箱根駅伝2017の感想@”圧巻の青学3冠&3連覇”

箱根駅伝、大好きです。

ここ5年くらいは青学を応援しています。

 

 

その前は特にどこを応援している、という贔屓のチームはなかったのだけど、85回大会(2009年)に青学が箱根に出場するようになってからは(ちなみにそのときは最下位)、翌年くらいから青学の「箱根駅伝応援の案内」的な卒業生向けの会報が届くようになった(身内に卒業生がいます)。

選手紹介とか、応援拠点の案内とか、読んでいるうちに自然と青学情報に詳しくなって、どうせ観戦しに行くのだから、応援拠点のところに行ったらいいかなぁ....となって、なんとなく青学推しをしていたら、どんどん青学が強くなっていって知らないうちにダークホースと呼ばれるようになり、気がついたら優勝していて、押しも押されぬ優勝候補になっていた....という感じ。

 

 

たぶん、85回大会で久しぶりに出てきたあたりのときの数多の卒業生の感想は「えー。駅伝出るの?大丈夫?そういう”気合いと根性”系って、青学無理じゃない?」とか思ってたと思うんだけど、TVで見てたら段々強くなって(翌年86回ではシード権を確保してます)、「まあじゃあ来年は応援しに沿道観戦に行こうか。」みたいな感じで、わらわらOBOGが沿道に出てきて結構な人数が応援している、、、という感じな気がします。

増上寺前の応援幟旗は5年で1ブロック分くらい増えた気がするんだけど。。。

 

 

ちなみに沿道で応援していると、結構重厚感のあるおじいちゃんが白地にCの小旗(中央)を持って応援していたり、紫紺にM(明治)の小旗を持ったおじさんと燕脂にW(早稲田)の応援グッズを持ったおじさんが早稲田と順位が近いところで走っている時は早明戦の応援の様相を繰り広げていたりして、伝統校は結構な御年の諸先輩方々が応援しています。

間近でみると結構おもしろいです。

 

 

今年は駅伝シーズン初めから出雲・全日本・箱根の3冠を狙っていく1強青学と、それを阻止できるか?強豪校5校(早稲田、東海、東洋、駒澤、山梨学院)、ダークホース(中央学院)といった感じの下馬評だった....んじゃないだろうか?

とはいえ、やっぱり選手層が厚い青学が頭一つ抜けている感じで、5区or調整不足のブレーキや怪我がない限りは番狂わせはない、というような話だったと思う。

青学は3冠&3連覇がかかった箱根ということで、選手と監督には相当プレッシャーがかかったことは想像に難くない。

それを一発クリアできたことは、なんであれすごいと思う。

 

 

ここ数年、1区はスピードレースになる傾向があって、1区で出遅れるとその後の巻き返しは力があるチームでも5分5分な感じになってしまうので、比較的各校エース級を投入してくる。

1区で上位、2、3、4とスピードにのって流れをつくる、5、6で順位を決定づける、7、8、9、10はチーム中位の選手で手堅くまとめる。

そんな感じのレース展開が王道だったから、青学のオーダーを見た時に、1区は田村くんか下田くんをエントリー変更?と思ってみていたのだけども、変更なしで行ったのでそこは結構意外!と思って見てました。

東洋、駒澤は例年通りの往路重視のオーダーっぽかったので(結果的に東洋は復路の方が速かったけど、やっぱり手堅く攻めてくるあたりロード強いなあ。)、往路で青学に逃げられると復路の巻き返しはちょっとつらくない?とは思ってたのですが。。。

そういう意味では、やっぱり復路に小野田くん、田村くん、下田くんを残せるのはかなり大きいよね。

すっかり忘れていたのだけど、今年は4区5区の区間距離が変更になって、元に戻ったので5、6区の重さがちょっと軽減されたのはやっぱり大きかったような気がしました。

5区でコケても6区で挽回とか、5区で前半の巻き返しを図るとか、変更後も確かにそういう区間ではあるけども、前ほど絶対!!!とい感じではなくなったので、選手層が薄いチームはちょっと辛くなるのではないだろうか。

延びた4区は、今回準エース区間として各チーム強力な選手が出てくるので、間近での観戦は見応えがありました!

