(現実世界と接続する)とデタッチメント(現実世界から切り離す)ということでこの方の著作は前半・後半が分けられるみたいな話があるのですが、それについても触れてました。確か。

 

前半については(時代のせいもあるのでしょうが)、なんだかざっくりいうと「体制」みたいなものがあって、体育会系のような熱狂的マッチョな空気からは遠ざかるようにしてそういうのを一段遠くから冷めた視線で書かれているのが前半作品「風の歌を聴け」(72、73年くらい。確か)〜「ダンス・ダンス・ダンス」(88年)というところ。

これがデタッチメント。

 

そして高度経済成長期を経て、バブル経済に突入し、"Japan as No.1"という今となっては冗談みたいな素晴らしい黄金時代にはご本人はあまり日本にはいらっしゃらなかったと記憶しています。

この時期の本はデタッチメントとコミットメントの間で揺れている感じ。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」〜「ねじまき鳥クロニクル」くらいのところ。

「国境の西、太陽の南」あたりは割と好きな気がする。

 

 

その後、阪神大震災地下鉄サリン事件を経て、失われた20年の経済停滞期に入ってきてからの作品については日本で書かれています。

このあたりから現在に至るまでは、コミットメントの時代と言われています。

アンダーグラウンド」「海辺のカフカ」「アフターダーク」「1Q84」「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」・・・etc...

地下鉄サリン事件のノンフィクションで書かれているのが「アンダーグラウンド」で、ながらくこれについてだけはなんとなくわたしは敬遠していたのですが、今回読むことになりました。

当時は何がおこったのかよくわかっていなくて、でも読んでいると確かに今の空気の原型みたいなものをすごく感じます。

 

 

そんな背景を思い返すと、結構楽しく読めた気がします。

でも海外で出版されるときって順序が狂うことあるんですね。

感覚的には「1Q84」とかの後に「羊をめぐる冒険」を読むとかなり不思議な感じな気がするけど。

 

 

長くなってしまったので、「アンダーグランド」の感想はまた後日。

 

 

やっぱり好きなのかな。こんなに書けるって(笑)。