【Advent Calendar 2022】#24 Merry Christmas!疲れ果てていても、いつものあそこに行ってお風呂に浸かれば元気になれる場所

Merry Christmas 🎄🌠

ここまでAdvent  Calendar 2022をお読みいただきありがとうございます。

毎日、今日はどこかな〜?

というような、少しのわくわくをお届けできていたら嬉しいです。

 

 

Day24は、ホームに戻ってきて梅の湯。

はじめて梅の湯にきたのは2018年の4月。

 

 

 

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そこまではどちらかというと斉藤湯や萩の湯をはじめとした銭湯に行くことの方が多かった。

その2つに比べるとアクセスに少々難があったからだ。

途中で田端駅から東43のバスに乗ったら近いな?*1と気づいてからは頻度が格段にあがった。

ここ数年は

困ったら梅の湯、

めんどくさくなったら梅の湯、

動けなくなったら梅の湯、

と考えるのがめんどくさい時には梅の湯に行くことにしている。

気持ちが元気でどこに行こうかわくわくしてる時はともかく、思考することすら億劫な時には、とりあえず「ここに行く」というのを自動化しておくと、余計な労力を使わないで済むので良い。

調子が絶不調で僅かに残った力だけでも動けさえすれば、お湯に浸かってサウナに入って水風呂にさえつかれれば、多少気持ちが復活することも多いのだ。

 

 

最近はあまり一緒に行かないけど、ダリンも梅の湯は好きだ。

平日の夜に行けばそこそこ空いているし、だいたい常連さんの多いお風呂屋さんである。

コロナ禍で定員3人+黙浴が定着したサウナに、空いてる隙を見計らって入るのにも慣れてきた。

コロナ禍以降に入りに来るようになった人もだいぶ増えてきたので、ここのサウナがコロナ前はまちの社交場だったことを知ったら驚かれそうな気がする。

最近はすっかり瞑想のためのボナサウナになっている。

以前ここは常時5人入っていて、ここに入ると荒川区の銭湯や選挙やお店の開店閉店などの街情報をキャッチできたのだ。*2

コンパクトなボナサウナはだいたい90℃くらいの設定で、ストーブの"がこん"と鳴る音が好きだ。

ふだんは7分から10分くらい入っている。

完全な無音の空間で、精神的につかれていても楽に入れるのがいい。

ここのサウナは柔らかい熱が上からも背中からも落ちてきて、汗をかき始めるとすぐに汗がダラダラになる。

水風呂は22℃くらい。

表示の温度よりも冷たく感じるので、ちょうどよい温度で入れる。

毎日変わる薬湯(だいたい5〜6種類の薬湯をまわしている)は、フロントで入浴剤も販売している梅の潤肌、よもぎ、実母散、お茶、ラベンダーなどがレギュラー登場して、そこに季節によって乾燥生姜、陳皮、カモミールローズマリーやミントが登場する。

どの薬湯もほんとうにいい香りで、熱湯の薬湯に浸かると香りも効果も抜群の楽しめる。

梅の湯薬湯はほんとうに人気だ。

わたしのおすすめは乾燥生姜だけど、ローズマリーやラベンダーも捨てがたい。

よもぎも実母散もいい。

 

 

たっぷりたのしんだら、露天風呂で休憩するもよし、寝湯に寝っ転がって夜空をながめるのもいい。

春は近くにある桜の木から花びらが舞い込んできて浴槽にはらりと落ちて幻想的な風景になるし、冬の雪が降っている日には雪見風呂ができる。

降らなくても刺すように寒い外気に晒されていると自然とお湯に浸かりたくなる。

四季をたっぷりと楽しめる露天風呂でなのだ。

内湯でいちばん広いお風呂は水素風呂になっていて、子どもからお年寄りまで幅広く楽しめるようになっているここは親子連れ(子供を連れてるパターンもあれば老齢のお母さまといらしている方もいる)も多い。

ロビーも広くとってあり、ほんとうに街のホットスポットになっていて、ここにくるといつもちょっとだけ楽になって最後に帰れるのがいいなといつも思う。

 

 

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銭湯図解のボードが置かれてた時のやつ。

後ろに描かれているのは梅の湯の女湯です。

 


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丑年の時のゆっぽくんのぬいぐるみ

今年は寅の帽子をかぶっているので、来年になったらウサギの耳になるんだろうか...?

