歴史と芸術と美食の街、フィレンツェ

確か10年くらい前だったと思う。

”行ってみたい場所を口にしていると、いつか行けるようになる”という迷信のような願掛けのようなことを耳にした。

そんな馬鹿な、と思いつつ期待値3割くらいの心持ちで、ことあるごとに言い続けていたら、先月夢のひとつだったパリ観光は確かに実現したので、なるほど、確かにやってみる価値はあるかもしれない、と最近は思っている。*1

そんな気持ちにぴったりなお題が登場していたので、エントリー。

 

 

ヨーロッパの国々については、昔よくTVでロケとかやっていたせいか、かなりの頻度で目にした記憶がある。

いつかはいってみたいと思う場所は山ほどあるのだけど、なかなか遠くて(ついでに高いし)、腰の重い私としては計画の段階でつまづくのだけど、イメージできる姿があれば、まあいつかどっかで行くだろうと思うので、せっかくなので思いついたことをもう少し詳細に書きたい。

 

 

そんなわけで、今、私が行ってみたいと思いつくのは歴史と芸術と美食の街(だと勝手に思っている)、フィレンツェ

なぜ、フィレンツェなのか。

ひとつは、私が食いしん坊&ワイン好きなこと(ウンチクを語れるほど詳しくはないし、そんなに飲んだり買ったりはしないけどこのエリアの赤ワインはバリエーションがあって好き)。

2つめは、芸術と歴史好きがあいまって。

3つめは、小説と映画の影響。

 

グルメのはなし 

グルメと言えるほどではないけれど、そこそこいろんなところに食べに出かけることは好きな方。

実家に住んでいる頃の”週末は外食”*2の行動様式が結婚してからも割と続いているので、比較的外食が多いせいか、そこそこ食いしん坊ではあると思う。*3

イタリアの食文化についてとても魅力を覚えたのは、村上春樹の本を読んでいてもちょいちょい登場してくるせいだと思う。

その描写が本当に絶妙で、何度も繰り返し読んでるうちに、やっぱり1回は行かなきゃな、と思うようになった。*4 

 

芸術と歴史好きの話

フィレンツェメディチ家と言えば、中世ヨーロッパ史の主役で歴史の教科書で1度ならず何度か目にすることのある重要箇所。

世界史は高校生の時にあまり一生懸命勉強しなかったので、基礎知識程度しかないので行く前には予習しようかと思うのだけど、古い建築物がたくさんあるのは見ていて飽きなさそうだ。

価値ある美術品が街中のいたるところで見られるのは楽しそう。

今回、パリに行くついでにロワール地方の古城めぐりをしたのだけど*5、何度かダヴィンチの話が登場して、その影響力を改めて肌で体感したので、その元になった街を見てみたいという好奇心もある。

そういう点では、私は京都もとても好きで結構な回数訪れているのだが、様々な時代の建築物や屏風や彫刻などが見られて学生時代は苦手だった美術史もそこそこ知識が積み上がってきている気はする。

歴史を積み上げてきている街は、それはそれで趣きがあってうっとりしてしまう。

 

 

小説と映画の影響

その作品は、「冷静と情熱のあいだ」。

著者はBluが辻仁成、Rossoは江國香織

ひとつの(元)カップルの男性と女性のそれぞれの視点から書かれた作品で、Bluの舞台はフィレンツェ(と東京・梅ヶ丘)、Rossoの舞台はミラノ

出版後、割とすぐに映画化されたので見に行ったのを覚えている。*6

ちょうど高校生くらいの思春期の多感な時期だったからか、話の中身はそこそこに、その背景として写り込んだフィレンツェの街並みが強烈に印象に残った。

石畳と煉瓦造り。

くすんだオレンジ色で統一された街の色。

未来に登ろうと約束したドゥオモ。

時間を止めた街、フィレンツェ

 

小説も映画もよく言えばかなり感傷的なで文学的な作品なので、そういうのが好きな人にはぴったりはまるけど、悪く言うと説明しないんだけど説明しすぎな感じがあるので好き嫌いは結構はっきりわかれる作品だと思います。

最後までよくも悪くも文学的だからかな。

 

出てくるドゥオモにはいつか登りたいと思っているのだけど、このあいだパリの凱旋門に登ったら結構大変だったので*7、ちょっと考える.....。

いや、がんばるけど!

 

 

 

冷静と情熱のあいだ(通常版) [DVD]

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イタリアという国は、いい加減だけど職人的で、それぞれの地域が強烈な個性を放っている国ではない共同体的な何かなのでは?というイメージを持っているので、凸凹感はすごく面白そうだと思っているのだけど、東京に住み慣れるとけっこうつらいかもしれないと思っている。

でも”センス”とは何か、ということをとてもよく知っているところでもあると思うので、いつか行ってみたいな、と思っています。

 

 

辻仁成の小説は、海外を描いた時にすごい印象に残るんだよなー、と思っていて、「冷静と情熱のあいだ Blu」はもちろんなんだけど、「サヨナライツカ」もそんなに辛くなくて読めるのでわりといいですよ!

お子さんとパリに住んでいるみたいで、instagramにあがってくる写真が美味しそうなんだよなぁ。

小説家ってなんでグルメなの?

 

ちなみに....結婚式のときの質問で”一緒に行ってみたい場所”は、「ダーリン→プラハ 私→タヒチ」となっていたのでほんとお金かかるわー。と思って作りました。

いつか全部実現するといいな♡

 

今週のお題「行ってみたい場所」

 

*1:そういえば、結婚した時にもその数年前に暗示のような「結婚できると思う?」といったなぞかけをされたことがあって、そのとき確かに「たぶん、すると思います。」と言ったら確かにしたし、結婚式についてもほぼ自分の希望は叶った気がする。おまけもついた。

*2:サザエさんの家族的な夜ご飯の時間を毎日設けていたが、大人になってそれをやり続けるのも疲れたので、その時間を解体する目的だったと思う。

*3:外食好きな人にとっては美味しい物とカジュアルからハイソまでのお店が揃っている東京は天国みたいな街だ。

*4:村上春樹作品はご飯とかお酒の描写がすごい肉感的というか印象的で、匂いまで想像できそうなんです。

*5:今度エントリーを書きますが、かなりよかった!

*6:めずらしく、確か水曜日のレディースデーに母親と2人で観に行ったんだけど、よく考えたら結構なミスチョイスな映画だな。エロいシーンあったような....。まあ、観た本人は忘れてそうだけど。

*7:まさかの階段....!でも他の観光客はみんな普通に登っていたので結構健脚なのね。

新婚旅行の話① 〜計画〜

突然ですが.....!

先月、新婚旅行に行ってきました。

場所はバルセロナとパリ、6泊8日の旅。

ネムーンとは言いつつも、入籍してからはすでに2年とちょっとが経過しているので新婚旅行??って感じですが。(←新婚じゃない説。)

.........言い訳すると、忙しかったんです。

入籍したり、お葬式あったり、会社辞めたり、結婚式の準備(国内と海外)をしたり、引っ越ししたり....etc

多忙な人であるダーリンが休み取れないし、旅行費用の確保難しくない?というのと、旅行先はヨーロッパなんだから気候のいい6月or9月に行きたい....!という諸々のこと勘案した結果気がついたら2年も経っていた次第です。

 

 

新婚旅行、行く?

