歴史と芸術と美食の街、フィレンツェ

確か10年くらい前だったと思う。

”行ってみたい場所を口にしていると、いつか行けるようになる”という迷信のような願掛けのようなことを耳にした。

そんな馬鹿な、と思いつつ期待値3割くらいの心持ちで、ことあるごとに言い続けていたら、先月夢のひとつだったパリ観光は確かに実現したので、なるほど、確かにやってみる価値はあるかもしれない、と最近は思っている。*1

そんな気持ちにぴったりなお題が登場していたので、エントリー。

 

 

ヨーロッパの国々については、昔よくTVでロケとかやっていたせいか、かなりの頻度で目にした記憶がある。

いつかはいってみたいと思う場所は山ほどあるのだけど、なかなか遠くて(ついでに高いし)、腰の重い私としては計画の段階でつまづくのだけど、イメージできる姿があれば、まあいつかどっかで行くだろうと思うので、せっかくなので思いついたことをもう少し詳細に書きたい。

 

 

そんなわけで、今、私が行ってみたいと思いつくのは歴史と芸術と美食の街(だと勝手に思っている)、フィレンツェ

なぜ、フィレンツェなのか。

ひとつは、私が食いしん坊&ワイン好きなこと(ウンチクを語れるほど詳しくはないし、そんなに飲んだり買ったりはしないけどこのエリアの赤ワインはバリエーションがあって好き)。

2つめは、芸術と歴史好きがあいまって。

3つめは、小説と映画の影響。

 

グルメのはなし 

グルメと言えるほどではないけれど、そこそこいろんなところに食べに出かけることは好きな方。

実家に住んでいる頃の”週末は外食”*2の行動様式が結婚してからも割と続いているので、比較的外食が多いせいか、そこそこ食いしん坊ではあると思う。*3

イタリアの食文化についてとても魅力を覚えたのは、村上春樹の本を読んでいてもちょいちょい登場してくるせいだと思う。

その描写が本当に絶妙で、何度も繰り返し読んでるうちに、やっぱり1回は行かなきゃな、と思うようになった。*4 

 

芸術と歴史好きの話

フィレンツェメディチ家と言えば、中世ヨーロッパ史の主役で歴史の教科書で1度ならず何度か目にすることのある重要箇所。

世界史は高校生の時にあまり一生懸命勉強しなかったので、基礎知識程度しかないので行く前には予習しようかと思うのだけど、古い建築物がたくさんあるのは見ていて飽きなさそうだ。

価値ある美術品が街中のいたるところで見られるのは楽しそう。

今回、パリに行くついでにロワール地方の古城めぐりをしたのだけど*5、何度かダヴィンチの話が登場して、その影響力を改めて肌で体感したので、その元になった街を見てみたいという好奇心もある。

そういう点では、私は京都もとても好きで結構な回数訪れているのだが、様々な時代の建築物や屏風や彫刻などが見られて学生時代は苦手だった美術史もそこそこ知識が積み上がってきている気はする。

歴史を積み上げてきている街は、それはそれで趣きがあってうっとりしてしまう。

 

 

小説と映画の影響

その作品は、「冷静と情熱のあいだ」。

著者はBluが辻仁成、Rossoは江國香織

ひとつの(元)カップルの男性と女性のそれぞれの視点から書かれた作品で、Bluの舞台はフィレンツェ(と東京・梅ヶ丘)、Rossoの舞台はミラノ

出版後、割とすぐに映画化されたので見に行ったのを覚えている。*6

ちょうど高校生くらいの思春期の多感な時期だったからか、話の中身はそこそこに、その背景として写り込んだフィレンツェの街並みが強烈に印象に残った。

石畳と煉瓦造り。

くすんだオレンジ色で統一された街の色。

未来に登ろうと約束したドゥオモ。

時間を止めた街、フィレンツェ

 

小説も映画もよく言えばかなり感傷的なで文学的な作品なので、そういうのが好きな人にはぴったりはまるけど、悪く言うと説明しないんだけど説明しすぎな感じがあるので好き嫌いは結構はっきりわかれる作品だと思います。

最後までよくも悪くも文学的だからかな。

 

出てくるドゥオモにはいつか登りたいと思っているのだけど、このあいだパリの凱旋門に登ったら結構大変だったので*7、ちょっと考える.....。

いや、がんばるけど!

 

 

 

冷静と情熱のあいだ(通常版) [DVD]

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イタリアという国は、いい加減だけど職人的で、それぞれの地域が強烈な個性を放っている国ではない共同体的な何かなのでは?というイメージを持っているので、凸凹感はすごく面白そうだと思っているのだけど、東京に住み慣れるとけっこうつらいかもしれないと思っている。

でも”センス”とは何か、ということをとてもよく知っているところでもあると思うので、いつか行ってみたいな、と思っています。

 

 

辻仁成の小説は、海外を描いた時にすごい印象に残るんだよなー、と思っていて、「冷静と情熱のあいだ Blu」はもちろんなんだけど、「サヨナライツカ」もそんなに辛くなくて読めるのでわりといいですよ!

お子さんとパリに住んでいるみたいで、instagramにあがってくる写真が美味しそうなんだよなぁ。

小説家ってなんでグルメなの?

 

ちなみに....結婚式のときの質問で”一緒に行ってみたい場所”は、「ダーリン→プラハ 私→タヒチ」となっていたのでほんとお金かかるわー。と思って作りました。

いつか全部実現するといいな♡

 

今週のお題「行ってみたい場所」

 

*1:そういえば、結婚した時にもその数年前に暗示のような「結婚できると思う?」といったなぞかけをされたことがあって、そのとき確かに「たぶん、すると思います。」と言ったら確かにしたし、結婚式についてもほぼ自分の希望は叶った気がする。おまけもついた。

*2:サザエさんの家族的な夜ご飯の時間を毎日設けていたが、大人になってそれをやり続けるのも疲れたので、その時間を解体する目的だったと思う。

*3:外食好きな人にとっては美味しい物とカジュアルからハイソまでのお店が揃っている東京は天国みたいな街だ。

*4:村上春樹作品はご飯とかお酒の描写がすごい肉感的というか印象的で、匂いまで想像できそうなんです。

*5:今度エントリーを書きますが、かなりよかった!

*6:めずらしく、確か水曜日のレディースデーに母親と2人で観に行ったんだけど、よく考えたら結構なミスチョイスな映画だな。エロいシーンあったような....。まあ、観た本人は忘れてそうだけど。

*7:まさかの階段....!でも他の観光客はみんな普通に登っていたので結構健脚なのね。