サウナブームの現在地

サウナブーム、という言葉をきくようになってひさしい。

私がSNSのサウナクラスタまわりでうろうろしているときにはずっと言われている気がする。

いい、とも悪い、とも思わない。

ただ自分自身は利用者としてブームと呼ばれる状況が長く続き、できれば生活習慣として根付いていってほしい、と思っていた。

 

 

温浴自体は長い歴史を紐解くとずいぶん古くからある行為なので、何が残っていくかはわからないけど、行為自体は変化を続けながら残っていくのだろう。

岩盤浴も記憶が正しければ2000年代にブームがきて、はじめは街中のおしゃれスポットとして、その後スーパー銭湯や大衆向けの温浴施設に付帯する設備となって、今ではお風呂やサウナとワンセットになって全国のあちこちに展開していったので、新しく流行っているフィンランド式サウナもそんな感じで定着していくのかもしれない。

 

iixxx.hatenablog.com

 

上の記事(2019年、コロナ前)の頃、すでにブームの兆候はあった。

というか、今振り返ればもうここはブームの渦中だったのかもしれないと思う。

熱狂していく期待感と、どういう風に展開していくのか楽しみなのと。

今より希望とかポジティブな空気感がなんとなくあった。

そんなふわふわした希望が広がって加速していく熱を、なんとか、緩やかな感じに伸びていってくれればいいなと最後の方は祈っていた。

もう祈るしかなかった。

この頃は、たぶんサウナブームは加速するだろう、というのはほとんどみんな確信を持っていたと思うけど、それでも力まかせに流れてこようとするものに対する抵抗みたいなものは端々にあった。

結局押し流されてしまっていてやっぱり無駄な抵抗だったかな、と思うけどそれでもひねくれものなので抵抗したかったし、抵抗したことはちゃんと書いておいてよかったな、とちょっとだけ思う。

 

まさか、コロナが起爆剤になるとは。*1

たぶんこれは、渦中にいる人たちにすら全く予想できなかったことだと思う。

 

 

ブームというのはいつからのことをブームとなるのだろう。

デジタル大辞泉によると、次のように書いてある。

 

ブーム【boom】

 ある物が一時的盛んになること。急に熱狂的人気対象となること。「ブームを呼ぶ」「サッカーブーム」

 急に需要増して価格急騰すること。にわか景気。「土地ブーム」

 

ブームとは何? Weblio辞書

 

わかるようでよくわからない。

需要が急増して供給が追い付かない状態になり*2、価格が高騰している状態をいうのであれば、まあ現状やっぱりそうなのだろう。

 

あの頃サウナについて熱く語っていた人たちを、最近あまり見かけなくなった。

それはさみしいことだな、と感じている。

その代わりよく見かけるようになったのは、

”人生で行っておくべきサウナ●●選”とか

”ここに行っておけばサウナがわかる●●選”とか....。

Youtubeinstagramでサウナを検索すればそういうコンテンツをいくらでも見つけることができるし、podcastもサウナについて語る番組はずいぶんと増えた。

 

サウナを順位付けする雑誌やコンテンツが発生するたびに、いやいやそんな無粋なことをすべきでない、そういった行為は野暮だ、といった声があがっていた頃が懐かしい。

そういう記事が氾濫しすぎて、今や誰もそんなこと言わなくなってしまった気がする。

いつまで続くのかわからないけど、自分はもうああこれは終盤なのだな、というのをひしひしと感じていて。

空気ってこういう感じなのかな。

まあそういうものなのだろうな。

そんなことをいいつつ、自分はどこかの施設の片隅でやっぱりサウナに入っていると思うし、愛好家に戻って年をとってもそういう愛で方をしていきたい。


 

参考:

サウナブームは止まらない!進化する。営×サウナを徹底分析! | | プレジデントアカデミー

 

 

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*1:コロナが起爆剤、というと誤解を招きそうな気がするが、コロナ前とコロナ後ではきている客層は違っていると思う。

*2:これは確かにすでにそうなっている気がする。関東近郊の男性サウナは、一般的な休日の混雑はほんとに酷くて、入場制限しているところもあるくらいだ。

(勝手に)アドベントカレンダー前夜 ”愛と情熱とカオスの銭湯サウナ”

 

愛と情熱とカオスの銭湯サウナのはなし

 

前置き

サウナイキタイ、というサイトで毎年サウナに纏わる文章を毎日掲載していくアドベントカレンダーという企画があります。

 

sauna-ikitai.com

 

よくよく考えると、毎年眺めていただけで今後も眺めてるだけで十分かなぁ、と思っていたのですが、応募してみたらいいんじゃないか、と言われてめずらしくやる気を出して応募したものの応募者多数で抽選に漏れまして。

うん、ちょっと凹みました。

なぜかと言われると難しいですが、このテーマは昨今の感じからいくと需要がなさそうなので無理だろうな、と思ってはいたのでしゃーないな、とは思います。*1

来年…は応募するのは厳しそう....。

 

さりとて私は今年しか纏まった文章は書けなかったと思うので*2これはお蔵入りにしようかな…とも思ったのです。

運も今回はなかったし。

なんだかんだで、最近のサ活には大体のことが書かれ尽くしてるからもう書かなくてもいいかな…、と感じることも増えました。

文章を書くのはしんどくて、でもまだ書きたいという気持ちや葛藤もある。

一書くことが好きなんでしょうね、たぶん。

無理矢理、ガムシャラに書いたものの多くは大して読まれないだろうな、とは思うのですが、つい書いてしまうのが性分というやつですね。

 

