日暮里 斉藤湯

今回は日暮里にある斉藤湯さんのこと。

正直、好きすぎてエントリーをうまく書ける自信が全くありません....

私の銭湯通いのきっかけになった銭湯です。

 

 

はじめて行ったのは2017年の春頃。

久しぶりに派遣の仕事に行ったのだけど、結構ハードで働くことに自信が持てなくなってた時。

今考えると、あれは単に短期の人手不足の現場に行ってしまったので、忙しい上に業務内容が笑っちゃうくらい自分に合わなくて(こなせるから評価は悪くないのだが、延長は断った。)、久しぶりの復帰だったのでちょっと自信をなくしていて、やっぱり働くの無理かもしれない....と凹んでいた時だと思う。

とにかく頭がうまく動かない。

あるいは疲れてしまって、仕事のスイッチがうまく切れない!どうしよう....

とかそんな状況で、とにかく、体調を安定させる方法を探した結果、”とにかくあったまろう”と思った頃。

件のヨッピーさんの記事を読んで、寿湯(@稲荷町/上野)に行ったあと、近くにもあるっぽいからいろんな銭湯行ってみようと思って訪問したうちの1軒が斉藤湯だった。*1

 

家から歩くとちょうどよい散歩の距離になることもあって(歩いても電車に乗ってもよい)、遠くないけど近くすぎももしない距離が絶妙なのかもなあ...と思う。

調子が悪い時は起き上がったりすることも億劫なのだけど、意外と歩かないと銭湯へ行けないというのは程よい負荷がかかって健康にもいいんじゃないかと思う。

 

 

上のtweetは記録に残っている最初の日。

実際の訪問はもうちょっと早かったかな。

 

 

斉藤湯の好きなところはだいたい上のtweetに集約されていて、はじめからそういうのをちゃんと感じてたから好きなのかなぁ....。

あ。

あと、大事なことなんですけど、斉藤湯はお風呂上がりの生ビールがめっちゃ美味しい!

これは本当。*2

斉藤湯のある日暮里・西日暮里、近隣の鶯谷あたりは飲み屋さんも多いので、銭湯行ったあとに飲みに行くこともあって、時々私が1人で銭湯行った後、ダーリンと飲み屋で待ち合わせてぐだぐだ飲んで帰る....みたいな時もあるのだけど、斉藤湯に行ったら生ビール飲んでから飲み屋さんに行くくらいです。

斉藤湯の生ビールは泡のキメが細やかで口ひげができるので好き。

 

”なんとなくここの銭湯は気楽だなぁ...。”と思って、

はじめて訪問したあとも、時間はあくけどちょいちょい行くようになった。

いつからともなくフロントに挨拶をするようになり、声をかけたりはしないけど顔見知りのお客さんも増えた。*3

 

 

しばらく通っていて気がついたことがある。

ここの銭湯が気楽だ、と感じた理由。

それは、ここの空間は人との距離が遠すぎず近すぎずで、そこに集まる人たちの距離感の捉え方が絶妙だ、ということだ。

日暮里、という街にあるから、というのもあるのだろう。

成田空港から京成線で直通電車が走っているため、実は日暮里駅まわりは海外からの観光客がめちゃくちゃ多い。

B&Bのようなリーズナブルなホテルが比較的あったり、谷根千日暮里繊維街*4といった観光地に近いのもあるのだろう。

だからなのか、斉藤湯でも海外の観光客をよくみかける。

近くのホテルに泊まって、銭湯に入りにくるらしい。

でも、だからと言ってまわりのお客さんたちは、観光客に対して特別気負うこともない。

日本人の若い子達が谷根千散歩ついでに遊びにきていても、”あら、今日もいるわね。土曜日だからかしらね。”といった感じである。

特に排除もしないし、興味津々に近づいてきたりもしない。

自分たちの営んでいる生活の一部に溶け込んでいるように見えた。

考えようによっては、その距離感を冷たいと感じるかもしれないけれど、そのくらいの、”挨拶してもしなくてもよい距離”の空間というのが、私の日々の生活にはなかったから、それがうれしかったのだと思う。

どっちでも良い、という距離は、会話をできる元気がない時にも行ける。

そこが、たぶん当時の私にはとても重要だったのだ。

 

 

スペック面も斉藤湯はすごい。

というか、色々な銭湯にでかけて斉藤湯に行くと、”銭湯とは何か”という根幹の部分が全てある銭湯、という印象を受ける。

もうすぐ発売される銭湯図解*5にも掲載されるらしい。

まっすぐ真面目な銭湯

というのが、斉藤湯のキャッチフレーズらしいのだが、本当にその通りだな、と思う。

 

 

私のイチオシは炭酸泉

温め(38度くらい/季節によって多少変わる)の温度でしゅわしゅわする。

最近は炭酸泉がある銭湯やスーパー銭湯も多いけれど、斉藤湯の炭酸泉はとても不思議なお湯である。

たぶんお風呂とかシャワーの水が全部軟水、というのが要因なのだろうけど、”柔らかくて緩やかに刺激的”なお湯なのだ。

 