 

 

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荒川区の銭湯ハンコの缶バッチ

としぞーさんハンコで可愛い

 

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銭湯お遍路してる方は1度はみたことがあると思うとしぞーさんのハンコ。

ちなみに、荒川区はみんなとしぞーさんのハンコなんですよ。

 

 

arakawa-sento.jp

 

今年もスタンプラリーの季節がやってきました。

 

*1:最寄りの停留所は西尾久二丁目

*2:但し狭いサウナなので賛否はあった。

【Advent Calendar 2022】#23 大好きだった場所の魂を継承したサウナが、どんどん進化していく

Day23、東名厚木健康センター。

神奈川の女性サウナ、といえばここは絶対に外せない。

 

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系列であるラーメン屋、ぎょうてん屋も隣に併設されてます。

 

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20000件のサ活Thanksボード!

私の名前もある。

 

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夜のラッコのネオンもかわいい。

 

お店のカラーはたぶんピンク。

湯の泉グループのお店は草加=緑、厚木=ピンクのイメージで色を使ってると思う。

常連さんの思う相模の色は青なので、やっぱりイメージカラー青になるのが面白い。ニューウイングもふろ国もスカイスパも相模もみんな青!

視覚情報は意外と大事!*1

去年こっそりここのサウナに魂を置くことにして、相模から厚木に持ってきた。

厚木のサウナは入れば入るほど、相模のサウナを継承していると思う。*2

 

 

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相模にあった効仙薬湯の看板(たぶん)

なつかしい

 

 

相模のサウナよりもカラッとしていて、熱の重さはないけれど、女性サウナはセルフロウリュができるので湿度を自由に調整できるのだ。

あんなに広いサウナ室でセルフロウリュさせてくれる施設、女性サウナではほとんど見かけない。

サウナ室が広ければ広いほど蒸気が広がるのに時間がかかるのだけど、この空間を今わたしが支配している...!と感じられてちょっとした支配欲を満たせる感覚があって*3、あそこのセルフロウリュはほかでやるのとはちょっと違う気がする。

熱波師さんとかアウフギーサーさんとか、こんな楽しいことしてたのか...!と思ったりする。

自分でロウリュした熱が空間の熱を作り出すのって、広ければ広いほど独特の快楽(というか愉悦?)があります。

あ~、たのしいなぁ...、とニマニマしちゃう。

 

 

神奈川県のサウナ好きな女性の人気を二分しているのは、Day2に書いたスカイスパYOKOHAMAとここ東名厚木健康センターだと思う。

ここには、その女性人気を高めた仕掛け人(仕掛けた、というよりもひたすら誠実に、お客さんの声に応えてきた、という方が正しい)がいる。

ロウリュウ姉妹、という。

 

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ロウリュウ姉妹とは相模健康センターで会った。

相模の女性サウナで爆風ロウリュをしていたのだ。

もともとは湯の泉で事務をしていたという2人*4は、草加健康センターで爆風ロウリュおよびサウナ室の管理を手掛けるサ守、SSKさんについて、一緒にロウリュを学んでいた。

相模の通常でも十分に熱いサウナ室をさらに熱くしていったり、時にはやさしい風を送ったり。

この時すでに古くなっていた相模の設備をどうにかこうにか手入れをしながら、ていねいにサウナ室の設定をつくっていって、見守っていた。

 

 

その2人が相模が閉店するのにともなって厚木に異動になり*5、元から厚木にいた方々と一緒に今の東名厚木健康センターをつくってきた。

今や押しも押されぬ不動の人気店である。

東名厚木健康センターでは、現在日曜日以外の月から土まで毎日爆風ロウリュ*6が開催されている。

男性は19:00から、女性は19:30から。

YMDさんもはるちゃんもロウリュウ姉妹の爆風も受けたことがあるけれど、同じ形式なのにそれぞれがそれぞれに違って面白い。

よかったらぜひ、受けてみてほしい。

ちなみに男性サウナは毎週月曜日に草加健康センターからサウナのプロフェッショナルのサ守、SSKさんがやってきて爆風ロウリュを開催してくれるので、大人気である。

厚木の女性サウナにはニューウイングにも入っている噂のジールストーブが入ったという。

まだ入れてないんだけど、ジールの熱は楽しみすぎるなあ...!

 

 

 

 

最近はなかなか厚木に行けていない。

というのも、

楽しいからたまには一緒にくればいいのに~!

