文学フリマ東京37

遅ればせながら、文学フリマ37のこと。

 

 

正直、11月は体調の諸事情でもうどのくらい自分が動けるのかわからない状況になっていまして、文学フリマが開催されることはTLで見ていたのだけど実際行けるかどうかはもう当日にならないとわからないなー、というくらいの感じでした。

とはいえ、前週には散歩がてらと言いながら、弦巻秋祭りにお邪魔して会いたい人に会いに行ったりしていたので、意外といけるかも?という感じもあったのだけど。

ここのところは、もう暫くあちこち動くのも厳しくなりそうなので行けるところには行ってこようみたいな気持ちもあって、普段だったらちょっと遠慮しておこうみたいな気持ちが働くところも積極的に動いている。

まあしかし疲れるのは、ちょっと疲れます。

 

 

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今回の文学フリマは、東京では無料で入場できるのが最後になるようで、会場は人、人、人....

前回もそうだったけど、すごい人出でした。

今回は目当ての出展者がいるかというと、2,3か所行ってみたいと思うブースがあったり、銭湯友達が出しているブースに顔を出しに行こうかな、と思ったくらいでゆるく回ろう、という感じで。

 

 

文フリ見てると、出版の個人化の波を感じます。

とにかく、”自分の本を作りたい”人がひと昔前に比べると圧倒的に増えたな、と感じます。

漫画やコミック、イラスト、アートなどはコミケもあって、元々そういう方向が盛んだったと言えば盛んだったと思うけど、文学はそこまで盛り上がってたような感じはしなくて、同人誌の1ジャンルの枠を超えてくることはなかったように記憶しているので、これはここ10年くらいの傾向なのかなと思います。

noteやtwitterなどのSNSの隆盛とともに、個人が表現したり販売したりすることの敷居が下がったことや、コロナ禍の巣ごもり需要を経て同人誌やZINEやグッズなどの制作費用がお手軽になったこともあるのだろうな。

とにかく圧倒的に自分の本を作りたい人が増えたんだな、という熱を感じました。

当然、本を作りたい人は本をよく読む人でもあるので、最近の文学フリマの盛り上がりはそういった人達の情熱に支えられているような気がします。

文フリ、めちゃくちゃインターネットでよく見かける有名ライターさん達がブースを出してるので、ネットライターの集合場所みたいな感じになっているような。

 


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今回お邪魔した銭湯友達の出しているブース、ゆないと!では既刊のZINE2誌(お風呂と推しごとvol1,vol2)の他に、東京浴場組合の季節誌1010や皆様石鹸などを販売していました。

既刊の2冊は手元に持っているので、今回は季節誌1010をいただいてきました。

この冊子時々読むのだけど、東京の銭湯の今が分かって面白いんですよ。

冊子を読んでいると、都内の銭湯はリニューアル銭湯もかなり増えてきて、今までとははまた違う新しい付加価値を生み出そうとしていることがよくわかります。

 

 

お風呂と推しごとは今の流行とは一線を画していて、純粋にそれぞれの著者が好きだと思った銭湯がたくさん登場する冊子なので、機会があったらぜひ手に取ってみてください。

 

iixxx.hatenablog.com



 

 

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今回はゆないと!ブースの2つ隣で出展されてた、アイさんの本をGETしました。

実は今のtwitterアカウント@i_as_37to1010を始めて、銭湯に行き始めて少し経過した2018年頃からフォローしているアイさん。

写真やpostに独特の雰囲気があって、時々上がってくるごはんの写真が美味しそうだな~、と思って見ていて。

最近は谷中の小さな本屋さんgururiさんのフリーペーパーにエッセイを掲載されたりしていて、時々お買いものをしに行きがてらフリーペーパーをいただきに行っていました。

ゆないと!の銭湯友達がアイさんともお知り合いだったので、図々しくも紹介してもらっちゃいました。

なかなかオフラインでご挨拶できる機会もないので、ありがたいです。

ゆっくり読もうと思います。

 

 

 

 

 

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もう1冊は、わりと昔から読んでるブロガーの方のブースで購入したもの。

自分はいくつか商業的でない女性のブログを愛読しているのだけど、それはなんていうか、みんながみんなめちゃくちゃすごい人生を送っているわけじゃなくて、同じように悩んでいたり、環境に翻弄されたりしながら人生をやっている断片を読めるとちょっとほっとするというのがあって。

なんていうか、そういうブログにたまに励まされることがあるな、と感じています。

そこがブログの好きなところ。

 

 

ただ、実際ブースに顔を出すとなると、いやそもそも顔を出していいのか?とか、声をかけていいのだろうか?とかいろいろ考えたりしちゃうのですが、この機会を逃したらもうこういうこともないだろうな、と思って、思い切ってお邪魔してきてよかったと思います。

 

 

 

 

 

 

はてなブログで募集していた文学フリマ本配布本の「書く理由」に応募していて、てっきり落ちたと思っていたのですが、実は後から掲載されていたことを知りました。

PDFいただきました!