 

 

 

これでほんとにしんどかった今年の一区切り。

今年はずいぶん長い文章を沢山書き、また昔よりはいろんな人に読まれた気がします。

内容はしんどいものが多くて読む人も大変だよな、と思いつつ。

今の空気をぎゅっと閉じ込めたような、そんな文章が多くなりました。

 

書くかどうか、とか、

書いたところでアップするかどうか、とか、

いろいろ考えたんですけど。

 

読みたい、と言ってくれた人にただただ届けたくて書きました。

いつも私は読んでくれる人を不思議とイメージできるから、大してアクセスがなくてもずっと書いてこられている気がします。

 

読んでくださったりスターをくださるみなさま、いつもありがとうございます。

 

 

ブーム前夜

まだこんなにサウナがブームになる前の頃。

とは言ってもそんなに前の話じゃない。

ほんの3、4年くらい前のこと。*3

 

私はその頃、銭湯サウナによく通っていた。

何故か、といわれると理由は簡単で。

手軽で週2回くらい行く分にはそんなにお金がかからず時間も潰せるちょうどいい趣味だったから。

睡眠はぐだぐだに悪く、どうにもならないくらい行き詰まっていた。

手当たり次第睡眠を安定させるために試したうちの1つが交互浴で、交互浴とサウナはどうにもならなかった私の睡眠を、低空飛行ではあるもののそれなりに安定させた。

 

 

友人の多くは仕事や子育てで忙しくて、人生の必要なポイントをどんどん進めているように見えた。

自身は働こうにもまだフルで働けるような気力体力の回復には程遠く、かと言って子どもを育てているわけでもなく、1人ぽつんと取り残されている感じがした。

会おうと思えばいくらでも子育てしてる友達とは会えた。

ただ会う時には必然的にお子さんがご一緒になるので、でもそれは自分が子供を産まず子育てしていない現状と向き合わなければいけなくて、自分にとってはとてもしんどいことだったので逃げ続けた。

気楽に会える人はほとんどいない。

そして人と会いたくない。

また気分転換に現況から逃げ出そうにも、1人で遠出するのにはいろいろなことのハードルが高すぎた。

自分が人生のチェックポイントみたいなものを進めたりクリアできたりするようには到底思えず、ただただ孤独だった気がする。

気力も体力も安定せず、生きているのがしんどかった。

 

 

そんな中で救いだったのは、遠くはないところにいくつか有名な銭湯があって、通う銭湯には困らなかったことだ。

そのうちの一つが萩の湯。

リニューアルしたばかりで様々なお客さんが来ていてた。

ガヤガヤしていた雑音をききながらお風呂に入っていると、気が紛れた。

やってくる圧倒的多数はふつうの普段使いのお客さん。

そして時々成田からの交通の便と宿泊施設の安さと利便性からか割と海外の観光客も来ていて、なかには揉め事もあったがたまに入ってきては日本の銭湯文化を楽しんだりしていて、なかなかおもしろい空間だった。

 

セイントセントー

あるとき水風呂のところに漫画が張り出された。

東上野の寿湯、鶯谷の萩の湯、向島の薬師湯でだけ読める、とある。

セイントセントーである。

どうやら、毎月連載するらしい。

萩の湯はよく来ていたので、まあ続けて読めるだろう、と思ってサウナと水風呂の合間に時々立ち止まって読んでいた。

それで、初めて薬師湯の存在を知った。

寿湯と萩の湯は兄弟でやっている、というのは元々知っていたのだけど、薬師湯の存在はこれを見て、もう一軒あるのか、と思った。

いちばん上のお兄さんがやっている(ご実家らしい)、と知って、俄然興味が湧いた。

つい癖みたいなもので、そういう関連を知るとつい、まわりたくなってしまう。

ただ一軒だけ少し遠くのスカイツリーのふもとにあったので、しばらく足踏みしていたのだが、思い切って入りにいった。

真冬のことだったと思う。

 

薬師湯

ひだまりの泉萩の湯 | JR鶯谷駅北口徒歩3分の都内最大級公衆浴場

台東区東上野寿湯

 

 

薬師湯

今でこそ墨田区の銭湯サウナというと、サウナ施設顔負けの黄金湯にオールナイト営業の大黒湯、セルフロウリュの激アツサウナと冷たい水風呂の寺島浴場、暴走ミストサウナが噂の松の湯、若い4代目とその周辺に集まってくる若くておもしろい人たちが営業している電気湯など、サウナ界隈でも話題に事欠かない多彩な顔ぶれだが、このときはサウナが話題になっている銭湯はあまり多くなかったと思う。*4

そのなかで、薬師湯は異彩を放っていた。

その頃からTVやメディアにはちょくちょく登場していて、そういうのに協力的な銭湯だったのだと思う。

 

初めて来ると、その不思議な空間にたぶん戸惑う。

なにせ入口からBGMがかかっている。

が、そこからしてやばい。

薬師湯ワールド全開である。

なんの曲だと思います?

 

答えは、OFR48の「お客様はハダカです」。

 


www.youtube.com

 

OFR48、知ってます?

