書いておきたい備忘録

ものすごく自分も10年くらいぐるぐる考えていることが書いてあるエントリーと増田(はてな匿名ダイアリー)を読んでしまった。

この話、自分の中では何度も何度も考えてはなかったことにして、日々の日常をなんとか営んでいる私にとって、一旦やはり書き残しておいた方がいいだろうな、と思って、反射的にこのエントリーを書いている。

 

nightmare18.hatenadiary.jp

 

anond.hatelabo.jp

 

まず、自身のことについて少し書く。

このブログを遡って読むと粗方書いてあるのだが、アラサーになり、ストレスにさらされ、うつになり、休職復職を経て、結婚して、退職して、生活の基盤を立て直し、後遺症のようなもの(しんどさとか)に苦しめらられつつも、ようやっと定常的に仕事ができる状態になるまでに回復してきた6年だった。

 

結婚については、正直付き合い始めた当初全く乗り気ではなかった。

当時のダリンは、クレヨンしんちゃんの野原家のようなごく普通の家庭で育ったごく普通のサラリーマンで、結婚して、子供を作って、一軒家を買って、動物を飼って幸せな生活を送る、という絵に描いた餅のような家庭を作ることを素直に信じている人だったから、適齢期になっているにも関わらず結婚を渋る私を変わった人間だと思い、結婚っていいものだよと説明するために新婚の先輩やら後輩やらを度々連れてきては紹介するような人だった。*1

結婚したあとで確認したら、確信犯的にやっていたらしいのでほんとに迷惑極まりない。

 

結婚したのは、短期間に当時のダリンの転勤*2、私の病気と休職と復職、私の祖父の脳梗塞と介護と諸々のことが嵐のようにやってきて、この人とならめんどくさい自分の人生をなんとかやっていけるかもしれない、という気持ちが芽生えたからだったと思う。

とは言え、私は結婚にも子供を作ることにも否定的で、まっとうな結婚生活を送れる自信はゼロで、でもせっかくの機会なのでやるだけやってみてダメなら諦めようと思い、また祖父の容態が急変したこともあり、入籍を早めてバタバタと結婚生活をスタートさせた。

 

ダリンはこんな感じの昭和カルチャー的にはまっとうな人で、且つ結婚に関してはいいものだという押した結果として結婚につながった*3、と考えていたので、子供に関しては結婚してから本当にずっと話合っているし、初期は揉めに揉めた。

子供がほしい彼に、子供を産みたくない私。

昔から特に子供がかわいいとも思ったことがなかったし、もしかしたら欲しくなるかもしれないけど、母親になるのに向かない人というのは一定数いて、自分はそっち側の人間なのではないかとずっと思っていた。

産んだらかわいいと思うよ!とか、産んでみないとわからないよ!という言葉は、私には空虚に響いた。

また、自身が憧れる大人はみんな子供を持っていなかったこと、フランスの恋多き女優、ブリジット・バルドーの自伝を読んで、周りに言われて産んだけど最後まで息子は可愛くなかったみたいなことが書いてあって、やっぱりそういう人もいるんじゃん....、って思ったことが産みたくない気持ちに拍車をかけた。*4

ブライダルチェックも本来はすべきだろうな、と思ったけど、ついぞ受けずにここまできてしまった。

今のところ自身の婦人科系の状態は悪くないが、相手については特にチェックは受けていないので状態はわからない。

年齢的にお互い不妊の要因を持っている可能性はあるだろう。

そして未だに治療してまで子供がほしいかと問われると、回答に困るくらいにはこの問いはしんどい。

仮に奇跡的に産めたとして、自立できるまで育てられるのかどうか、という部分については不安しかない。

おそろしすぎて、途中まで考えてはやめ、考えてはやめ、時々ダリンとも話し、ということをぐるぐると繰り返しながらここ数年歳をとり続けている。

 