入籍当初は深く考えてませんでした。

そもそも、30歳くらいになって年齢も年齢だから「一応、結婚前提で付き合ってるわ〜」くらいのゆるっとした感じで双方の両親に挨拶したら、『いつ式するの?どこで?』とせっつかれて、「えー、考えてなかったけどたぶん来年くらい?海外でかなぁ?」というぼんやりとしたところがスタートでした。(←適当に期限引き延ばしといて、あとでどうするか考えればいいやと思ってた。)

どっこい、諸事情あって半年後の7月には籍を入れることになり、ついでに私は会社も辞め、その後秋には家の顔合わせをやり(←入籍後にやった。)、海外挙式専門のウェディング会社で打ち合わせをしながら並行して国内挙式の準備もしつつ、2月に挙式→旅行の準備と招待客への確認&連絡→4月に海外挙式→6月に引っ越し→ひといきついて10〜12月には新居のお披露目(賃貸ですが)と結構怒涛の忙しさだったんです。

 

とは言え.....!

新婚旅行。

したいですよね。したいです。

せっかく結婚して色々落ち着いてきて、仕事も辞めて遠慮なく遊べるようになったんだから*1、1週間くらいヨーロッパとか北米とか海外旅行っぽい海外旅行したい!!

私の23歳くらいの頃から念願だったパリに行ってみたい!!!

ということを強くプッシュしてみました。

 

わたしのお友達は結構新婚旅行でヨーロッパ行った子が多くて(イギリス、フランス、イタリア、スペイン、フィンランドなど)、みんな一様に「すごく楽しかった〜!」というので、そんなにいいもんかな〜、と思いつつなかなか長距離旅はできないので身軽な今のうち!!と思ったのもあります。

ダーリンはダーリンで、やっぱり結構まわりは海外に新婚旅行に行ってる子が多かったので、それが普通なのかな、っていう感じだったのと、まあせっかくだからヨーロッパ行こうか、というところまでは揉めることなく意見が一致。

入籍したすぐくらいの頃には、新婚旅行はヨーロッパへ行くことまではとりあえずあっさり決まってました。

 

 

どの国に行きたいの?

式も引っ越しも新居のお披露目も全部終わって落ち着いてから私がしたことは、働くことでした(笑)。

生活は回るし、旅行費用も結婚のお祝いとかで確保できたけど*2、ちょっとプラスαがあった方が安心かなぁ?と思ったのと、そろそろ仕事にワンタッチしておかないと仕事の仕方を忘れる.....!と思ったので3ヶ月ほど働いていたら、うっかり旅行に行こうと思っていた6月が近づきすぎてしまい、今から手配すると大変な上に高くなる、という理由で新婚旅行は9月になりました。

 

ようやく本腰を入れて、「で、どこ行く?」という話になったのは今年の5月くらい。

ヨーロッパに行くことは決まってはいたものの、ダーリンと私の意見はいまいちまとまらず。

 

ダーリン→イタリア行きたい

私→パリは絶対入れてほしい。パリ&どこかの都市の組み合わせで周遊がいいなぁ... 

 

といった感じ。

ところが、ダーリンのお友達で新婚旅行でイタリア行った子に話をきいたところ、「イタリアはイタリア1カ国で行った方がいいよ。1週間行ったけど全然まわりきれんもん。」と言われて、今回のイタリアは(しぶしぶ)諦めることに。

それならば、サクラダファミリア見てみたい! というので、バルセロナとパリという組み合わせに。

問題は、その組み合わせ、旅行会社のツアーにあるの?ってことと、どこの旅行会社に依頼するの?ってことでした。

 

 

プランニングはどうしよう.....

とりあえずインターネットで調べたところ、バルセロナとパリのツアーはだいたい大きな会社では取り扱いがあることがわかった。

調べてみると、いくつかの大手旅行会社の提供するツアーはエアとホテルのレベル感を同じくらいにするとあまり価格の差もない。

いちおうハネムーンなので安心を買いたいから、天下のJTBで予約しよっかなぁ....と思っていたのですが。

パックに入ってるホテル、いくつかあって選べるんですが、自分達が行きたい観光地からの位置がイマイチすぎる。

しかも、選べば選ぶほどオプション費用が発生するので価格がどんどん上がっていく....。

え。まじで。

ベースの金額に+100,000くらいになったところで、ダーリンと二人して一旦ネットに触るのやめました(笑)。

 

お友達に諸々のことを再調査したところ、口々に言ってたのは、

  • パッケージツアーは自由に動きたいなら高くつく。
  • 都市間や観光地までの移動手段を考えなくていいのでツアーの方がラクといえばラク。
  • エアとホテルを別々に個人で(エクスペディアとかで)手配すると割安。
  • その代わり、現地の手配とかアクシデントの時に自分たちで全部交渉しないといけないから、どうにかできる自信がある人はその方がいい。

ということでした。

語学力(英語とか)に関しては、ダーリンも私も卒業してXX年経つ上に普段全く使わないのであやしいですが、ダーリンとだったらなんとかなりそうだな、と思ったので、エアとホテルを別々で予約することに。*3

一通りの手配は私がすることになりました。*4

reconfirmメール書くの結構前回大変だった記憶があるので*5、その文面だけ考えるのよろしく〜!とダーリンに投げました。

 

現地でやりたいことをとりあえず書き出す。

 

⭐︎バルセロナでしたいこと:

サクラダファミリアを見る、街中観光、ワインと生ハム!

⭐︎パリでしたいこと:

ルーブル美術館へ行く、エッフェル塔凱旋門を見る、モンサンミッシェルor古城巡りをする

 

以上を踏まえて、ホテルを探すことに。

ホテル探しはバルセロナはブログを参考に、パリは過去のELLEを参考にしました。*6 

参考サイト:

powertraveler.jp

 

 

予約したエアとホテルのこと

そんなわけで、今回組んだ行程は、「成田→バルセロナ(3泊)→パリ(3泊)→羽田」という形になりました。

検索してみて初めて知って衝撃を受けたのは、

東京ーバルセロナ間は直行便が飛んでないということ。

マジか。

なので、基本的にはヨーロッパのハブ空港まで飛んでトランジットorアジアのハブ空港まで飛んでトランジットすることになります。

高い航空券はトランジット1回で済みますが、安い航空券だと下手したらトランジット2回....。

つらいよ。

私自身は海外旅行の経験自体があまりなく、トランジットしないと行けないところに行ったことがなかったのでめっちゃドキドキでしたが、ダーリンは一応あると言っていたのでまあ大丈夫か*7、と適当な感じで予約しました。

日系の航空会社でもよかったのですが、せっかくヨーロッパ行くのでぜひともエールフランスに乗ってみたかったので*8、帰りはシャルル・ド・ゴール(パリ)→羽田にすることにしたところ、行きはKLMで成田→スキポール(アムステルダム)→エル・プラット(バルセロナ)という経路が出てきたので、それで予約しました。*9

バルセロナ→パリへの移動はエールフランス便があったので、同じくエールフランスで予約。

一応、航空券だけは何かあったらちょっと怖かったので、JTBを使いました。*10

次回書きますが、嫌な予感は当たるもので、行きは結構大変でした......!