ありがとうございます。

配布本はすでに終了していたのですが、はてなのブースにお邪魔してステッカーとペーパーをいただきました。

 

 

PDFで読んだら掲載されていたエントリーはみんなちょっとずつ書いていることの雰囲気が似ていて、私は今までずっと1人でだらだらはてなで長いこと孤独にブログを書いていたと思っていたんですけど、同じようにその時代の空気を感じたり眺めたりしながら、メインストリームにのらずに書いていた人がたくさんいて、なんか少し不思議な気持ちになりました。

みたことも会ったこともないけど、ゆるやかにあの時代の空気を知っている人とふわふわ繋がっているような、そんな感じ。

 

掲載されたのはこのエントリーです。

iixxx.hatenablog.com

 

 

 

 

blog.hatenablog.com

 

 

 

 

九州サウナレディースマンス2022 Day4.SaunaLab Fukuoka

最終日は、ここに来ようと思っていた。

初日か最終日かどちらかに来ようと思っていたのだけど、ちょうどいい時間の予約が取れたのが最終日だったので、サ旅の締めはSaunaLabFukuoka。

 

 

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ポンチョ着て入るサウナってどんな感じかなぁ…

と思っていたんだけど、入ってみたら凄くよかった。

サウナは裸で入るもの、というイメージが強いけど(神田のSaunaLabは裸でもポンチョでもどっちでも可なので)、巻き布巻いて入ったらこれはこれで

めっちゃいい…!

マッパで入るもの、というのは偏見だった。

Labの巻き布方式、結構好きなので神田のLabでも導入してほしい。

 

 

 


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ウェルビー福岡とSaunalabFukuokaは同じ建物に入っている。

元々はウェルビーのスペースだったところを、1フロア分空けてSaunalabにしたようだった。

だからウェルビー福岡に入ってもらうとわかるんだけど、地下1階〜3階までのフロアがウェルビーなのにエレベーターに乗ると途中通過する階がある。

そのフロアがSaunalabFukuokaになっているのだ。

 

 

ウェルビー福岡とSaunalabFukuokaに両方入ってみて感じたのは、相似形として作られているのかな、ということだった。

2つのサウナは補完的な関係で、2つ入って初めて完成するサウナだと思った。

もちろん、片方ずつだけでも十分に満足できるのだけど、ウェルビー福岡とSaunalabFukuokaは定期的にレディースデー&メンズデーを開催しているので、機会があったらぜひ両方のサウナを体験してほしい。

日本のサウナのゴッドファーザーと呼ばれる米田さんの世界観をなんとなく体験できるようになっていると思う。

 

 

2つのサウナは一見システムもサウナも温度も全然違うのでそうは見えないけど、サウナの構成要素を考えた時に一度それを分解して再構築した、"サウナとはこういうもの"という2019年ごろの一旦の作り手としての解答としての施設なのかな、と感じた。

 

 


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福岡のSaunalabはレディース専用サウナなんだけど、どのサウナも居心地が良くて、休憩スペースもたくさんあって、サウナに準備されてる飲料を持ち込みながら入ったり、ふかふかの毛皮に寝っ転がってだらだら休憩したりするのがとても良くて、福岡に住んでいたら通っていると思う。

次に福岡に行くことがあったら1番に行きたいサウナ。

お茶とかコーヒーとかデトックスウォーターとか様々な種類が置いてあって、ワークスペースも休憩スペースもサウナも広いスペースのあちこちに散らばっているので1日いられてしまう。

メンズ的な飲む打つ買うの堕落のサウナもいいけど、レディース的なリラックス系サウナとしてここは上手く作られてると思った。

正直わたしはオシャレ系サウナには当初それほど魅力を感じていなかったけど、入ってみてめちゃくちゃいいなぁ、と思って意見を撤回したサウナはここが初めてかも。

実際、SaunalabFukuokaに入ってからサウナー水風呂一辺倒の感じから、テントサウナもアウトドアサウナもウィスキングもそれぞれの良さを理解できるようになった気がする。

ハードボイルド系のサウナもいいけど、こういうリラックス系サウナもいい。

せっかくのブームなのだから、熱いサウナ&冷たい水風呂&外気浴の施設一辺倒ではなくて、様々な種類のサウナが広がっていくといいなと思う。

去年一昨年くらいから、正直自分は水風呂なくてもいいし、冬に外気浴だけで身体を冷やすのも結構好きだったりするので、いろんな楽しみ方ができるといいよね、と思う。

外気浴が気持ちいいのはユーラシアのビューサウナだなぁ…


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これはサウナサンのレディースデーで販売していたsaunalineさんのキーホルダー

”SAUNA”のロゴがかわいい。

 

 


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せっかく福岡までやってきたので、お鮨を食べたくて帰りの福岡空港で食べたお鮨。

福岡のお鮨って美味しいと思う。

魚がおいしいのかな。

 

 

SaunaLabFukuokaのサ活

https://sauna-ikitai.com/saunners/14626/posts/1888842

 

 

九州サウナレディースマンス2022 Day3.ウェルビー福岡

3日目はチェックアウトぎりぎりまでサウナサンを堪能したあと、大宰府へ。

お店を出た後に少し佐世保を歩き回ろうかと思っていたんだけど、雨が降ってきたのでひとまず電車に乗ることにした。

この日の宿泊先はウェルビー福岡のレディースデー。

夕方までは時間が空くので、さてどうしようかな、と思案して、一昨日天拝の湯の外気浴で眺めて気になっていた大宰府を巡ることにした。

太宰府天満宮は高校の修学旅行以来だ。

 

 


