九州サウナレディースマンス2022 Day1 .天拝の湯

九州サウナレディースマンス、というイベントをやると知ったのは2022年の1月だった。

何度目かの緊急事態宣言の真っただ中。

理由のない長距離の移動はなるべくならば自粛すべし、という空気が世の中を支配していた時だ。

 

 

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2020年11月に初めてサウナサンの足立さんのアウフグースを受けたときから、いつか男性用施設のサウナサンには行ってみたいな~と思っていたのだけど、ついにレディースデーを開催する、という。

コロナ禍で緊急事態宣言と通常の感染対策をしつつ日常を営むモードを感染者数の増加に伴って行ったり来たりするのが続いていて、何度か延期されてきたレディースデーだったが、今回は宣言下で実施するという。

それに合わせて、九州サウナレディースマンスと称して2月9日~14日の1週間は毎日九州のどこかの施設でレディースデーを実施するらしい。*1

大きなイベントではないので咎められるものではないにせよ、感染防止の意識の高い人達から見れば複雑な思いはあるであろうイベントではあった。

そうは言っても密集には十分な注意を払いながら、ということを念頭にに何度か延期されていたイベントの決行を決断した施設側の思いもわかる。

何より、平日にふらふらできる時間を取れるチャンスはそう何度も人生にはやってこないだろう。

幸いこの時の私には時間だけはたっぷりあり、今しか行けない、と思うそんなタイミングだった。

 

 

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有名サウナ施設のレディースデーは基本的に予約が争奪戦になる。

サウナサンが予約を開始した日、ダリンを置いて1人で旅に出るのか?旅費をどう捻出するのか?などの問題がないわけではなかったが、それは一旦すべて棚上げして、ポチっと宿泊の予約ボタンを押した。

行きの飛行機はLCC、帰りは飛行機の時間の問題でスターフライヤー

なるべく安い飛行機を取ったので行きと帰りの飛行機料金の差額は3000円くらい。

佐世保に行くにあたっては、長崎空港よりも福岡空港の方が便利らしいという情報を読んで、福岡便を取った。

1泊目は福岡のドーミーイン博多祇園、2泊目はサウナサン、3泊目はウェルビー福岡という完全なるサウナだけ入りに行く3泊4日のサ旅。

福岡は社会人1年目に鮨を食べに行って以来だし*2、長崎は大学の試験を受けに行って以来で佐世保は初めてだ。

 

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卒業旅行を楽しむ大学生たちがメインの乗客の成田から朝イチの飛行機で博多に降り立つ。

福岡空港から博多駅までは地下鉄。

福岡空港は、日本の大都市の国際空港のなかでいちばん市街地へのアクセスが便利な空港だと思う。

ひとまず宿泊予定のホテルにガラガラを預けてから、ウエストで腹ごしらえ。

普通はごぼ天うどんにしておくところではあるが、なぜかこの時は海老天が食べたくて海老天うどんにした。

福岡の街のを歩いてゆく女の子はみんなどことなく篠田麻里子の顔立ちに似ている。

福岡の顔っぽい。

 

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取り敢えず移動と宿泊とレディースデーのチケットだけ抑えてきた旅なので、サウナの時間までは身体が空く。

さてどこに行って何をしようか.....

まあ今回はあまり動き回るのもよくないだろう、という思いもあって、サウナに行く前にひとっ風呂。

サウナイキタイで検索してみると、何軒かあるうちの1件に万葉の湯を見つけるので行ってみる。

 

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万葉の湯の女性サウナは十分に熱くて、TVではちょうど北京オリンピック羽生結弦の演技が流れているところだった。

羽生結弦の演技をはじめて意識して観たのは全日本Jrを制覇した年の全日本のエキシビジョン(change)で、まだ日本の男子フィギュアがメダルに届くか届かないかくらいの頃。

群を抜けた圧倒的な表現力の高さは、その後の活躍を予感させた。

すっかり神のような存在になってしまったけど、この頃の演技は完璧を追い求めているのが分かってただただ怖かった。

 

イズネスのオートロウリュが稼働する時の女性サウナは笑っちゃうくらい熱くて、福岡に住んでいたら頻繁に通ってるだろうな、と思うサウナだった。

温泉も湯布院や武雄からの運び湯で、九州の大好きなアルカリ性の泉質の温泉があるのもうれしい。

 

 

sauna-ikitai.com

 

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せっかく九州に来たので、西鉄にも乗りたい。*3

夕方の部のレディースデーの予約を取っている天拝の湯へ向かう。

 

 

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西鉄二日市の駅でバスに乗り、天拝坂第三のバス停からてけてけと結構な坂を上りながら歩くこと15分~20分。

ようやく天拝の郷に到着。

ここに入っている天拝の湯は、男性側が改装されて以来大人気を博しているサウナで、男湯は普段なかなか入る機会がない。*4

この時は休館日に行うレディースデーとして、男性サウナを女性向けに開放してくれていたのだった。

今では男女の入れ替え日が設定されており、休館日の翌日は入れ替え日として定期的に女性もこの改装されたサウナに入れるようになっている。

 

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さうな鎮守の杜とさうな天満宮と名付けられた和風のサウナは、随所に太宰府天満宮をイメージしているのだろうな、と思わせる趣がある。

ここのさうな天満宮は九州でも早い段階でできたセルフロウリュのできるサウナで(特に女性サウナにはセルフロウリュできるところがほとんどなかったので)、入っているお客さんがみんな楽しそうにセルフロウリュをしているのが印象的だった。

ジャージャーストーンにアロマ水かけてみたいよね!

