【本の感想】お風呂と推しごと vol.1

去年の年末に、BOOTHで1冊の冊子(ZINE)を買った。*1

 

sentosuki-1126.booth.pm

 

東京/荒川区の銭湯「千代の湯」さんの店長さんであるがわさんがわ (@gawa002_7715) / Twitter を中心に、銭湯巡りが好きな4人が存分に推しの銭湯について語る内容で、読み終わったあとはなんとなくほっこりした。

なんていうか、「読む銭湯」みたいな読後感で。

感想をTwitterのツリー式にしてぶら下げておいたのだけど、なんとなくどこかにまとめておきたかったので、ここにまとめることにします。

 

シンプルかつ素直でいいな~って思う推しへの愛があふれた文でした。

 

銭湯ブログ「たまゆら湯 〜 湯気三昧の銭湯散歩 〜」のa24さん(id:a24figaro)も文を寄せていらっしゃいます。

ふだんの雑誌の特集とかではあまり見かけない銭湯も多く出てくるので、きっとたのしく読めると思います。

オタクの沼は広くて深い。(あ、でも文章自体は入門者向けです。)

 

#お風呂と推しごと

購入したのは年末だった。

がわさん
@gawa002_7715
 やアツシさん
@A24Figaro
 のツイートでデザインフェスタに銭湯の本を出すって書いてあったような…🤔❓

アツシさんたちが書くならいつもは表に出ないようなところもたくさん出るでしょ〜😘
と思ってboothで買ったのだった📕

 

"@i_as_37to1010" twitter

 

”昔ながらの銭湯”

#お風呂と推しごと

購入したのは年末だったと思う。
まとめはたぶん後で書くとしてまずはざっくり📝

 

「昔ながらの銭湯」
ここはアツシさんとがわさんが書いている。*2


2人が書くなら早々そういうところだと思う!というところが登場してくる。
銭湯好きでもちょっとそこ知ってる?と思うような、

2人のツイートでよく登場する都内のお風呂屋さんが10軒登場する。
(ちなみにガチ勢は知ってると思う)

九谷焼のタイルってもしかして鈴栄堂?

そうか…閉店されてしまったのですね。

 

下町の熱湯って、笑っちゃうくらい熱くて、熱湯に慣れていても最初はちょっと緊張するの、本当によくわかります。

閉店してしまったお店は10軒のうち、3軒。
"推しは推せるときに推す"
ってほんとうに大事で。
新店のオープンや改装オープンに湧くことも多いサウナと違ってなかなか厳しいのが銭湯の現状。

特にこの燃料高はお湯を沸かしているお店を直撃している。
推しには長く営業して欲しい。

また記憶に残すための記録として書かれているのだろうな、と感じるお店も多く、読んだらなんだか、ああそうだったな〜と思ったりして、お風呂上がりみたいにほっこりした♨️

 

"@i_as_37to1010" twitter

 

 

”銭湯好きになった女性からみた銭湯”

#お風呂と推しごと

「銭湯好きになった女性からみた銭湯」は、ず子さん@unichang8*3 が書いている。

登場するのは、台東区の地域密着型の銭湯ばかりである。
銭湯もサウナも満遍なくまわる勢のわたしからすると、台東区の銭湯は「ふかい」


有名どころを除くとよくも悪くもクセが強いところがあり、

女湯はさながら情報交換所となっていることが多い。
荒川区もわりとそうだけど、墨田区台東区の銭湯では入手できる情報の量が段違いだと思う。

常連さんたちはみんな地元を愛して誇りに持っている人が多くて、時々ふらっと入ると、カラッとした気風のいいマダムが多く、結構おもしろかったりする。


そういう日々のやりとりみたいなことが、書き出されていて、ああ、うん、わかる!となる。
台東区の銭湯はそんなにたくさんは入ったことないのだけど、そういう特有の雰囲気があって、それを自然と受け入れながら溶け込んでいて、それがすごくいいな、と思った。


お気に入りのカランがある人やサウナについて一過言ならぬ三過言くらいあるんじゃなかろうかという常連さんも多い気がする😌

あとだいたい台東区とか荒川区の銭湯って夜のあいさつはおやすみなさいだなぁ…🌃

 