青学の森田くん、駒澤の中谷くんを筆頭にして、楽しみでした。

中谷くんは苦しいレースになってしまったけど、順大・栃木くん、東洋・桜丘くん、早稲田・鈴木くん、帝京・畔上くんは印象に残りました。

みんな速いけどね!

 

 

往路は各区の区間賞が全て違う大学が取っていて、戦力自体は結構上位チームからバラけてきたような気もします。

下位で走っていても区間記録は上位というのも結構見られたので、来年からはレースの流れがまたちょっと変わるのかな。

とはいえ、青学は今回の箱根経験者が6人残るので、しばらくは青学の強さが見える形になるのか、強力な1年生の多い東海あたりが待ったをかけるのか。

気は早いけど、森田くんに2区、下田くんに5区or8区(8区を走って記録更新してほしい!)を走ってほしいです。

6区の法政・佐藤くん、5区の順大・山田くん、2区の神大・鈴木くんとかは来年も残るからたのしみです。

 

 

〜〜〜以下、区間ごとの感想〜〜〜

1区:想定外のスローペース!この区間の出来が上位陣の順位を決定づけてしまった気が。青学はうまい位置でしのいだ感じ。東洋・弾馬くんはもともとトラックレースが得意なので、やっぱり苦い駅伝になってしまったのかなぁ。

 

2区:大エース一色くんが最後ちょっと辛かった。それでもあの秒差でつなげるのはさすが。神大・鈴木くんの区間賞、順大・塩尻くんの入りのツッコミっぷり(来年はもっとうまく調整してくれそう!)、手堅い走りでエース区間に相応しい走りの工藤くんの走りは見応えたっぷり。山梨・ニャイロ選手が少し残念でした。来年に期待!

 

3区:過去には準エース区間として早稲田の竹澤くんや東海の佐藤くん、中央の上野くんなど華やかな選手が走っていたイメージがあるのですが、今回はどちらかというと堅実な走りをする選手が配置された印象。青学・秋山くん、早稲田・平くん、東洋・口町くんといずれも4年生の強さが際立った区間でした。学連・平賀くんも初出場で区間上位!と思ったら、徳本さんが監督か。もともと大胆な人っぽかったけど、教える方はどうなんだろう。

 

4区:距離が延びて準エース区間に。青学・森田くん、早稲田・鈴木くん、東洋・桜丘くんと上位チームは順当に走りましたね。順大・栃木くんの区間賞も印象的(意外と今年の順大速い....?とこの辺で意識を修正)。ブレーキになってしまった駒澤・中谷くんですが、創価・セルナルドくんが中谷くんを抜いていく時にぽーんと背中を叩くハートフルなシーンも見られて、かなりHOTな区間に!

 

5区:今年は山に絶対の自信を持っている駒澤・大塚くんと早稲田・安井くんの一騎打ちになるかなぁ....?と思っていたのですが、多彩な選手がいっぱい出てきて楽しかった。無難にしのいだ青学・貞永くん(それでも速い!)、攻める駒澤・大塚くん、順大・山田くん(速くなりそう....!)、中位・下位から一気にジャンプアップした区間2位3位の上武・森田くん(圧巻の走り!)、中央学院・細谷くん。もうちょっとTVに映してくれてもよかったような.....。今年はちょっと注目されすぎて父子鷹の2人はちょっとかわいそうだったけど来年に期待したい山梨学院・上田くん&大東文化・奈良くん。来年以降も記録更新も含めて楽しみな区間

 

6区:職人を抱える青学・小野田くん&日体・秋山くんが注目。古くは早稲田・加藤くんや駒澤・千葉くんや学連・川内くんなどが強烈な印象。そういえば中央も伝統的に6区は強い...。序盤からばんばん飛ばして区間記録を狙って抜いていく秋山くんの走りがインパクトがありました。法政・佐藤くんはマジでびびった!完全にノーマークだよ!