単純温泉の泉質も心地よく、水風呂の水質も表示の温度よりもキンキンで抜群。

なかでも外気浴の景色が凄くて、天拝の湯は山の中にあるので筑紫野の街が一望できるのと、大宰府の霊峰宝満山を眺められるのが凄い。

宝満山は眺めているだけで厳かな気持ちになる山で、京都の鞍馬の山に入ってハイキングしたときと似たような気持ちになった。

たぶんパワースポットなんだろうな。

 

 

 

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満足して浴室から出てくると、天拝の湯の有名人の柴田さん。*5

サウナもお風呂もよかったです!と伝えることができてよかった。

行きは駅からバスに乗ってバス停から歩いてきた、と伝えると、帰りはバスの時間に合わせてスタッフさんがバス停まで車で送ってくださった。

ありがたい....!

 

 

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無事に博多に辿りついて、ひと休憩してやっぱりサウナ。

夜も朝もサウナに入って、明日は佐世保に向かいます。

 

 

sauna-ikitai.com

 

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*1:2023年も2月に九州サウナレディースマンスは実施された。

*2:玄界灘の魚が美味しいので福岡の鮨は美味しいのです。鮨隆で食べたお鮨があまりに美味しくて、その後鮨を食べに博多にもう1度行きました。

tabelog.com

*3:ライトな乗り鉄です。

*4:女性サウナは当時は資金の関係で改装できなかったらしいのだが、遠赤外線のサウナはそれはそれでいいらしい。

*5:受付の時にもいたのだけど、なんとなく挨拶しそびれて帰りにようやく挨拶できた。

23年のblog旅

初めてwebにテキストサイトを公開してから、23年が経った。

23年。

もう少しで四半世紀。

 

 

 

この頃に生まれた子どもはすでに成人を迎えており、そう考えると結構長い年月である。

ベビッ子から振袖着るくらいまでの期間書き続けてるのか。

最近活躍してる高卒プロ野球4年目の選手達が21歳なので、彼らが生まれるよりも前から書いていることになる。

インターネットには98年頃からうろうろしていて、00年に簡易なテキストサイトを開いて以降、web日記、ブログ(livedoorやfc2などの3つのサービスを渡り歩き、行き着いたはてなは4つ目である)と、なんとなく流されてきた。

そんなに長い期間飽きもせずになぜブログを書くのか、ということについて書いていきたいと思う。

 

 

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インターネットコミュニケーションの第一選択肢だった"書く"

なぜブログを書くのか、と問われれば書くことが好きだからに他ならない。

 

webでテキストを公開し始めた頃、ちょうど私は思春期の入口だった。

その頃はまだインターネットというのは余白の多いキャンバスみたいなもので、今ほどサービスもコンテンツもなく、ただただ無限の真っ白な空間があるように見えた。

好奇心旺盛で歳の割にはマセていた私は、家と学校と塾と習い事で構築された安全な世界では飽き足らず、目の前に広がる無限の可能性と人がいるだだっ広い空間に魅了された。

当時その空間でのやり取りはテキストが主体だったので、必然的にテキストを書くということに馴染んでいった。

子どもだったので大したことは書けないけど、周りのお兄さんお姉さんたちの見様見真似で、自分の周辺で起こっている事柄などについてあれこれ感想を書いたり表現したりしても誰にも文句を言われず、なんなら面白がってもらえる、ということが新鮮だった。

年齢や名前(HN/ハンドルネーム)が殆ど意味を持たない空間は、自分を自由にさせたと思う。

それまでわたしにとってテキストを書くということは、なんとなく人に読まれても恥ずかしくないきれいな文章を書くということと同義だったから、"何を書いてもよく、自由書けばいい、書かずともよい"という状況が新鮮だった。

そんな感じでインターネットのめり込んだので、実生活でのコミュニケーションの割合が"書く":"話す"=4:6くらいでしばらくやっていたのもあって、大人になってからも書くから繋がるコミュニティとリアルで飲んだり話したりから繋がるコミュニティとが大体半々くらいになっている。

はてなのコミュニティには顔を出していないけど、ちょくちょく人とは繋がっていきたいと思っている。

 

 

 

書き続けてこられたポイント

ここまで長く書いてこられたのは、幾つか理由があるので、以下にざっと箇条書きにしようと思う。

 

  • 書きたいときに書く、毎日とか毎週とかのルールを決めない。
  • 内容は自由。だいたいそのときにハマっていることが主なので、コンテンツの枝葉はどんどん増えていくことになる。*1
  • 正直に書く。
  • 飾らない。
  • PVは確認はするけど、意識はしない。
  • 書きたくない時は書かない。

 

こんな感じで、気がついたらだらだらと四半世紀弱くらいブログを書いてきた。

考えてみるとただ書くことが楽しくて(苦しく感じることもある)、書くことでどんどん生きづらさから解放されていく感覚が味わえるのがうれしかった。

だから昨今いわれている承認欲求みたいなものはあまりなかったと思う。

もちろん承認欲求がゼロというわけでもないのだけど、大してアクセスがない時代から書いていたせいか、PVというものに必要以上の幻想を持っていないので、読み手に寄せすぎないものを書いている自覚はある。*2

ブログは時々過去の記事を読み返したりして、痛々しいなと思ったり、この時はこんなことを考えていたんだなとか、今と大して感覚が変わってないなとか、これだけのことを乗り越えてきて今なんとかやっていけてるんだな、と密かに自信になったりする。