と、去年だか一昨年だかにダリンと一緒に東名厚木健康センターに遊びにいったら、ビンゴとごはんとだらだら空間をお気に召したらしく、1人で行くと「ビンゴしたの!?なんで1人で行ったの?オレも行きたい!!」と突っ込まれる少々めんどくさい状態になったので(完全に自分のせいだけど(笑))、行く日を見極めつつ、こっそり行こうと思っている。

とは言っても、別に遊びに行ったからどうこう言われることはないのだけど。

ジールも気になるし、姉妹ちゃんたちにも会いたいし、姐さんはじめお客さんにも会いたいし、そろそろ行こうかな。

 

この記事公開されるの、行った後だったりするかもw

 

 

 

 



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そして、やっぱりここでもサンマーメンを食べる(笑)

好きなんですよ。

そしてこれはちょっとからめの1辛のサンマーメン

 

 

 

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サウナサンの足立さんのアウフグースはここで初めて受けました。

 

 

 

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*1:サウナサンカラーはオレンジと水色だなぁ。

*2:もちろん草加に入っても相模と似てると思う部分は多いけど、厚木は間違いなく継承していると思う。

*3:どこの中二病、と思った方、間違いではないですが、そういう感覚を味わえるのですよ!

*4:出会った当初はサッちゃん、キョウちゃんの2人で活動していて、今はもう1人はるちゃんが増えて3姉妹になっている。サッちゃんは殺戮の殺、キョウちゃんは凶悪の凶から名づけられているんだけど、知っている人は少ないかもしれない。爆風ロウリュで嬉々として熱いのが好きな常連さんにブロワーの風を送っている姿から、風を当てられていた張本人に名付けられた。

*5:ほかにも多くのスタッフさんが相模から厚木に異動してきている。

*6:ロウリュしたあと、ブロワーで風を送って攪拌してサウナ室の体感温度を上げ、そのあとブロワーの風を当ててくれるエンターテイメントなサウナのイベント

【Advent Calendar 2022】#22 熱波道の発祥の地。情熱とカオスとなんだかよくわからない施設なんだけど、たぶんそこがいいのだ

Day22は、ファンタジーサウナ&スパおふろの国。

ニューウイングとは"青"つながり。

イメージカラーが"青"の温浴施設といえばニューウイングちスカイスパとここかな、って思う。*1*2

ふろ国には青が似合う、といつも思う。

 

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ふろ国にはじめてきたのは2019年だった。

2017年から銭湯を中心に巡っていた私が、銭湯ばかりじゃなくてサウナも入ってみようかとちょこちょこサウナ巡りを始めたあたりで入りにきたのだった。

この頃入っていたところで、今でも定期的に入っているのがロスコと草加とふろ国だ。

その頃のサウナの盛り上がりはここまで熱狂的ではなくて、静かに火が広がっていく途中だったと思う。

ふろ国のサウナはめちゃくちゃ熱いのにとりわけ女性サウナにお客さんが来ない、という嘆きのツイートを時々見かけた気がする。

確かに自分が行ってたときにはサウナーらしき人を見かけなかった。

外気浴のイスで寝っ転がっていたのは自分だけか、ほかにせいぜい1人2人で、椅子が結構余っていて、ここの外気浴はいいのに勿体無いなぁ、なんて思っていたのだが、先日"空き椅子"がないというシーンに遭遇して、とうとうブームはふろ国まで到達したんだなと感慨深かった。

 

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ふろ国の外気浴スペースは女性側の方が広いのだ。

こっちが川側を向いてるからかもしれないけど。

女子の浴室が優遇されてる施設はあまり見かけないので、イベントで両方の浴室に入って見たときに、ふろ国の女性への優しさを見た気がする。

男性の高温サウナとイズネスサウナ、女性の高温サウナと塩サウナとアロマサウナに入ってみて、少し前までは男性いいな、と思っていたけど、入った後は女性の方がいいような気がした。

ふろ国の熱波をあまりちゃんと考えたことがなかったんだけど、よく考えたら遠赤外線ストーブのところで熱した石を持ち込んでそこにお湯をかけて蒸気を発生させる原始的なロウリュって他では受けられない。

この前はなこさんが口上で話していたけど、普通はストーブとロウリュって一体化しているから、温度が下がったら温度上げるように頑張るし、熱くなったらそのままが基本だと思うんだけど、ストーブとストーンが分離してるから、蒸気が上がって熱くなってるのにさらにストーブが頑張って熱くするとかよく考えたらなかなかない環境だなぁ…