"@i_as_37to1010" twitter

 

 

”サウナ付きの銭湯”

#お風呂と推しごと

トップバッターは「サウナ付きの銭湯」ということで、ザっくりととのうサウナ入門を運営しているやのしんさん
@YN4ro*4が書いている。

いちばんベタで、比較的知られているところが登場するので、サウナ好きからもとっつきやすいと思う。

 


銭湯サウナといったらだいたいこの5湯のどこかに行っておけば間違いがない、と思う選択で、やのしんさんらしいと思った。

いろいろ出てきて全部わりと好きだけど、亀遊舘🐢*5はぜひ行ってみてほしいな。
(営業日が変則的で、今は水/木/土/日に営業しています😌)

サウナの居心地の良さもさながら、


お風呂もいいのだよね〜🤤

あとそういえば大事なことが書いてあって、銭湯って街に接続していて、街と銭湯の境界線が曖昧なので街歩きするのがすごく楽しいんですよ!

商店街じゃなくて、住宅街にポツンとあったりしても、ちゃんと溶け込んでいるので、知らない街を探索するのも楽しいのです🚶

 

スタンプラリーやってたりすると、番台の方から、
ここのお風呂は行った?見応えあるから行っときな〜!
っておすすめを教えてもらったり、サウナが好きなら◯◯湯に行くといいよ、と言われたり(意外と知らないとこだったりする)。

ちょっとした情報をちょこちょこ教えてくれるので、楽しいですね😌

 

"@i_as_37to1010" twitter

 

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引用元Tweet

*1:東京都荒川区にある千代の湯さんでも買えます。

*2:

twitter.com

 

twitter.com

*3:

twitter.com

*4:

twitter.com

*5:

twitter.com

BEFORE DAWN (J-WAVE 81.3)

先月から、BEFORE DAWNという番組を聴いている。

聴いている、といっても、リアルタイムで聴いているわけではなくて、radikoのタイムフリーで聴いているのだ。

後追いできるようになったのはほんとうにいい。

dawnというのは夜明けという意味で、before  dawnと夜明け前ということになる。

まあちょうど宵っぱりが続いているからなんかしっくりくるな。

 

 

自身でも数年前から音声配信を時々しているけど、ラジオはもともと好きだ。

番組構成の好みみたいな観点から言うと、昔から聴いているのはどちらかと言えばFM系*1だけど、学生時代には今でいうオタクのカルチャーにもハマっていた時期があって、その時は深夜にしょっちゅう文化放送TBSラジオを聴いていた。*2

深夜になると遠くの電波も拾いやすくなるのか、気が向いてザッピングするときにざーざー雑音が入っている大阪のMBSラジオなんかもよく聴いた。

学生時代はその延長でラジオのサークルに入って番組をつくったりもした。

 

 

コロナ禍になってからはTVのニュースがしんどくて、TVを消した代わりにEcho dotを購入した。

Echo dotで朝のニュースをきいたり、radikoを流したりして、とどのつまりラジオに回帰した。

耳だけ、っていうのは、ざわざわしているのがあんまりなくて、情報がスーッと入ってくるのがよかった。

緊急事態宣言とかを何とか乗り越えられたのはEcho dotのおかげもあるかもしれない。

でもって購入して3年経つのに今更何言ってんだと思うかもしれないけど、今更ながらEcho dotをBluetooth接続してスピーカー替わりにつかえることを知った。

思ったよりずっと便利じゃん、この人!