気が向いた時にその時々の思いや考えを記録することは、インターネットと一緒に育ってきた自分にとっては当たり前のことで、言ってみれば呼吸みたいなものなのだ。

書くことで少しだけ人生が楽になる気がする。

アウトプットすることによって、その時ぶち当たっている壁の輪郭をよりシャープに捉えられたり、次々に忘れていって自分にとっていいように改ざんされがちな記憶をそのままの感覚で記憶できるということがわたしにとっては大事なのだ。

苦いものはそのままに、たのしい記憶も甘い記憶も全てそのままに。

フリーザーパックに詰めて冷凍庫で凍らせるみたいにして。

いつか気が向いて読み返す時には、記憶を引き出すフックとして機能してくれる。

それがよくてブログを書き続けている。

 

 

 

 

 

 

わたしがブログを書く理由特別お題「わたしがブログを書く理由

*1:リアルが充実している時は頑張って書くよりも現実を生きるのに忙しすぎることもあって、その時代のポストは少なめである。

*2:対価受けとる文章の時にはちゃんと読み手を意識してます。

五塔熱子さんのアウフグース

最後に受けたのは春の赤坂サウナ祭りだったから、半年弱ぶりにアウフグースを受けた。

 

 

春から体調に諸事情を抱えており、生活が一変している。

それに伴って、サウナや銭湯のツイートをしていたTwitterも銭湯やサウナのツイートから生活全般(食べ物とオリックスと野球観戦と着付けと時々行く銭湯の湯活)へと変わっている。

あちこち出歩いてさまざまなサウナを巡る生活から、日々の生活をなんとか送れているレベルまで生活のアクティブさは減速中。

そこから調子のいい時を見計らって銭湯に行く隙を捻りだす生活をしている。

忙しいわけじゃないんだけど、いかんせん調子に波があって疲れやすいのと、身体に負担をかけられない状態なので、負担のかかりやすいサウナにはなかなか行けないのが実情なのだ。



最近は水道光熱費や燃料費やその他諸々の生活関連物資の高騰などもあってサウナの料金も高騰してるし、ここらあたりで趣味としてのサウナは減速するのも悪い選択ではないのだろう。

そもそもサウナは健康であって初めて楽しめる趣味だしね。

 

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なので現状、銭湯やサウナの情報を知りたい人には申し訳ないくらい新しい情報を出せていない。

そういうツイートは専らサウナのインフルエンサー達に任せているので、大した情報はもともとアップできていないのだけど。

 

 

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そんな感じだったのだが、TLを見ていたらある情報が流れてきた。

普段は全国のサウナ室を飛び歩いている五塔熱子さんがひさしぶりに横浜のスカイスパで仰ぐという。

渡欧前の最後のアウフグース週間らしい。

今週末から、ノルウェーで行われるアウフグースの世界大会AufgussWMのplayoffへ参加するために渡欧するのだ。

相変わらず、しなやかでタフな生活を送っていると思う。

 

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TLの情報を見て、心が揺らいだ。

正直なところ、今横浜までサウナに入りに行くのは億劫である。

でもこれから先のことを考えると、のんびり熱子さんのアウフグースを受けられるのはたぶんこれが最後のチャンスだろう。

とは言え、体調的にアウフグースを受けられる状態なのかは少々怪しくもあった。

とりあえず予約だけ入れてみたはいいものの、受けに行くかは直前まで迷った。

今回に限ってはアウフグースを完走できない可能性も充分にある。

アウフグースはもちろん途中退室okなんだけど、混んでるサウナに入ってしまうとなかなか出るのもままならないのが正直なところ。

居合わせたお客さんやアウフギーサーに気を遣わせてしまうのも申し訳ない。

いろいろ考えた末、4本の予約プログラムのうち受ける人が少なそうな時間帯のプログラムを受けることにした。

無理をしない、という合言葉を心の中で念仏のように唱えながら。

 

 

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なるべくドアの近くの最下段で、熱くなりにくく、万が一の時も人の邪魔になりにくいところに座れるといいのだけど、スカイスパに着いた時点でもらう席札の順番が何番なのかは見当もつかないのが不安ではあったけど、貰った札は50番台で結果的にぎりぎり想定していた席に座れたのでまあ良かった。*1

春先に限定販売されたオリックス・バファローズのサウナハットを被って座席についた。*2

横浜のサウナでこのハットを被ってる人間はまず見かけないだろう。

 

www.buffaloes.co.jp



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話が少し逸れるけど、私が初めて受けたアウフグースらしいアウフグースは熱子さんが初めてだった。

当時はまだアウフグースのプログラムが洗練されておらず、というか、そもそもタオルパフォーマンスのアウフグースを女性が受けられる場所はとても限られていて*3、関東ではレジェンドゆうさんの告知を見て追いかけるか*4、五塔熱子さんを受けに木曜日の草加に行くかのほぼ2択だった。



だから初めてアウフグースっぽいものを受けたのは、木曜日の夜の草加健康センターだった。

アウフグースっぽいもの、と書いたのはその頃の熱子さんのパフォーマンスは熱波とアウフグースの間くらいの感じだったので、タオルを回すパフォーマンスをしながら1人1人に風を送る熱波的なこともしていて、今とは少し趣の異なるものだったから。