 

ホテルは、バルセロナではランブラス通りのホテルにするとどこに観光するにも便利だと書いてあったので、ランブラス通りの近くのホテルのスタンダードルームを選ぶことに。

パリのホテルはカルチェラタン地区で探したのだけど、バルセロナのホテルを2ヶ月前くらいに押さえてから面倒になってしまって結構直前に予約したため埋まっており、価格帯を比べた結果オペラ地区と大して変わらなかったので、まあいっか、と思いオペラ地区のホテルを選びました。

どちらも安全性諸々を考慮して4つ星ホテルにしましたが、どっちのホテルも快適でした。

ホテルの予約はエクスペディアを利用して、念のため1週間前にreconfirmメールを(英語で)送りました。*11

どちらもすぐに返信があって、応対も丁寧だった!

どちらのホテルも日本人の観光客が割と来るようで、慣れてる感じでした。

 

予約したもの

<エア>

行き:成田ーアムステルダム・スキポールーバルセロナ ・エルプラット(KLM)

周遊:バルセロナ・エルプラットーシャルル・ド・ゴール・パリ(エールフランス

帰り:シャルル・ド・ゴール・パリー羽田(エールフランス

 

旅館・ホテル、国内・海外旅行予約はJTB

 

<ホテル>

バルセロナHotel Catalonia Catedral

Hotel Catalonia Catedral in Barcelona | Hotel in Gothic district | Spain

パリ:Le Mathurin Hotel & Spa Paris

Le Mathurin Hotel & Spa Paris **** | OFFICIAL SITE | Best Rate Guarantee!

 

バルセロナはそんなに治安が悪い感じはしなかったけど、パリは都会な分若干怪しい感じはあったような。

まあダーリンと歩いていたのでそんなに気になったわけでもなかったですが。

こういうのをちゃんと確認しておいたほうがいいです.....

 

【2017年度版】パリの地区別危険度が一目で分かる治安マップを公開。治安の良い・悪いエリアを知りパリ旅行のホテル選びや旅行プラン作りの参考にしてください。 | 坂男

 

エクスペディア:https://www.expedia.co.jp

 

ちなみに、金額はエアに座席指定のオプションつけてだいたい¥170,000/人くらい、ホテルが6泊でだいたい¥105,000/人くらいでトータルだいたい¥275,000/人くらいの金額でした。

ホテルやエアを好きに組めたので、安くはないけど、満足できる感じでした。

だいたい想定してた予算範囲。

 

 

そんな感じで、次回(出発〜バルセロナ到着まで)に続きます。

 

*1:入籍当初はうつ明けだったので、正直大々的に休暇くれって言いづらかったんです。っていうか、病気のせいで有給使い切っちゃったから年度またぐまで有給なかったし、調子悪かったりよかったりしてたから、「なんであの人だけ遊んでるの?ずるくない?」って思われるのも目に見えていてめんどくさかったし、禊期間が1年くらい必要だったので、時間がもったいないと思ったので辞めました。

*2:お返しは結婚式後すぐに送っていたので諸々のことはだいぶ前に済んでました。

*3:ちなみにダーリンの方が英語はできます。大学受験英語レベルですが。

*4:エアの予約でうっかりダーリンの生年月日の年度を間違えて一旦キャンセルしたりしたけど.....

*5:以前、Guamへ行くときにやはりエアとホテルを別々に予約したので一生懸命忘れた英語を思い出してリコンファームメール書いたことがある。

*6:ELLEはだいたい年1回くらいParis特集を雑誌で組むので旅行に行くにあたって結構参考になりました。昔のやつを実家から引っ張り出してきました。

*7:卒業旅行でチェコに行った時に大韓航空で仁川トランジットだったらしい。感想は......。まあアレです。

*8:単なるミーハー!

*9:エールフランスとKLMは経営元が同じです。

*10:ただし、JTBのシステムはエクスペディアです。あとで気づいた....。

*11:エクスペディアのサイトにはリコンファーム不要とありましたが念のため。

さいきんの外食@ハイソ系(?)ランチ&イタリアンとか編

ハイソ系メモも作ろう作ろう.....と思っていたのですが、(新婚旅行とか行ってて)すっかり放置していた、エントリー編集始めて2ヶ月くらい放置してた。

やばい。

新婚旅行はバルセロナ&パリに行ってきました。

憧れのヨーロッパ、最高に楽しかったです!!

とはいえ、結構いろいろ突っ込みどころがあったので、後日書こうと思います。

 

 

そんなわけで、ハイソ系ランチ編。

こういうの作ると、「これだから専業主婦は.....(ちっ)、人の稼いだ金で贅沢しやがって」、的な舌打ち付きの心の声がほんと怖くて結構悩む。

普段から贅沢しているわけじゃないですヨ.....。(小声)

 

 

ハイソ系(?)ランチ編 

restaurant.ikyu.com

 

東京駅(丸の内側)直結の話題のホテル、東京ステーションホテルのカフェバー。

夜はバーの営業ですが、ランチタイムはランチやってました。

おしゃれでかわいい器で出てきたのと、フレンチ・イタリアンベースのランチコースは美味しかったです。

駅直結なので、待ち合わせに便利すぎる。

なんであったの気づかなかったんだろう。

平日のお昼に行ったので、お客さんの年齢層は優雅なマダムの女子会ランチとか引退した品のいいおじいさま&おばあさまのカップルとかそんな感じの人が多かったです。

 

 

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8月に理由があって2回ほど東京・汐留にランチに行ってきました。

汐留シティセンタービルに入ってるレストラン。

ちょうどお盆休みの時期だったので、休暇でホテル使っているご夫婦やご家族、外国人観光客など多彩なお客さん。

普段はたぶん結婚式とかで使ってたりするんだと思うんですけど。

高層階にあるので景色がめっちゃ綺麗でした。

スカイツリー側です。

座席スペースはかなり余裕があってストレスなく使えるのと、ビュッフェはとても美味しい。

ビュッフェだけどビュッフェじゃなくて、メインは選択、付け合わせ&デザート&ドリンクはビュッフェ式だったかと思います。 

 

 

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ここのビュッフェは美味しいよ〜!と聞いて、中華と悩んでこの日はこっちに。

日曜日だったので、かなり混んでました。

特にアジア系の観光客が多かったのと、おそらくツアーをいくつも入れているのかお店はかなり繁盛してます。

優雅にのんびり、というよりはわいわいガヤガヤしてたので、休みを外した時の方がいいかも。

予約してたので、席は窓側で景色はとても綺麗。

ビュッフェはローストビーフを切ってくれるのとかオムレツ焼いてくれるのとかがあって(それが食べたくて!)美味しかったです。

本音はもうちょっと落ち着いて食べたかった..... 。

 

 

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元町の東天紅が閉まってしまって、横浜の東天紅って今はここ1店舗だけ。

実は本店は上野だということをこの時はじめて知りました。

まじか!近いじゃん。

っていうか、池のそばにあるモダンな建物のやつか....!