 

iixxx.hatenablog.com

 

 

と、まあこんな感じで、ラジオを聴くというカルチャーはもともとあった。

BEFORE DAWNを聴くに至ったのには、いくつかの偶然があった。

ひとつは、真冬の寒波に見舞われるこの時期の睡眠の問題。

この時期は決まって睡眠の状況がすこぶる悪く、今年も例年と変わらず季節が深まるごとに悪化していった。

わたしは決まった季節に睡眠のバランスが崩れる時期があるんだけど、真冬のこの時期はちょうどそれ。

秋の中頃(10月後半くらい)や梅雨真っただ中、4月の春先なんかも気を付けたところで睡眠はあまりよくなくて、最近はもうそういうものだと思っている。

ものすごいだだ崩れさえしなければ30点の睡眠でも可とする、という心持ちで生きることにしてから、それでも随分マシになった。

 

メンタルのバランスを崩したとき、ぼろぼろと砂が崩れ落ちるようにして最後は通院することになったときの恐怖は、未だに覚えている。

あのときは通院することになる2年も前から兆候はあったのだ。

有り体に言えば入眠障害中途覚醒という2つの症状が出ていた。

どう考えても睡眠に問題がある。

仕事のない時間の緊張を解くことが全くできなくて、あまり眠れない日が1年半くらい続いた。

もともとロングスリーパー気味のわたしは、突然起こった人生で初めての「眠れない」という現象に恐怖した。

かろうじて取れる3時間~5時間くらいの薄い睡眠はどんどん自身を不安へ突き落していって、最後は足元がぼろぼろと崩れるようにして、まともな生活を送ることができなくなった。

 

 

話が逸れた。

つまりそんなわけで、さいきん深夜に眠れないときに流れてくるTLをぼーっと眺めていて、BEFORE DAWNと会ったのだった。

そして、私のTLにBEFORE DAWNが流れてきたのは、かなり確率の高い偶然だったと思う。

時々ツイートを眺めている何人かのアカウントがリスナーだったことはずいぶん前から知っていた。

あの人とあの人はリスナーだよな、というのがなんとなくわかるし、たぶん好きそうな気がする、というのがあった。

以前は追っかけていって聴こうと思わなかったけど、なんとなく今聴こうか、と思った。

たまたま、聴いた日のゲストがサウナ好きの間では知られている五箇さんだったということもあるかもしれない。

 

 

それから、ナビゲーターの燃え殻さんのツイート自体も時々RT(リツイート)で流れてきていた。

それもやっぱり、何人か接点のあるFFの方が思い浮かぶ。

時々流れてくるTLの燃え殻さんの関連のツイートを見ていると、水みたいな人だな、と感じていた。

実際、ラジオを聴いてもそんな感じがした。

 

 

うとうとしながら聴いているので、ちゃんと評せるようには聴いていないのだけど、ゲストとのやり取りもいいけど、おたより紹介がいい。

深夜に、この番組に、こういうおたよりがくるの、なんかすごくわかるなあ、と思ってしまう。

おたよりの内容は重たいなと感じるものも多いんだけど、燃え殻さんの”遠くから寄り添う”みたいなスタンスにリスナーはほっとして、安堵しているんじゃないか、と思う。

漠然と感じている曖昧な不安に、輪郭をくれる言葉を伝えてくれている、ような気がした。

いったん受け取って、さらっと流すというか。

近くの人や身近な人をなかなか呼び止めて相談したりみたいなことをするのが難しくて、でもひとりで抱えるのはしんどい。

誰かに荷物をもってほしい、というよりは、持っている荷物の重さを誰かに知ってほしい、みたいな感じのメッセージが多い気がする。

 

取り残されたと思う深夜に、寄り添う、そんな番組だなあ、と思って、番組をBGMにして、うまく眠れはしないけど、うとうとする時間を最近はすごしています。

 

 

twitter.com

 

www.j-wave.co.jp

 

Before Dawn

 

 

 

 

おまけ

全然余談ですが、自身では銭湯やサウナのことをテーマにした音声配信(podcast)やってます。

 

”しんどいときにもだらだら聴ける”

”やっていること邪魔しない”

”夜に寄り添う”

”ながら聞きのおともに”

 

というようなことをモットーに、銭湯とかサウナについてだらだらはなしていますので、気が向いたら聴いてみてください。

SpotifyGoogleAppleAmazonなどの各種podcastで聴けます。

 

radiotalk.jp

 

open.spotify.com

 

 

 

 

 

*1:FMYokohamaが好きで一時期けっこう聴いていたと思う。

*2:深夜は毎日どこかしらの局で声優のラジオを放送していた時代があるのです。

定期的にサウナの発信がダメになる

サウナについての最近の雑感。

 

