October 7.

天気:晴れ

睡眠:良好

起床:11:00

体調:良好。肩も毎日治っていく感じが楽しい。お昼からランチに外出。

 

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仕事を終えて帰ってきた彼を見て、ほっとしたのか、涙が出てきた。

抱きついていても、止まらない。

 

「こういう状態になっておきながら、こういう状態になったことをほんとは知られたくなかった。だってちゃんと仕事ができない人になっちゃったじゃない。そういうので、軽蔑されたくないし、負担もかけたくない。」

 

訳もわからず、静かにこぼれ落ちるわたしの言葉を、ただ黙ってきいていた。

 

「ごめん。iが緊張してるのわかってたし、今回は自分(i)も出るつもりだっただろうから、伝えるの悩んだんだけど。いや、俺も呼び出されたときはほんとびっくりで・・・・・。それと、軽蔑するっていったけど、そんなに心狭い男か?いや、昔だったら、そうかもしれないけど、身近でも見てきた*からわかるよ。」

 

とりあえず、以前不眠でかかったことのある心療内科への予約を入れ、土日をひたすら寝て過ごした。

ほとんどベッドの上から起き上がることはなかった。

脱力して、ぐたっと・・・・

ただただ、ぼーっとしていた。

 

 

いったいこんなになってしまって、いつ復帰できるのだろう?

来月にはできるのだろうか。

この先の私のキャリアと仕事と人生は?

こんなになってしまったからには少なくとも後1年。

復帰してからは今の会社で働かなければ転職活動なんてとてもできないんじゃないだろうか。

お給料は?

生活は?

彼の重荷になってしまうのは嫌だからやっぱり別れようか。

これがばれたら彼の経歴に傷がつかないだろうか。

結婚とか出産とかどうしよう、年齢的なものもあるのに・・・・。

ああ、もう・・・・・。

 

そんなありとあらゆる不安が、心の中で渦巻いていた。

しかし途中で泣きつかれてしまい、脱力してしまう。

 

 

日曜日の夕方になって、「大丈夫か。・・・帰れるか。」とゆっくり起こされ、起き上がって軽く頷く。

もそもそとお洋服を着て、帰る準備にとりかかる。

とにかく、休みに入るためにも来週どうにかいろいろな手続きを終わらせてしまわなければ。

 

 

何かを言いたそうに、こちらを見る。

 

「仕事は大事だけど、それ以外の大事なものを優先することもあるよ。上がれんかったら、俺の実力がそれまでだってことだろ。よくないこと考えてそうだから言っておくけど。そんなに俺を信用してないのか?」

 

わたしは、首を横に振った。

とにもかくにも、長距離恋愛は終わりを告げるのだ。

仕事と手続きを早々に片付けて、早く休職しよう。

何も考えずに休めるまであとすこし。

 

 

泣きながら会社に通っていたわたしは、少し、落ち着きを取り戻した。

 

 

身近で見てきた*:よくも悪くも、まじめな人が多く、同じように調子を崩す人がときおり出るのです。