ヨーロッパに行ってみたい。
そんなとてもぼんやりした思いを抱いて10年以上。
確固たる意志を持っていれば、もっと早い段階の若い時期に実現したと思うけど、そこまで思いが強かったわけでもなかった私。
元々海外への興味は早くから持っていた方だとは思うけど、持ち前のぼんやり感と腰の重さも相まって、遊びに行くまでに結構な時間がかかりました。
遠足の前日みたいなワクワク感と、準備と計画のめんどくささとを抱えて迎えた当日。
1ヶ月前の8月にはバルセロナでテロがあったり、不安定な東アジアの国際情勢のこともあって計画の段階で何度か迷いはあったのだけど、えいやっと出発。
飛行機のチェックインは出発30時間前からネットチェックインが可能だったので、前日の夜に手続き済。
スーツケースは空港に宅急便で送付済みなので当日カウンターで受け取るだけ。
成田までのスカイライナーの座席も指定済み。
よし、遊びに行くぞ!
と思って、目覚めた早朝に手元に届いたFB Messengerの1通の通知。
相手方はKLM。
書かれていた内容は、”成田→アムステルダム行きは、機材遅延により、出発時刻が1.5時間遅れます”という内容。
うぉい.....!まじか!!!!
早朝で寝ぼけていた頭も一瞬で覚めました(笑)
アムステルダムからトランジット予定の飛行機あるんだけど、どうするよっ!?
私、トランジット初めてなんですけど!?
パニックになっている私をよそに、ダーリンはのんびり構えている。
「まー、とりあえず空港に行ったらなるようになるべ。」
”えーーーーーっ!!!!”というツッコミは置いておいて、まあそれもそうだなと思い直して一路成田へ。
スカイライナーに乗って一息ついた頃、車内のあちこちでスマホ音が鳴る。
なんだろう?と思ってダーリンのiphoneを覗き込むと、原因はJアラート。
えっ、まさかの北朝鮮のミサイルですか?
ヨーロッパ航路って、北側のロシアの上のところ通るんじゃないの??
ほんとこわい。
と思うことはいっぱいあって、アムステルダムに到着するまでは正直かなり緊張しました。*1
なにはともあれ、成田に着いてからスーツケースとレンタルwifiのピックアップ、それにユーロの両替を済ませてからチェックインカウンターへ並ぶことに。
アムステルダム便はかなりトランジット予定のお客さんが多く、カウンターの列はなかなか進まない.....。*2
ようやく自分達の番になって、パスポートと予約番号を印刷したものを差し出す。
カウンターのお姉さんは端末を叩いて色々確認したあとに一言。
「あー。アムスからの便、間に合わないかも。ちょっと待ってくださいねー。」
再度、どこかへ連絡したり、確認したあと、
「微妙なんですよね。今確認したところ、ぎりぎり間に合わないこともないけど、時間が短いからlost baggageになる可能性が結構あります。
アムスからバルセロナの振替可能な便を探してみたんですけど、あいにく1本で行ける便は満席なんです。
現状できる一番いい方法は、トランジットが増えるんですけど、ルフトハンザ便に予約を振り替えて、
1)成田→アムス、2)アムス→フランクフルト、3)フランクフルト→バルセロナ
の経路で行くと、それぞれ余裕持ってバルセロナまで行けるんですけど.....。」
とのこと。
まさかのオランダ&ドイツ経由.....ww
「どうする?」「でも別の便って振替られないんだよね?」とダーリンと話つつ、再度カウンターのお姉さんと話す。
「振替たら、アムスから1本では行けないってことですよね?」
『そうなりますね。』
「ギリギリ、今の予約のままでもできないことはないんですよね?」
『まあ、不可能ではないですが.....。バルセロナに着いてから荷物でてこないってこともありえますよ?』
「・・・・。」(おどしですか.....?)