サウナは好きだ。

何も押し付けてこないし、入ってると気持ちが楽になるような気がする。

あるいは、ものすごく凹んでいても、ぎりぎり踏みとどまれるような、そんな感じで入ることができる。

だらだら、ふらふら。

ふーっと深呼吸できる。

 

 

ところで、自分自身は古参のつもりはまったくないし、新しいサウナを否定するつもりも全くないのだけど、ここ数年のメディアへのサウナの登場には辟易してしまっていると感じる場面も増えた。

 

 

新しいサウナ、映えるサウナ、アウトドアサウナ、個室サウナ、オシャレなサウナ、記事を投稿している人が一度も行ったことがないのでは?と思うようなWebサイトから転載した写真を貼り付けただけの「今行くべき◯◯選」という投稿で溢れるInstagramやブログ記事、看板と自撮りの写真で溢れるTwitter、イケてると言わんばかりのトーンで流れてくる発信の数々を眺めていると、時折、頭が痛くなる。

新しいサウナがNot for me、であることは承知している。

でもくたびれた人間はくたびれた施設に行ってだらだらとだらけていればよい、と言わんばかりの態度はそれはそれでなんだかなぁ…

最近はそういう施設にもどんどん新しい人が入ってきて、アレコレと意見をしたり評価を書いたりしていて、またおいだされるのかな…、とちょっとだけ思ったりしてしまう。

 

 

温浴槽がない施設が増えたけど、それって映えとのバランスなのだよね。

イケてる画像を作り出すには、温浴槽ってない方がオシャレになるのだな、と思っているけど。

 

 

自分の承認欲求も他人の承認欲求もしんどい。

しばらくしたらまた戻ると思うけど、今はなんかいろいろすごくダメだ。

 

ぜんぶ冬が悪い。

ただただしんどい。

これはたぶん寝不足のせい。

 

 

新しいサウナが話題になることが嫌なのではなく、どんどん雑にコンテンツを消費されていく様相を見せつけられるのが辛い。

 

 

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コスメ(基礎化粧品)のメモ 2023

定期的にコスメについてのメモをブログに書いていて、時々読み返します。

たまに読み返したくなるのです。

数年やってなかったので、ひさしぶりにメモでも。

 

もともと学生時代から、MaxFactorという会社*1の出しているillumeというラインの化粧水を長く愛用していたのですが、結構前に廃番になってしまったのです。

それでしばらくあれこれ試していたのだけど、どれもピンとこなくて。

結構長いこと迷子でした。

 

 

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昔のillumeのボトル

 

 

基礎化粧品はじゃばじゃば使えることが重要なのは重々わかっているのだけど、時々ときめきが欲しくなるのです。

ときめき、つまり、ドキドキとかわくわくとか。

そういうのって基礎化粧品じゃなくてメイク道具のデパコス(ファンデとかルージュとかチークとか)に求めればいいのだけど、どうしても時々求めたくなる時期があるんですよ。

安っぽくなくて、ボトル開けるときの少しの楽しみがあるやつで、リーズナブルで、気楽に使えるやつを探しちゃう時期が。

 

 

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無印良品のプチプラコスメにいってみたり、ハトムギ化粧水にしてみたり、資生堂のaqua labelにいってみたり、カネボウSuisaiにいってみたりして、最近たどり着いて落ち着いたのがORBISのアクアフォースホワイトのシリーズだったんです。

 

 

ところが、ですよ。

これでしばらく落ち着けるな、と思っていたら、ORBIS側でラインナップの再編があったっぽくてですね、昨年またも廃盤になっちゃったんですよ。

なんでか私の愛用する商品は廃番になりがち…

 

それで致し方なく後継らしきラインの化粧水と乳液を買っていたのですが、問題が発生。

 

ボトルが使いにくい

 

これ毎日使うものなので死活問題なんです。

化粧水自体は特に文句もないので、詰め替え用のボトルをべつに買って、そこに移して使うか、化粧水だけ別のものを探すか。

けっこう悩んだんですが、化粧品のボトルって大事じゃないですか!!!