 

 

最近は宮川はなこさんを始めふろ国の女性熱波師も増え、大阪のなにけん*3を始め全国のあちこちに時々出張熱波に出掛けて行ったり、ふろ国のリラクゼーションスペース「ケアケア」の店長の大西一郎さん*4の出張歌謡ショーが開催されたり、ここの所属の熱波師さんたちとプラスアルファの方たちはそれぞれ大活躍している。

少し前までは井上勝正さんのワンマンチームっぽいイメージがあったから*5、すごい変化だなと思う。

いつ行っても確かに井上さんはいつも入口にいらした気がする。

たまに平日に行くといない時もあるし、最近は見かけないことも多いけど、この頃はいつも入口らへんにどーんと立っていらして、見かける度に圧倒されて*6、なんとなく遠巻きに眺めながら「普通の温浴客です」という顔をしてしれっと浴室に向かっていた。

それもなんだか懐かしいな。

最近はちょくちょく井上さんを見かけて忙しくしてなさそうな時には挨拶しているけど、ビビらなくなったの実際に熱波を受けてみてやっぱり井上さんの熱波すごいな…!と思ったからだと思う。*7

 

 

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熱波道はショーも含むアウフグースに通じる基礎になる何かがあると思っていて*8、それはもともと井上さんがプロレスラーであり、"ショービズ"というものを理解しているからというのもあるのかもしれないけど、"道"とつくからには形があって、形を覚えていくうちにそれらの周辺についての理解が深まるような設計になりつつあるのかもしれない。

確かに今思い返せば、はなこさんの熱波も眞白ちゃんの熱波も"守破離"を爆速で走っていってるような感じがする。

初めて受けた時は2人とも形を覚えているところだったけど、その後だんだんそこから離れていって、いわゆる自分の形というものを作っていったように思う。

だから初めて受けた時にはちょっと似たような印象を受けた2人の熱波は、今や全く違うものになっていて、ついてるお客さんも違ったりする。

 

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これはカキカラ定食

ふろ国の揚げ物はファンが多いだけあってほんとに美味しい

 

 

そうやってどんどん変わっていくふろ国は、やっぱりおもしろくて見ていて妙なクセになる。

子どもも熱波やアウフグースを受けられるのは、今やここと湯らっくすだけらしい。*9

ほかだとたぶんテントサウナくらいしかないから、お子さまと一緒に楽しみたいサウナ好きには現状の"サウナは大人の空間"っていうのけっこう弊害も大きいんじゃないかな、と思ってる。(見えてこないだけで)

この前ちびっ子たちがサウナを楽しんでる姿を見て、こういうのって原風景だし、小さい頃から入ってると心に残ることもあるよねって思った。*10

ラクーアみたいな、元々入場に年齢制限をかけてるような施設以外は特に。

自分もブームになる前はサウナくらいは"大人の空間"にしておいてほしいと思う派だったんだけど、そういう空間が増えすぎてくるとちょっと現状は心配にもなってしまう。

さまざまな年齢の人間がサウナに入る風景がもともとある施設なので、そういうのも大事にしてほしいな、と思った。*11

 

 

 

 

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ここに登場した方々のsnsを書き出したけど、多い上に濃いな。

これがふろ国っぽさだな、と思わず思ってしまった。

 




 

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サウナそのもの、井上勝正さん

1度は井上さんの熱波、受けてみるといいですよ。

世界が変わります。

わたしは勝正さん熱波のbefore/afterでサウナに対する感覚がだいぶ変わりました。




 

 

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*1:ちなみに自分の中ではイメージカラーが"赤"の施設は北欧と湯の泉グループです。外観とか看板かなぁ。かるまるは黒、レインボーは黄色、マルシンはピンクで東京の人気施設でレンジャーカラー揃いますね。

*2:横浜市のシンボルカラーは青なので、スカイスパとふろ国に青のイメージがあるのはそういう印象に引っ張られてるのかもしれません。イメージカラー、意外と効くんですよね。

