去年の10月末に行ってきた富山観光の記録。
しばらく途中まで書いて寝かせていたのだけど、時間ができて最後まで書けたのアップします。
2020年の10月の末から11月にかけて、Go to travelを使って富山旅行に行ってきました。
最初は施策にぶーぶー言っていたけど、海外には出られないし、いい加減都内で家と職場の往復にも飽きたし*1、ふつふつとストレスがたまってきたところでJR東日本の新幹線が50%offというのをきいてこれは北陸新幹線&サウナチャンスでは…?と思い予約を取って行ってきました!
上野からひゅって新幹線乗れるのいいな…。
今回は北陸の雄であるスパ・アルプスというサウナを目的に、リフレッシュを求めて。
アルプスは東の聖地しきじに行って以来、行ってみたいと思っていました。
あんまり大きな声では言えないんですが、昨夏にしきじに行った時、
“思っていたのと違うかもしれない……。”
という気持ちがあって…。
しきじ自体ははとても素晴らしい施設なんですが、いっときTVやメディアにあまりに露出したのもあるのだろうと思うのです。
平日の真昼間はめちゃくちゃ観光客だらけなんですよ…。
あんまり言いたくはないのですが、静岡まで来て最近サウナにハマったと思われるお客さんの
“静岡までサウナに入りにくる私♡
ここの水風呂が良すぎてもうここ以外の水風呂に入れない♡”
みたいな話を正直耳にしたくはないかなぁ。
地元の美味しいお店の情報とかなら大歓迎だけど。
以前から通われていた地元のお客さんはどこへ…?と思わず思ってしまいました。*2
施設の良さを否定をするつもりはまったくないのですが、東京から程よく近く利便性が高いのもあって、観光のお客さんが多くて、光景としてうーん……って思ってしまったのです。
自分も来ている以上、勿論その観光客の1人なので申し訳ないな、という気持ちもあってほんとうにいろいろ考えてしまいました。
今回の旅は、もうやだいい加減働きすぎだからちょっと旅行行くぞ、と言うダリンに、どうせなら入りたいサウナあるんだけど…?という私。
そんなわけで多少強引にじゃあ私アルプスに行きたいから富山に行こう!
と言って、富山に旅行してきました。
よく考えたら富山は今まで通り過ぎただけで観光したことがなくて、スパ・アルプスの噂を聞いたときにはちょうどいいじゃん!と思ったのです。
行ってみたらとても歴史のある土地で、1度ではとても周り切れないのでまた遊びにきたいな、と思いました。
お寿司がリーズナブルなのにめちゃくちゃ美味しいです…!!!!
あとね、ドーミーイン富山と野乃に泊まってきたのですが、野乃がとてもよくて。
ドーミー系はサウナ&朝ごはんが美味しくてすっかり虜になってしまいました。
富岩水上ラインで中島閘門*3を往復してきたんですけど、すごい面白い体験でした。
こんなのあったんですね!
水位が降りて行くのが中から楽しめるのめっちゃいい。
アルプス、とてもとてももう全然上手く書けないくらい好みすぎて通いたいです。
富山に滞在してる間毎日行ってサウナに入ってました。
水がすごい好み…!
シンプルがいちばんすばらしい、ということがこれでもかというくらい味わえる施設でした。
今まで遠征したなかでいちばん好きなサウナ屋さんでした。
何度でも行きたい。
というか、帰りたい。
あと食堂のご飯がめちゃくちゃ美味しいので行ったときにはぜひごはん食べてください!
地元の人はサウナアルプス、って呼ぶんですね。
この時の感想は詳しくはここで。
私自身は超ライトな乗り鉄でもあるので、まだ乗れてなかった北陸新幹線も乗れて満足です。
以下旅程など:
【1日目】
上野駅→富山駅→新湊散策→スパ・アルプス→ドーミーイン富山泊
上野駅、正面から見た駅舎は出発と到着の風情があっていいですよね。
いざ、雪の降る地域へ出発、っていう出発点とはるばる遠いとこから帰ってきたなぁ…という少し哀愁帯びた空気感が漂っていて、色気があっていいな。
というようなことを思うようになったのは、上野が身近になってからだなぁ、なんてことを思ったり。
東京駅は逆に哀愁よりも高揚感を感じる駅だな、と思います。
東京駅が陽なら、上野駅は陰。
(新湊きっときと市場)
(ベニズワイ/新湊)
ベニズワイは現地の食堂でで茹でたやつを1杯まるっと食べられるんですが美味しかったです…!