日本でアウフグースがどういうものかというのがまだ確立されていなくて、それぞれの施設の現場の人が手探りでアウフグースのカルチャーを作っていっている真っ最中だった。

初めての風はふわっとやさしくて、ミントのアロマですっきり爽快とした気分になり、汗と一緒にストレスも流されていった。

普段は睡眠が不安定気味だったものの、その夜はいつになく眠れた。




それからは受けられそうな機会がある時に時々熱子さんのアウフグースを受けた。

既に人気者になっていた彼女の風を受けられるのはせいぜい年に数回くらいだけど、受けられた時はふわっとやさしい風に癒される。

彼女のアウフグースは受ける度に洗練度と熟練度を増していき、全国津々浦々にいるファンをどんどん虜にしていっている。

熱子さんは体感を上げてくれるけど、決してサウナを熱くしすぎない。

そこに絶大な信頼がある。



いろいろな面でこの人凄いなと思うシーンはあるけれど、いつも凄い思っているのは、熱子さんは施設のスタッフ以上に施設のスタッフであることだと思う。

おふろの国に凱旋熱波に来ていた時、当時のふろ国では熱波師が施設の入り口に立ってお客さんに挨拶しているのが常だったんだけど、不意に食堂からガシャン、と音がした時に熱子さんはいちばんにすっ飛んで行ったのだった。

ふつうの人は、気がついてもなかなかそういう風には動けない。

すっと動けるのは、繊細な感性を持っているからなのだろう。

他の施設でもそういうふうに動いているところを見たことがあって、どこでもこんな風にしてるんだな、ということにひそかに感じ入っていた。

 

 

暫く受けられなくなる前の最後のアウフグースのテーマは七夕だった。

ーーー七夕。

季節は少し外れているけど、一旦の区切りとなる今日のアウフグースにぴったりなテーマだな、と思った。

織姫と彦星の話をショーアウフグースに落とし込んで、スカイスパのアウフギーサーである岡見さんとの2人でのショー。

アウフグース自体はここ2年で随分洗練されたパフォーマンスになったと思う。

通常のサウナ室で裸で受けるアウフグースは、どこの施設でも大人気だ。

100人入るらしい広いサウナシアターの熱と湿度と香りを自由自在に操っていく。

いつ見ても熱子さんのタオル捌きは美しくて魅入られてしまい、この日もやっぱり見惚れていた。

 

ジュー

 

 

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この日は例外的にサウナシアターのプログラムが撮影OKということになっていた。

 

 

 

アロマ水を掛けられたサウナストーンから発せられるロウリュの音。

数秒して、ゆっくりふわっと漂ってくる香り。

やがて温められた風がふわっと降りてくる。

上段へは力強く、下段では少し柔らかく感じる風。

ショーアウフグースの時間は、だいたい10~15分くらい。

この日は4本のプログラムが予定されているイベントデーだったのもあって、サウナの温度設定は少し緩めになっていたのがありがたかった。

少し気がかりだった体調も気にすることなく、アウフグースに没頭できた。

ショーが終わってから、隣のクーリングルームでクールダウン。

いつもよりも長めの時間、ゆっくりクールダウンしていく。

気持ちよかった....



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その後は浴室に降りて、今度は裸でサウナに軽く入る。

スカイスパの女性サウナは長いこと男性サウナと比較されてきて、広さがないとかサウナと水風呂がぬるいとか色々言われてきたけど、サウナブームで少しずつ改良されていて、今の設定が唯一無二でベストなんじゃないかと思う。

いちばん心地よく入れる、入りやすいサウナの温度帯。

これからしばらくは好きな時にのんびりサウナに入るということは難しくなりそうだけど、一旦の区切りとしてここに入りにこれてよかった。



初めて意識して入ったサウナ施設はここだったから、やっぱり区切りとしてもちょうどいい。

縁があるのかな。

熱子さん、気を付けて行ってきてくださいね!

遠くから応援しています。

 

 

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*1:当日施設でサウナ入浴の受付した順に、サウナの席を選べるシステムである。

*2:最近は野球のファングッズにもサウナグッズが進出している。選手もサウナ好きが多いからかな?ロッテ、阪神、西武、DeNA、中日、日ハム、オリックス...と数多くのチームがサウナグッズを展開している。

*3:熊本/湯らっくす、山梨/上野原温泉、東京/庭の湯、東京/松本湯、埼玉/草加健康センター

*4:ゆうさんはいくつかの施設で不定期にアウフグースをしていた

6/17 ヤクルトーオリックス【交流戦】

ーーー

2023/6/17
○ Y5-8B
石川ー山下
at明治神宮球場(勝:山下、負:石川、S山﨑颯)

ーーー

 

 

今シーズンはあんまりエントリーには書いてないんですが、昨シーズンと変わらずオリックスを観に行ってます。

だいたい関東で観るのでいつもビジター側に座ってることが多いですが、今のところ現地観戦は3戦行って(4/1ベルーナドーム、5/28ベルーナドーム、6/17神宮球場)2勝1敗です。

 

 

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神宮の入り口のつば九郎さん

 

 

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この日のレフトはラオウ(杉本)

球場のすぐ後ろがオフィスビルになってる光景って、神宮くらいしかないと思う。

 

 

 

今年のヤクルトとの交流戦神宮球場でやることがわかっていたので、5月くらいからチケットの発売まだかな〜とそわそわしてました。

日本シリーズ観に行ったけど、やっぱり神宮いいよね。

席によっては座席狭かったりと色々あるのですが、神宮もハマスタも昔から来てるという愛着があって大好きな球場です。

オリックスのファンになってからはZOZOマリンベルーナばっかりですが。

今は関東もオリファン多いので東京ドームdayとかやってくれたらいいな。

東京ドーム、売り子のお姉さんのビールもキャッシュレス決済で買えるんだよ。便利!