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大宰府天満宮の紋は梅がモチーフ。

天拝の湯のアウフグースにはおそらく大宰府天満宮を意識しているのだろうと思う和風のアウフグースがあって、ちょうど前日の夜に天拝の湯の柴田さんのアウフグースを受けて、そのモチーフとなっているだろう場所に来てみたいなと思わされた。

 

太宰府天満宮の隣には九州国立博物館があって、時間があったら入ってみたかったのだけど、太宰府天満宮に参拝して、この後竈門神社に行ってみたかったので時間の都合上割愛したけど、企画展のポスターはなかなかおもしろそうだった。

 

 

 

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太宰府天満宮にお参りしたあとは、霊峰宝満山に位置する竈門神社へ。

初日に天拝の湯から眺めていた宝満山に足を踏み入れてみたくて、山の中に位置する竈門神社へ参拝することに。

上まで登るのは無理だけど、入り口のところくらいは眺めたい。

上宮はガチのハイキングになりそうな気配が満々で、伏見稲荷とか鞍馬寺とかああいう感じのやつだと直観した。

竈門神社は太宰府の鬼門に当たる位置にあり、初日に鞍馬っぽいと感じていたのはあながち間違いではないのかもしれない。*1

鬼滅の刃の影響か参拝者はそれなりに多く、神社はかなり整備されていて美しかった。

晴れていたらもっと景色が良かったのだろうけど、曇っていても十分太宰府の街が見渡せた。

 

 

 

 


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太宰府観光を経て、18:00頃にウェルビー福岡にチェックイン。

昔から眺めていたTLでウェルビーの話題はしょっちゅう流れてくるので、事前情報で2019年だか2020年だかの改装で温浴槽が無くなっていることだけは知っていた。

ウェルビー系列は神田のSaunaLab(Oke)にしか入ったことがないのだけど、サウナ界のゴッドファーザー米田さんが作るサウナはさてどんな感じなのだろう。

独特の感性らしいので、適応できるか期待と不安が入り混じる。

 

 

九州に来てから睡眠時間を削ってサウナに入り倒したり観光したりしていたので、そろそろ体力の限界でもあった。

一旦カプセルに入ってバタンキュー。

夕方のサウナはどうせ混んでるだろうというのもあって、深夜近くに入りに行くことに。

 

 

ウェルビー福岡のサウナは想像していたよりも前衛的な構成で、でも言われてみれば確かにサウナで、あちこちサウナを試すのがおもしろくてエキサイティングな体験だった。

特にサウナのなかに水風呂があるのを見つけたときには、その独創的なつくりに思わずゲラゲラ笑ってしまうしまいそうになった。

それまでサウナというものは、温浴とセットになっているもの、お風呂と水風呂とサウナと外気浴スペースでだいたいワンセットという捉え方をしていたのだけど、ウェルビー福岡のサウナは1度サウナを構成する要素を分解して、再度新しく現代的な概念に組み立てなおしたもの、という印象だった。

これをウェルビーの本拠地名古屋じゃなくて福岡に作るの、さすが商売人だなぁ。

たぶんこの時期のこの改装、保守的な名古屋では受け入れられなかったと思うのでここに作るのはほんとにおもしろいな〜と思いながらゴッドファーザーのセンスに脱帽した。

 

 

深夜に入ったあとは爆睡。

軽く朝サウナと朝ごはんを堪能させてもらった。

そういえば自分のロッカーはちょうど華丸さんの専用ロッカーがある並びのロッカーで、噂の専用ロッカーも見ることができた。

 

 

 

 





 

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*1:ちなみに江戸の鬼門に位置しているのは神田明神寛永寺、その延長線上に日光東照宮があり、江戸の街を護っていたと考えられている。

九州サウナレディースマンス2022 Day2.サウナサン

起きてすぐにドーミーインの名物の朝食と朝ウナを堪能したあとは、博多の駅からJRの特急に乗って一路佐世保へ。

 

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博多〜佐世保の特急料金はJR九州のネット限定きっぷがお得。

高速バスが2200円くらいでいくのに対して、ネット限定きっぷだと2350円くらいで佐世保まで行ける。(特急料金/指定席/乗車券込)

大盤振る舞いしすぎでしょ、JR九州

JR東日本の特急料金を考えると信じられない。

東京ー成田空港で成田エクスプレス乗ったら3700円くらいするのに⁈

電車は途中の駅で切り離されて、片方はハウステンボスへ向かう特急電車になり、もう片方が佐世保へ向かう特急電車となる。

しかもこの佐世保に向かう電車はなんと、切り離された後はスイッチバック式で後ろ向きに走っていく。

マジか。

スイッチバック式の電車は大学生の時に祖母との旅行で岡山から松江に抜ける時に乗った特急以来。

 

 

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佐世保駅は終点なので隣の駅は片方しかない。

JR最西端の駅の看板を見たときに、サウナを追いかけてとうとう西の果てまで来てしまった…と妙に感慨深かった。

もしサウナを好きにならなかったら、

コロナ禍の1回目の緊急事態宣言直後に「さうなと2」でふちうさんの文章を読んでなかったら、

ロウリュウ姉妹が女性にも男性のアウフグースを受けられるようにしてくれなかったら、

秋の深夜に東名厚木健康センターまで足立さんのアウフグースを受けに行っていなかったら、

この時期平日に旅行をする時間が取れなかったら…。

どの要素が欠けても佐世保には来られてなかっただろう。

いくつもの偶然が積み重なって、ここまできたのだ。

 