土日はかなりウエディングの子達が出てくるのをよくみかけるので、ウェディングのイメージ強い。

 

本格中華ランチのコースは基本的にどこいっても美味しい。

横浜シェラトンの中華とかも美味しくてオススメ。

横浜エリアでの平日ランチの難点は、相当年齢層高い中に行くので私は割と浮くんだよね。

 

iixxx.hatenablog.com

 

 

 

イタリアンとかいろいろ編 

r.gnavi.co.jp

去年、国内の教会挙式とGuamでの結婚式をしました。

教会挙式の時は結構直前の連絡にも関わらず、「ごめんわるいけど来て!」と来てもらったり、招待状や席次表の書式や文言チェックなど色々やってもらったりと動いてもらったので*1、お礼に2人に美味しいステーキご馳走するよ!と言っていたのですが*2、結婚式とか引越しとか諸々でお金すっからかんだから来年ボーナスでるまでちょっと待って!!と言って待っててもらったのをようやっと実現。

両親にも声をかけたので、6人で銀座に神戸牛の鉄板焼きステーキを食べに行ってきました♡

気合い入れてドレスアップしました。

テーブルごとに鉄板があって、目の前にシェフが来て焼いてくれるの。

エンターテイメント。

コースを奮発したのと、6人で3本くらい赤ワインをあけたので結構な金額になりましたが、まあでもとろけるくらい美味しい。

言葉にするのもったいないよ、A5の神戸牛......!!

その後、しばらく普段は節約生活しております。

iixxx.hatenablog.com

 

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というわけで、上の鉄板焼き食べた後の2次会。

三笠会館に入ってるバーなのでほんとハズレないです。

カクテル美味しい♡

土曜の夜でしたが、スーツ姿の20代後半から30代前半の男の子グループが多かったです。

 

 

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気になっていた千駄木のイタリアンレストラン。

日本家屋を改築したお店なんですけど、ずーーーーっと気になっていて。

1年越しの思いが通じたのか、お友達とランチに行く機会に恵まれたので行ってきました。*3

のんびりとした雰囲気のお店で、かなりのんびりランチができます。

女子会って、ほんと話が尽きなくてあっという間に時間が経ってしまうんですけど、ほんとのんびりできてよかったです。

もちろんランチはとても美味しい♡

ワインが充実しているっぽいので今度は夜に行きたいなぁ.....!

 

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私のバースデーリクエスト行ってきました。

物のプレゼントも欲しいから(←強欲だという自覚はあります。)、美味しいイタリアンでおしゃれでリーズナブルなところでお祝いして♡

とダーリンに無茶振りをしたところ、探してきてくれたお店。

神楽坂の老舗の本格カジュアルイタリアン。

お店の雰囲気は気取ってなくて入りやすいけど、インテリアには重厚感があって、どことなく地中海のちょっと田舎のニュアンスがあってくつろげる感じ。

ピザとかワインとかハムとかチーズとかほんと美味しかったです。

土曜の夜に行ったのでかなり混んでましたが、家族連れや若いカップル、シニアのカップルや女子会、外国人とかなり幅広な感じの客層でした。

今度はお友達とダブルデートかなぁ。

 

 

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こちらも気になっていたワインバー。

ようやく行って来れました♡

常時グラスワインが10種類くらいあって*4、色々選べるので楽しい。

20時までに行くと、ハッピアワーで前菜+グラスのセットがあってお得です。

ここは本当にイタリアンの前菜&主菜がマジで美味しい。

パテとかキッシュとかオムレツとか色々食べたいのが多くて困る....!

なかなか行けないんだけど、たまには行きたい。

 

*1:彼の前職はウェディングプランナーです。まぁ、ヤツに出せって言われなかったら招待状作るつもりもなかったけど。

*2:彼らは完全なる肉食系カップル。

*3:別に1人で出かければいいんだけど、基本出不精なのもので....。

*4:スパークリング2種、赤4種、白4種だったと思う。

さいきんの外食メモ@居酒屋&ラーメン系編

ここ3、4ヶ月(5月〜8月くらい)の外食メモ。

そんなに回数ないつもりなんだけど、外食ばっかしてるような感じだなぁ....。

5月は働いていたので、そのせいもあるけど。

 

自分用にメモを残しておくと、たまーに見直したりして、相方と「そういえば、ここよかったよね!」って言って再訪できたりするので思ったよりも便利。

そう言って、最近再訪したのはここ、湊屋。

舟盛りでお刺身が出てくるのですが、リーズナブルで美味しいのでおすすめです。

 

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出没エリアがバレるので、オシャレ感があまり演出できないな....と思ってるんですが............!

ちなみに、行ったけどメモってなくてどこいったか忘れたり、いまいちだったな、というお店は載せてません。

twitterはじめてからめも代わりにできるのでいいな、と思ってます。

 

 

居酒屋.... 系

相方と私はめちゃくちゃ重宝してます。

結婚当初は高いところは避けていたのですが*1、さいきんは平均単価は高めかも?

安くすませたいな〜というときは、ほぼ上野に出没することが多いです。

上野のお店って、安い上に美味しくてグルメな街だな、と思ってます。

 

 

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....と、いうわけで、トップバッターは上野のイタリアン。

ここはすごかった。

何がすごいって、コスパがすごい。

4人で¥12,000くらいだったので、お会計のときびびりました。

しかも¥500のピザ美味しい!

お客さん4回転くらいしてそうだな、と思ってますが、人気なので行く時は予約した方がいいと思います。

 

 

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お友達とダブルデートで行ってきた天ぷら屋さん。

昭和記念公園に気合い入れて花火を見に行ったのに、雨降ってて帰ってきたというオチでしたが。

そのときに入ったお店だったのですが、あげたてを食べられる天ぷら屋さんですがリーズナブルです。

2人で行ったらこれ絶対カウンターがオススメ。

江戸前の天ぷら屋さんってごま油使ってることがわりとあると思うけど、ここは軽くてさっぱりした油でした。

ごま油系はそれはそれで好きなんだけどな〜。

 

 

 

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5月の終わりにオープンしたばっかりの頃に行ってきたんですが、まあめっちゃ混んでました。

だってお店の工事してるときから、結構ご近所に住んでる方が興味津々で覗いている人が多かったので、もののためしに1回は行くよね。

ここのお店の特徴は、焼き鳥屋さんなんだけど店内全席禁煙なこと。(お店の外に灰皿はありますが。)

広さはそこそこなんだけど、平日も休日もけっこうお客さんで埋まってます。

焼き鳥はふつうに美味しかったです。

いくつか地元田端のお店を仕入先にしているメニューがあって、地元愛?があるなあ、と思って見てました。

カードは使えないので、そこだけご注意を。

 

 

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田端のお店でもう1件は四川料理(中華)。

横浜から東京に引っ越してきて、正直平均的な中華の美味しさだけは横浜の方が美味しいなと思っていたのですが、ここは美味しかった。

たぶん麻辣味がかなりしっかり麻辣味でスパイスが効いてるからだと思う。

食べ飲み放題とかもやってますが、普通に頼んでもリーズナブルです。

 

 

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通りかかるたびに、入ってみたいんだけど、ちょっとあやしいんだよな....。

でもメニュー見てる限り旬の鱧とか入ってるし行ってみたいんだよな〜、と思って1年。

行ってきました!

