フルタイムで働けなくなってから5年半くらい経った。
意外とまだそんなもんか、と思った自分が不思議だった。
キャリアが止まって働けなくなることが自分にとっては絶望そのものだったけど、ちゃんと働けているというよりは騙し騙し頑張るみたいな期間で、ずるずると無職を引きずらずに踏ん張れた方かな、とは思う。
自分自身凄く意外だったのは、元来怠け者なタチなのでゆるく細く長くぼちぼちそこそこに働きたい人間だと思ってたのに、働き始めるとブーストして、30〜80%の微妙な出力だとイライラしてしまい0or100のタイプだということだった。
働けなくなってショックを受ける日がくるとか、学生時代の私がきいたら驚愕すると思う。
何せ学生時代はいかに働かずに生活できるかということを真剣に検討していたのに、なにがどうなったのか(いろいろあった)働き始めたら、稼いだお金と仕事の幅が広がっていってどんどん視界が拓けていくのがたのしかった。
クリーンに仕事を続けている自分を想像すると、差はついてるけど、凄くついたなっていう感じはない。
泥臭くやる、みたいなことが10代の時には苦手だった。
子供の頃はどちらかというと要領がいい方だったので、だいたいのことは表面をさらっと触るとなんとかなるくらいにはできてしまった。*1
それが良かったかどうかはわからない。
趣味でもスポーツでも勉強でも基礎を疎かにするのであるところで伸び悩むことがほとんどだった。
ただ、伸び悩んだところで辞めることもあれば基礎をやり直してブレイクスルーすることもあって、高校生くらいの頃にはコツコツと積み上げることも疎かにはしなくなった。
20代には油断することもしばしばあるけれどもある程度やりきる胆力がつき、健康に多少不安はあってもその時つくった基礎で今なんとかなっている部分もたくさんある。
すごく仕事ができたり勉強ができたり飛び抜けて秀でていたわけじゃないけども、ある程度やり切る、という力がついてたことは不幸中の幸いだったな。
今後の課題はアクセルワーク的なものをうまく使いこなす、ということなのかな。
*1:うさぎと亀でいうと完全にうさぎ型なのだが、20代以降に会った人には亀型だと思われている。