武蔵境 境南浴場

境南浴場に行きたい…気がする!

銭湯エントリー♨️は久しぶりに書く気がします。

最近平日はほぼ毎日銭湯!な生活を送っているんですが*1、メモすると長くなってデータベース作るのには向きません…。

サ活*2ならぬ湯活。

書こうと思ってtwitterにメモしておきました。

 

 

 

 

 

 

 

先日Twitterでお誘いをいただいて、「銭湯を語る会」というイベントに行ってきたのですが、その時話していてなんとなく今自分が行きたい銭湯は境南浴場な気がする…!ということがわかったので早速行ってきました!

 

 

境南浴場を知ったのは、塩谷さんの「銭湯図解」がきっかけ。

“泣きに行く銭湯”、というキャッチーなフレーズで紹介されていたからか、あるいは“泣く”という強い言葉の反応したのか、なるほど、そういう銭湯も西側にはあるんだなぁ、と思って見ていました。

ただ、この時(冬)はふんふん、とおわっていたのですが、春にちょっとした出来事がありました。

 

Twitterはじめます。”

っていう境南浴場のtweetが誰かの“❤️(いいね)“かリツイートであがってきて、興味ある…!と思ってその場でフォローしました。

それからちょいちょい境南浴場のtweetが自分のTLに登場するので、ずっとひっかかってはいた状態だったのですが、いかんせん西側。

学生時代は全然苦にならなかった長い時間の電車移動がどうにも億劫で、とりあえず棚上げしていたのですが…。

話していて、やっぱり行きたい!という気持ちが高まって、そこからはじゃあ明日行こう!っていう感じでひゅっと行ってきました。

決まってからは動くのめっちゃ早いんだけどなぁ〜…。

 

 

銭湯図解

銭湯図解

 

 

sauna-ikitai.com

 

 

 

武蔵境

久しぶりにこっち側にきました。

学生時代は中央線をよく使っていたので、電車に乗ると失恋して泣きながら電車乗った記憶とか、寝過ごして新宿でうとうとしたのに新宿で目が覚めた事とか*3三鷹から乗ってうとうとして目が覚めたら下総中山だったとか、べろべろに酔っ払って乗ると駅の間が長く感じられて早く次の駅来ないかな〜って思ってた記憶とか、大概ロクでもないものばかりですけど。

 

武蔵境の駅といえば、5年前くらいに高架化されて、綺麗になっているのでちょっと有名です。

ときどきSNSで見かけると、そうか〜、高架化されたのか!と思ってたんだけど、実際に行ったらやっぱり綺麗になってました。

 

 

武蔵境の街は吉祥寺〜武蔵境の北側エリアが属する武蔵野市にあります。

武蔵野市は戦後から現在にかけて非常に大学などの学校が多い文教地区で、またリベラルな考え方が浸透している地域で23区とは違った独特のカルチャーを持った地域です。

新しい施策とかやるのも好きな自治体。

文化的な施設が多くあり、緑が豊かで、街全体がちょっとおっとりしていて、新しいものものびのび育てていく土壌と余裕みたいな空気があって、結構好きなんですよね。

最近ではアニメスタジオが多いこともあって、アニメの街としても知られています。(ジャズもわりと有名かも。)

 

武蔵境の駅を降りてすぐのところには新しくできたオシャレな建物、武蔵野プレイスがあって、図書館だけではく、コミュニティを繋ぐ場としてどうやら存在しているみたい。

中には入らなかったんですが、外から見ていても、あ、これ、何も用事なくても来ていいやつだ!っていう感じがわかるようなふわっとした場所でした。

 

 

 

 

境南浴場

どことなく西洋風の趣のある住宅街を歩いていくと、その中に溶け込むようにしてひっそりと佇む銭湯があります。

それが今回の目的、境南浴場です。

建物を見てすごいなぁ、と思ったのですが、”何がすごいのか“をしばらく言語化できませんでした。

サウナに入ってのんびり考えていたら、言葉が降りてきたのですが、それは、ここまで街のトーンとぴったりマッチして、なおかつ存在を主張しない銭湯ってはじめて見たな、ということです。