『できないことはないんですが、私だったらこの状態ならルフトハンザ便で行きます。』
こんなやりとりをしたあと*3、言ってもしょうがないのでルフトハンザに振り替える旨を伝える。
すると、
「今、ここのカウンターではアムステルダムまでのチケットしか発券できないので*4、アムスに着いたら、スーツケースをピックアップして、ルフトハンザのカウンターに行ってチェックインしてください。可能であれば、ネットでチェックインした方が早いです。」
と教えてくれた。
トランジットの時の手順がよくわかっていなかったので、日本語で確認出来る今のうちに色々確認する。
通常だと、荷物は成田で預けたらバルセロナまでピックアップしないでOKのようだが、アムスで荷物をピックアップするという。
Meaning what??
荷物ピックアップするってことは、中でそのまま乗り換えできないってこと??
→その通り。
”荷物をピックアップしてルフトハンザのチェックインカウンターへ行く”というのは、アムステルダムで1度入国審査を受けて荷物をピックアップし、到着ゲートから出たあとに、出発階にあるルフトハンザのチェックインカウンターへ行き、チェックイン手続きをしてフランクフルト行きの便に乗るということだった。
複雑すぎるよ......。
ようやく、手順を理解したダーリンと私は、荷物を預けてアムステルダムまでの航空券を発券してもらい、出発ゲートへ。
持ち込みの手荷物の中には、100均で買った「アイマスクと耳栓」「本」「ガイドブック」「iphoneとその充電のための尻尾(線みたいなやつ)」「持ち運び用スリッパ」「(ダーリンの)コンタクト液」「ことりっぷ スペイン語」を詰め込んだのだけど、スリッパとアイマスクと耳栓は思った以上に機内で役立ったのでよかったです。
余談ですが、ことりっぷスペイン語とことりっぷフランス語は今回の旅ではあまり使いませんでした。
でもあるに越したことはないです。
どうやら、この時はtweetするくらいにはパニックだった模様。
新婚旅行でバルセロナへ向けて出発。
— i (@iixxx_xx) 2017年9月15日
KLMでアムステルダムトランジットのバルセロナの予定が、機材遅延でアムステルダム→バルセロナ便がルフトハンザに振り替え。
アムスとフランクフルトで2回トランジットすることになったんだけど、不安しかない…(°▽°)
スペ語とかフラ語とかオランダ語とかドイツ語とかもあれだけど、英語すらあやしい…。
— i (@iixxx_xx) 2017年9月15日
まじトランジットだいじょーぶだろうか。
あと荷物がちゃんとピックアップできるのとホテルにちゃんとつけることを祈る/(^o^)\
出発前の成田第一ターミナル。
無事に成田で出国してからいの一番にしたことは、バルセロナのホテルにメールを打つこと。
兎にも角にも、無事に着けるか不安と期待と半々ではあるけども、予定より5時間くらい到着が遅れることを書いて送信。
比較的すぐに返信が戻ってきて、OKの返事がホテルから戻ってきたことを確認してから免税店を軽く覗いてみるものの、特に欲しいものもなかったので、出発までのんびりお茶でも飲むことに。
ルフトハンザ便のネットチェックインも試みたものの、できなかったのでもうしょうがないな、と思うことにして諦めることに。
現地に着いてから考えよう....!
全ての便を今回はエコノミーで取ったのですが、KLMはすごく快適でした。
エールフランスもルフトハンザもいたって普通で良かったんですけど、KLMは快適。
何が違うんだろ〜?