マンションの2Fで営業してるので、入るまでにちょっと躊躇しましたが、中は小綺麗なお店でした。

オシャレ系?というか、品のいいご夫婦とか、引退されたおじさまがたがのんびり飲んでる感じのお店です。

単価若干高いな、と思ってみていてしばらく悩んでいたんですが、美味しい!

しかも、その素材でこの金額で出すか!と思ったので、すごい納得でした。

都心で食べると高い素材のものが、お値打ち価格で出てます。

 

 

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もんじゃ焼き&お好み焼きのお店。

たまにもんじゃが食べたくなるんだけど、月島遠くなっちゃったからあっちまで行くのは疲れるよね〜というときに出かけるお店。

もんじゃはやっぱり美味しいよね♡

相方は関西出身なので、初期は

「もんじゃ?いやいや、粉もんっていったらお好み焼き一択やろ。」

って言っていたのですが、「うだうだ言わずに、いいから食べんしゃい!」といって、もんじゃのテーマパーク月島に歩いて行ったらハマったので、そこから文句は言わなくなりました(笑)。

ここのキムチが好きで、持ち帰りもやってるのでたまに持ち帰りします。

そんなに辛くないのと、酸味が美味しい。

 

 

ラーメン系 

retty.me

 

上野で飲んだ帰りに、ぎりぎりのところで終電を逃して、電車を気にしなくてよくなったので、食べることにした夜中の1:00の〆のラーメン。

健康にすごく悪そう.....!

昔、とんこつラーメンに対して結構な偏見を持ってたんですが(太麺&家系のガテン系イメージだったので)、社会人になって博多に遊びに行った時に食べて以来、とんこつラーメン好きになりました。

余談ですが、この時たべに行ったお寿司屋さん(鮨隆)がすごくすごく美味しくて!!(大トロが!!私、大トロはそんなに好きじゃないんですけども。)、就職祝いにリクエストしました(笑)*2

博多のとんこつラーメン(細麺&替え玉&とんこつスープ、高菜と紅生姜) って、ときどき猛烈に食べたくなる.....!

 

 

retty.me

 

相方が取り置きを依頼していた宅建の申込書を池袋の本屋に取りに行くというので(近所の本屋はギリギリだったのですでになくなってたため)、夕方のお出掛けにくっついていったときのおやつ。

とんこつラーメンっておやつにもなる....!(と思う。)

私は麺の固さは バリカタ がいちばん好きです。

かためでもいいけどバリカタかな。

 

余談ですが、たいていの本屋さんって、電話してくれたら普通に本とか漫画とか雑誌とか在庫があれば取り置きしておいてくれているので、行ったら絶対手に入れたい!というものは事前に連絡するといいと思います。

あまり知られてないと思うのですが、知ってる人は取り置きシステムガンガン使ってるので。

学生時代、本屋でバイトしたときの豆知識。

 

 

 

retty.me

 

煮干しの醤油ラーメンを食べました。

たまたま午後休とった相方が、仕事終わりにラーメンランチしようか、と言っていたので鶯谷まで出かけたんだけど、お目当てだった「きみはん」(つけ麺TETSUの中華そばのお店なんですが、もしかしたら鶯谷は閉店したかも?)に行こうと思ったら営業していなかったので、探したお店だったんですが、さっぱりなのにどーんと煮干しで、美味しかったです。

煮干し系は好き嫌いわかれるけど。

 

 

retty.me

 

けっこう出かけてることが多かった8月。

疲れ果ててもう今日ご飯作りたくなーい!

連日の飲み疲れでそんなにいっぱいごはんいらない!

と言って、じゃあラーメンくらいにしとこうか?と言って出かけたお店。

びびったのは価格。

 

まさかのワンコインから食べられる.....!

 

私はもうちょっと凝ったやつ食べたかったので食べましたが、メニューのバリエーションがあって、そこそこ美味しくてよかったです。

太麺だったり細麺だったり、餃子とか持ち帰りのカレーとか。

ラーメン屋さん?

使い勝手よさそう....。

 

 

 

そんな感じで、メモは以上です♡

忘れてなければ、ハイソ系ランチ&イタリアン編も書きたい。

今年はなぜか結構ハイソ系?ランチをしている気がする。

*1:2人で飲むので家計に占める酒代がハンパないため。あんまり外食続くと家飲みに切り替えることも多いです。

*2:相方いわく、”iはお金つかう天才(天災?)”。よくそんなぽんぽん次から次に使うこと考えるよな、と言われます。それを実現するために自分も頑張って働くんだからいいじゃない。

とってもベタだけど、夏の映画というと「耳をすませば」

私にとっての夏の作品といえば、ベタベタな定番だけど「耳をすませば」である。

 

夏って大抵金曜ロードショージブリ特集するからか、予想はしてたけど結構このお題ってジブリ作品が上がりますね。

少々ひねくれた性格の持ち主である私は、もう少し捻りのきいた作品を記憶の中でザッピングしてみたけれど、ベタで定番、というのも安心感があっていい。

と、思うことにして、ベタベタだけど「耳をすませば」についての思い出話。

 

 

いちばんはじめに「耳をすませば」を見たのは、1995年の夏休み。

今はもう亡くなったおじいちゃんと現在も90代の大台にのりながらも少しのボケただけでほぼピンピンしているおばあちゃんと弟と行った映画館で、この映画を見た。

母はこの頃仕事で忙しくしていて、仕事関係の資格試験に向けて自宅で勉強していたような気がする。

一緒に住んでいた祖父母的には、同居を開始してはじめての夏休みを迎え、日中家で走り回るクソガキ可愛い孫である姉弟にいい加減うんざりしたのかもしれない。*1

小学校低学年でやんちゃざかりの弟と高学年になった姉のセットで外に連れて行けば、まあ外出してもどうにかなると思ったのだろう。*2 

ともかく、4人でお昼も過ぎた頃に横浜の街へ出かけた。

 

 

特に見たい映画があったわけではない。

有り余る子供のエネルギーを発散させる目的の外出だったと思う。

まあ、祖父母としてはおじいちゃん・おばあちゃんっぽいこともたまにはやりたい、というのもあったのだろう。

同じ時間帯で上映していたのは「アンネの日記」と「耳をすませば」の2本だった。

おばあちゃんが「アンネの日記」は生々しい戦争の記憶を思い出したくないから嫌だと言ったので、特に異論もなく「耳をすませば」になったのだった。

 

 

その時は特に感想を抱かなかったと思う。

主人公である中学生の本好きの女の子はその当時読書は好きだったので割と自分と似てるなぁ、と思ったくらい。

中学生って勉強大変そうだな、とか。

天沢聖司かっこいい!!将来はああいう賢い人と付き合いたい!とか。*3

見るのがちょっと早すぎたのだろう。

さらっと見て、まあ面白かったような、そうでもないような....?世界観は好きだな〜。という当たり障りのないことを感じて、その後すぐ忘れた。

 

 