*3:なにわ健康センター

*4:余談だけど、このお店の大西一郎さんの前任店長は五塔熱子さんである。

*5:実際にはそういうわけでもなくて色んな人が入れ替わり立ち替わり熱波師をやっていたのだけど、ふろ国といったら"井上勝正"というイメージはあったと思う。

*6:圧倒されるのは今も変わらない。

*7:合計したら20回くらいは訪問してると思うけど、店長の林さんには1回しか会ったことがない。

*8:自分では言語化できないのでできる人がいたらしてほしい。

*9:そういう文化はふろ国は女湯にしか残ってないかも。混雑の問題との兼ね合いの有料化の結果でもあるのだけど、有料化前は確かに小学生が受けてる描写がよく男湯のサ活にもかかれていた。

*10:あらためて弦巻秋祭りの何気ない凄さを感じる。

*11:しかしアクセシビリティって同時にめんどくささも生むのでどう舵を切るかは施設に委ねられるところではある。

【Advent Calendar 2022】#21 おもしろい支配人が仕掛けるサウナという遊び場、そして眠るための場所

Day21、ニューウイング。

ひそかに、佐世保のサウナサンと似ていると思ってる。

違うといえば全然違うんだけど、入ったときにほっとする感じが似ている気がする。

兄弟というよりは従兄弟っぽい。

 

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ニューウイングのアジサイは支配人の手によって育てられている(らしい)

 

 

はじめて訪れたのは2020年の2月18日だった。*1

いつものごとく、行くか行かないかをすごく悩んで足踏みしていた。

SNSではみんなレディースデーにわくわくソワソワしていて、純粋に楽しみにしている人が多く、現地ではたくさんの"偶然さん"がうまれていそうな感じだった。

人が集まるイベントはあんまり得意じゃない。

大体、私は社交が苦手だ。

仕事であればちゃんとした感じの人の仮面をかぶった大人をやってる素振りはできるけど、初対面の人と会話すると疲れてしまう。

この頃(2020年)は精神不安定もそれより前と比較すればだいぶマシになって、外に出てみてもいいかというメンタルも多少あったけど、それでもやっぱり、わーっと人が集まってわいわいやってるのを眺めると、自分もその輪に入らなければいけないのでは、という強迫観念に駆られる(そして疲れる)。

2月のこの時は14:00〜21:00まで完全にフリーで催されていて、スタート時間の14:00前にけっこうな人が並んでいるいうSNSを見て怖気づいてしまい、やっぱり行かなくてもいいかな、となっていたのだ。

大陸からきた謎の伝染病*2についても少しずつ話題になっており、生活にうっすらと暗い影を落としていた時期だった。

15:00をまわったところで、それでも入っておかないと入れる機会がそうそうないかも!となって、夕方に重い腰を上げて錦糸町へ向かった。

サウナはめちゃくちゃに混んでいて、ボナは時間によっては並んでなかったけど、テルマーレはめちゃくちゃ順番待ちをしていた。

誰かがこの日のことを「一生分のお尻を見た」と表現していたけど、まあ確かにそういう側面もあった。*3

そこかしこでSNSの人たちが邂逅を繰り返していて、ニューウイング全体が熱気に包まれていて圧倒された。

夕方の5階のTVでは競馬が流れていたような気がする。

それでも、泳げるプールや水圧の強いシャワー、二股カルシウム温泉の熱湯を1人で愉しんでいると、なんだか心地よくなってきて、ニューウイングのつくり出すだらだらした空気に惚れたのだと思う。

 

 

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ニューウイングを存分に堪能したのは、2020年の5月30日だった。

緊急事態宣言でほぼ外出が禁じられていた2ヶ月を経て、6月から営業を再開するというニューウイングは、その直前の土日を宿泊のレディースデーに設定してくれたのだった。

人数は絞られていて、定期的に掃除もしてくれるという。

仕事帰りにまだ残っていたチケットを予約した後で、1人で宿泊とか何年ぶりだろうな、と思った。*4

ダリンを説得しなければ。

半ば強引に説き伏せたけど、以後少しずつサウナ泊が増えていくきっかけになった。

もともとはひとり旅をする方だったのだけど、しばらくそういう機会を失っていたので、自分の感覚を取り戻すいいきっかけになった。

この日は人数が絞られていたから、とても快適に入ることができて、この日にここに来られたことを本当に感謝した。

ボナもテルマーレも入りたい放題だったし、ライトアップもしてくれたし、深夜には貸切状態のボナやテルマーレを堪能した。

深夜にTwitterでサウナ空いてるぞ〜、ってツイートされたら入りに行ってしまうよね。

 

 