CAさんたちが結構ラフだから、というのもあるかも。
いや、結構テキトーでした。
日系エアだったらまずないな、と思って見てたですが、例えば機内食。
配る時は2つの通路を同時に行くじゃないですか。3、4、3の座席のときって。
で、チキンが切れてフィッシュしかなくなっちゃったけど、お客さんがチキンがいいっていうとき。
日系エアって、たぶん取りに戻ると思うんですけど、どうしたかというと、逆サイドに声かけて、
チキンある?→あるよ→ちょっとそれくれる?→はい、どーぞ(席の上からパス....! )
って感じでサーブするんです。
いや、普通どうなの?って思うのかもしれないけど、私はそのくらいの方が気楽だからそういう感じがちょっと楽しかったり。
難点を言うと、KLM&エールフランスは経営元が一緒なんですが、エアチームがスカイチームなのであんまりマイルがたまらないんですよね.....。
日系エアはスカイチームの会社ないから.....。
デルタのマイルを持っていたので、そっちで貯められるかな、と思ったらうまく入らなくて、なんとなくなんですが、アメリカ発の便じゃないとたまんないんじゃない?疑惑.....。
とりあえず、フライングブルーを作りましたが。*5
機内食はフツーに美味しかったです。(ダーリンいわく、パンが美味しい。)
飛行機内で作業できるうちに、と思い、SIMだけ先に入れ替えました。 *6
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色々調べてみたところ、とりあえずamazonで購入できそうだったので、これを買ってみて現地で使いました。
音声+データSIMは見当たらなかったのでやっぱり現地に行かないとないのかなぁ。
トランジットしたアムステルダムの空港のフリーwifiを使って設定落としたのですが、1度設定を落としたら、国が変わっても勝手に通信会社を選択してくれるみたいでその後は何もしなくてOKで、そのまま使えました。
なんて便利な時代!
途中飛行速度を飛ばしたのか、出発は1.5時間遅れでしたが、 スキポール空港(アムステルダム)に到着したのは定刻より30分遅れくらいでした。
入国審査も無事に済ませて荷物もピックアップしたところで、いざルフトハンザのカウンターへ。
入国スタンプ、スペインの予定だったのにオランダになったよ....。*7
さて、ここからは本当に日本語が通じなくなるので、結構気合いを入れていきました。(気持ちだけ。)
問題は......。
遠いよ、ルフトハンザのカウンター!(いちばん端っこなんだもん....)
空港のKLMのお姉さんをつかまえて(頑張って)英語で質問しつつ、なんとかルフトハンザのカウンターへ。
カウンターのお姉さんに予約番号の紙を渡して英語で事情を説明する。
端末を確認して言われたことは、”KLMからの振替?ブッキングは入ってるけど、席取れてないね。ちょっと待ってて、確認してくる。”ということ。
げげげ。もしや、ダーリンと席離れる?しょーがないっちゃしょーがないけど....。
と思いつつ、10分から15分くらい経ってからお姉さんが戻ってきて、ようやくチェックイン。
とりあえず、フランクフルトまでは隣は無理だったから前後にしたけど、フランクフルトーバルセロナ便は隣にしといたよ。と言われてひと安心。
英語で説明してくれたんだけど、はじめは全然耳慣れしてないから何言ってるかわからなくて、いっぱい説明してもらってようやく理解できた.....。
スーツケースはここで預けたら、バルセロナに着くまで拾いに行かなくていいからね!と言われて、本来はそういうシステムなのか....、とちょっと納得。*8
身体チェックを通過して、搭乗エリアへ。
待ってる間に空港のフリーwifiを使ってSIMの設定を落として(ついでにビールも飲み)、フランクフルトへ。
日本人どころかアジア系の乗客めっちゃ少なくて不安になりましたが、すぐ慣れました。
ルフトハンザ便はエアバス機だったと思うんですが、エンタメ的なものは一切なかったんだけど*9、スナック&ドリンク(ビールやワインのアルコールも選べる)の提供はあったので面白いなぁ、と思いました。
日本だとあまりない感じの提供サービス。