 

 

この時期の佐世保は他所から来る人に対して街がピリピリしていて、こっそり静かにお邪魔しているので許してね、と心の中で思いながらガラガラを引いて歩く。

あとでTVを見ていると、その時の長崎のコロナ患者数が急速に拡大していて県内の病院が逼迫状態だというニュースを見て、空気にも納得がいく。

大都市よりも中規模都市や島などの方がコロナ禍の医療機関はダメージが大きいのだろう。

 

 

佐世保駅の目の前は海が広がっていて、反対側にはカトリック教会が見えた。

室町時代から海外に向けて門戸を開かれてきた地域だけあって、街にはやはりカトリック教会が多い。

早くからキリスト教が入ってきた地域っぽさがある。

 

 

佐世保は両親の古い友人の出身地で、話は時々聞いたことがあった。

実際に来ることになるとは思っていなかったけど、やってきたこの街は独特の雰囲気がある。

長崎の人は顔の輪郭に特徴があって、なんとなく長崎の顔ってあるよなーと思っているのだけど、街ゆく人がみんなやっぱり長崎の顔で、佐世保にきたんだなと実感した。*1

状況が逼迫していなければもう少し観光したり、レモンステーキを食べに出かけたりするところだけど、なんとなく今回はまあいいか、ということでサウナサンへ。

SNSで見慣れたオレンジの看板。

 

 


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足立さん、当時サウナサンのオリジナルの香りを作っていた松村さんやスタッフさんをはじめ、お手伝いでいらしてた吉田さんのお姉さん(ぐりママ)ポンさん、天拝の湯のいちばん弟子さん、游心の湯の福島さん、そして夜のアウフグースを予定していた湯らっくすの福永さんと前日に挨拶した天拝の湯の柴田さん達に迎えてもらった。

九州では男性サウナの初めてのレディースデーということで、スタッフの方もお客さんもわくわくしてるのが伝わってきた。

終始アットホームな感じで、のんびりした時間を過ごした。


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お昼に入って、3階で展開されていたsaunalineさんの物販コーナーを覗きに行く。

ワンピースが気になっていたのだけど、手にとる機会もなかなか無かったので、いろいろ見せてもらった。

見てみたらやっぱりいいなと思って、チャコールグレーのワンピースを買う。

裏が起毛になっていて、冬に着るとあったかくて便利。

サウナに行くときに何も考えずにかぽって被ったら出かけられる洋服があるのは想像よりも重要だというのを実感したのは、この後このワンピースを着倒してから。

夏になったら夏のワンピースもあったら便利だなと思って、時々買い足している。

 



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夕方から深夜まで、ほとんど浴室にいたと思う。

翌日帰る前にも当たり前に朝サウナをして。

入りすぎて汗がもう出ないと思うくらいだった。

どこもかしこも清潔で居心地のいい浴室。

たまたま深夜の最後まで浴室にいたら、施設に許可を取って写真を取りに来てる方がいらしたので便乗して一緒に撮らせてもらった。

 

今も写真を見るとここのサウナに入りたくなる。


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通常のサウナもいいけど、ローズマリーのスチームサウナもとてもよかった。

深夜の掃除の時間を挟んで、薬湯が変わってたのもありがたかった。

 

 


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浴室に掛けられたビガクシダ。

 


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昭和や平成の雰囲気を残す休憩ルーム。

だらだらするのに最高すぎる。

 

 

サウナサンのレディースデーはこの時が初回だったこともあって、ソロ派とグループ派は体感半々くらい。

男性サウナ施設のレディースデーは施設によってもカラーがあって、回を重ねていくとグループ派が増えていったり、なんとなく施設についてるお客さんが変わっていくのだけど、ソロ派の私はこの時のレディースデーは絶妙に居心地が良くてありがたかった。

たのしかったな。

 

 

 

 

 

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*1:長崎県の有名人だと福山雅治村上龍錦糸町のニューウイングの支配人の吉田さん、件の両親の古い友人とみんなやっぱり長崎顔だなぁ、と思う。

九州サウナレディースマンス2022 Day1 .天拝の湯

九州サウナレディースマンス、というイベントをやると知ったのは2022年の1月だった。

何度目かの緊急事態宣言の真っただ中。

理由のない長距離の移動はなるべくならば自粛すべし、という空気が世の中を支配していた時だ。

 

 

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2020年11月に初めてサウナサンの足立さんのアウフグースを受けたときから、いつか男性用施設のサウナサンには行ってみたいな~と思っていたのだけど、ついにレディースデーを開催する、という。

コロナ禍で緊急事態宣言と通常の感染対策をしつつ日常を営むモードを感染者数の増加に伴って行ったり来たりするのが続いていて、何度か延期されてきたレディースデーだったが、今回は宣言下で実施するという。

それに合わせて、九州サウナレディースマンスと称して2月9日~14日の1週間は毎日九州のどこかの施設でレディースデーを実施するらしい。*1

大きなイベントではないので咎められるものではないにせよ、感染防止の意識の高い人達から見れば複雑な思いはあるであろうイベントではあった。

そうは言っても密集には十分な注意を払いながら、ということを念頭にに何度か延期されていたイベントの決行を決断した施設側の思いもわかる。

何より、平日にふらふらできる時間を取れるチャンスはそう何度も人生にはやってこないだろう。

幸いこの時の私には時間だけはたっぷりあり、今しか行けない、と思うそんなタイミングだった。

 