おふろ屋さんで働くアイドルグループなんです。

噂によると鶴見のおふろの国の店長が仕掛け人らしい、のですが、まあそれはさて置くとして。

この曲、危険なのは何度も聴いてるとつい口ずさんで入ってしまうのですよ…。

入っていってしゅーぞーさん*5がいらっしゃるときだったりすると、

はっ…∑(゚Д゚)( ꒪⌓꒪)

ってなります。ほんと。

 

そして下足箱に靴を入れて入っていくと、出迎えてくれるのは薬師湯グッズやいろんなイベントコラボTシャツ、そして酉の市の熊手。

私のオススメグッズは入浴剤です。

ここの入浴剤ね、ひと味もふた味も違うので見かけたらお土産にぜひゲットしてくださいね!

 

少し奥にはTVやソファやテーブルが配置してあって、知ってる人の家に遊びにきたような安心感のある空間が広がる。

コロナ禍ではちょっと難しいけど、ここに来るとビールや塚田牛乳の甘さ控えめなフルーツ牛乳*6やキンキンに冷えた缶ビールを飲んでダラダラしたり、漫画を読んだり、テーブル下に置いてある千夜十夜着想記を読んだり*7、TVのニュースをぼーっと眺めたりして、もういいかなって満足した頃に帰る。

そういう適当で多少雑な感じで、放っておいてくれて、でも居てもいい場所、ってなかなかないから。

だから私はあそこが好きなのです。

 

お風呂とサウナと水風呂

メインの浴槽は毎日変わる薬湯。

いちばん有名なのは、一定の時間ごとにお風呂の色が変わるスカイツリー風呂(粋と雅の2パターンある)ですが、ほかにも様々なテーマに沿っていろいろなお風呂が毎日楽しめます。

最近のいちばんのヒットはスパークリングワイン風呂。

あのですね、まじで、ガチで、スパークリングワインをめっちゃ振っておふろでポーン、とやって湯船にワインを入れるんです。

あれはハレの日のイベントにやっていて本当に面白い。

千夜十夜着想記の千夜十夜の湯のイベントで登場したお風呂ですが、今も時々登場します。

前回の千夜十夜の湯は国めぐりで、今年は星座でした。

それからよくやっているのはプロ野球Jリーグのお湯、日本昔ばなしやお料理の湯など。

ちょっとほかのお風呂屋さんではみたことのないような多彩なお風呂が毎日楽しめます。

しゅーぞーさんの人を喜ばせるお風呂はいつ行っても本当に面白くて、機会があったらぜひぜひ入りにきて欲しいです。

ちなみにこのお風呂、麦飯石で濾過されてるので、ちょっとお湯自体がやわらかいんですよ!

 

そしてサウナ。

コンパクトなサウナ室なのに、でかい遠赤外線ストーブがどーんとあって。

2段座るところがあって、どっちも座るスペースが広くて楽に座れる。

上段は天井が近いので、上の方だと100度になる。

今でこそ、そこそこ女湯サウナにもこの温度設定が増えてきたのですが、この頃はそんなに高温になる女湯サウナがめずらしくて。

TVなし&80sくらいのJ-POPや洋楽が流れているアツアツのサウナは、一瞬で私を虜にした。

ここのサウナは、当たり前だけどヌシみたいな人がはいないわけではない。

行くとよく見かける顔、というのは何人か思いつく。

ヌシかというとそうでもないな、とおもうけど。

不思議とここのサウナで入っていて納得がいかないことやなんだかなぁ、と思うシーンに出くわしたことはない。

なぜならみんな放っておいてくれるから。

下町のウェットなのにドライな距離感がなんだかんだで心地よい。

話かけられることはあるけど、巻き込まれることはない。

それはわたしが他所者なことがわかっているから、というのと、他の銭湯ユーザーであることがなんとなくわかるからだろう、と勝手に予測している。

 

そして奥まったところにある水風呂。

半分外みたいなところにあるので、季節によって水温が揺れる。

最近は人の出入りも多いから18ー25度くらいで推移してると思うけど、初めて行った時は16度。

冬で外が寒かったのと、今ほど人の出入りがなかったのもあるのかもしれない。

100度ー16度みたいなキツめの組み合わせは入ったことがなかったので、サウナと水風呂を往復するだけでただただ気持ちよかった。

あまり私はうたせ水をやらないのだけど、実はここの水風呂は打たせ水もできる。

水風呂の蛇口を捻ると頭から水を浴びられるのだ。

機会があったら試してほしい。

なんなら湯船の組み合わせによっては水風呂にも入浴剤が入っていたりする。

そういう遊び心、本当好き。

普通水風呂には入浴剤入れないですよ…!

 

 

お気に入りのオレンジの休憩椅子

そして薬師湯いつもすごいな好きだな、と思うのは、どんどん進化していくし、サウナ好きに大々的にではなくそっと寄せてくれるのです。

中でも嬉しかったのは、休憩椅子が2脚置かれたことと、サウナでてすぐにところにサウナハット掛けを作ってくれたこと。

おかげでここのサウナではこの辺の銭湯サウナにしかこなさそうな常連さんもサウナハットを被っています。

なんかあの光景を見た時には思わずくすっと笑ってしまいましたよね。

椅子は薬師湯っぽくオレンジ色の休憩椅子。

浴室利用者のあまり邪魔にならないところにそっと置いてくれて、すっかりお気に入りになりました。

 