サウナに入りすぎてすごく疲れちゃったけど、朝までたっぷり満喫して楽しみすぎて、帰ってから爆睡した。

ニューウイング、好きだったけどさらに大好きになって、かけがえのないサウナになったのはこのときだと思う。

緊急事態宣言中の2ヶ月ずっと強制サ禁を強いられて、解禁1発目に入ったニューウイングのボナの気持ちよさは忘れられない。

身体の隅々まで熱が行き渡るのを感じて、あー、サウナってこういうものだったよね、と喜びで泣きそうになった。

 

 

その後の2020年の12月、2021年の11月、2022年の6月、9月と開催されたレディースデーに運良く入れて、入るたびにサウナをほんとうに堪能している。

特に6月にできたからからジールは衝撃だったなぁ…!

いやもう好みすぎて、入った瞬間に恋に落ちてしまった。

この世にこんなサウナをつくる人がいるなんて…!

ラジオが流れるサウナって最高すぎませんか…?

フィンランド式の高温高湿&ロウリュ*5が正解だと言わんばかりの最近の流行に逆らって、新しいサウナはまさかの"からから"。

からから好きの同士は歓喜したのでは?

からからとは言っても、昭和ストロングスタイリングを彷彿させながらちゃんと令和版にアップデートされていて、女性たちは口々に"サウナの変態が作るサウナはいい!"とほめていたり、ニマニマしていたりした。

ヌシ席人気だったけど、私はその対面の奥から2人分くらい開けたジールストーブの角に当たる部分がいちばん好きだ。*6

9月に入った時にはジールが熱くて、ボナの温度がたぶんちょっと下がったので、本来のボナが楽しめてちょうどいいバランスの設定になったなと密かにニマニマしていた。

 

sauna-ikitai.com

 

いつも緊張しながら錦糸町に向かって(大体予定より1時間遅れる)、サウナに入ると緊張していたことを忘れて、ビールを飲んだらさらに出来上がり、帰る頃にはとろとろに溶かされてる気がする。

ニューウイングには眠りにいっているのだ。

適度な人の気配と話し声をバックに、5階でごろごろしているうちにすーっと眠りに落ちてしまう。

普段家でもあまりうまく眠れないので、こうやって眠れる場所はとても貴重。

なんでだかここでは眠れる、というかうまく休めるような気がしている。

 

 

ほんとうに。

この世の楽園なんです、ここは…!

 

 

spa.new-wing.com

 

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これは2020年の12月のレディースデーのとき。

もらったロッカー鍵は運良く37番だった。

37番。

何もないはずがないですよね。

見られる機会があったら、ぜひ確認してみてください。

わたしの大好きな赤い椅子は、浴室に来る前に入り口にあったのです。

 

iixxx.hatenablog.com

赤い休憩椅子のはなしを書いた

 

 

 

 

 

 

 

marshmallow-qa.com

*1:伝聞でしか知らないけど、これより前のレディースデーはまんきつ先生の「湯遊ワンダーランド」に描写がある。

*2:COVID-19

*3:以降のニューウイングのレディースデーは基本的に予約制なのでそこまで混雑することはない。

*4:5、6年ぶりくらいだった。

*5:本来のフィンランド式サウナは中温高湿であることは念の為書き添えておく。

*6:足元がちょうど広くなる境目のところ

【Advent Calendar 2022】#20 焦がれて降り立ったそこは、堕落の楽園だった

Day20、"サウナサンシステム"の水風呂つながりから、サウナサン。

サウナサンシステムの本家の方です。*1

 

 

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サウナサンはずっと行ってみたかった。

男性専用施設なのは知っていたんだけど。

深夜の東名厚木健康センターで足立さん*2アウフグースを受けてから、機会があったら絶対に行ってみたい、と思っていたのです。

 

 

radiotalk.jp

 

深夜に、足立さんのアウフグースを受けた夜の話を話しています。

サウナサンの調香人をやっている松村さんのお手製アロマのスターアニスの香りがすごく印象的だったな。

 

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ほどなくして、チャンスが唐突にやってきた。

レディースデーを開催してくださる(しかもその週は九州サウナレディースマンスと称していろいろなサウナ施設でレディースデーを開催してくださいました)というので、とりあえず激戦になりそうなサウナサンの宿泊予約を何も考えずに取ってしまった。

自然と身体が動いた。

どうやって行くの?

とか

旅費は?

家族は?