いわば商品の顔。

ボトルに少しのどきどきとわくわくを詰めて欲しいな、と思います。

それを別の容器に詰め替えて使うのもなあ…と思って、ほんとうにしぶしぶオルビスの少し高めの別のライン(ORBIS-u)の化粧水を買ってみました。

ORBIS-uは使うと悪くないんだけど、オルビスブライトのボトルどうにかしてくれないかなぁ…

せめて蓋がポンプ式ならいいのだけど。

なんなら蓋だけ変えたいんだけど、合うサイズのヘッドが見つからないのだよね。

 

ORBIS-uシリーズのボトルはちょっとわくわくがあって嫌いじゃないです。

 

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まあ、毎日使うとはいっても、夜は銭湯行ったりサウナ行ったりするので、その時は無印良品の美白化粧水シリーズを使ってるので言うほど頻繁に使ってるわけでもないのですがね。

ブースターは無印良品を愛用しています。

 

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MaxFactorはもともとポーランドの化粧品会社らしいのですが、ポーランドといえば、inglotというコスメメーカーがありまして、ここのルージュがめちゃくちゃ好きです!

可愛くておしゃれで発色が良くて使いやすい💄

 

日本には入ってきてないのですが、たまに通販で買ったりしています。

前にバルセロナに行ったときにルージュを忘れて行って、慌てて現地で調達したときに買ったんだけど、これがすごく良くて以来、inglotのルージュを重宝しています。

 

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プチプラ海外コスメといえばNYXも好きで、アイカラーを愛用しているのですが、リアル店舗は日本から撤退しちゃったんですよね。。

 

 

こういうパレット好きなのです。

 

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inglotcosmetics.com

 

 

www.nyxcosmetics.com

*1:今はSK-Ⅱのみ展開していて会社の名称も変わっています

little black dresses

いくつかのドレスがクローゼットにかかっている。

美しいドレスたち。

中でもお気に入りは、"little black dress"

いまも眺めるたびに、うっとりとため息をつく。

たまに引っ張り出して、満足する。

 

 

 

今よりも若く仕事も人生も爆弾ばかり抱えていっぱいいっぱいだった頃、きらきらした時間を過ごしていた。

半分くらいGossip Girlのような世界観に足を踏み入れていた。

それは圧倒的に不足していた経験を補うための大人の社会勉強のようなものだった。

キラキラとたのしいことが大好きな女の子をやっていた、のだと思う。

夜のお仕事のお姉さんたちはみんな美しく、圧倒的だったし、お嬢様は笑っちゃうほどお嬢様で、どちらももの凄いエネルギーに満ちていた。

美しくなるためのあらゆる努力を惜しまない姿はとても格好良く、同時にいつも自らの努力不足を目の当たりにした。

どこまでいっても、自分は平凡な人間だ、ということをいやというほど知ったと思う。

でもそれを選んだのは、自分だった。

仮にもう1度戻れたとしたらどういう選択をするかはわからないけど、過激なきらきらの裏にはちゃんと理由があったことも知っている。

そのままのエネルギーで生きていける人がいることも、押しつぶされてしまう人がいることも。

普通のOLにしてはその期間で随分といろいろなことを学んだと思う。

今もあのときに浴びるように学んだことが土台になっていて、それなりに生きられている気がする。

 

 

 

 

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【Advent Calendar 2022】あとがき

こんばんは。

Advent Calendar 2022をお読みいただきありがとうございます。

12/1〜12/25まで、全25記事。

自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ頑張ったと思います。

 

 

これを書いた理由はいくつかあります。

1つは某抽選に漏れちゃったこと。

今年については媒体のトーンや運営さんからはちょっと嫌われそうな際どいテーマをダメ元で応募していたので、厳しいかな、と思ってはいたのですが。

去年だめで今年だめだったので諦めがついた気がします。

来年からは長い文章を書いてる時間がなさそうなのです。

わかんないけど。

全然。

 

 

 

正直、今年は大々的にアドベントに託けた何かを書こうというつもりは11月の時点でなかったんです。

去年書きたいことは書き切ったし。

ほんとに。

ただ直前にドイツとかチェコとかのクリスマスマーケットの映像を見ていたら、市庁舎とかの建物に巨大なアドベントカレンダーを展示しているのとかがあって、たのしそうだなぁ…!って思っちゃったんですよ。