みんなカジュアルにビールとかワインとか飲んでるので、すごく海外にきた感がある。
アムステルダムーフランクフルト間のフライトはだいたい1時間くらい。
結構近くて、すぐ着きました。
フランクフルト空港での乗り継ぎは、外に出なくていいので、案内板をチェックして次の便の搭乗ゲートへ行くだけでOK。
結構この時点でヘロヘロで、さすがにビール飲んだりワイン飲んだりする元気も残ってなくて、少しだけ周囲を探検してからは椅子に座ってぐったり。
バルセロナまであと一息。
もうひと頑張りします。。。。
フランクフルトーバルセロナ間のフライト時間はだいたい2時間くらい。
さっきのフランクフルトまで飛んできた飛行機と同じタイプの機体で、やっぱり同じようなスナック&ドリンクが出てくる。
お客さんはドイツっぽい人が多かったフランクフルト便と違って、スペインっぽい人が多かったので、その変化がちょっと面白かった。*10
隣国が近いってこういうことかー、となんとなく肌感覚で理解出来る。
成田を出発してから、トラブルもあって20時間。
到着したのは真夜中の24:00!予定より5時間遅れ。
まあ、しゃーない。
ようやっとバルセロナのエルプラット空港へ到着......。
スーツケースをピックアップするついでに、自動販売機を発見したので水を買おうとしてお金入れたのに水が出てこなくて、ダーリンと喧嘩になったのはたぶんフライト疲れのせい....(笑)
忘れてましたよ、ここが日本でないことを。
海外の自動販売機って全然信用しちゃいけない代物だってことを。
ちなみに、ダーリンも別の自動販売機で再実験したところ、モノは出てきたけどお釣りはでてこなかったという....w
あらためて、東京って実はすごいんだな、って思った。
現地の治安がどんな感じか全くわからなかったので、できればタクシーを使わずにホテルまで行けそうな時間の飛行機を取ったのだけど、結果的にタクシーを使わざるおえない時間帯に着いたので、諦めてタクシーでホテルまで移動してチェックイン。
チップ分のせて40ユーロ行かないくらいだった気がする。
ぼったくりが怖くて戦々恐々としてましたが、普通に親切でした。
バルセロナのタクシーってプリウスとかの日本車ばっかりなんですけど....。
ホテルの内装はモダンでシックな感じ。
フロントはちゃんと英語もOKなので、ホテル滞在で苦労することはなかったです。
色々お願いしたけど、ちゃんと対応してもらえました♡
とは言え、ホテルに着いてベッドに沈んだのはam1:00。
なんとかトラブルも乗り越え、着いてからは爆睡でした。
まあ、そーだよね。
そんな感じで、次回(バルセロナ観光編)に続きます。
*1:ヨーロッパに着いたら着いたで別のことで緊張の連続でした。
*2:アムステルダムスキポール空港はヨーロッパのいくつかあるハブ空港のひとつ。
*3:こんなやりとりばっかりだから、この時全然カウンターの列が進まなかったんですよね、たぶん。
*4:エアラインのチームが違うため予約システムが異なるらしい。KLM=スカイチーム、ルフトハンザ=スターアライアンスの所属です。
*5:正確に言うと、エールフランスとJALはチームは違うけど提携はしているのでマイルはたまればJALで使えそうです。
*6:普段、iphone7のSIMフリー+mineo dプランで利用しています。今回初めて海外用のSIM買って、入れて使ったんですが、マジで便利でした。SIMフリーすごい。iphone素敵。
*7:シェンゲン圏内は、シェンゲン圏に入る時とシェンゲン圏から出る時だけ審査があって、それ以外の圏内移動時は国境を越える時も特にチェックがないので。ついでに入国審査の書類みたいなのも一切なくてラクでした。凄いな!アメリカは結構うるさいのに....。 cf:シェンゲン協定 - Wikipedia
*8:おそらく、同じエアラインチーム間のトランジットの場合、はじめに乗るときに預けたら、最終到着地点まで取りに行かなくていいんだと思います。
*9:日系エアラインの国内線は、だいたい音楽とイヤホンくらいはついている認識。但し、羽田発のゲートがバス利用の地方便はないのも多い。JALとかでも。
*10:日本だとそういう体験をできる機会はあまりないので。