とクリアしなければならない問題がいくつかあるにはあったのだけど、今しか動ける時間がないから、と内心言い訳をしつつ、持ち前の「予約を取ったら勝手に実現に向けて動き出す能力」をフル稼働して、諸々のことを説得し、チケットを取り、準備をして、気がついたら当日に佐世保の駅のサウナサンに降り立っていた。*3

 

 

 

佐世保、日本で最西端の駅だったんですね。

鉄道の終点だったんだ!

知らなかった。

佐世保は家族のふるい友人の出身地なのだけど、駅に着くと道行く人たちがみんなその方に似ていて、地域の顔ってあるのだなぁ、としみじみ思った。

長崎の人の顔ってあると思うんですよ。

輪郭が似てるのかなぁ。

長崎県は歴史的にキリスト教が根付いている土地だけど、佐世保の街でも歩くとすぐに教会を見つけて、本当に根付いていることを実感する。

 

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施設は、想像以上にすごく好みだった。

好きなポイントはいくつもあるけど、とにかく清潔感がすごい。

どこもかしこもピカピカすぎてびびる。

普段、温浴施設は清潔感がある方が好き、と言ってるのだけど、サウナサンほど掃除が行き届いてる施設はないと思う。

本当にすごい。

ちょうど良い湿度で居心地のいいサウナも、ローズマリーの香りがこれでもかというくらい香ってくる熱々のミストサウナも、サウナサンシステムで濾過されている水風呂もとても好みだった。

その夜受けたアウフグースは大事なものとしてずっと取っておきたいくらい素敵なアウフグースだった。

あとね、サウナサンのレディースデーで真骨頂だなと思ったのは、夜中の間に清掃時間が設定してあってサウナに入れない時間があったのだけど、朝起きて朝サウナしに浴室に入ったら、薬湯の色が変わってたんですよ。

夜中の間に薬湯も変えてくれたのです。

米ぬかオリーブからひのきの湯に。

1泊2日できてるのだから、ということで薬湯も種類を楽しんでほしいという趣向で入れ替えてくれたのかと思ったら、感動してしまいました。

どうもありがとうございました。

 

 

いつか動ける時間ができて、女性が入れる日があったら本当にまた行きたい。

 

好きすぎます。

 

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浴室の撮影許可をいただいて、撮影しました

 

 

 

 

 

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*1:名付け親がプレジの中出さんだったのですね。サウナサンシステム自体はニューウイングの小さい方の水風呂で稼働しています。

*2:現サウナサン社長

*3:JR九州の特急で来たのですが、JR九州のネットから予約したら安かったです。

【Advent Calendar 2022】#19 そのお店にはパッションが宿っていて、愛されていたのがひと目でわかった

Day19はスパリゾートプレジデント。

2022年6月30日、閉店。

 

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長らく御徒町(上野)にあった男性専用施設で、常連さんの多い施設だった。

TLに流れてきていたみんなの嘆きは、その施設がいかに愛されていたかを物語っていたと思う。

今年は、本当に多くの施設が閉店している。

去年、サウナ王がちらりと何かの挨拶でそんな話をしているのをSNSYoutubeかの動画でみていて(来年は閉店する施設が今年よりも多いと思うというような話)、その話の通り2022年は多くの施設が惜しまれながら閉店した。

今なお休業しているところも多く、いつ閉まるかは予断を許さない状況のところも結構多いと思う。

 

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最終営業日の6月30日を終えた翌日、7月1日のプレジにいた。

有志が最後に開催してくれたレディースデーに、運良く当選したのだ。*1

プレジは北欧やサウセンと同じくずっと"近くて遠い"サウナだった。

物理的には遠くないのだけど、入ることのできないサウナ。

そういうサウナはいくつもあるけど、入ってみたくて入ることのできないサウナだった。

 

 

案内されて入った浴室は、案外コンパクトで、予想通りとっても好みだった。

プレ八幡席があったり、しき◯の薬草サウナを研究して限りなく近づけたミストサウナ(というには熱すぎる体感のサウナ)があったり、サウナサンシステムを導入した水風呂があったり、温浴槽は二股カルシウム温泉*2だった。

プレ八幡席を紹介しているサウナ室の写真は、お友達が撮ったものらしかった。

この日のサウナは"トワイライトサウナ大森ガーデン"だったらしい…!

