選挙の雑感
7/21(日)、参議院議員選挙でした。
過去に夫婦別姓の話をちらっと書いたことがあるのですが、いろいろ考えた上で今まで政治的な話は意図的に避けてました。
でもノンポリ一般ピーポーだけど、ぼちぼちこういう話してもいいかなと思ったので、感想書きます。
東京に引っ越してきてから、衆議院選挙、都知事選挙、都議会選挙、区議会選挙、参議院選挙と、投票した選挙もちょうどひと通りまわったのでちょうどいいかな。
選挙好きになるまで
いつから選挙が好きなのか?といわれると難しいんですけど、もともと私は選挙が好きで、中学生の頃には選挙特番を終わりまで見て翌朝学校(の授業)で睡眠不足を補うタイプ。
地歴公民科目が好きだったからその延長だったのかもしれないし、家では両親・祖父母と大人が4人いて、選挙の夜にはわいわいガヤガヤとやれ自民党はダメだとか、最近年金政策はなってないとか(←既得権者)、そうは言うけどマニュフェスト読んで投票してるのか?とか(←祖父母は絶対読んでない。)、社会党系は経済音痴だとかやってるのを見て育ったからかもしれない。
早く話に入って政治に文句言いたいから、選挙権くれと思ってました。
大人になってから知ったんですけど、意外と家でみんなそんなにそういう話をしないんですね。
馬券や宝くじ買ったり、野球で阪神巨人を応援するような感覚で投票してる大人を身近で知っていたので、選挙をそんなに真面目な行事だと思ってなかったのかもしれません。
今でもお祭りみたいなものだと思っています。
いちおう投票するときにはひと通り候補者の公約は読むし、時間があって気になった候補だったら演説ききにいったりするくらいはしますが、好きでやってるだけなので、他人もそうするべきだとは思いません。
ダーリンには諦めてそういうのに付き合ってもらうけど、夫婦の支持政党や支持する政策は全然違います。
たまにディスカッションになります。
実家に住んでた時、はじめての選挙は私も弟も親と一緒に行ったし、それ以降の選挙も実家に住民票があって投票の紙がくる間は親からせっつかれるので投票率100%でしたけども。*1
バックグラウンド
そんな実家の投票先、明確に誰に入れたみたいなことはさすがに言わないけど、それぞれの推しは違います。
やっぱり自分の権利を拡大してくれそうなところにちゃんと投票するのが面白い。
右寄り・小さな政府論の父は自民系、教育福祉重視・無党派層の母は自民だったり今なら立憲民主だったり、大きな政府・年金大事の祖父は自民と社民・共産と半々、元教育系職業従事者の祖母は社民とだいたいそんな感じだったと思います。
ちなみに私は自称中道左派の無党派層で、ケースバイケースで投票先は自民だったり立憲民主だったりします。
最近の自民党の推し出してくる家族観はいただけない…。
大家族で育ったけど、家族間扶助の要素を重くすることは反対だし、選択的夫婦別姓は早く実現して欲しいです。
東京の選挙は面白い
引っ越してきていろんな選挙をひと回り経験しましたが、東京の選挙はカオスです。
私は郊外として発展した新興エリアと昔から住んでいる人の多い下町のミックスしたところの出身なので、神奈川の選挙がどういうものか(このエリアは自民党が強いとか、新興地域だからリベラル寄りだとか)というのはだいたい検討がつきます。←選挙特番の見過ぎ...