街のトーンとマッチしている、というところでは向島の薬師湯や西ヶ原の殿上湯あたりもそういう種類の銭湯だなぁとおもうのですが、ここまでぴたっと一致して、しかも主張しない静かな銭湯ははじめてだなぁと思い、思わず嬉しくなってふっと笑ってしまいました。

高円寺の小杉湯や西尾久の梅の湯、日暮里の斎藤湯、稲荷町の寿湯なんかはどっちかというと、街のトレンドセッター的な立ち位置なんじゃないかな、と思っていて、いま盛り上がってるパターンの銭湯って、“自ら発信して新しく街のコミュニティの場を作っている”タイプの銭湯だと思うのです。*4

そういった銭湯は、比較的情報発信が活発なので情報を得やすいのですが、おっとりしたところは、がっつり調べないとなかなかたどり着けることが少ないのでTwitterをやっていてくださるとありがたいなぁ、と思います。

 

境南浴場も最近はサ道ブームが来ているのか、私が入る時も中から若い子が出てきてました。

入浴券+サウナ代200円を払うと、バスタオルとサウナキーを渡してくれます。*5

 

 

 

www.tv-tokyo.co.jp

 

 

 

お風呂は白湯、ジェットバス、薬湯(この日は玉露でした)、水風呂があり、それにサウナがあります。

街の銭湯、といったラインナップです。

内装はどちらかというと西洋風で、1980sのセンスを彷彿とさせる感じのものがあちこちに散りばめられています。

特徴的なのは、タイル絵。

通常富士山のペンキ絵が描かれることの多いそれは、魔女の宅急便ウルスラ(絵描きのお姉さん)が描いたキキの絵っぽい雰囲気。

シャワーの上のタイルに描かれている、女性と車はモネの日傘をさす女っぽい感じ。

鏡も一風変わっていて、四角のサイズから丸い部分抜き出した周りはストライプ柄!

はじめて見ました、ストライプ柄の鏡。

私がよく知っているジャパニーズスタイルの銭湯は、“富士山ペンキ絵、水とお湯のカラン、宮造りの高い天井に、丸い鏡と黄色いケロリンの桶”なんですが、どこもそれぞれに西ヨーロッパっぽい志向が凝らしてあって、銭湯なんだけど、ディテールが西洋っぽくて不思議な気分になります。

そのあたりが1980sっぽいセンスだなぁと感じたところだと思うのですが、こういう別々のセンスのものを取り入れて組み合わせていくあたりは本当に“リベラルな武蔵野の街っぽさ”を感じました。

だから街の雰囲気とマッチしてると感じたのだと思います。

 

水風呂は天然の地下水で、適度に冷たく(18度くらい?)、パキッとした肌触り。

個人的には駒込のロスコ(サウナ施設)や西ヶ原の殿上湯に近いなぁと思いました。

とっても好きな水風呂です。

 

“泣きにいく”と噂のサウナは、ボナサウナ。

しっとりとしたBGMがかかっていて(最近は、レゲエやジャズやボサノバやインドポップスなどもかけているみたいなので、別のBGMの日にも行ってみたい!)、ゆっくり考えごとが整理できる瞑想系のサウナです。

温度は90度でそこまで高くもないのですが、いい感じで汗がかけるのでもしかしたら湿度が良いのかもしれません。

 

ノスタルジーが込み上げてくる、どこか懐かしさを感じる街の銭湯でした。

“泣きにいく銭湯”。

ちょっぴり、わかるような気がします。

すごく好きな銭湯です。

 

今度来るときは久しぶりに吉祥寺のいせやの焼き鳥食べに行く組み合わせようかなぁ。

 

 

www.1010.or.jp

 

twitter.com

 

 

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*1:回数券を買うようになってから本当に銭湯巡りがはかどります。

*2:サウナイキタイにその日のサウナ活動(レビュー的なもの)を書き残すこと。

*3:新宿→東京折り返し→新宿

*4:おそらく川口の喜楽湯や京都清水五条の梅湯(←川の近くだから水風呂期待できそう…😋)もそうだと思います。

*5:タオルとシャンプーリンスボディソープのセットになった手ぶらセットの販売があります。ドライヤーはコイン式。3分/20円