白湯

だいたい40度前後くらい。

お風呂の基本ってこれだよな、と思うお風呂。

ジェットバスや電気風呂、寝っ転がりながら浸かれるスペースもある。

たまにイベントでいろんなお風呂に早変わり。

なんとなくお湯が柔らかいんだよな、と入るといつも思う。

 

 

シルキーバス

季節によって設定温度がいちばん変わる。

夏は温め(38度前後)、冬は熱め(42度前後)。

露天風呂になっていて、今の季節は外気浴が気持ちいいです。

外の冷たーい空気と、あったかいお湯のミックスが絶妙。

ちょっと椅子で休憩して、お湯に入ってあったまる、みたいなのも良い。

お肌によいお湯らしい。

 

 

熱湯&水風呂

熱湯はだいたい43度前後、水風呂は外気温±10度を超えないくらい*6で、今の季節は22〜24度くらいかな。

だいたい私は行くとここで交互浴しています。

熱湯と水風呂が隣同士になっていて、これは交互浴推奨してるやつでしょ...!って思うつくり。

水風呂はあまり外気温との差の緩急をつけないのが斉藤湯の特徴。

とにかく身体にやさしい(刺激的にしない)から、ゆっくり整っていく。

ここでうろうろしていると、身体も心も自動的にデフラグがかかってスッキリ。

大概の悩みや仕事やプライベートのアレコレを一旦棚上げしたあと整理できる不思議な現象が起こるのが楽しくてついつい長湯してしまう。

 

 

LADY'S DAY

定休日の金曜日に、時折ひらかれる催し。*7

バラ風呂とかハイビスカス風呂とかデンファレ風呂とか、湯船という湯船にお花が散らしてあってめっちゃテンションあがる!!!

女性(と子供)限定で、普段は入れない男湯にも入れてめっちゃ楽しい。

なんならフェイシャルエステもできる時がある。

行けたり行けなかったりするのだけど、めっちゃたのしいです。

 

 

 

 

 

備え付けのソープ類(POLA)もとってもよい◎

シャンプー・コンディショナー・ボディソープが、POLAのめっちゃいいやつなのです!!

いつもは使えないソープ類を使えるのはテンション上がります。

髪もツヤツヤになる。

 

ちなみに、フロントで販売している小さいサイズのPOLAのシャンプー・コンディショナーもめっちゃいいやつです。

私は京都(河原町御池)の日系有名ホテルに泊まった時のアメニティでこれを使ったことがあって、斉藤湯のフロントで発見した時は思わず

売ってる.....!!!!!  

と思ったのは秘密の話。

都内の銭湯だと他に本駒込のふくの湯さんで置いてあるのを見かけました。

 

 

最後に、斉藤湯さんは天井が高くて、あぁ銭湯だなぁ.....!って思って、開放的な気持ちになるので、天井の高さも絶妙なんだよなぁと思います。

 

 

なんだかあついファンレターを書いてるような気がしてきました。

好きすぎてやっぱり長くなっちゃった。

本音を言うと、秘密にしておきたい銭湯なんですけども、やっぱりいいなあと思って、他の方のエントリーとか読んで、書いてみようかな、と思った次第です。

 

機会があったら、ぜひ行ってみてくださいね。

偶然お会いした時にはよろしくお願いします。

 

 

PS.ちなみに、タオルは販売式です。

 

www.saito-yu.com

 

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銭湯図解

銭湯図解

 

 

 

フランス女子の東京銭湯めぐり

フランス女子の東京銭湯めぐり

 

 銭湯業界ではこちらも有名。

ステファニーさんの推し銭湯、椎名町の妙法湯さんも最近リニューアルオープンされたらしく、行ってみようと思っています。

 

 

 

PSのPS.

斉藤湯さん、置いてあるドライヤーとか掃除機とかもめちゃくちゃ使い勝手のいいものを置いてあって、あまりの使い勝手の良さに家でも買って揃えちゃいました。

掃除機はちょうど手軽なものを探していたので、実際使ってみて(混んでるときにたまにかける。)おおこれはめっちゃ使いやすいな....!と思ってamazonで即買い。(←primeユーザー)

 

掃除機もドライヤーも、家での出番が俄然増えました。

そのあたりのセンスもとても好きです。

 

 

 めっちゃ手軽&紙パック式なので溜まったゴミを捨てるのが楽。

 

 

 

ナノイーはNA9Aが使いやすい。 

めっちゃ乾く。

 

 

 

 

*1:件の記事でオススメ銭湯として紹介されてます。

*2:ビアマイスターがいるらしい。

*3:よく見かけるお客さんの年齢層は、お姉さん〜お婆ちゃんまで幅広い。

*4:何かのガイドブックに載っているのか、来訪者は海外の観光客が半分くらいだと思う。

*5:現在、高円寺の小杉湯の番頭さんをされているイラストレーターの塩谷さんが取材した銭湯をイラストに落とし込んで紹介している本。もともとtwitterで掲載していたものが話題になって書籍化された。

*6:春や秋は平均22度くらい?

*7:今年は開催するかわかりません。なかなか負担がかかると思います。。。。