その後、思春期を迎えてから見た時には、リアリティがある描写に重ねられるファンタジーな設定が好きすぎて、録画したビデオテープが擦り切れるくらい見た。

いつかこういう人と会えたらいいな、とは思わなかったが*4、こういう恋愛に対して憧れはあった。

まあ、主人公の雫と同じ年頃になる頃は、女子校生活をエンジョイしすぎていて、そもそも恋愛は興味のあるものの中では最後列だったし、高校受験をしなかったので、進路で云々悩むというのに共感できなかったというのもある。

たぶん私の中では、人物とか背景とかの描写がきれいなファンタジーの物語として処理されたのだろう。

 

 

今でも「耳をすませば」がジブリの中でぶっちぎりトップで好きだ。*5

たぶんその理由は、「美味しいお茶を飲んでるシーン」が何度もあり、しかもそれをものすごく丁寧に描いているからだったり、雫の住んでいる団地の描写がノスタルジーを呼び起こすからだと思う。

あの、ゆうこちゃんと雫のお茶のシーンとか、おじいさんと雫のお茶のシーンとかを、何気ないことのように日常に溶け込ませている描写が好きなのだ。

 

はじめてその映画を見た頃、私の家にはお茶を飲みながら団欒するという文化はなかった。

そういう紅茶やコーヒーで気軽に楽しむ文化がある、ということは小説とかで知っていたが、それを実践するには両親ともに忙し過ぎて一息ついてる暇なんかなかったし、祖父母には紅茶を淹れて飲むという行動様式はなかったので*6、なんとなくそういう空気に憧れがあった。

 

なんというか、描かれているさりげなく上品なライフスタイルが、当時やってみたかった生活様式の集積だったから、未だにすごく好きなのかな、と思う。 

久しぶりに「耳すま」観ようかな〜。

 

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耳をすませば (集英社文庫―コミック版)

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りぼんの原作もいいよね! 

 

 

*1:とはいえ、2週間くらいは父の実家である田舎へ行っているのでそんなに長い期間でもないと思うけど、同居をはじめてからパーソナルスペースが著しく害されたのは事実だろう。

*2:同居していた祖父母はやんちゃな男の子の面倒をみるのは無理だと悟っていたのか、弟だけを連れて出かけたことはない。弟の方が可愛がられていたが。

*3:その後、私の好みは一貫して自分より賢い人というのがお付き合いの条件の1つだったので、あの時期に受けた影響ってすごいな、と思う。今の相方も、確かに私より賢いと思う。

*4:そう思うには俗物的な現実の夏休みの旅行とか、女の子同士で行く渋谷とか上野とかの街遊びとか、ディズニーランドとか、運動部の部活動とか勉強とかで忙し過ぎたと思う。 

*5:ちなみに2番目に好きなのは「コクリコ坂から」、僅差で「魔女の宅急便」。最近だったら「風立ちぬ」はけっこう好き。

*6:その代わり、緑茶やほうじ茶を淹れて朝に飲んでましたが。

春から夏にかけてのMyヒットコスメ♡ 2017

今年の夏は毎日どこかの時間帯で雨が降っているような感じで、かなりまいってます。。

天気とか気圧とかにすごく弱くて、雨の日って結構つらくてなかなか普通の生活ができず.....。

曲がり角なお肌のためにも、もう少し規則正しい生活がしたい。

 

去年、一昨年くらいは体調管理でいっぱいいっぱいでなかなか新しいコスメに手をだそうとまで思わなかったのだけど、ようやく新しいものを試してみようという気持ちも沸いていきて最近色々試したものについて紹介しようと思います♡

 

ベース系が多いような気がする。

ちなみに私の肌質はだいたい”水分の若干足りない普通肌”です。

 

 

 

春から夏にかけて新しく買って使ってみたもの↓

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【クレンジング&洗顔

 

洗顔フォームもマイナーチェンジ。

20代前半でお化粧品とかよくわからなくて、しかも結構当時は敏感肌で色々ためしてみた結果使っていたのはマックスファクターのillimeの洗顔

ニキビができてもちゃんと洗顔してるとすぐに治ってしまうやつで、使いやすくて長いことリピートしてたのですが、その後別にビオレでもいいじゃん?となって、肌の調子がいいときはビオレを使ってました。

ただビオレって、肌が弱ってる時はわたしは割とつっぱるのがダメで、色々考えた結果無印の普通の洗顔フォームを使ってみたり、その他のを使ってみたりして迷子だったのですが、もう少し保湿系がいいなと思って探し当てたもの。

つかった時にしっとりしていて、コスパも良くしばらくこれでいいかなと思ってます。

 

 

【ベース系】

 

10年くらいずっと化粧水&乳液のスタンダードといえばillume。

肌に合っているのか、負担がないのとさらっとしていて使い易い組み合わせなのです。

今までずっと普通の水色の方を買っていたのですが、去年あたりから目の下のクマがなかなか治らず自分の中で気になっていて、ネットで検索したらメーカー問わず美白が良いとのことだったので、買ってみた。

今までのとあんまり変わらない気がするけど、どのくらい効果あるかなぁ...?

ちょっと楽しみ。

 

 

紫外線が気になり始める5月くらいからそろそろ日焼け止めかなぁ....、といつも思うのだけど、日焼け止めっていまいちべたっとしていて好きじゃない。

なるべくサラサラしてるのがいい!と思って教えてもらったのがビオレのシリーズ。

今年は、アットコスメで人気!みたいなシールがついていたので、どんなもんかな?と手に取ったのだけど、実際使ってみて、水っぽいけどサラサラしていて肌負担がないのでわりと私好み。

下地よりもさらっとしてて塗るのが簡単&楽チン。

  

写真に写ってるのはキティちゃんバージョンなんですが、中身はコレ。

私、今までパウダーファンデしか使った事がなかったんですが(化粧が下手なのでファンデで十分で、余計なことすると厚塗りしすぎる傾向が....。)、今年の春くらいからファンデのノリが悪くて、下地を使わないとうまくのらなくなってきたので、夏はいっそ新しいベースの作り方にしてみる?と思って始めたもの。

BBクリームは結婚式の日焼け隠しに使うので買ってあって放置してたので、せっかくだから使ってみようかなと。

BBクリーム&フェイスパウダーという組み合わせだと厚ぼったくならないということがどこかに書いてあったので最近実践しています。

このベースの作り方、メイク時間の時短になるし、ツヤも出るし、とてもいい!!!

なんでもっと早くに気づかなかったんだ....。と最近思ってます。

パウダーも捨てがたいけど便利だよ♡

 

 

 

 

【その他】

 

というのの、答えがでました。

っていうか、ググれ、って話でしたね。

そんな元気もなかったので、いろいろアレだったのですが、そんなわけで買った眉マスカラは超重宝してます。

次はヘビーローテーションのやつ買って試してみたいと思ってます。

KATEとどっちがいいかな。

あまり失敗がないのと、近所のドラッグストアでなかなか探せなかったのでお試しでこっちになったんだけど。

まあでも使い勝手いい!