言われたらなんとなくわかる。

じわじわと身体をあっためる熱を楽しみながら、あーここにお客さんたちが入りにきて、ストレスだとかなんだとかの汗を流しにきていたのか、とあらためて感じるとしんみりした。

まだサウナは元気だった。

プレ八幡で軽く炙られて、位置を移動して蒸していく。

薬草ミストサウナは落ちてくる水滴すら熱くて笑ってしまい、サウナサンシステムの水風呂は、おー!確かにサウナサンの雰囲気ある…!と思った。

肌に触れる時の水の感触かなぁ。

 

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名残惜しく何セットもした後に切り上げて休憩スペースでちょっとだらけていると、わぁ〜!っという声女性たちの声と空気が動いて、振り返るとNWの吉田さんがいた。

女性に大人気の吉田さん。

わたしも好きです。

フロアをくるっと歩いて何やら確認して、どこかへ消えていく。

この後ここにあるリクライニングシートがニューウイングに迎えられていた。

プレジの御神体だったキティさんは風の噂で北欧にいるときいている。

サウナサンの足立さんは"サウナサンシステムの鮮やかな水風呂Tシャツ"をつくったり、逆インスパイアと称してプレジのスチームサウナの再現をサウナサンで試みていた。*3

みんながプレジを惜しんで何かできることをやっていて、プレジの愛され方はしあわせだな、と思った。

プレジには人を虜にする不思議な力がある施設でした。

中出さん、チーム上野+αのレディースデーを開催してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

 

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帰りに館内着のおみやげをもらって、この夏はずっとプレジの館内着で過ごした。

ゆるっと、だぼっとした感じが快適でとってもよかった。

うれしいサプライズ、ありがとうございました!

 







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浴室の写真は撮影許可をいただいて撮影しました

 

 

 

 

 

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*1:運を使い切ったかもしれない。

*2:ニューウイングにもある熱湯のやつ

*3:期間/曜日限定

【Advent Calendar 2022】#18 パッションだけは裏切らない

Day18、毎日サウナ。

閉店したお店の話が続いたので、今日は新装開店オープンの施設のこと。

 

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群馬県前橋市にできたこの毎日サウナは男性専用サウナなのです。

が。

毎月第二/第四月曜日にレディースデーを開催してくれている稀有なサウナなのです。

内装は、サウナ屋らしく、

薪サウナ、2種類の水風呂、シャワーブース、休憩スペース、

以上。

潔くて、ひとつひとつのスペースを広くとっているので、かなり快適に過ごせます。

 

 

ここの凄いところはいろいろあるけど、

アウフグースがすごい、

ということはひとつ特徴だと思います。

かなりの頻度でガチのアウフグースをやってるんですよ。

スカイスパとかゆいるとか、そういうガチな施設にも勝るとも劣らない感じのやつで、ほんとにたのしいのでほんとにぜひ受けに行ってほしいんです。

薪サウナで、座面が広く設計されてるので足まであったかくて、しかもアウフグースしてない時はセルフロウリュできるんです。

薪のパチパチと鳴る音をききながら、風に蒸されたり、ある時のアウフグースはウェイウェイリズムに乗ってガンガン熱くしたり、さまざまなサウナの顔を見られるのと、何より情熱を感じられるのがいいです。

勢いと情熱。

支配人はもちろん、ここでアウフグースしてる方々は本当にみんなサウナ好きなので、それがすごく伝わってくる施設なんですよね。

 

 

全然サウナと関係ない話で恐縮なんですが、昔NHKで「ハゲタカ」というドラマがやってまして(わたしはドラマ見てないんだけど)、原作の小説を読んでた時に、登場人物の台詞で印象に残ったものがあったのです。

 

私は、ラブだのフェアだのは信じない。信じているのはパッションだけよ。

リン・ハットフォード ハゲタカⅡ(下) 

 

これはめちゃくちゃ腑に落ちたので、今でもわたしの座右の銘みたいな感じなんですけど*1、パッションっていちばんダイレクトに伝わると思っていて、生きていく上でなにがいちばん大事かっていうと、パッションだと思うんです。

だからそういうパッションのある施設には自然と惹かれるし、自分が好きなお店はみんなパッションで営業してるなぁ、と思っています。

ひとつ、そういうお店が増えたのはうれしいですね。

長く営業してほしいお店です。

 

 

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シングルの水風呂。映える!

 

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浴室の写真はイベントの時に撮らせてもらった物で、撮影許可をいただいています。

 

 

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*1:この発言の主bitchなんだけど潔くて好きなの。