毎日アップされてたら読む楽しみがあるし、自分が読んでる書き手に書いてもらえたら嬉しいし、1人で書けば打合せもなく自分で一貫してテーマを作れるので、読む人が"めくる楽しみ"も得られるんじゃないかな、って思っちゃったんです。

初めは画像だけでいいかな、って考えてたんだけど、まあ500字くらいならキャプションつけても頑張れるなぁ…って。

結局、1記事平均800〜2000字書くことになったのですが…。

 

 

 

それで11月の半ばから書き始めて、結局12月の頭くらいにようやく25日分書き終わりました。

単純計算で25000字(実際はもっと)。

好きなことだからできるのだけど。

それでも書いてる途中はなんでこんなしんどいことしてるんだ…!

頭悪いのか!(実際あまり賢くはありませんが…)

苦行すぎる!

1円にもならないならいっそやめたっていい!

しんどい!

きつい!

 

 

いやでも趣味って往々にしてそういうもんで、お金払ってもやりたいんですよね。

こんなにしんどいのに、ついこういう無駄なことをしてしまうわけです。

 

 

それでふと、そういえば2018年にサウナの独りアドベントカレンダーを書いていた方がいらっしゃったな、と思い返して、その事実に励まされて、最後まで書くことができました。

たぶんこれを書いたら読んでくださる方が3人は脳内に思い浮かび、会ったら感想をもらえるだろうなと感じたのも大きかったです。

1人で孤独に書いていたら、とてもかけませんでした。

たまゆら湯 〜 銭湯散歩で湯気三昧 〜のa24さん (id:a24figaro)、湯活のススメのKENKENさん (id:kenichirouk)、府中白糸台日記のふちうサウナさん(id:tsumetaimizuburo)、どうもありがとうございます。

みなさんが読んでくださってるな、というのがなんとなく実感できているおかげで無事に書き終えることができました。

普段は孤高ぶっていますが、別に孤高ぶってるわけではなくて、ただただ人とのコミュニケーション不得意なせいで結果的に1人になっているだけで、承認欲求がゼロなわけでもないので反応0はさすがに堪えるんですよ…。

趣味だし、pvとかあってないようなものみたいな時代が3年くらいは続いていたのでそういう状況にも慣れてはいますが。

読まれていることが実感できる状況だったのは、いろんな意味でありがたかったです。

 

 

1人で書くので、どうせ書くならリレーのバトンを繋ぐように、少しずつお店のエピソードの関連性を繋ぐように書こうと思いました。

読んでくださる方や、登場する施設に対してお手紙を書くような感覚でそれぞれの記事を書きました。

 

 

サウナ業界は随分変貌したと思います。

もう既にTVだったり雑誌だったりYouTubeだったりそのほかSNSインフルエンサーを通したりと、たくさんのメディアで人気施設の話は山ほど出ているので、安心して自分が好きな施設を存分に書いた気がします。

人気の施設もそうでない施設も同じトーンで書いたつもりです。

内容は濃くはないですが、薄くもならないように気をつけました。

もうね、人気施設が人気なのは仕方がないのだけど、そうじゃないお気に入りの施設は普段の自分が行くために内緒にしておく段階になっている気がするのです。

そういうのをあまり広げないようにしつつ、でも書きたいなと思った施設をピックアップしました。

毎日アドベントカレンダーを読んでる方が、読んでいる途中の段階で紹介される施設がリレー方式だな、って気づいてもらえたらそれはそれで嬉しいなって。

施設で働いている方たちに直接うかがったことはないのですが(直接やりとりしたことがほとんどないので)、少しずつ共通する何かをつないで次に回していくというのはこういうことなのかな、と書きながら感じました。

 

 

今回のカレンダーでは25記事中6記事(Day3:相模健康センター、Day8:北陸健康センターアラピア、Day15:山の湯温泉、Day16:殿上湯、Day17:そしがや温泉21←ここは来年の閉店が宣言されています、Day19:スパリゾートプレジデント)、閉店または閉店予定の施設を取り上げました。

自分がその施設の記憶を残しておきたくて、どうしても書き留めておきたかったのです。

思い返すとまだしんどいと感じる閉店も多いのですが、記憶を胸に刻み、時々引っ張り出して思い出話をしたいと思います。

閉店した施設は知ってる人の記憶にしかないので、たまには語ってもいいのかな、と思うのです。

まだちょっと今年の閉店のお店はしんどいなぁ....