 

 

けっこうもしや流行から周回遅れ感もありますが、アラサー女子iの最近のMyヒットはこんな感じのコスメでした♡

 

買い始めるとコスメって楽しいんだよね。 

”30歳”を越えるーー。

いつものように、布団に寝っ転がってネットサーフィンをしていたら目に入ったお題。

SK-Ⅱがスポンサー。

CMには桃井かおりとか綾瀬はるかとかが出ていて、割と好きだ。

P&Gってマーケティングが得意な会社というイメージがある。*1

 

年齢と女性は、切っても切り離せない。

お題についてエントリーを書いてみたい、と思いつつ、書きたいことが全然まとまらない恐怖が先行して寝かせていたけど、勇気をもって書いてみたい。

 

 

はじめに、私、iは”アラサー”である。

動画に出てくる彼女たちと、年齢が近い。

最後まで見たが、腕に表示される年齢と戦う姿はキリキリと胸に刺さった。

”around”という表記は便利なもので、越えても越えてなくても、その周辺の年齢を指すが、越えたのかあるいはこれから越えるのかはかなり違いがあると感じている。

今までなるべく書き手である自分の輪郭をできる限りぼかしたくて、特に年齢についてはぼかしてきたが、30歳を越えている。

わたしにとって、”30歳”は呪縛のようなものだった。

今もそこから解き放たれているとは言い難く、もやもやしながら生きている、と表現するのが正しい。

だけれども、20代後半の時に思っていた30歳よりも先の未来とはだいぶ違った景色が見えているので、そこに至るまでの恥ずかしい奮闘を少し書いてみたい。

 

 

女としての旬

「女の旬は26、27、28。」

その発言を耳にしたのは、24か25の時。

社会人になって2年目とか3年目とかで、仕事を覚えてルーティンワークを回せるようになり、日々の生活が少し落ち着いてきた頃。

このテーマを議論にのせると、様々な面で少々面倒なことになりそうなことだが、当時の私には概ねそうだろうな、と腑に落ちる発言だった。

働き始めて経済的にも少しは稼げるようになり、会議でも少しは発言ができるようになる。

仕事もプライベートも忙しいけど充実。

というか、仕事が終わってからのプライベートが本番。

また、25を過ぎて少しずつそこまでの努力が表面に出始める時期でもあり、気力も体力もエネルギーも溢れていて、やればやっただけリターンが戻ってくる時期だと思う。

 

その当時の私は、その旬の時期に自身が持てるエネルギーやらお金やら体力やら体やらの全てを投入して”何か”を掴みとらなければ、その後の自分の人生を思う通りに描いて過ごすことができないと思っていて、とにかくそこからの4、5年間、仕事にデートに趣味に旅行にパーティーに外見磨きに、文字どおり全力で過ごした。*2

 

 

結婚、出産という名の抑圧

全力疾走していたので周囲の空気の変化には疎かったが、それでも、そういう風にしてとにかく何者かになろうということで頭がいっぱいになっている私をよそに、周りの空気が変わってきたことに気がついたのは27の時。

結婚式に呼ばれる頻度が増えてきたり、あるいは女子会していると必ず結婚の話題になったり、facebookに頻繁にあがってくる結婚式や知り合いの子供の写真が増えてきたりした。 

その時はそれどころではなく、”自立した大人の憧れの女性になりたい”ということで一心不乱になっていたが、付き合ったりデートしたりする男性からも結構な頻度でそういった結婚や家族の話題になったり、あるいは両親とご飯を食べているときに「(いい年なのに)付き合ってる人はいないのか?」という話になったり。*3

あるいは会社の飲み会に顔を出せば、「結婚しないの?」「子供ほしくない?」と言われたり。*4

内心では、

”いちいちうるさい!!!

ほっといてよ!!!

今、私はそれどころではないんだから!!!”

と思っていたが、表立ってそのことを出すわけにもいかず、曖昧な笑顔で、苦虫を噛み潰しながら「いい人がいないんです〜。」と答えるのが精一杯だった。

 

結局、結婚と出産のプレッシャーは私が結婚するまでなくならず*5、27くらいからはいつもイライラしていて、心は嵐のようだったし、端からみたらハリネズミみたいだと思われたのではないだろうか。

 

辛くて泣こうと思っても、気がついたら涙も出なくなっていた。

 

 

30歳の壁

26、27、28の時期を全力で駆け抜けて29歳になった。

そのときの気分をひとことで表すなら”最悪”につきる。

ーーー30歳まであと1年。

盛大なため息と体調不良とともに迎えた誕生日。

 

あと1年で、何かを成し遂げなければ.....!

そこから先の人生を、私自身の手で切り開けなくなってしまう。

よくわからない焦りで心の中はいっぱいだった。

 

恋も仕事もドラマのように、とまではいかなくとも、ドラマチックな事柄はひと通り経験した。

でも、”何者にもなれない、かもしれない”、という苦い現実を、当時の私は受け入れられなかった。

押せば開くと思っていた未来の扉は、とてつもなく重く感じた。

 

仕事も順調とはほど遠かったが、それでもそろそろ次のステップを考えたところの、難易度の上がるものが降ってくることが増えた。

それまでは適当に、しかし真面目に働いてきたが、「キャリア」ということを考えると、どういう方向でどういったことをしたいかもそろそろ考えて固めなければならない。

将来、年上の女性の部下を持ってチームを回す、ということを考えると、頭痛と吐き気がした。

今でさえ上司の愚痴を聞き流すのだけで胃がキリキリするというのに、彼女たちを引っ張っていくなんて到底無理である。

あるいはお客さんととことん向き合い、抱えている問題や課題を解決する、というそんな高度なことができるのかといえば、若干自身のコミュニケーション能力に難があると思っている私は、足がすくんだ。*6

それはどちらもまったく実現できそうにない未来絵図だった。

 

では、転職をするべきなのか?

少し前から、それも考え始めて転職サイトに登録したものの、体力的に全く活動できなかったし、また判断能力もその時すでにかなり落ちていた。

とにかく、自立して生活するためには仕事をしなければならないし、稼げるようにならなければならない。

そういう認識はしていたが、行動を起こす気力と体力はすでに限界を迎えておりほとんど残っていなかったのだ。

 

そうこうしつつ、10歳以上年上の先輩たちの間でうまく立ち回り仕事を回していくことにも、実家である自宅に帰れば祖父母と両親は結構な頻度でガチャガチャと揉めていることにもとにかく疲れていた。

一人暮らしするために引越しをしようにも先立つものもなく、都会のスタイリッシュなお付き合いやデートにも消耗していた私は、今いる場所から逃げるように地方都市に転勤になっていた飲み仲間の同期のところに頻繁に通った。

とにかく、物理的に、今いる場所から離れたかったのだ。

 

 

誰に何のアドバイスを求めればいいのか、

自分は今後どうしたいのか、

本当に何もわからなかった。

 

 

ー私がなりたかった姿はこうではない。ー 

その気持ちだけが、そのときの私にわかっていることだった。 

 

29歳のバースデーを迎えて1月もした頃、きりきりとただ何かの目標に向かって締め上げ続けていた心と身体はストレスに耐えられなくなり悲鳴をあげた。

 

ぷつんと、何か緊張の糸が切れた気がした。

 

