March 19.ー引き続きインフルエンザにて寝込んでます。

天気:雨

睡眠:そこそこ

起床:8:00

体調:too bad.....

 

 

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喉が痛いです。

昨日、おとといとしゅーしゅー熱をあげたのが良かったのか、熱が下がってきました。

それで調子にのって起きていて、本とか読んでいたら、熱が7度前半から下がらなくなりました。

 

 

頭が痛いのと喉が痛いのですごく困ってます。

早く治らないかな。

・・・・・・・・って寝たら済む話なんだけど。

ずっと寝てても飽きるじゃない。

 

 

ってくらいに、若干回復しているからタチが悪い。

鼻と咳は止まってきたので(薬のおかげか?)、ちょっとラクになってきた。

おとといは死ぬかと思った・・・・・・。

(インフルエンザじゃ基本的には死なないんだけど。)

 

 

 

ということで、なんで今日のカテゴリーが本になっているかというと・・・・。

 

熱の時の描写って、この本の熱の描写がすごく好き、というか。

今回久しぶりにインフルにかかってこの本を思い出して引っぱりだしてきたので、ついでに再読(←多分これが熱が下がらない原因)。

 

 

この鋭い感覚って、よしもとばななさんっぽいなとすごく思う。

 

 

今のばななさんの本も嫌いじゃないけど、初期の頃や、アムリタの頃の鋭く尖っていてまだ少し洗練されていない感じで、まるごとぶつけてこられる感覚が凄く好きです。

 

 

「何か私、変じゃない?」

「何が?」

驚いて彼は言った。

「頭が熱くて、足が氷のようなんだけど。」

両方をさわってみて、彼は言った。

「ほんとだ。」

それで起き上がって、体温計を持ってきた。

「計ってみな。」

計ってみたら、39度熱があった。

 「うわー、すごい!おめでたいほどの温度だ。」

彼は言って、氷をビニールに入れたものを持ってきてくれた。

「世の中がおもしろく見えるよ。」

 

 

アムリタ(下) 角川文庫 p237〜238

 

 

 

続いてもう1カ所。

 

「こういう、めりはりのある世界もいいもんだ。」

と言うと、熱に酔ってるんだね、と言われた。

それでもそういう会話の流れと同時に、頭の中の画面ではぐるぐると、メスマ氏の姿とその言葉がよぎっては消えた。私は私を「描写」されたことがすごく、すごくショックだったのだ、でも決して負けおしみなんかじゃなくて、彼が言うほど捨てたものじゃない 、何もかもが。熱も、足が自分のものではないように冷たかったことも、同じ部屋にいてもとなりのこの人は全くの健康状態で、私のこのすごい状態が全く感じられないことも。私は好きだ。私は面白い。普段わかりにくい珍しい感覚だ。

 

 

アムリタ(下) 角川文庫 p239

 

このあたりの熱の描写が見事だなーと思って、何が言いたいかというと、ここ2日くらいの私の熱を出した時の感覚をモロに言ってくれていて、熱で頭が浮ついている時に、「そういえば、アムリタにこんな描写あったな〜」と思って、とりあえず本棚から取り出したのだ。

過去には部屋の床さえ本で埋まっていた私の部屋だけれども、今ではすっかり、コミックボックス1個分に綺麗に収まるくらいしか本を持たない。

それ以外は、一度全て綺麗に売った。

 

 

だから、今、手元に残っている本というのは、もの凄い新刊か(はあちゅうとかホリエモンとかの・・・・)、数々の断捨離をくぐり抜けても、それでも捨てられなくて手元に残した小説、ということになる。

好きな本がよしもとばなな村上春樹と答えると、読書家の方からは似非読書家のレッテルを貼られるような気がしないような感じもない。

一応、そこそこ日本の文学は読んだ(気がする)けど(多読家ではないので、そんなに読んでいないかもしれないが、平均的日本人の読書数よりは大分多いと思う)、やっぱり読み始めた頃の小説の影響力は大きいのだろうか。

よしもとばなな村上春樹の作品のいくつかを手元にとどめている。

そして、こう、時々思い出したように読むことがある。

 

 

ーーーーーばななさんの作品を読むときは、そういえば大抵雨だな。

 

 

 

アムリタ〈上〉 (新潮文庫)

アムリタ〈上〉 (新潮文庫)

 

 

 

アムリタ〈下〉 (新潮文庫)

アムリタ〈下〉 (新潮文庫)

 

 

 

アムリタ〈上〉 (角川文庫)

アムリタ〈上〉 (角川文庫)

 

 

 

アムリタ〈下〉 (角川文庫)

アムリタ〈下〉 (角川文庫)

 

 

新潮と角川と両方から文庫が出てますが、私はどちらかというと角川文庫派です。

1ページに字が少ないのと、字体が詰まっていないので、初心者にも優しい。

という理由だったり。