 

 

 

昨シーズン、今シーズンとビジター側でずっと野球を見てきて、オリのビジターはのんびりしてるけど一体感がある。

でもそう思ってるのはたぶん本人達だけで、こっちでやってる試合で観てると、関西の球団は独特の圧があるって耳にすることも。

言ってることはまあわかる。

基本見た目が厳つい関西弁のおっちゃんも意外とのんびり野球観てるんだけど。

たまにあやしいヤジが聞こえることはある...

 

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今回はビジター外野の前の方の席を選びました。

座席に背もたれあって楽なのと、グラウンドが近いので臨場感も楽しめて良き。

 

 

 

ビジター席は基本応援する席なので攻撃回は立って応援したりするから(去年は座ってたけど)、のんびり野球観戦するというよりはアトラクション参加席。

応援に参加するなら楽しいけど、興味がなければドン引きするくらいのノリと勢いであることは間違いない。

去年は応援バットが活躍したんだけど、今年は持っていっても応援のやる事多すぎて応援バットを使う暇がない。

いろんなチャンテがあるけど、欲球根性好きです。

歌詞見るとめちゃくちゃ厳つい歌なんだけどw

でも最近はBuffaRockやBuffaYellに追いやられ気味。

沖縄版タオルダンスは今年初めて聴きました。

宜保とか大城とか宮城とか沖縄出身の選手の打席のチャンス時に流れます。

タオル楽しいけど攻撃が長いと疲れてきて腕が痛くなる。(でも好き!)

 

 

そんな感じで若干厳ついオッチャンとお姉さんとお兄さんで構成されがちな応援席だけど、座ると楽しい。

それにしても日に日にオリックス戦は現地観戦の人数が増えてて、一体どうしちゃったの?

 

 

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ネイルはいつものオリックスカラー

 

 

この日はヤクルトの哲人のファンの銭湯友達も観戦に来てるよ〜ってことで、試合前に待ち合わせ。

全身ヤクルトカラーで可愛かった。

ヤクルトいいチームだよね。

球場でお友達に会えると思ってなかったから、思いのほか楽しかった。

 

 

 

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日除けにキャップ(夏の陣キャップ)&サングラスで来たのだけど、正解だった。

この日はめちゃくちゃ暑かった。

 

 

 

試合は石川ー舜平大の先発だったので投手戦になるかと思いきや乱打戦。

オリックスには珍しい…、と思ってるけど今シーズンはどちらかというと打撃のチームなんだよな。

去年あんなにあと1点が取れなかったから先発陣にめちゃくちゃプレッシャーかかってたのに!

正尚抜けてから打撃のチームになるとは思ってなかった。

みんなが打つ度にベンチの竜ちゃん(辻打撃コーチ)がいちばん嬉しそうにしてるのが画面に映し出されていつも笑ってしまう。

Youtube観てると竜ちゃんほんとに選手たちから好かれてるんだなぁというのがよくわかる。

 

 

オリックスYoutubeでも時々登場する竜ちゃん(辻コーチ)

いつも登場すると気さくな雰囲気!

 

 

というか、オリックスのベンチはめちゃくちゃ風通しが良さそうなのがわかるので、それが見たくて野球を観てるところもある。

この試合は両チーム合わせて6本のHRが飛び出した。

紅林のHR見られて良かったし、哲人のHRも良かったな〜!

今年の紅林には頑張って打率3割まで乗せて欲しい。

お祭り男ファイト!

 

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初期から使ってる紅林の応援タオル。

きれいなお姉さんにタオル持ってほしいってインタビューを昔読んだけど、今はファンも増えて球場に行くとめちゃくちゃ紅林のユニやタオルを見かける。

すっかり人気者になってしまった推し。

 

 

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この日は福也の出番はなかったんだけど、せっかく買ったので。

こうやってタオル増えていくんだ...

今、家には福田、紅林、福也、若月、田嶋、圭太のタオルがあってこれ以上要らないって言ってたのに夏のお笑いの大福タオルを買ってしまった。

いつ使うんだろ。

福也は今季FAの権利を持っているので、シーズン後にヤクルトあたりに行っちゃわないか心配....

あと若月が同じくFAで西武に抜かれたりしないかほんと心配。

オリックスのキャッチャー、去年寅威さんが抜けたばっかでファンはさみしいんだよ。

ハムにめちゃくちゃ評価してもらって高額の契約金積んでもらったからそれはうれしいんだけど!

 

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圭太のオリっこタオル

オリックスの応援タオルはいろんなデザインが出ては売り切れるので、球場はカラフルでたのしい。

 

 

 

前半派手に点取ったから今日は安心して見られるかなぁ、と思いきや途中でヤクルト打線に捕まえる。

ヤクルト打線、打ち始めるとやっぱり怖いよ!

オリックスからはマスコットのバファローズ・ブルが遠征にくっついて来てた。

今シーズンのブルがビジター遠征に来る試合、異様に勝率高いのだよな。

もう毎回来てもらったらいいんじゃん?