 

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有名サウナ施設のレディースデーは基本的に予約が争奪戦になる。

サウナサンが予約を開始した日、ダリンを置いて1人で旅に出るのか?旅費をどう捻出するのか?などの問題がないわけではなかったが、それは一旦すべて棚上げして、ポチっと宿泊の予約ボタンを押した。

行きの飛行機はLCC、帰りは飛行機の時間の問題でスターフライヤー

なるべく安い飛行機を取ったので行きと帰りの飛行機料金の差額は3000円くらい。

佐世保に行くにあたっては、長崎空港よりも福岡空港の方が便利らしいという情報を読んで、福岡便を取った。

1泊目は福岡のドーミーイン博多祇園、2泊目はサウナサン、3泊目はウェルビー福岡という完全なるサウナだけ入りに行く3泊4日のサ旅。

福岡は社会人1年目に鮨を食べに行って以来だし*2、長崎は大学の試験を受けに行って以来で佐世保は初めてだ。

 

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卒業旅行を楽しむ大学生たちがメインの乗客の成田から朝イチの飛行機で博多に降り立つ。

福岡空港から博多駅までは地下鉄。

福岡空港は、日本の大都市の国際空港のなかでいちばん市街地へのアクセスが便利な空港だと思う。

ひとまず宿泊予定のホテルにガラガラを預けてから、ウエストで腹ごしらえ。

普通はごぼ天うどんにしておくところではあるが、なぜかこの時は海老天が食べたくて海老天うどんにした。

福岡の街のを歩いてゆく女の子はみんなどことなく篠田麻里子の顔立ちに似ている。

福岡の顔っぽい。

 

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取り敢えず移動と宿泊とレディースデーのチケットだけ抑えてきた旅なので、サウナの時間までは身体が空く。

さてどこに行って何をしようか.....

まあ今回はあまり動き回るのもよくないだろう、という思いもあって、サウナに行く前にひとっ風呂。

サウナイキタイで検索してみると、何軒かあるうちの1件に万葉の湯を見つけるので行ってみる。

 

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万葉の湯の女性サウナは十分に熱くて、TVではちょうど北京オリンピック羽生結弦の演技が流れているところだった。

羽生結弦の演技をはじめて意識して観たのは全日本Jrを制覇した年の全日本のエキシビジョン(change)で、まだ日本の男子フィギュアがメダルに届くか届かないかくらいの頃。

群を抜けた圧倒的な表現力の高さは、その後の活躍を予感させた。

すっかり神のような存在になってしまったけど、この頃の演技は完璧を追い求めているのが分かってただただ怖かった。

 

イズネスのオートロウリュが稼働する時の女性サウナは笑っちゃうくらい熱くて、福岡に住んでいたら頻繁に通ってるだろうな、と思うサウナだった。

温泉も湯布院や武雄からの運び湯で、九州の大好きなアルカリ性の泉質の温泉があるのもうれしい。

 

 

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せっかく九州に来たので、西鉄にも乗りたい。*3

夕方の部のレディースデーの予約を取っている天拝の湯へ向かう。

 

 

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西鉄二日市の駅でバスに乗り、天拝坂第三のバス停からてけてけと結構な坂を上りながら歩くこと15分~20分。

ようやく天拝の郷に到着。

ここに入っている天拝の湯は、男性側が改装されて以来大人気を博しているサウナで、男湯は普段なかなか入る機会がない。*4

この時は休館日に行うレディースデーとして、男性サウナを女性向けに開放してくれていたのだった。

今では男女の入れ替え日が設定されており、休館日の翌日は入れ替え日として定期的に女性もこの改装されたサウナに入れるようになっている。

 

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さうな鎮守の杜とさうな天満宮と名付けられた和風のサウナは、随所に太宰府天満宮をイメージしているのだろうな、と思わせる趣がある。

ここのさうな天満宮は九州でも早い段階でできたセルフロウリュのできるサウナで(特に女性サウナにはセルフロウリュできるところがほとんどなかったので)、入っているお客さんがみんな楽しそうにセルフロウリュをしているのが印象的だった。

ジャージャーストーンにアロマ水かけてみたいよね!

単純温泉の泉質も心地よく、水風呂の水質も表示の温度よりもキンキンで抜群。

なかでも外気浴の景色が凄くて、天拝の湯は山の中にあるので筑紫野の街が一望できるのと、大宰府の霊峰宝満山を眺められるのが凄い。

宝満山は眺めているだけで厳かな気持ちになる山で、京都の鞍馬の山に入ってハイキングしたときと似たような気持ちになった。

たぶんパワースポットなんだろうな。

 

 

 

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満足して浴室から出てくると、天拝の湯の有名人の柴田さん。*5

サウナもお風呂もよかったです!と伝えることができてよかった。

行きは駅からバスに乗ってバス停から歩いてきた、と伝えると、帰りはバスの時間に合わせてスタッフさんがバス停まで車で送ってくださった。

ありがたい....!