 

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写真はサウナサンの温度計です。

撮影許可をもらっています。

 

 

また、企画のスタートとエンドはホームにすると決めていました。

温浴施設の本質というのは、その人が行くホームに全てが詰まっていると思っていて、結局のところ、そこから学ぶことがとても大事だと思っているからです。

でも、それって施設が豊富な首都圏ならではじゃない?

という疑問もあると思います。

そこについては、そういう側面があることも否めないと思っています。

数があるからいろいろ入れて選ぶことができる、という。

生活している人間が多いということや、それにともなって施設がたくさんあるとかという数多い方が強いというそれは、残酷な現実でもあると思います。

派手な施設や、きらきらした施設、全てが最新の設備の施設や、イベントの得意な施設など、集客に特化した施設はいくらでも思い付きます。

今回書いたホームについては、立地の良さというのがあるのは誰もが認めるところだと思うのですが*1、頻繁にメディアに登場するわけでもなく(しなかったわけでもないですが)、でも自分は5年くらい毎日というほど常連にはなれないけど、顔くらいはまあ覚えてもらえているのではないかな、というくらいに通ってきて、どこの施設もが誠実にいろいろなことに対応してきたのを見てきたと思っています。

どういう風にお客さんが変わってきたのかを見ていて、学ぶことが多いのです。

地の利があることはもちろんですが、それに安心せず、変化していくことを恐れない、そして流行りに迎合せずにしなやかに変わっていく姿がどこの施設もほんとうにクールだな、と思っていて、それは決して、数だけのことではないと思っています。

 

 

昨今は本当に厳しい環境が続いていますが、だいすきな多くの施設が、しなやかにブームを乗り越え、新しい温浴施設の形に着地するような感じになったらいいな、と思います。

 

 

 

本当にそれぞれの形があって、正解はなくて。

好みにももちろん正解がない。

だからやっぱり最後はきっとどんな形であれ"パッション"なんじゃないかな、とちょっとだけ思ったとします。

パッションは、距離を超えて刺さると思っているし、自分はそれを信じたいです。

 

それでは、またどこかの温浴施設でお会いできたらいいな、と思います。

よいお年をお迎えください。

 

 

i 拝

 

 

 

 

 

 

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marshmallow-qa.com

 

お気軽に感想送ってください。

よろこびます!

*1:梅の湯についてはそうとも言えない気もしますが、まあでも立地はいいと言わざるを得ないでしょう。

【Advent Calendar 2022】#25 Merry Christmas! 最後はやっぱりホーム銭湯で締めたいと思います

Day25、アドベントカレンダーの最後は、いつものホーム銭湯、日暮里の斉藤湯。

 

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斉藤湯に初めてきたのは、2017年の春だったと思う。

ヨッピーさんの銭湯の交互浴の記事を見てここにきたのだ。

やってきた当初は多種多様なお風呂と柔らかく心地の良い炭酸泉に惹かれた。

それから当初は良さがよくわからなかった深くのんびり入れる熱湯と水風呂にどんどん慣れていき、そこに入っているのが定位置になっていった。

 

 

いつから定期的に通うようになったのかは忘れてしまった。

斉藤湯に行くようになったのは、なじみの呑み屋さんにも行きやすいところにあったことや*1、行くのにちょうどいいところにあったことや、仕事帰りにも寄りやすかったことなど様々な要因があって自然と行く回数が増えた。

日暮里は成田空港からの東京の入口みたいなところにあるので、海外からの観光客やLCCを使ってやってくる国内の観光客も多かったので、必然的に斉藤湯を利用するお客さんは観光客と日常使いのお客さんが混ざっていた。