特に今まで言及したことがないのですが、私が休憩椅子に求めることは2つあって。

1つは、座った時にお尻の位置に水切り穴が空いてること。*8

もう1つは、椅子の色が施設にマッチしてること。

実はあの椅子、カラーバリエーションがあって密かにセンスが問われるなぁと思っているのですが、自分の好きな施設は絶対にあの椅子が施設にマッチしたカラーになっていて、実際に座った記憶がかなり鮮明に脳裏に残るので密かにあの椅子の色はつい見てしまいます。

 

いくつか記憶に刻まれている椅子があるのですが、それは在りし日の夏の昼に座った相模健康センターの深緑の椅子や*9、おふろの国で座る場所をつい選んでしまうカラーバリエーションに富んだ休憩椅子、夜のニューウイングで座った換気ドアそばの赤い椅子や、早朝の東名厚木健康センターで露天の隙間から見える東名高速に想いを馳せながら座った頭の部分を改良した白い休憩椅子だったりします。

そういう特徴的な椅子は、ほんとうに記憶に残るのですが、薬師湯のオレンジの椅子はやっぱりそのタイプの椅子で。

一目見た時、あー、薬師湯っぽい!と思いました。

そして座ってみてとても好きになりました。

水風呂の端に置いてあって、浴室を見渡せて。座るとなんかホッとする椅子なのです。

 

千夜十夜着想記

そして最近の薬師湯の特徴は、おふろの壁に貼ってある読み物の多さ。

ここ2年くらいで急速に増えました。

以前は写真中心の薬師湯しんぶん*10とセイントセントー、近隣施設の広告があったのですが、最近は2年ほど前からそれに加わった千夜十夜着想記が密かに人気を博しています。

YouSay (@Ux09) | Twitter さん、という方が書いている長文の(大体3000〜5000字くらい?)読み物なのですが、毎月様々なテーマに沿って書かれていて。

これがつい読まされてしまうのです。

行って読んでからのおたのしみ、なのですが、千夜十夜着想記はね、キレッキレなんですよ、毎回。

一生懸命生きてきた大人にはたぶん刺さるポイントが多くて。

読みながら、がんばれ!若人…!って思ったり、身に覚えのある感覚に思わずくすっとなってしまったり。

続きが読みたくて、ついつい長湯長サウナになってしまいます。

休憩スペースのテーブルにも置いてあるので、行かれた時にはぜひ手に取ってみてくださいね。

 

 

千夜十夜着想記はたくさん読んできてるけど、初期のころに書かれた「引き算のマジック」が私はいちばんすきです。

薬師湯の造りや魅力が存分に書かれていて、ここの魅力が雄弁に伝わってくるので読んでみてほしいです。

 

 

終わりに

アドベントカレンダー、応募したんだけど書こうとしてるやつではたぶん通らないだろうな、って思ってました。

毎年読んでるけど、ふだんは参加できるほど書いてる時間がなくて、いつか時間ができたら応募しようかな、と思っていたら今年は諸事情で時間ができてそっと背中を押してもらったので。

 

来年以降は纏まったものを書くのは難しいんじゃないかなと思っていて、たぶん今しか書けなかったので、こういう形で私のいちばん好きな銭湯サウナの話を書きました。

 

何度か薬師湯の話は書いているのですが、なかなかいつもうまく書けなくて。

今回初めてこういう風に書けたかなと思います。

薬師湯はひみつの心の逃げ場です。

AM2:00の深夜帯まで営業してくれてるのは、ふと色んなことから逃げ出したくなる自分としては、そこが深夜にやってることを知っていることがすごく救いになるのです。

万が一の時に駆け込む場所。

 

そういう逃げ場をいくつか確保することは、東京という狂った街で生きていくために必要なことだと思っていて。

ほんとにいつも深夜まで営業されていることに感謝しています。

そういう夜のはざまにいられる場所がいくつか点在しているのは東京のいいところだな、と思っていたのですが、コロナですっかり難しくなってしまいましたね。

 

いつも本当に感謝していて、ずっと好きです。

墨田区の施設、深夜に入りたくなる施設が多くて。

たぶん相性とか、波長が合うというのはこういうことなのだと勝手に思っています。

 

おふろとサウナに愛を込めて。

東京でいちばん好きな銭湯サウナです。

 


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*1:東京の施設をテーマにした話は山ほどくるでしょうしね。

*2:そうだったらいいな、という希望的観測でもあります。

*3:けっこうTwitterやってるのに友達とか知り合いを作るの、ほんと下手くそだ。

*4:他に墨田区には高砂湯、さくら湯、中川湯などの銭湯サウナがあります。

*5:東京の銭湯業界では知らない人がいないのではないかと思うくらい有名な長沼3兄弟のいちばん上のお兄さん

*6:これ、新潟の会社のやつなんですが、東京ではほとんど見かけないらしいレアなやつなんです!

*7:これは浴室にも貼ってありますが、ここにはバックナンバーが置いてあるのです。

*8:これはこの穴があるやつとないやつだと水やお湯を流しかけた時の利便性が違うのです。

*9:あれは絶対に深緑だったのが絶妙によかった!