 

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ビジター遠征に付いて来ると勝率がえらい高いと噂のブルさん

 

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この日は5-8でオリックスが勝った。

 

 

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球場は来ると楽しいけど、応援してるチームが勝ってくれるとなお嬉しい。

前回の神宮球場日本シリーズ2戦で、寒い中の長時間の試合の末、引き分けだったので。

終電間に合ってよかった。

あの試合、やっぱり引き分けたのが肝だった気がする。

 

 

www.nikkansports.com

 

 

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すっかりチームに馴染んだように見える森。

HR打って乱打戦の口火を切った。

この日12球団本塁打達成したらしい。

 

 

 

銀座〜新橋〜お台場〜豊洲

ここ数ヶ月、散歩ばかりしている。

というのは散歩くらいしか今のところできることがないので、調子がいい日を見計らって合間にちょっと出歩いてるという感じ。

 

この日は銀座に用事があって出てきたんだけど、出てきたついでにふと思い立ってお台場へ。

天気もつか微妙だなぁ、と思いながらも、お天気がもってくれてよかった。

曇ってるけどまあ悪くない。

 

 

ゆりかもめは完全にインバウンドの観光客の観光列車になっていて、おもしろかった。

 

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新橋駅東口側。

駅の向かい側には新橋駅前ビルという昭和香りが漂うビルがあるのだけど、中に入ってる飲食店は美味しそうな匂いを漂わせるお店が多い。

市松のうなぎが好きだったんだけどまだやってるんだろうか、と思ってGoogleを見たらまだやっていた。

今度ランチに行ってこようかな。

 

tabelog.com

 

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この辺は新橋駅前ビルの雰囲気と合わせたように昭和か?と思うような新橋駅の都営浅草線に降りていく入口。

なんとなく営団地下鉄っぽい。

これは都営地下鉄の入口だけど。

まだこういう雰囲気のところが都内に残っていたのか。

トレンディドラマに出てきそうな絵。

 

 

ちょっと歩くと日テレやカレッタ汐留や電通といった00年代に開発されたビジネスエリアだというのに、よくこの形態で生き残ってるよね、この辺。

謎も多いけどおいしいものも多い。

 


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お台場からみたレインボーブリッジと東京タワー。

長いことタワーといえば東京タワーだったので、よく見るスカイツリーよりも東京タワーの方が馴染みがある。

一時毎日見てたからかな。

学校の校舎から東京タワーが見えたので、休み時間にぼへーっと眺めに行っていたのは思春期のいい思い出。

レインボーブリッジを渡りたいが故にゆりかもめに乗ってる。*1

橋が好きすぎて首都高乗ったらレインボーブリッジやベイブリッジを経由して走ってほしいとたまに依頼してる。

 

 


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レプリカの自由の女神🗽

元々は期間限定だったものが常設になったらしい。

前からあるからずっとあるもんだと思ってた。

 


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ゆりかもめとお台場のホテル群。

東京の街と海が見える絶好のロケーションから結婚式やパーティーが頻繁に行われてるイメージ。

昔、パーティーで来たことあるな、そういえば。

 

 


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お台場海浜公園で降りてデックスでお買いものをしたあと、海を眺めながら台場の駅まで一駅歩く。

カップルや子供連れや観光客が多く、そこかしこに座るところがあって海が眺められるのがいい。

土休日は混むだろう。

 


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ゆりかもめの車窓から、東京ビックサイトとレインボーブリッジ&東京タワー。

ゆりかもめは空いていれば乗っている間ずっと湾岸エリアらしい景色が眺められるのがいい。

東京でいちばん車窓の景色が好きな電車。

東京モノレールで浜松町から羽田に向かうときに見える景色もとても好きだ。

 

車窓の景色が好きな景色と言えば、他に神奈川の江ノ電の鎌倉高校前のあたりのところや、東海道線の早川~根府川区間、静岡の伊豆急片瀬白田伊豆稲取区間、富山の氷見線の雨晴海岸の周辺など。

ただ単に海が見える場所が好きという説。

 

 

記憶のなかでゆりかもめ有明止まりで、豊洲まで延伸したあと初めて有明豊洲区間を乗った。

なかなか楽しい。

ゆりかもめの駅のアナウンスって一時期アーツビジョン系の声優がやっていたんだけど今は戻ったのかな。

 

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銀座の街で見かけたレトロな雰囲気のビル。

色合いが素敵。

 

 

お台場あたりはそんなに遠くないけどあまり行く機会がなくて(前回は閉店前の大江戸温泉物語に行くときにゆりかもめに乗った)、たまに行くとつい楽しくてあちこち目移りしたり、気ままにあそこに寄って行こう~!って感じになったりでたのしい散歩になります。

 

 

 

 

*1:ゆりかもめは首都高と並走してレインボーブリッジを走る

東京ウォーターフロント散歩

1月ほど前に、用事があって東陽町へ来た。

何年ぶりだろう、ひさしぶり。

以前住んでいた頃と比べると結構様変わりしていた。

 

 

この街に住んでた頃は、金曜日の夜によく夜中の11時頃に出かけて朝の3時くらいまで焼肉屋で飲んでいた記憶がある。*1

焼肉屋とラーメン居酒屋ともつ鍋屋と3軒くらい行きつけの飲み屋があって、気が向いたら門仲や月島くらいまで散歩ついでに飲みに行っていたのだった。

もんじゃ食べによく月島まで歩いたな。

 

 

先日アド街東陽町をやっていて、ゲストに平成の怪物、松阪大輔が来ていた。

松阪、この辺の人だったのか。

ちょうどもうすぐ夏に行われる深川八幡祭りの宣伝

も兼ねていたのだろう。

コロナ禍で延期になっていた本祭りが今年行われるらしい。

かなり派手なお祭りなので、観てると飽きない。

なにせ祭りのために大通りである永代通りが通行止めになる。*2

町会ごとに揃いの法被を着て神輿を担いでいるので、町の名前もなんとなく覚えられる。

 