 

 

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無事に博多に辿りついて、ひと休憩してやっぱりサウナ。

夜も朝もサウナに入って、明日は佐世保に向かいます。

 

 

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*1:2023年も2月に九州サウナレディースマンスは実施された。

*2:玄界灘の魚が美味しいので福岡の鮨は美味しいのです。鮨隆で食べたお鮨があまりに美味しくて、その後鮨を食べに博多にもう1度行きました。

tabelog.com

*3:ライトな乗り鉄です。

*4:女性サウナは当時は資金の関係で改装できなかったらしいのだが、遠赤外線のサウナはそれはそれでいいらしい。

*5:受付の時にもいたのだけど、なんとなく挨拶しそびれて帰りにようやく挨拶できた。

五塔熱子さんのアウフグース

最後に受けたのは春の赤坂サウナ祭りだったから、半年弱ぶりにアウフグースを受けた。

 

 

春から体調に諸事情を抱えており、生活が一変している。

それに伴って、サウナや銭湯のツイートをしていたTwitterも銭湯やサウナのツイートから生活全般(食べ物とオリックスと野球観戦と着付けと時々行く銭湯の湯活)へと変わっている。

あちこち出歩いてさまざまなサウナを巡る生活から、日々の生活をなんとか送れているレベルまで生活のアクティブさは減速中。

そこから調子のいい時を見計らって銭湯に行く隙を捻りだす生活をしている。

忙しいわけじゃないんだけど、いかんせん調子に波があって疲れやすいのと、身体に負担をかけられない状態なので、負担のかかりやすいサウナにはなかなか行けないのが実情なのだ。



最近は水道光熱費や燃料費やその他諸々の生活関連物資の高騰などもあってサウナの料金も高騰してるし、ここらあたりで趣味としてのサウナは減速するのも悪い選択ではないのだろう。

そもそもサウナは健康であって初めて楽しめる趣味だしね。

 

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なので現状、銭湯やサウナの情報を知りたい人には申し訳ないくらい新しい情報を出せていない。

そういうツイートは専らサウナのインフルエンサー達に任せているので、大した情報はもともとアップできていないのだけど。

 

 

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そんな感じだったのだが、TLを見ていたらある情報が流れてきた。

普段は全国のサウナ室を飛び歩いている五塔熱子さんがひさしぶりに横浜のスカイスパで仰ぐという。

渡欧前の最後のアウフグース週間らしい。

今週末から、ノルウェーで行われるアウフグースの世界大会AufgussWMのplayoffへ参加するために渡欧するのだ。

相変わらず、しなやかでタフな生活を送っていると思う。

 

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TLの情報を見て、心が揺らいだ。

正直なところ、今横浜までサウナに入りに行くのは億劫である。

でもこれから先のことを考えると、のんびり熱子さんのアウフグースを受けられるのはたぶんこれが最後のチャンスだろう。

とは言え、体調的にアウフグースを受けられる状態なのかは少々怪しくもあった。

とりあえず予約だけ入れてみたはいいものの、受けに行くかは直前まで迷った。

今回に限ってはアウフグースを完走できない可能性も充分にある。

アウフグースはもちろん途中退室okなんだけど、混んでるサウナに入ってしまうとなかなか出るのもままならないのが正直なところ。

居合わせたお客さんやアウフギーサーに気を遣わせてしまうのも申し訳ない。

いろいろ考えた末、4本の予約プログラムのうち受ける人が少なそうな時間帯のプログラムを受けることにした。

無理をしない、という合言葉を心の中で念仏のように唱えながら。

 

 

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なるべくドアの近くの最下段で、熱くなりにくく、万が一の時も人の邪魔になりにくいところに座れるといいのだけど、スカイスパに着いた時点でもらう席札の順番が何番なのかは見当もつかないのが不安ではあったけど、貰った札は50番台で結果的にぎりぎり想定していた席に座れたのでまあ良かった。*1

春先に限定販売されたオリックス・バファローズのサウナハットを被って座席についた。*2

横浜のサウナでこのハットを被ってる人間はまず見かけないだろう。

 

www.buffaloes.co.jp



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話が少し逸れるけど、私が初めて受けたアウフグースらしいアウフグースは熱子さんが初めてだった。

当時はまだアウフグースのプログラムが洗練されておらず、というか、そもそもタオルパフォーマンスのアウフグースを女性が受けられる場所はとても限られていて*3、関東ではレジェンドゆうさんの告知を見て追いかけるか*4、五塔熱子さんを受けに木曜日の草加に行くかのほぼ2択だった。



だから初めてアウフグースっぽいものを受けたのは、木曜日の夜の草加健康センターだった。

アウフグースっぽいもの、と書いたのはその頃の熱子さんのパフォーマンスは熱波とアウフグースの間くらいの感じだったので、タオルを回すパフォーマンスをしながら1人1人に風を送る熱波的なこともしていて、今とは少し趣の異なるものだったから。