*10:萩の湯と寿湯にもこのおふろ新聞はあって、萩の湯がいちばんお便りっぽいです。

【本の感想】さうなと 03コロナ禍

前回の02に続き、去年よりも大々的に発売されたサウナのエッセイ集、"さうなと"。

去年の2は、ちょっと悩んで、ニューウイングのレディースデーで手に取った。

読んでみたい書き手の人が、書いていたのを知っていたから。

あと毎日あがってくるニューウイングで描かれているポップがかわいくて、なんか負けたな…、そこまでされたら買おうかな、って思ったのです。

 

(話ごとにあがっていたポップ。かわいい。どの話のやつか一目でわかります。)

 

 

今回の3は、去年の2の感想をツイートしていたニューウイングの吉田さんのぽつりとつぶやかれたツイートが印象に残っていて。

 

今回ここに名前が載っているからには絶対にコロナの話が書かれているのだろう、と確信して手に取った。

だって、そんなの読みたいじゃないですか。

今年はサウナ施設に本が並ぶ前に、BOOTHで購入しました。*1

 

感想は後述しますが、重い…、重いよ…。

とにかくすごいと思ったのは、"去年の空気がそのままエッセイに閉じ込められていること"。

あとで知ったのだけど、それもそのはず。

実際に去年書かれたものだったものが、どうやら編集長の手によって寝かされ、今回世に出された、らしい。

このニューウイング吉田さんの"充分な理由"と金春湯 角屋さんの"最初の緊急事態宣言振り返って"の2本の対をなす現場エッセイを骨格として(内容も重さと軽やかの対をなしている感じなのである)、さまざまな観点から書かれるエッセイは、やっぱり去年空気を保存した1本があることによって、ほかのエッセイがいきいきと展開しているように感じました。

サウナがすきな人、銭湯がすきな人、しんどい思いをして足掻いていた人、今頑張っている人、業界をいろんな角度から眺めたい人、エッセイの著者のファン、登場するサウナ施設を愛してやまない人、サウナ施設全般のファン…etc

いろんな人に手に取ってもらいたいエッセイ集です。

温浴施設の人にはとりわけ読んでもらいたいです。

(読んでると思うけど。)

 

以下ネタバレを交えながら、一本ずつ感想を書きます。

*1:今はちょうど人生の狭間で時間があるから、読んだり感想書いたりできる、というのもあります。

続きを読む

しんどい時代の記憶の気配が残る街

錦糸町

 

総武線の沿線にある東東京随一の繁華街。

北口には黄金湯があり、最近オープンしたサウナ錦糸町womanがある。

今の私にとってはサウナの街、になった。

 

ちょっと前までは、少しの期間しんどい時期を過ごした場所でもあり、歩くと街のあちこちにその頃の記憶がふと蘇るしんどい時代の気配が残る街だった。

 

蘇る、といっても、キツかった時期の記憶には感情が抜け落ちていて。

思い出されるのは、その頃のきりきりとするような胃の痛さと、ポツンポツンと絵や写真のような平面的な記憶だけ。

 

病気明けで復職したとき、ここに帰ってきていた。

正確には、錦糸町からさらにバスに乗っていたので錦糸町の周辺に住んでいたわけでは無いのだけど。

仕事に行った帰り道、毎日のどうにもならない疲れと仕事の間中続いた過緊張がここに来るとぷつっと途切れた。

緊張の糸は業務終了時間がきたからといっていきなりは切れなくて、いつもここで電車を降りて、喫煙所でタバコを吸うことで、ようやく意識を休ませることができた。

だからどこに喫煙所があるのかを今でも覚えていて、通りがかってタバコの匂いが漂ってくると、そう言えばここに喫煙所があったんだよな、と思い出す。*1

四ツ目通りの道路標識は、苦く懐かしい記憶を呼び起こす。

 

そして時々カフェでお茶を飲んで一服してようやくふぅ…っと呼吸ができた。

それまでの時間は、もうその頃は毎日監獄に通勤しているようだな、と思っていたので、どうやって呼吸をしていたのかすらわからない。

まともな神経では働けないので意識を意図的に歪めて、どうにかして働いていた。

まあ、そんな状態で身体が保つわけもなく、結局退職することになるんだけど。

 

タバコを吸いながら街を眺めていると、なにをして生計を立てているのか検討もつかない人がごろごろ歩いていて。

でもそういうわけのわからない人がたくさん歩いていることは、当時の自分には救いだった。

働いてなくても生きていていい。

大丈夫。

大丈夫かどうかはともかく、まあ多分大丈夫だろう、と思わせる何かがこの街にはあった。

 

南口を出て、ニューウイングへ向けて歩く途中。*2

真昼間の風俗店の隙間を通り抜けて、普段は競馬中継を放送しているであろう謎の喫茶店でトーストを齧りながら、ふとそんなこと思い出した。

コロナの影響をダイレクトに受けているだろう街で、昼間の人通りは極端に少なく、夜も戻ったとは言えないだろう。

でも、たぶんここは大丈夫。

こんな状況でも人は営みを続けていて、どうにかやっていくために試行錯誤を繰り返している気配がある。

新宿の開き直った感じとはまた違う。

この街には、きっとこの街の矜持があるのだろう。

 

 

ニューウイングのレディースデーに行く度に、道すがらでいろいろなことを思い出す。

ああ、そう言えばこの街に全部封印していたんだっけな。

 

 

サウナに入ったら気持ちよくて、そんなことを全部忘れてしまうのだけど。

そんな時代の記憶があるから、つい浴室でも錦糸町の夜の気配を微かに感じられる、換気ドアの隣の赤い休憩椅子に陣取ってしまうのかもしれない。

あそこがいちばん、好きな休憩場所です。

錦糸町の街の気配が、ドアの隙間から入ってきます。

機会があったら、よければ試してみてください。

 

 

内緒ですが、このエントリーは下記のサ活に連動した裏話です。

sauna-ikitai.com

 

 

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*1:今は断煙しました。

*2:そういえば南口から出るバスに乗っていたんだった。

だから本当にこっちのエリアはよく覚えている。

なんでここにオシャレビルだったであろうマルイがあるのかさっぱりわからない。

"はてなブロガーに10の質問"

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問

 

質問シリーズ、めずらしいですね!