ようやく最近東京全体の感じもわかってきたのですが、東京の選挙はマジで面白いです。
都会ってこういうことなんだなって実感するのですが、本当にいろんなバックグランドを持った人がいるので、立候補する人もバラエティに富んでる。
中には、うん百万円も払って選挙に出て…ってそこまでやるパッションはなんなんだろうな〜って思う候補もいて、まあでもそれもひっくるめて選挙だよねっていう。
あとは自分の一票がなんか役に立ってる気がする…!っていうのが実感できる選挙が多い。
地方選である都議選も区議選も、投じた一票がちゃんと票になってる…!って感動すらしました。
実家に住んでたときの選挙も悔しいので毎回行ってましたが、正直言うと心が折れる選挙が多かったし、まあだから千葉とか埼玉とかの低い投票率って気持ちはちょっとわかる。
私の地元の選挙って、ゴリゴリの自民党地盤+創価学会の組織票が強力すぎて、野党もガチの対立候補をあんま立てないんですよね。
勝てなくてもしょうがないという空気が漂っているというか、風頼みな上に風が吹いても勝てないとか…。
ダブルスコアくらいつくのが常なので、毎回それを見続けるのは有権者として結構辛いです。
その上、無党派層が選挙行かないからそういうのばっか通るんじゃん、とか外から言われると心折れるし(うるさいな、毎回選挙に行ってんよ!!と思うけど)、じゃあもう選挙行かなくて良くない?ってなります。
忙しい中行ってるけど、行っても行かなくてもダブルスコアなら行く意味ないよね…。
これが田舎だったらもう少し議員さんも地域のために頑張ってるのが見えやすいところもあるのだけど、関東近郊って基本的に都会扱いなので、何を頑張って地元に貢献したのかもわかりにくい。*2
だから、あの人ずっと議員やってるのに何も自分たちのためになることしてくれないし、生活楽になんないけど、すごい不便ってわけでもないからなんかもう選挙とかいいよね、ってなるんじゃないかと思うんですけどね。
今回の選挙で言えば、某元県知事が最後の4議席目を取ってて、江戸城より他にもっと大事なことあるでしょう、っていう外野の声はわかるんだけども、次点につけてるのって共産党の若い女性候補(主張はいいと思うし立憲民主らへんから出たら通りそうな感じだけど)で、やっぱりちょっと共産党アレルギーの強いエリアとしては苦渋の選択だったんじゃないかな…。
今回の参議院選挙
今回の東京は激戦区でしたね。
お天気悪かったので、投票率伸びないだろうから、組織票が強いだろうなぁ…と思っていましたが。
6議席を7人で争う(上位3人は堅いので実質3議席を4人で争う)というエキサイティングな状況で、有権者としては面白い選挙でした。
投票率低いのは本当もったいなかった…。
特に前回の衆議院選挙で知ったみらい選挙プロジェクトのアカウント(@miraisyakai)では、世論調査の結果を新聞や日付で表示してくれて誰が当落上にいるのかがひと目でわかるので当落上の候補に入れた人もわりといたと思います。
(これまた結構苦渋の決断でしたが。)
当落上にいるそれぞれの候補もTwitterアカウントを見てると当落線上にいるっていう認識はあるんだな、って感じでしたね。
武見氏の票はもうちょっと手堅いかなとおもってたけど。
思ったよりも塩村氏に票が入ったなぁというのと、立憲2議席っていうのもちょっと違うんだよな、って思った人も多かったのかな。
票だけ見てると、うまいこと割れれば2議席とれたのかな…。
Twitterで少し話題になってましたが、もしかしたら最後の票取りの部分で山岸氏の筑駒・東大・朝日新聞っていう経歴をポスターに載せたのが不利に働いた気もします。
個人的にはでかいブランド3つは重たく感じて、ちょっと胸やけをおこしそうな感じが…。せいぜい2つまでじゃないのかなぁ。
見た目は爽やかな感じの熱血漢っぽいので、うまくやったら中央線沿いのリベラルの女性票をもうちょっと取れた気がするけど、その辺を逃したんじゃないかな…、とちらっと思いました。
同じような感じで、音喜多氏と柳ヶ瀬氏の海城・早稲田の先輩後輩コンビも経歴を結構出してたように感じたけど、そんなに重くは感じなくて、男子校ってそういう感じだよねって感じでなんか微笑ましいなって思ったので、肩書きや経歴が2個か3個かってところに自分の感覚は分岐点があったのかも?
音喜多氏は北区を歩くと選挙期間じゃない時期も駅で立ってるのを見かけることはあるので、ブログとかTwitterとかで炎上するだけじゃなくていちおうちゃんと政治家なんだなぁ、と思います。
ヒマな時に都議会の中継とか見てると、過激でアレなことも多かったり、やり込められてたりもするのでイマイチ大丈夫かなと思うことも多いっちゃ多いのですが、丁寧な情報公開は若手世代としてはいいのかなぁ…、と思います。
消費税の引き上げ(←とはいえ多くの企業はすでに増税に備えてシステム投資してるはずなので、今更凍結されてもあばれると思う。)とか改憲とかについて信任したわけじゃないと思うのだけど、どうしてそういうトーンのニュースが流れてくるのかはちょっぴり疑問.....。
まあ何はともあれ、選挙は意外とたのしいと思います!
みんな言ってるけど、投票に行こう!