ダリンと2人で半分こしたんですが、私の解体スペースが速すぎて、
え?ちょ?ちょっ!早いよ、それオレのー!!
って言われて、
あ、ごめん。大丈夫ここまで!だから!
ってやりとりしたり。
うちは小さい時からわりと甲殻類🦐🦀🦞を食べる家で、お家にカニフォークがあったので甲殻類解体するのがみんな早いんですが、あれって慣れなんだ…!っていうのがわかったのは新鮮な発見でした。*4
(新湊大橋)
ごはんを食べた後は新湊の街を散策。
運河に橋が掛かっていたり、彫刻が置いてあったり。
新湊の街中は観光しやすいように整えられていて、歩くと楽しい。
(今回は車で来ちゃったけど。)
(スパ・アルプス)
建物の奥に晴れた日には美しい立山連峰が見えます。
北陸サウナの雄。
水風呂が良すぎて、入ったらでてこられません。
ここは古き良きサウナ屋さんの楽園ですか…?
楽園です。
ひたすら堕落できる。ごはんが美味しい。
(バイ貝とサスの昆布締め)
(生ビールはキリンとアサヒが選べます…!神!)
(富山ブラック)
(天ぷら)
1日目の夜ご飯はスパ・アルプスのアルプス食堂で夜ご飯。
サウナあがりにだらだらしながらの生ビール!
食堂はお座敷で完全にくつろぎモードでごはん。
この日はバイ貝のお刺身&サス(カジキマグロ)の昆布締め、富山ブラック、天ぷら、氷見うどん。
生ビールがキリンとアサヒの両方選べるの嬉しい。
飲兵衛のことよくわかってる…!
あと魚介類がめちゃくちゃ美味しくてほんとびびった。
昆布の使い方がほんと凄い。
旨味の暴力…!
バイ貝美味しすぎて蕩けた。
あ。
ちなみにドーミーイン富山は女性側はミストサウナのみだったんですけど、温泉だったので夜と朝に両方入りました!
ふやけそうですね。
【2日目】
ドーミーイン富山→五箇山合掌の里菅沼集落→五箇山合掌の里相倉集落→富山市ガラス美術館→スパ・アルプス→お寿司屋さんで夜ご飯→野乃泊
(五箇山合掌の里菅沼集落、合掌造りと吾郎平さんでのランチ)
(五箇山合掌の里相倉集落)
午前中から富山市内のTimes Car Shareを使って世界遺産の五箇山集落へ。
ダリンがここはどうしても行きたい...!と言って観光に組み込んだもの。
白川郷は行ったことがあるらしく、とても良かったようで、景観が好きみたい。
私はウィンタースポーツもしないのに雪のあるところに行くことに抵抗のある情緒もへったくれもない人間なので長いことうーん...、と言っていたのですが、秋の五箇山は哀愁を誘う景観で美しかったです。
ちょうど秋だったので、山々の紅葉が見事でした。
この景観を守ってきて、これからもそうして営みを続けてゆくことは大変なのだろうと思いつつも、この景観は保存されてほしいなと思う光景でした。
一方で道路を通行していると、こんなに山奥深くにある割に五箇山周辺の街道は整備されており、古くから人の往来がそれなりにあったことが予想できました。*5
歴史的に街道が発展していた印象を受けたので、なんだろうなぁ...と調べてみたら、五箇山は加賀藩の秘密裏の軍事拠点だったのですね。
火薬の原料である塩硝の製造が一つの産業だったのは初めて知りました。
なるほど。
さすがに一筋縄ではいかない加賀藩。
加賀藩はきっての大大名で、江戸幕府からすると譜代に近い外様のような感じだったと思うんですが、歴代の将軍はまあ関わり方が難しかったかもな、なんてことに思いをはせていました。
加賀藩といえば東大の赤門のイメージがありますが、あれは風情があっていいですよね。
富山の高岡も前田家が治めていたようで、なかなか縁が深い土地柄なのですね。
(富山市ガラス美術館)
ガラス美術館が入っている建物自体がかなり現代アートっぽいつくりで、歩いていて楽しかったです。
夜は富山駅近くの雑居ビルに入っている若い大将がやってるお寿司屋さんで夜ご飯。
お任せで握ってもらうお寿司はサイコーです。
しかもリーズナブルで美味しい。
昆布の使い方が最高に美味しいのと、魚介類が新鮮で刺身も寿司も最高!
さすが海鮮王国富山湾....。
なかでも白エビの軍艦とズワイガニの握りは美味しかったです。
そして野乃に戻ってから、また夜と朝にサウナと水風呂と温泉を楽しみました。
野乃の朝ごはん最高に美味しい!