10周年おめでとうございます。

昔はよく◯◯へ100の質問、的なやつが流行っていた時代もあったようななかったような…。

簡単なので回答しようと思います。

でもこういうのって、書くより読む方が面白いんですよね。

 

5周年の時にもやってたんですが、だいぶ内容は変わってきたと思います。

 

(前回の回答はこれ↓)

iixxx.hatenablog.com

 

 

ブログ名もしくはハンドルネームの由来は?

ハンドルネームはi。

本名のいちばん後ろの文字からとりました。

ハンドルネームを決めた時はもう脳が全然動かなくて決める、選ぶということがしんどかったので考えることを放棄して名前のいちばん後ろから一字取ったのです。

わりと気に入っています。

 

ブログ名、iの一期一会。

これははてなブログで1年半書いた後、2016年に変更して今のタイトルになりました。

一期一会。

その場や機会は一度きりしかないので、それを心して茶会に臨む*1、その時間を大切にする、という茶道に由来する言葉なのですが、特に茶道を嗜んでいるわけでもないのに15の頃からこの言葉が好きで、ずっと自分の人生の座右の銘なのです。

 

 

はてなブログを始めたきっかけは?

2014年にうつになって仕事を休職している最中の、どん底にいた時に始めました。

何もできなかったのでせめて記録くらい残しておいたらいいか、という気持ちで書き始めました。

後から読んだときには笑いとばしてやろう、という気持ちがきっとどこかにあったのではないかと思います。

 

寛解してからは日々の日記、そして最近は銭湯やサウナのことを多く書いています。

 

自分で書いたお気に入りの1記事はある?あるならどんな記事?

お題で募集していた好きな街の話。

世に出したかったのにうまく書けなくて、長く下書き保存にしていて5年越しでアップできた記事。

私、7年くらいはてなブログで書いてるんですけど、この記事でたぶんはじめてはてなブログに取り上げられたので、思い入れがあります。

7年かかってようやくはてなに認識されたわ...!みたいな。

 

谷根千は大好きな街で、特にやっぱり千駄木が好きかも、と最近思います。

ライムスター・宇多丸さんの記事で出てきた千駄木についての言及が、千駄木という街の特徴をよく言い当てられているな、と思います。

 

iixxx.hatenablog.com

 

ブログを書きたくなるのはどんなとき?

おもしろいものを読んだ時、おもしろい人と会ったとき。

どうにもならない、苛立ちの渦中にいるとき。

だいたい楽しくてイケイケでやってる時よりも、しんどくてあがいているときの方が書きたくなるし実際よく書きます。

だから基本的に、このブログはどっちかというとしんどい。

 

下書きに保存された記事は何記事? あるならどんなテーマの記事?

3記事。

銭湯の話が1つ、サウナレディースデーについての雑感が1つ、ゆるキャンの感想が1つ。

 

自分の記事を読み返すことはある?

けっこうあります。

過去記事、たまに自分で昔の記事を発掘してきたりすることも。

でもデータベースにはしていなくて、自分はアーカイブとしてはてなブログを使っています。

 

好きなはてなブロガーは?

府中白糸台日記さん(id:tsumetaimizuburo)

Two for the Road いつもふたりで の28-春さん(id:ventottoprimavera)

ベルギーに密かな愉しみ のセネシオ (id:cenecio)さん

ウォーキングと美味しいもの のTaki (id:s06216to)さん

たまゆら湯 〜 湯気三昧な銭湯散歩 のa24figaro(id:a24figaro)さん

Everything you've ever Dreamed のフミコフミオ (id:Delete_All)さん*2

関内関外日記の黄金頭(id:goldhead)さん

 

7年も読んでいるうちに結構入れ変わったようでいて、その実あまり変わっていないのかもしれません。

いずれのブログも購読しています。

 

tsumetaimizuburo.hatenablog.com

 

 

italia.hatenadiary.com

 

cenecio.hatenablog.com

 

walking-gourmet.hateblo.jp

 

tamayura-yu.hatenablog.com

 

delete-all.hatenablog.com

 

goldhead.hatenablog.com

 

 

はてなブログに一言メッセージを伝えるなら?

10周年おめでとうございます。

京都っぽさが滲み出る空気感のサービスが好きで使っているので、長くサービスを続けてください。

 

10年前は何してた?

夜の東京の街で遊ぶキラキラPlayGirl。

 

この10年を一言でまとめると?

苦行と苦痛と苦難の連続で、嵐のような日々でした。

もう正直ラクに生きたいのに、この後に及んでまだ足掻こうとしているみたいです。

 

 

 

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*1:1度も同じ茶会はない

*2:"刺身が生なんだが..."とクレーム入れた上司の話が好きで…。

ここ10年のはなし

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

 

はじめに

まずははてなブログのサービス開始から10周年!