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そのあとふらふら永代通りを歩いて、移転したらしいトナリの店舗(もう少し木場寄りじゃなかったっけ?)を通り過ぎ、バス停から晴海埠頭へ抜けるバスに乗る。

なんてことはない。

ふらふら歩いていたらたまたまバス停が目についたので行き先を確認すると、晴海埠頭行きだったので、まあ乗ってみるか、と気まぐれに乗った。

 

 

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バスは州崎を抜けて豊洲へ向かい、圧倒的に整備された美しい街を通り抜けて、晴海に向かう。

エリアごとに車窓の景色の雰囲気がガラッと変わるので面白い。

湾岸エリアは意外とバスが充実していて、地下鉄や鉄道に路線上にはなくてもバスだとすいすい移動できる。

沿線がそれぞれ違うけど、東陽町/木場/門仲と新木場/豊洲/月島と潮見/越中島はだいたい近所認識でバスさえ捕まえられれば移動はそんなに難しくない。

 

 

時間があれば晴海埠頭まで行こうかと思ってたけど、夕方を過ぎていたので埠頭に行くのは諦めた。

晴海埠頭、昔きょうだいが実習船に乗って出発する時に見送りに行って以来きてないな。

この辺でいいだろう、と晴海埠頭より手前のトリトンの所でバス停で降りる。

友達がこのあたりに住んでたことがあるので、このあたりの地理はなんとなく覚えている。


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散歩の続きでトリトンのショッピング街を少し歩いて、天気が良かったのでお茶をしながら休憩。

ひと通りの飲食店チェーンが入ってるので便利だ。

一服入れてる間はのんびりした時間。

ここの空間の天井が昔から好きだったんだけど、今も変わらずにあってちょっと嬉しい。

 

 


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水路を眺めた後、動く歩道トリトンブリッジを渡り、勝どきに抜ける。

勝どき駅を超えて、はね橋で有名な勝鬨橋を渡りながら景色を眺めた。

あまり注目されないけど東京は水の街でもあるんだよな。

さらに銀座の方面へ向かって歩いていき、築地の街に接続すると、時々来るのでよく見慣れた景色になった。

 

 

あ、そろそろ鰹節を買いにこなければ。

家の出汁は基本的に築地の鰹節屋さん*3のもので取ってるんだけど、ここの節で取るお出汁はおいしいのです。

鰹節とまぐろ節を買ってきて、気分によって使い分けをしている。

毎日丁寧にやるわけじゃないけど、週に3日くらいは出汁を使う料理をする気がする。

あとインスタントラーメンや家ラーメン作る時に割スープで使ったりすると美味しくなるのでよくやる。

この前は店頭で鰹節を選んでたら、たまたま隣で買い物してたオッチャンに「その節買うんだったら一緒に鯖節買って合わせ出汁にして蕎麦つゆ作るとおいしいよ。」と言われたので買ってみたら確か美味しかった。

オッチャンありがとう。

 

 

出汁だけは同棲する時に自分が実家から持ち込んだカルチャーだな。

出汁にちょっとだけこだわると毎日のご飯がおいしくなるので、なるべくそこだけは削らないようにしている。

グルメではないけど食いしん坊なので、おいしいものを食べることに対する欲求の方向性がダリンと同じになったのは良かった。

同棲開始当初にご飯を作っていたのは私だったので、ウチの調味料は私の実家のカルチャーにほぼ寄せてしまったのだよな。

醤油はヒガシマル、ソースはイカリソース(とんかつとウスターの2種)、味噌はひかり味噌で後に浅草の万久みそ店の味噌がスタンダードになった。

昔、実家で3世帯同居をはじめた時に出汁を取る父の姿を見たばばちゃん*4に、なんて不経済な人なの!と言われてたけど、土台は大事、見解の相違である。

 

 

晴海〜築地までそこそこ歩いたので、この辺で散歩は終了。

本願寺さんの紫陽花を眺めてから、築地駅日比谷線に乗った。


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*1:朝4時まで営業してるという珍しい焼肉屋さんだった。行きつけの飲み屋は全部閉店して別のお店になっていた。

*2:東京の祭りが盛んなエリアでは割とよく観る光景なので驚かないけど、片側3車線の主要道路が全面通行止めになって各町会の神輿が通っていくのはなかなか壮観です。

*3:https://akiyamashouten.net

*4:SNSではたまに話題になる飯マズ属です。

【本の感想】ハードワーク

銭湯&散歩友達がブースを出すと聞いていたので、先日の文フリ36にお邪魔する事にした。

諸事情でここのところ体調が全然読めなくて、行けるかいけないかも当日直前までわからなかったんだけど、なんとか電車に乗って移動するくらいはできそうだったので、午後の遅めの時間に到着した。

絶えずひっきりなしなしにお客さんのきているお友達のブースに余裕ができた瞬間を見計らって挨拶しにいくと、今日はがわさんと髙石さんもブースを出してるよ、と教えてくれた。

流通センターでやるくらいなのだからコミケのようなものだろうと予想していた初めての文フリは、予想通りコミケみたいな雰囲気だった。

コミケはわりと差し入れカルチャーがあった気がしたので事前にブースを出してる情報をチェックできていた顔見知りにコンビニで買ったミニパックのお菓子を差し入れつつ、2つ隣の島でブースを出していた髙石さんにも無事にお会いできた。

 

 

 