◆ 

私の身体が動かなすぎるという理由で働けなくて専業主婦をしていたのも、このまま子供作っちゃえばいいじゃん、という初期の頃の相手の気持ちに拍車をかけたとも思う。

結婚して1年が過ぎる頃、血反吐を吐きながらも家事をこなしていたある日、あることをきっかけに私はキレた。

その頃の彼は家のことをなにもせず、帰ってきたらご飯があって、部屋が片付いていて、洗濯カゴに洗濯物を放り込んでおけば洗濯物がたたんであって、スーツのクリーニングを出すだけだしたら自動的に戻ってくる。

ゴミくらいはかろうじて捨てるけど、何曜日に何のゴミを出すか、すら知らない。

準備されているゴミ袋をゴミ捨て場に持っていくだけ、である。

 

私自身にも専業主婦をさせてもらっている、という申し訳ない気持ちがどこかにあって、せめて家事くらいはやらなければと思っていた面もある。

ただ家事をやればやるほど虚しくなったし、彼に対してはこの時点(結婚1年くらい)で愛情みたいなものはあまり感じなくなっていて、このまま結婚を続行したら、あなたのことをATMとでも思わなければ生活していけないという気持ちを正直に吐露した。

自分の身の回りのことすらできないあなたのことを大人と思えないから寝る気になれないし、仮に子供が生まれたとして、私が万が一にも死んでしまった時に到底任せられないから子供を作る気になれない、というような話も何日も懇々切々とした苦い記憶は、今思い出しても疲れる。

 

それらについて思うところがあったのか、家事をはじめとしたあらゆることが少しずつ状況が改善されていった。

ゴミの日に至っては、何曜日が何のゴミだったかとかの記憶が最近は怪しい。

私が元気になったのは、たぶん家事の負担が激減し、名もなき家事すらほぼ共有され、パートタイムではあるが働ける状態になったことで自尊心が回復されてきたからだろう。

ダリンは未だに昭和カルチャーで生活している上司や周囲にあれこれ言われることもない事も時にはあるそうだが、変わった人扱いされているようだ。(まあそうだろうな....)

 

子供についてはまだ気持ちを決めきれず、覚悟も持ててはいない。

身体状況についても、正直どうかはわからない。

ただただ夫婦間での話し合いを繰り返していて、気持ちと状況を共有し、作れることがあれば育休を取るという話は最近しているが、二人で生きるにしても、家族が増えるにしても、自分たちがたのしくやっていく事を第一に考えようよ、というところが今のところの結論になっている。

 

私の両親のスタンスは、父も母も結婚予定の怪しい娘が結婚までこぎつけたので、子供(孫)については一切口を出さないことに決めているようだった。とはいえ、見られるなら見てみたいとは思っているかもしれない。

私の祖母は*5、祖母の姉が息子と孫とひ孫に囲まれている写真を送ってくれたのを見て、自身も絶対にこれを実現するまでは死ねないと思っているフシはある。

ダリンの両親には、会うたびに子供(彼らからみた孫)はまだ作らないのか?可愛くて良いものだから早く作った方が良い、などと会うたびに話題にされるので内心舌打ちをしながら「今のところ(子をつくる)予定はないんです」と柔らかく相槌を打っていたが、それ以外の問題が発生して決定的に決裂したのでもう会うことはないだろう。

その点については肩の荷が下りて平穏になった。

 

たまたま購読しているブログと増田を読んで、長々と書いてしまった。

ほんとね....

考えてしまいますね...、色々....。 

 

ぼちぼちやっていきたいです。

 

 

 

*1:この後、ダリンの実家が野原家のような平穏な普通の家庭だったわけではなく、単に彼にあまり関心がなかっただけだった、ということが発覚するのだが詳細は省く。

*2:会社に内緒で社内恋愛していたのだが、業務が近い部署に異動になってしまい面倒なことになってしまったなと当時は思った。

*3:はじめの頃はそんなだったので、希望を押したら相手が折れると思っていたらしい。ふざけんな、って言われて考えが変わったと言っていた。

*4:確かBBは息子に訴えられたんじゃなかっただろうか...。

*5:まだ生きていて90代も半ばだが、老化と呆け以外は健康体である。