おめでとうございます。

そうか、はてなブログは2011年にスタートしたのですね。

なかなか大変な年にスタートしましたね。

私は2014年からここで書き始めたのですが*1、読み返すとなかなかいろんなことがありすぎて…。

ちょうど2016年に5周年のお題をやったときにもエントリーを書いていたので、それと合わせてanswerになる部分とそうでない部分と、振り返りたいとおもいます。

 

 

5周年記念エントリー

ちょうど今から5年前、2016年に5周年記念のお題をやってました。

この時の私は頼まれもしないのに勝手に過去5年を振り返り、またその時は全く考えることのできなかった将来の5年について苦しみに悶えながら、未来の自分に手紙を書いたのを覚えています。

だから合わせて10年分のこと、2016年を起点に前半と後半にわけて、書いていきたいと思います。

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前半の5年(2011〜2016)

前に書いたときにはハッキリ書いていた部分と、書くのを躊躇ってボカした部分とがあって、大変だったんだな、というのはなんとなくわかるものの、それしかわからない内容でした。

 

この頃はちょうど社会人になって、会社ではひよこから中堅になっている頃。

社会人のひよこの時期、まだ(生活にある程度の支援を必要とする)同居の母方の祖父母と遠方に住む父方の祖母を抱えてており、母は仕事で忙しく、きょうだいは成人していたけどまだ学生で…というなかなかヘヴィな状況下で父親が死んでもおかしくない病気で倒れて、運良く麻痺などもなく回復して、ようやく日常の生活を回せるくらいに戻ってきた頃ですね。

家にはマトモな社会人が母と私しかおらず、今考えたらあのとき若かったのにいろんなものを背負ってまあよく頑張ったよね。*2

おつかれさま。

でも突然父親が倒れたことによって、親戚家族間の山のようなゴタゴタを見てしまい、人よりちょっと(だいぶ?)大変ではあったけど、ちゃんとやり切ったからそのあとはだいぶ楽にはなったかな。

突然身内が倒れたことによって、人間は突然死ぬ、というのがあまりにもリアルに迫ってきて、生きてることは奇跡だし、若さは有限である、ということが重い現実のものとして受け止められるようになりましたね。

それで勢い余って、若さと体力が有り余っているうちに、やりたいことをとにかく20代で全部やっておこうと思って、側から見たらちょっとはちゃめちゃな方向転換をして、20代の残りはプレイガールをやりきることに決めて、お酒飲んだり踊ったりデートしたりする合間に仕事に行って、その隙間にいけばなをやり、いろいろな資格を取り、たまには飲み友に付き合って徹夜で飲んだり、気付かれないようにソイツの仕事や合コンの尻拭いをしたりしてましたね。

しなくてもいいのに勝手にフォローしちゃってるのは、まあやっぱりその飲み友が優等生なのに中身がペラペラで心配だったからですよね。

大丈夫、彼はちゃんと骨のある大人になったことだけはお伝えしておきます。*3

 

そんなはちゃめちゃな生活が維持できるはずもなく、鬱になってぽきっと心が折れて脳に不具合が発生してしまったのも、それだけストレスをかけ続ければ当然と言えば当然で。

でも悔しかったよね。

"もっとできるはずなのに…!"と夢や理想を叶えていくことができなくなって。

通院して寛解した後、どちらかと言うと抑うつ気味なメンタルもそうだけど、どれだけ気持ちが頑張れても全然ついてきてくれない身体や失われた体力に常に苛々していて。

何もできないし、寿退職と称して仕事も辞めちゃったし、家のなかもうまく回せない。

結婚したのはいいけど、自分は単なるお荷物では?もう生きていたくない、って思ってぐるぐるしていて。

メンタルがダメでも働いている人は大勢いるはずなのになんで自分はこうなんだ。

これでいいのか。

って、自分を責めてばかりいるでしょう。

思うように身体が動かないのが本当につらくて。

頭はまわっちゃうから余計に身体がついてこないのが本当にもどかしい…。

だから2016年当時は、新婚で楽しい時期なはずなのにもう生きてることがつらくて。

明日のことすら考えられない。

自分がどう生きていくか(生きていられるか)が何一つ確信を持てないから、誰に何を言われても心が動かなくて。

そんな状態だから、こどもを産むとか考えられないよね。

あのとき自分が折れてたら、たぶん今頃詰んでると思います。

だいぶ結構な大喧嘩だったけど、ちゃんと説明して、話を聞いて、長い時間話し合って…。

あれは私達には必要なことでした。

ほんとにおつかれさま。

ちゃんとやれて偉い。

 

 

後半の5年(2017〜2021)

さてそうは言っても、動けないから動かないままにしておくようなかわいい性格はしてないですよね。

動けないなりに、なんとか動きたくてあがき始めた頃ですね。

この頃ようやく1日起きて動いても、翌日の休みがいらなくなって、引っ越しや新婚旅行も終わって、ちょっとずつ外に出るようなりましたね。

そのときにはじめた趣味の一つが銭湯めぐり。

いい銭湯がそんなに遠くないところにいくつかあったおかげで、はじめは銭湯に、それからサウナへと急速にのめり込んでいきましたね。

萩の湯がこの時期にリニューアルオープンしたのも大きかった。

銭湯のカルチャーがよくわからないなりに、あのカオスなお客さんたちに混じってお風呂やサウナに入ったりして、少しずつ銭湯やサウナがどういうものなのかというのを会得していきましたね。