日本でアウフグースがどういうものかというのがまだ確立されていなくて、それぞれの施設の現場の人が手探りでアウフグースのカルチャーを作っていっている真っ最中だった。

初めての風はふわっとやさしくて、ミントのアロマですっきり爽快とした気分になり、汗と一緒にストレスも流されていった。

普段は睡眠が不安定気味だったものの、その夜はいつになく眠れた。




それからは受けられそうな機会がある時に時々熱子さんのアウフグースを受けた。

既に人気者になっていた彼女の風を受けられるのはせいぜい年に数回くらいだけど、受けられた時はふわっとやさしい風に癒される。

彼女のアウフグースは受ける度に洗練度と熟練度を増していき、全国津々浦々にいるファンをどんどん虜にしていっている。

熱子さんは体感を上げてくれるけど、決してサウナを熱くしすぎない。

そこに絶大な信頼がある。



いろいろな面でこの人凄いなと思うシーンはあるけれど、いつも凄い思っているのは、熱子さんは施設のスタッフ以上に施設のスタッフであることだと思う。

おふろの国に凱旋熱波に来ていた時、当時のふろ国では熱波師が施設の入り口に立ってお客さんに挨拶しているのが常だったんだけど、不意に食堂からガシャン、と音がした時に熱子さんはいちばんにすっ飛んで行ったのだった。

ふつうの人は、気がついてもなかなかそういう風には動けない。

すっと動けるのは、繊細な感性を持っているからなのだろう。

他の施設でもそういうふうに動いているところを見たことがあって、どこでもこんな風にしてるんだな、ということにひそかに感じ入っていた。

 

 

暫く受けられなくなる前の最後のアウフグースのテーマは七夕だった。

ーーー七夕。

季節は少し外れているけど、一旦の区切りとなる今日のアウフグースにぴったりなテーマだな、と思った。

織姫と彦星の話をショーアウフグースに落とし込んで、スカイスパのアウフギーサーである岡見さんとの2人でのショー。

アウフグース自体はここ2年で随分洗練されたパフォーマンスになったと思う。

通常のサウナ室で裸で受けるアウフグースは、どこの施設でも大人気だ。

100人入るらしい広いサウナシアターの熱と湿度と香りを自由自在に操っていく。

いつ見ても熱子さんのタオル捌きは美しくて魅入られてしまい、この日もやっぱり見惚れていた。

 

ジュー

 

 

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この日は例外的にサウナシアターのプログラムが撮影OKということになっていた。

 

 

 

アロマ水を掛けられたサウナストーンから発せられるロウリュの音。

数秒して、ゆっくりふわっと漂ってくる香り。

やがて温められた風がふわっと降りてくる。

上段へは力強く、下段では少し柔らかく感じる風。

ショーアウフグースの時間は、だいたい10~15分くらい。

この日は4本のプログラムが予定されているイベントデーだったのもあって、サウナの温度設定は少し緩めになっていたのがありがたかった。

少し気がかりだった体調も気にすることなく、アウフグースに没頭できた。

ショーが終わってから、隣のクーリングルームでクールダウン。

いつもよりも長めの時間、ゆっくりクールダウンしていく。

気持ちよかった....



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その後は浴室に降りて、今度は裸でサウナに軽く入る。

スカイスパの女性サウナは長いこと男性サウナと比較されてきて、広さがないとかサウナと水風呂がぬるいとか色々言われてきたけど、サウナブームで少しずつ改良されていて、今の設定が唯一無二でベストなんじゃないかと思う。

いちばん心地よく入れる、入りやすいサウナの温度帯。

これからしばらくは好きな時にのんびりサウナに入るということは難しくなりそうだけど、一旦の区切りとしてここに入りにこれてよかった。



初めて意識して入ったサウナ施設はここだったから、やっぱり区切りとしてもちょうどいい。

縁があるのかな。

熱子さん、気を付けて行ってきてくださいね!

遠くから応援しています。

 

 

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iixxx.hatenablog.com

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*1:当日施設でサウナ入浴の受付した順に、サウナの席を選べるシステムである。

*2:最近は野球のファングッズにもサウナグッズが進出している。選手もサウナ好きが多いからかな?ロッテ、阪神、西武、DeNA、中日、日ハム、オリックス...と数多くのチームがサウナグッズを展開している。

*3:熊本/湯らっくす、山梨/上野原温泉、東京/庭の湯、東京/松本湯、埼玉/草加健康センター

*4:ゆうさんはいくつかの施設で不定期にアウフグースをしていた

【本の感想】ハードワーク

銭湯&散歩友達がブースを出すと聞いていたので、先日の文フリ36にお邪魔する事にした。

諸事情でここのところ体調が全然読めなくて、行けるかいけないかも当日直前までわからなかったんだけど、なんとか電車に乗って移動するくらいはできそうだったので、午後の遅めの時間に到着した。

絶えずひっきりなしなしにお客さんのきているお友達のブースに余裕ができた瞬間を見計らって挨拶しにいくと、今日はがわさんと髙石さんもブースを出してるよ、と教えてくれた。

流通センターでやるくらいなのだからコミケのようなものだろうと予想していた初めての文フリは、予想通りコミケみたいな雰囲気だった。

コミケはわりと差し入れカルチャーがあった気がしたので事前にブースを出してる情報をチェックできていた顔見知りにコンビニで買ったミニパックのお菓子を差し入れつつ、2つ隣の島でブースを出していた髙石さんにも無事にお会いできた。

 

 

 