上位で攻めてきた神大・鈴木くん、中央学院・樋口くんでこのあたりは完全にシードが見えた感じ。今年は6区に華のある選手が多くて見応えがあった!

 

 

7区:前半、青学もう楽勝かな〜と思ってみていたら、まさかの最後のブレーキ!!!

先頭がブレーキってあまりないから、ハラハラしながら青学・田村くんを見てました。無事に(区間賞と1分前後くらいの差ですんで)襷が渡せて良かった。。。

東海・石橋くん、早稲田・井戸くんはさすがの走り。法政・細川くんは割と上位で走っていて、この辺りでシードが見えてきた感じ?

 

8区:青学・下田くんの走りは圧巻でした!区間2位と2分差って。。。。。来年も8区走ってくれないかなぁ。でもやっぱりもうちょっと重たい区間(1区とか2区とか5区とか9区とか)になるのかなぁ。神大・大塚くんが上位でうへっ?と思ったのだけど、もう少しTVうつせばいいのに.....。青学の優勝が決定づけられた区間だった。

 

9区:区間賞の東洋・野村くんはすごかった。全日本駅伝を見ていて、今年の東洋、平均した力がイマイチでシード権ぎりぎりくらいかなあ...とちょっと思っていたので、やっぱりしっかり走れる地力はすごい。青学・池田くんも素晴らしい走り。最後の「楽しむって...、ただきついだけ」の映像で笑ってしまった。9区は強豪校はしっかり走れる選手をもってきていてさすがだなと思いました。

 

10区:優勝に向けてひた走る青学・安藤くんは2年前と同じで安心して見ていられる。無事に優勝テープが切れて良かった。幻の区間賞になった学連・照井くんの走りはまさに記憶に残る走り!ただ最後神大・中神くんが止めそこねた車と事故りそうだったヒヤリハットがあったときいて、心配になりました。やっぱり競技者の安全はいちばん担保されるべきだと思うのだけど、近年の駅伝ブームで観戦者が増えてNY駅伝で犬につまづいた選手もいたのを思い出して、ブームもいいけど....とちょっと考えさせられてしまいました。

 

 

全体を通して

今年は、こういうと失礼かもしれないけども、華のあるスーパースターがいない駅伝で、本来の駅伝っぽい駅伝だったように思います。

ただ、7区の田村くんのシーンを見ていると、やっぱり任意給水はあったほうがいいと思うし(道交法上の問題らしいです)、学連はオープン参加じゃなくて正式に順位つく形に戻してもいいんじゃないの?と思ったり。(以前はちゃんと順位がついて、シード権内に入ると、翌年予選会からの出場枠が1校増える形になってました。)

 

 

あと、瀬古さんの♡早稲田LOVE♡な解説がないと、なんだか物足りない気がしてしまう.....。

昔解説を聞いていた時は(特に早稲田が上位のとき)、「このうるさいオッサンの解説ききたくないからTV音声ミュートしたい....!」と思っていた時期があったのだけど、twitterでいろいろ突っ込まれる瀬古さんを見ているうちになぜだか愛着がわいてしまって、今年はちょっぴりさみしかったです。

あの的外れな解説がいいんだよ(笑)!飲み屋の談義みたいな。。

と、いうようなことを相方に言ったら、「それはもはやビョーキだと思う....」と言われてしまった。

 

今回、箱根駅伝のカテゴリーを密かにつくってみました。

次回以降、(自称)元・横浜市民が勧めるオススメ観戦ポイントの話や、箱根駅伝関連のメディア媒体のこととかを書けたらいいなあ....と思っています。

来年に備えて。

 

 

青山学院大学、大学駅伝3冠&箱根駅伝3連覇おめでとうございます!!

おつかれさまでした〜。

 

 

書きたいことを書きたいように書いたのだけど(実は密かな箱根駅伝ファンです)、そのせいで普段の約4.5倍の字数(約4700字。普段は1000字程度で書いています。)になって、エントリーを書くのに2日かかりました。。。

読みづらくてスミマセン.....