それで少し元気になったからか、フルタイムの正社員で責任を持って仕事をすることを諦め、週3、4日くらい働くことで、途切れたキャリアを再スタートさせました。

再スタートの初回は大失敗だったけど、2社目はわりとゆるくて、新しいことを覚えられる上に基礎が学べて、裁量もあって、まあ悪くはなかったと思います。*4

コロナさえこなければ、もう少しうまく立ち回ってキャリアを紡げたと思います。

まあもうこれは仕方ないですね。

そういう星周りってあるから。

世の中が混乱しているときにはわりとババを引きがちな人生なので、今回に関しては早々に諦めました。

ただちゃんと継続して働ける自信と実感、実務の勘どころが戻ってきて、excelとかのキャッチアップもできたので、この5年は悪いなりに踏ん張れたと思います。

 

親知らずも全部抜き終わったし、気になっていた訪問着のクリーニングも依頼を出せた。

それから、着物を自分で着られるようになりましたね。

いけばなをやっていると、自分で着物を着られた方が何かあったときに安上がりだし楽でいいな、とは思っていたものの、どこから手をつければいいかわからなくて長いこと放ってきたことだったので…。

自分で着られるようになったり、夜会巻きが巻けるようになり、普段着としてもまあわりと着られるレベルに到達したのがちょっと感慨深いです。

箪笥の肥やしになっていた母の小紋もこれでバンバン着倒せるよ!

 

そして突然降ってわいたコロナ禍にも、悪いなりになんとか踏ん張れているのは案外しぶとい性格のおかげかもね。

これからも大変なことは多く、先のことはわかりません。

自分の信じるままに、とんとんくらいに生きられたらそれでいいかな、と最近は思います。

 

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2016年の5年後のわたしへ、のanswer

ここからは、2016年に書いた"5年後のわたし"に向けて書いた手紙のAnswerです。

 

初っ端からストレートにアラフォーですね、とかいきなり年齢でぶっ刺してくるのやめませんか。

過去の私に対して、人の急所を一発で仕留めるのはやめておいた方がいいですよ、というのはまずお伝えしたいですね。

どうせ無意識だろうけど。

 

今何をしてるか。

端的にいうと、無職です。

というと、聞こえが悪いので主婦ですと回答することにしてるのだけど、まあ要はコロナの煽りを食って2度目の無職になりました。

少し前まで心を削って働いていたので、しばらくの休養は良くも悪くも色々なことの棚卸しをするのにちょうどよかったかな。

子どもはまだいません。

ただ、ここ5年でようやくそのことを考えられる余裕が出てきました。

こればかりはどうなるかは天に任せるよりほかないですが、気持ちとしては無くもない、といったところまでようやくきたな、と思っています。

 

相変わらず、働けなくて苛々してますよ。

そして今はまだ東京に住んでいます。

幸いなことに、今のところダリンの転勤の打診はしばらくなさそうです。

いずれあるでしょうが、なったときに考えるけど、単身赴任になるんじゃないかな。

 

そしてオリンピックね!

そうそう。

歴史的な感染症の大流行で、なんとオリンピックが1年延期になり、無観客で開催されたので観戦はTV。

ラソンは札幌開催になるという異例づくしの大会でしたよ。

書いた時は本当に無邪気だったんだろうけど、あらためて何が起こるかわかりませんね。

 

それから、いけばなはまだ続けています。

予想している通り、今のところ"いちばん若い先生資格を持った人間"なので、下っ端仕事はばんばん降ってきてますよ。

花展になると道具と枝を持ってあっちこっちの先生に頭下げて走り回って、物を届けたり。

合同作品とかになると自分が中心でいけるようになったり、まあ個人の時には両隣は初めて出す人だったりと*5、まあいろいろです。

大変だけど、まあたのしくもあります。

今まで大して階級を上げていくことにも興味がなかったけど、まあぼちぼち教えてみたいなぁ、と思わないこともなくて。

まあただね。

場所の問題と道具の問題とお金の問題があるからどうしたもんかねーと思ってはおりつつ、教室的なやつをやるとかやらないとかは今後の課題として積んでおきます。

 

 

うつになって以降の人生は全てオマケのもの、というのは今もそう思ってます。

そういうもんよ。

相変わらずミニスカートもショートパンツも履くし、さすがに硬い靴は履けなくなってきているけど、ハイヒールも現役で履くわよ。

世の中の流れは、ヒールを撲滅しよう、みたいな話もあるみたいだけど。

やっぱり私はヒールが好きなんだよね。

 

カッコいい大人かどうかは自信がないけど、いうほど悪くない大人になってると思います。

 

*1:それ以前から別のサービスでは書いていて、いくつかの記事はこっちに持ってきました。

*2:しかも母は社会的な手続きにはあんまり強くなかったから、当時はほんとに気を張って生きてたと思います。

*3:今のダリンです。

*4:いいか悪いかは別ですが。

*5:面倒見ろ、ということですよね。

月経カップ2巡目のレポ

少し前に月経カップを使い始めました、というエントリーをポストしました。

今回はその続きで、2巡目の生理で使ってみていろいろあった話を少し書いていきたいと思います。

 

と、言うのも。

紹介しておいてアレなんですが、前回わりとさらっと使えてしまったので、これはいいじゃん!って思っていたのですが。

思わぬ落とし穴的なものもあって、結構パニックになったので、その話は残しておいた方がいいかな、と思ったのです。

 

そんなわけで生理の話、女性の身体とは切っても切れないわけなのですが、苦手な人がいることは理解していますので、その場合にはご注意ください。

 

 

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