野乃めっちゃ好きになりました。
【3日目】
富山県美術館→富岩水上ライン(中島閘門)→富岩運河環水公園→スパ・アルプス→富山駅→上野駅
(富山県美術館とその屋上)
3日目は朝から前日と同じくTimes Car Shareで足を確保して富山県美術館へ。
先に富岩水上運河の時間を確認すると、次に乗れるのは14:15。
先に予約したあと(たぶん)、富山県美術館へ。
富山市内はかなり多くの美術館や博物館があり、ガイドを読んでいるだけでも楽しい。
城下町なのでもともと文化芸術に対する感度は高いのだろうけど、それにしてもこの規模の地方都市にしてはかなり多くて、観光するのはとても楽しいしありがたい。
富山県美術館は現代アートの展示が得意な美術館で、かなり駆け足でまわったのだけど間に合わないくらい見応えがある展示が多かった。
次に行ったらまた行きたい、と思うような。
富山出身の文化人がキュレーションした展示もよかったなぁ。
美術館の屋上からは立山連峰の美しい絶景が見られるビューポイントなので、晴れた日にはぜひそこもお立ち寄り下さい。
立山連峰、いつまでも眺めていられる力強い美しさで、富山にいる間は山を眺めてはその景色にため息がもれた。
(富岩水上ライン)
(中島閘門の水のエレベーター/パナマ運河にもあります)
(富岩運河環水公園と世界一美しいスタバ)
富岩水上ラインはダリンが面白そうだから乗ろうよ、と探してきた。
中島閘門、なんだそれ?と思っていたのだけど(往復すると75分くらいかかるし)、なかなか良かったです。
実際に乗船した状態で水のエレベーターに乗って水位があがったり下がったりするのを生で見られるのでかなり感動します。
これ、日本ではここでしか体験できないようなので、もっと知られてもいいのでは....。*6
中島閘門までの道中は、富岩運河(富山ー岩瀬をつなぐ神通川の隣に沿って作られた運河)を通って優雅な景色を眺めつつ、ガイドの方が様々な富山市と神通川の歴史を話してくれて、なかなかに面白い解説を聞けました。
街を歩いたりしている最中疑問に思っていたことの答えや、神通川の話、富山市の歴史、水害との戦いなど、やはり苦難の道だったよう。
昭和の時代は化学工業都市として発展し、それに伴う様々な苦難も多かった土地だと思う。
神通川はその急流と水量で度々災害を引き起こしてきたはず。
立山連峰の厳しさと豊かさの両方を享受しながら発展した都市の歴史は、街中を歩いているだけでも想像がつく。
水が豊かである、ということは工業用水を求めている産業には当然目を付けられやすいわけで。
街の産業として考えたときに産業として受け入れると収入が増えて安定する反面、壊される自然も多くそれらと街づくりとの綱引きだったのだろう。
そういった時代を経て、平成になって観光用に街を整備して今の美しい街になったという話をきいて富山の街の歴史に思いを馳せた。
世界一美しいスタバ、はさすがに休日だったので混雑してました。
(富山駅)
旅も終盤。
最後にスパ・アルプスに寄って、毎日通ったサウナと水風呂にお別れ。
アルプス食堂で食べたチャーハンはやっぱり美味しい。
富山の駅ビルで山ほどお土産を買って、帰路につく。
両親に富山のお土産何がいい?ときいたら、”生臭くない鱒寿し”とリクエストされたので探しに行くと、県内のいろんなお店の鱒寿しが売ってるお店がある。
それぞれポップに味のバランスが書いてあり、選ぶのに参考になってよかった。
余談だけど、鱒寿しの消費期限は翌日で短かったので、帰ってから翌日実家に届けに行った。
昔食べたことのある美味しい鱒寿しだった!
と後でLINEがきていたので、面倒だけど届けてよかったな、と思った。
家でも買ってきたけど、ほんとに美味しい。
次はどこのお店のやつにしようかな。
あと、コンビニとかで売ってた北陸限定のおかき、ビーバー(普通のと白エビ味)がめちゃくちゃ美味しくて、この後ネットでも取り寄せて注文することになる。
いやー、ほんとにね、美味しいんですよ、ビーバー!
開けたら最後、しょっぱうまくて止まらない。
ネットで通販やってるっぽいので、機会があったらこちらもぜひお試しください。
ビールのアテとして最高です。
富山観光、楽しすぎてこの後春にも弾丸旅行をすることになったのはまた後日の話。