髙石さんに初めてお会いしたのは去年の秋のこと。

とあるイベントで、数少ないお友達を介して初めて挨拶した。

いつも髙石さんの文章をさうなとや週刊SPA!の記事やWebで読んでいたから、いざ本人とお会いするととても緊張する。

わーっと話すタイプのコミュニケーションがあまり得意ではないので(どちらかというと沈黙したり、止まりながらゆっくり話すことが多い)、大丈夫かな、と思っていたけど、気さくにいろんなサウナのエピソードを話してくださって、くすくす笑ったのを覚えている。*1

もうWebでは書かないんですか?と聞いたら、現状少々トラブルが発生していることと、これについてはそのうち文章にして紙の本にします*2、とおっしゃっていたのが印象に残っていた。

その本が、今回出たのだった。

赤と黄色のスプレーを模した装丁は、その時見せてもらったスプレーの落書き写真を彷彿とさせた。

写真は結構ショッキングなモノで、その時の髙石さんの心労は計り知れず、痛ましかった。

 

 

 

ネタバレになるので詳細はかい摘むくらいにしておいて、本を購入した人とこっそり共有するイメージで感想を書こうと思う。

髙石さんの文章は、いつ読んでも読みやすい、と思う。

普段はWebでモノを読むことが多い私からすると、髙石さんの文章はいつも抜群に読みやすくて本当に驚く。

一般的にWebで掲載される文章は、いわゆるめちゃくちゃ雑なコピペ&「いかがでしたか」という悪名高いアフィブログから、コンテンツに手を入れて企画として書かれているオウンドメディア系の記事や、玉石混交ではあるものの比較的プロやセミプロの多いクリエイターの集まるnoteや、WordpressAmebaブログやライブドアブログはてなブログの一部の収益化を目指すブログや、普通の人が書いているふつうの日記やブログなどがある。

Twitterも一部文章になってるものはあるけど、長文を書くにはあまり向かない。

インターネットはスピードが重視される媒体という特性もあって、ある程度手が入って読みやすいようになっているコンテンツもあれば、1発書きでそのままアップされているものもある。

長くWebでモノを読んでいると、だいたい手が入っているコンテンツとそうでないコンテンツくらいはわかるようになってくる。

時々インターネットに疲れて本に戻ると、編集された本って凄いな、何はどうあれめちゃくちゃ読みやすくて、編集者ってすごいと思う。*3

髙石さんの文章を読んでいると、引っ掛かることなくすらすらと読むことができてストレスがない。

自分がブログで書く文章なんかは一発書きをすることが多いので、後から読み返すと誤字脱字や「てにおは」がおかしくなっているところ、重複など結構凡ミスがあって見つけるたびに修正をするのだけど、まずもってそういうのがない。*4

媒体が紙であってもWebであっても、変わらずになめらかで読みやすい文章なのだ。

それはたぶん活字の文化を大切にされているからなのだろう、と勝手に思っているのだけど、丁寧に書かれているのがよくわかる。

 

 

 

さらっと展開していく読み心地の良さに反して、内容はホラーに近かった。

もし自分だったら、と考えれば到底冷静ではいらない。

誰にでも起こりうる可能性はあり、それが恐ろしく、残された傷の深さに考え込んでしまう。

世の中には困ったコミュニケーションをする人を意図せず惹きつけてしまうタイプがいると思っていて、自身のまわりにも少し思い当たりのある人がいる。

髙石さんもおそらくそのタイプなのだろう。

ひとの気持ちを想像できる人は、時として"わかってほしい"人が近づいてくることがある。

現代はサイコパスの方がよほど生きやすいんじゃないかと思うことも多いのだけど、一方で想像力を働かせられなくなったら人として如何なものかと思いとどまり、過度に寄り添いすぎないように気をつけつつ、どうにかやっていく方が人間らしいんじゃないかという考えに最後は落ち着く。

 

 

 

描かれていたひと夏の攻防は痛ましいけれど、担当している作家の先生たちがどの先生も個性的でその先生らしい寄り添い方をされていて、いい先生たちが髙石さんの近くにいてよかったな、と思った。

的確な対応策を次々と提案してくれる様子は、ほっとする描写だった。

自分もサウナには助けてもらったなと思うシーンは何度もあったけど、髙石さんにサウナがあってよかった、と思った。

 

誰からも攻撃を受ける心配がない。あらためてサウナの”閉じられた空間”の良さを実感する。ここは安全なシェルターだ。

 

ハードワーク 髙石智一

 

 

 

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流通センター前に咲いていた紫陽花。

紫陽花の季節がやってくると陰鬱な気分になるけど、花のみずみずしさに癒される。

誕生月の季節の花ということもあり、紫陽花は好きな花だ。

 


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文フリ36の看板。

会場のブースを回ってみると、企業としてはてなブログがブースを出していたり、著名なライター陣が各自本を出していたりして、会場を眺めるのは面白かった。

はてブ(ブックマーク)で1度は見かけたことのあるライターさんも多く参加していた。

 


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購入した本と、いただいてきたブースの張り紙。

装丁も中の本もオシャレな作りだ!

 

 

 

 

*1:1人じゃなかなか挨拶できない性分なのでこの時にヨモギダさんに引き合わせてもらえてありがたかったです。

*2:同人誌やZINEのような小規模の範囲に流通するタイプの本

*3:一部そう思えない編集者もいるにはいるけど、概ね編集という仕事に敬意を持っている。

*4:最近はドキュメントのオートチェック機能を使うこともあって、2回に分けて清書してるときもあります。