ただ上野や浅草と比べると受け入れ方は少し違っていて、本当に自然体で受け入れていて、混ざっていたと思う。

地元のお客さんたちは、谷根千に遊びにきたついでに立ち寄ったお客さんたちにも、海外からやってきて近隣のホテルやゲストハウスに泊まっていてここにきているお客さんにも等しくふつうの態度だった。

そんなところに魅了されて、自分もちょくちょく通ってくる人間に1人に仲間入りした。

そして何より、斉藤湯はビールがおいしい。*2

 

 

なにもきかずに、放っておいてくれる。

その距離感がちょうどよかった。

通いはじめた当初は、挨拶もおぼつかなかったと思う。

人と会うのが怖いのと、めんどくさいのと。

こんばんは、

とフロントに挨拶するようになったのは3回目くらいのことだろうか。

そこまではたぶん無言で会釈するくらいだったと思う。

 

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斉藤湯のお湯は全部軟水になっていて、やわらかい。

慣れていないとカランから出てくる湯水がとろっとしていることに驚くかもしれない。

カランのお湯までトロッとしているので、かけ湯をするのも楽しい。

固定式のシャワーにもここで慣れた。

はじめのうちはホースがついてる方が使いやすいと思っていたのだけど、使っていくうちにむしろ固定されてる方が楽に使えることに気がついた。

設置してあるPOLAのアメニティは、便利で使い勝手がよく重宝している。

人気の炭酸泉や露天のシルキーバス(そして露天には休憩用にアディロンダックチェアが置いてある!)、熱湯と水風呂、白湯のところは座り湯、電気風呂マッサージバスがある。

ここの電気風呂はなかなか電気が強くて、足先だけビリビリしていても十分に楽しめるようになっている。

けんちんさんはじめ電気風呂オタクが作る電気風呂の強さを調べた電気風呂マップでは、斉藤湯は5段階のうちの4の評価になっている。(数字が上がるほど刺激が強い)

 

denkiburo.jimdofree.com

 

また四半期に1度、定休日の第一金曜日にはレディースデーが開催されていて、その日は男湯の女湯も女性だけが入れるようになっている。

基本的には左右対称の造りなのだけど、ちょっとずつ温度や違う部分があって、存分に楽しめるのだ。

男湯の熱湯は47℃にもなるけど、入ると気持ちよくてつい浸かってしまう楽しさがある。

炭酸泉は季節のお花のお風呂になっていて、春はバラ風呂になっていて見た目も楽しめるのだ。

 

 

春夏秋冬、いつ行ってもたのしいけど、個人的に季節のおすすめは冬から春にかけて。

冬の斉藤湯の浴室は、外気温が低く、浴室が暖かいので湯気で真っ白になっていて、そのほかの季節よりも白い湯気が濃くなっている。

湯気で曇っているので人の出入りも気にならず、不感湯の温度帯の炭酸泉につかりながら高めにつくられている天井を眺めて解放感を堪能するのもいいし、露天のシルキーバスであったまった後に、すぐ近くに置いてあるアディロンダックチェアに座って体を冷まして、またはお湯につかって冬にしかできない外気浴を楽しむのもいい。

浴室に隣同士に配置してある熱湯と水風呂も、冬は外気温の差があって温度の幅が広がるので、いつもより熱く感じる熱湯と冷たく感じる水風呂の交互浴で脳の疲れをとるのもいいし、白湯に入って強力な電気風呂でびりびりやるのも、マッサージバスで疲れをとるのも、どの浴槽に入ってもたのしい。

斉藤湯はまさに”お風呂”というものを計算されつくして造られた銭湯だと思う。

サウナもいいけど、銭湯もいいのよ。

銭湯は銭湯で独特の世界観があって、銭湯巡りも楽しいです。

 

 

 

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*1:だから土日は飲みに行く前にひとっ風呂浴びてからお店に行くこともあった。最近同じ行動をしていた常連さんがいたことを知った。萩の湯でもこのお店のお客さんと会ったことがあるので、この辺の銭湯に行くとまさに誰かと偶然に会うことがたまにあるエリアではある。

*2:本当においしいので、ビール好きな方は騙されたと思って1杯飲んで帰ってください!!!