1月ほど前に、用事があって東陽町へ来た。
何年ぶりだろう、ひさしぶり。
以前住んでいた頃と比べると結構様変わりしていた。
この街に住んでた頃は、金曜日の夜によく夜中の11時頃に出かけて朝の3時くらいまで焼肉屋で飲んでいた記憶がある。*1
焼肉屋とラーメン居酒屋ともつ鍋屋と3軒くらい行きつけの飲み屋があって、気が向いたら門仲や月島くらいまで散歩ついでに飲みに行っていたのだった。
もんじゃ食べによく月島まで歩いたな。
先日アド街で東陽町をやっていて、ゲストに平成の怪物、松阪大輔が来ていた。
松阪、この辺の人だったのか。
ちょうどもうすぐ夏に行われる深川八幡祭りの宣伝
も兼ねていたのだろう。
コロナ禍で延期になっていた本祭りが今年行われるらしい。
かなり派手なお祭りなので、観てると飽きない。
なにせ祭りのために大通りである永代通りが通行止めになる。*2
町会ごとに揃いの法被を着て神輿を担いでいるので、町の名前もなんとなく覚えられる。
そのあとふらふら永代通りを歩いて、移転したらしいトナリの店舗(もう少し木場寄りじゃなかったっけ?)を通り過ぎ、バス停から晴海埠頭へ抜けるバスに乗る。
なんてことはない。
ふらふら歩いていたらたまたまバス停が目についたので行き先を確認すると、晴海埠頭行きだったので、まあ乗ってみるか、と気まぐれに乗った。
バスは州崎を抜けて豊洲へ向かい、圧倒的に整備された美しい街を通り抜けて、晴海に向かう。
エリアごとに車窓の景色の雰囲気がガラッと変わるので面白い。
湾岸エリアは意外とバスが充実していて、地下鉄や鉄道に路線上にはなくてもバスだとすいすい移動できる。
沿線がそれぞれ違うけど、東陽町/木場/門仲と新木場/豊洲/月島と潮見/越中島はだいたい近所認識でバスさえ捕まえられれば移動はそんなに難しくない。
時間があれば晴海埠頭まで行こうかと思ってたけど、夕方を過ぎていたので埠頭に行くのは諦めた。
晴海埠頭、昔きょうだいが実習船に乗って出発する時に見送りに行って以来きてないな。
この辺でいいだろう、と晴海埠頭より手前のトリトンの所でバス停で降りる。
友達がこのあたりに住んでたことがあるので、このあたりの地理はなんとなく覚えている。
散歩の続きでトリトンのショッピング街を少し歩いて、天気が良かったのでお茶をしながら休憩。
ひと通りの飲食店チェーンが入ってるので便利だ。
一服入れてる間はのんびりした時間。
ここの空間の天井が昔から好きだったんだけど、今も変わらずにあってちょっと嬉しい。
水路を眺めた後、動く歩道のトリトンブリッジを渡り、勝どきに抜ける。
勝どき駅を超えて、はね橋で有名な勝鬨橋を渡りながら景色を眺めた。
あまり注目されないけど東京は水の街でもあるんだよな。
さらに銀座の方面へ向かって歩いていき、築地の街に接続すると、時々来るのでよく見慣れた景色になった。
あ、そろそろ鰹節を買いにこなければ。
家の出汁は基本的に築地の鰹節屋さん*3のもので取ってるんだけど、ここの節で取るお出汁はおいしいのです。
鰹節とまぐろ節を買ってきて、気分によって使い分けをしている。
毎日丁寧にやるわけじゃないけど、週に3日くらいは出汁を使う料理をする気がする。
あとインスタントラーメンや家ラーメン作る時に割スープで使ったりすると美味しくなるのでよくやる。
この前は店頭で鰹節を選んでたら、たまたま隣で買い物してたオッチャンに「その節買うんだったら一緒に鯖節買って合わせ出汁にして蕎麦つゆ作るとおいしいよ。」と言われたので買ってみたら確か美味しかった。
オッチャンありがとう。
出汁だけは同棲する時に自分が実家から持ち込んだカルチャーだな。
出汁にちょっとだけこだわると毎日のご飯がおいしくなるので、なるべくそこだけは削らないようにしている。
グルメではないけど食いしん坊なので、おいしいものを食べることに対する欲求の方向性がダリンと同じになったのは良かった。
同棲開始当初にご飯を作っていたのは私だったので、ウチの調味料は私の実家のカルチャーにほぼ寄せてしまったのだよな。
醤油はヒガシマル、ソースはイカリソース(とんかつとウスターの2種)、味噌はひかり味噌で後に浅草の万久みそ店の味噌がスタンダードになった。
昔、実家で3世帯同居をはじめた時に出汁を取る父の姿を見たばばちゃん*4に、なんて不経済な人なの!と言われてたけど、土台は大事、見解の相違である。
晴海〜築地までそこそこ歩いたので、この辺で散歩は終了。