髙石さんに初めてお会いしたのは去年の秋のこと。

とあるイベントで、数少ないお友達を介して初めて挨拶した。

いつも髙石さんの文章をさうなとや週刊SPA!の記事やWebで読んでいたから、いざ本人とお会いするととても緊張する。

わーっと話すタイプのコミュニケーションがあまり得意ではないので(どちらかというと沈黙したり、止まりながらゆっくり話すことが多い)、大丈夫かな、と思っていたけど、気さくにいろんなサウナのエピソードを話してくださって、くすくす笑ったのを覚えている。*1

もうWebでは書かないんですか?と聞いたら、現状少々トラブルが発生していることと、これについてはそのうち文章にして紙の本にします*2、とおっしゃっていたのが印象に残っていた。

その本が、今回出たのだった。

赤と黄色のスプレーを模した装丁は、その時見せてもらったスプレーの落書き写真を彷彿とさせた。

写真は結構ショッキングなモノで、その時の髙石さんの心労は計り知れず、痛ましかった。

 

 

 

ネタバレになるので詳細はかい摘むくらいにしておいて、本を購入した人とこっそり共有するイメージで感想を書こうと思う。

髙石さんの文章は、いつ読んでも読みやすい、と思う。

普段はWebでモノを読むことが多い私からすると、髙石さんの文章はいつも抜群に読みやすくて本当に驚く。

一般的にWebで掲載される文章は、いわゆるめちゃくちゃ雑なコピペ&「いかがでしたか」という悪名高いアフィブログから、コンテンツに手を入れて企画として書かれているオウンドメディア系の記事や、玉石混交ではあるものの比較的プロやセミプロの多いクリエイターの集まるnoteや、WordpressAmebaブログやライブドアブログはてなブログの一部の収益化を目指すブログや、普通の人が書いているふつうの日記やブログなどがある。

Twitterも一部文章になってるものはあるけど、長文を書くにはあまり向かない。

インターネットはスピードが重視される媒体という特性もあって、ある程度手が入って読みやすいようになっているコンテンツもあれば、1発書きでそのままアップされているものもある。

長くWebでモノを読んでいると、だいたい手が入っているコンテンツとそうでないコンテンツくらいはわかるようになってくる。

時々インターネットに疲れて本に戻ると、編集された本って凄いな、何はどうあれめちゃくちゃ読みやすくて、編集者ってすごいと思う。*3

髙石さんの文章を読んでいると、引っ掛かることなくすらすらと読むことができてストレスがない。

自分がブログで書く文章なんかは一発書きをすることが多いので、後から読み返すと誤字脱字や「てにおは」がおかしくなっているところ、重複など結構凡ミスがあって見つけるたびに修正をするのだけど、まずもってそういうのがない。*4

媒体が紙であってもWebであっても、変わらずになめらかで読みやすい文章なのだ。

それはたぶん活字の文化を大切にされているからなのだろう、と勝手に思っているのだけど、丁寧に書かれているのがよくわかる。

 

 

 

さらっと展開していく読み心地の良さに反して、内容はホラーに近かった。

もし自分だったら、と考えれば到底冷静ではいらない。

誰にでも起こりうる可能性はあり、それが恐ろしく、残された傷の深さに考え込んでしまう。

世の中には困ったコミュニケーションをする人を意図せず惹きつけてしまうタイプがいると思っていて、自身のまわりにも少し思い当たりのある人がいる。

髙石さんもおそらくそのタイプなのだろう。

ひとの気持ちを想像できる人は、時として"わかってほしい"人が近づいてくることがある。

現代はサイコパスの方がよほど生きやすいんじゃないかと思うことも多いのだけど、一方で想像力を働かせられなくなったら人として如何なものかと思いとどまり、過度に寄り添いすぎないように気をつけつつ、どうにかやっていく方が人間らしいんじゃないかという考えに最後は落ち着く。

 

 

 

描かれていたひと夏の攻防は痛ましいけれど、担当している作家の先生たちがどの先生も個性的でその先生らしい寄り添い方をされていて、いい先生たちが髙石さんの近くにいてよかったな、と思った。

的確な対応策を次々と提案してくれる様子は、ほっとする描写だった。

自分もサウナには助けてもらったなと思うシーンは何度もあったけど、髙石さんにサウナがあってよかった、と思った。

 

誰からも攻撃を受ける心配がない。あらためてサウナの”閉じられた空間”の良さを実感する。ここは安全なシェルターだ。

 

ハードワーク 髙石智一

 

 

 

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流通センター前に咲いていた紫陽花。

紫陽花の季節がやってくると陰鬱な気分になるけど、花のみずみずしさに癒される。

誕生月の季節の花ということもあり、紫陽花は好きな花だ。

 


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文フリ36の看板。

会場のブースを回ってみると、企業としてはてなブログがブースを出していたり、著名なライター陣が各自本を出していたりして、会場を眺めるのは面白かった。

はてブ(ブックマーク)で1度は見かけたことのあるライターさんも多く参加していた。

 


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購入した本と、いただいてきたブースの張り紙。

装丁も中の本もオシャレな作りだ!

 

 

 

 

*1:1人じゃなかなか挨拶できない性分なのでこの時にヨモギダさんに引き合わせてもらえてありがたかったです。

*2:同人誌やZINEのような小規模の範囲に流通するタイプの本

*3:一部そう思えない編集者もいるにはいるけど、概ね編集という仕事に敬意を持っている。

*4:最近はドキュメントのオートチェック機能を使うこともあって、2回に分けて清書してるときもあります。