会社に行けなくなり、病院へいくことを促され、診断結果はうつ病だった。

同じ時期、逃げ場にしていた同期は異動で東京へ戻ってきた。

物理的に遠かったから良かったのに....、と思ったが、それらのもろもろのことを考えられる余裕は全くなかった。

毎日会社に通っていたときは、仕事とか恋愛とか結婚とか出産とかキャリアとかわけわからないものとかの自分に降りかかっている面倒ごとにダイナマイトを放り込んでまとめて燃やしてしまいたいと思っていたが、図らずしもうつになったことでそれらは無くなった。

 

目の前に広がったのは虚無。

思うように身体も脳も動かないので、ひとまず、すべてのスイッチを切って身体を休めることに徹した。

30歳へのカウントダウンの音を聞いている余裕すらなかった。

 

プロポーズ?、そして結婚

病院通いを始めてからの3ヶ月は、ベッドからほとんど動けなかった。

たまに外出するとその後の1日2日は全く布団に包まり、早く復職しなければと焦る気持ちを抱える日々。

実家で過ごす時と、東京に戻ってきた彼の家で過ごす時と大体半々くらいだったと思う。

「うつになった」と報告をしたとき、私自身は彼と私の関係は解消の方向へ向かうだろうと思っていて、付き合うのがしんどくなったら解消してくれと伝えたが、そうはならなかった。*7

身体の調子のいいときにはデートに出かけたり、荷物を放りこんだだけになっている彼の部屋の掃除を手伝ったりして、毎日が過ぎていった。 

 

休職し始めてから半年経った年末。

買ってきてから忙しくて放置してあった彼の家の棚を組み立てていたとき、いつもと変わらない何気ない会話をしていた。

 

「ぼちぼちかなぁ....。」

『なにが?』

「昇進。早いとそろそろやな。」

『あぁ。そうだねえ。』

「上がると忙しくなるよな。今でも十分忙しいけど。」

『・・・・そうね。いろんなこと、するなら今しかないんだろうね。(まぁ、忙しいったってひとごとだしな。この人は若いうちにやりたいことをやり尽くすってことをやったらいいんじゃないかな。)

「・・・!? i、する気あるん?」

(あ、まずい。そっちの話か。)えーっと、結婚?』

「そう、それ。」

『うーん、と...。  まぁ、いいんじゃない? 』

 

一瞬考えたが、出てきた答えは言葉のとおり「まあいっか」だった。

 

 

付き合い始めた当初、年齢が年齢だったので”結婚を視野に入れた上で付き合いたい”というようなことを彼から言われていたので、相手に結婚願望があることは知っていた。

「げ、めんどくさ。」と思いつつも、「まあそういう年齢だよな、自分も。」ということで、理解はしていた。

とは言え、私自身は「すごく結婚したい!」わけではなく、結婚することは考えた方がいいんだけど、とは言え彼もしばらく地方都市だし、しばらくはめんどくさいから考えなくていいか、と思って棚上げしていて、彼が戻ってきてからはうつでぼんやりしていたので考える余裕はなく、そのままにしていた。

 

唐突に落ちてきた問いだったが、答えは驚くほど自然にでてきたと思う。

 

 

そこから先は全く想定していない目の回るような忙しさだった。

お正月に実家に帰った際に、お互いの親に「結婚しようと思っている人がいる」と話をして、翌月に我が家の両親に、翌々月には彼の両親へのご挨拶。

とりあえず秋頃に顔合わせをして年内に入籍、結婚式は海外で1年後くらいという形でそれっぽい形にまとめた。

その後私はようやっと仕事に復職して時短で働き始めた。

戻ってからしばらくは身体がまったくついていかず、調子が悪い。とぶつぶつ文句を言いながらも、どうにかこうにかやり過ごす。

自宅より彼の家の方が職場に近かったので、半分は実家から、残りの半分は彼の家から通っており、半同棲状態で3ヶ月くらい過ごした。

 

現状が職場にバレると面倒なので(帰りの電車の方向が真逆なためバレる可能性が高い。)、とりあえず会社にも「結婚します。」的なことを言っとくかということになり報告。

一悶着あったのだが、いちおう上司にも了承された。

 

 

ばたばたしながら迎えた30歳のバースデー。

あらためて、彼からのプロポーズを受けた。 *8

ずっと怖かった”30歳”。

怖くて怖くて仕方がなかったのに、30歳になる直前の1年は恐怖を感じている暇もないくらい忙しかった。

20代後半のお誕生日というイベントは、私にとって年齢の数字が1つ増える恐怖の日であり続けたが、このとき迎えたその日は笑っちゃうくらい幸せだった。

 

虫の知らせだったのだろうか。

入籍は年末にする予定だったが、日々があまりに忙しく土日はほとんど動ける状態になかったので、書けるうちに婚姻届を書いておこうと言って日付は入れずに書類だけは出せる形にして保管することにしたら、入院していた祖父の調子が芳しくなく、想定外ではあったが先に籍だけ入れることになった。

結婚記念日を普通に忘れそうだったので、忘れないために予定していたのは7月7日の七夕。

この日に入籍するカップルは多いらしく、役所は結構ばたばたらしい...と、窓口のお兄さんが言っていた。

「明日は忙しいけど今日は全然だからついでに写真撮っていく?スマホ出して?」

と親切に写真も撮ってくれた。

(その日撮った写真は、思い出に残るものになったので、入籍するカップルには時計と一緒に写ることをオススメします♡)

1日早くなった入籍日と、結婚指輪に彫られたずれた日付はとても強く印象に残ったのでまあよかったような.....?*9

 

 

レールを降りる

私は結婚することと仕事を続けるかどうかは天秤にかけるものだとは考えてはいなかった。

それとこれとは別問題だし、仕事はずっと続けたいーー、というか、自分が働き続けることに疑問を持ったことすらなかった。

相手も自分も同じ会社で働いていると、仕事の話やニュアンスは普段の会話でもなんとなくコンセンサスが取れるので帰りの時間や家事の分担などでコミュニケーションを取るのにあまり苦労しないという利点はあるが、狭い世界観の中で生活して夫婦そろって同じ感覚っていうのはなんとなく気持ち悪くて嫌なんだよな.....。だいたい言葉にしないでもわかってくれるっていう感覚ってどうなの?!と思っていたので、復職して1年くらい働いてから転職しようと思っていた。

なので入籍してからも着々と旧姓使用しますとか、辞めずにこのまま働きます!と伝えていた。

  

....のだけど。

半年働いて、周囲からは全然問題なく働けるように見えていたと思う。

戻ってからも比較的普通に仕事を渡してくれたので(っつーか普通に渡しすぎだよ!!と思ってたけど)、きつかったけど仕事のカンは戻ってきたのでまあよかった。

けれども、根本的な「どういうキャリアに進みたいのか」というところは解決はしておらず、「この会社に残ってまでやりたい仕事ってないんだよなぁ...。」とぼんやり思っていたもやもやはどんどん大きくなっていった。

あと体力的にはきつくて、処方されるうつの薬は増える一方でなかなか減らせないし、ずっとこれを続けると結婚式の準備とかできないな....、とも感じていた。

薬を飲み続けてまで頑張って働く理由を、自分の中に見出せなくなったのだ。

それであるならばと思い、冷静に”そのときやりたいこと”を考えた。

私にとって一番大事なことは”結婚式の準備に時間を割くこと”だった。

 

絶対シンプルでかわいいドレスが着たい!!!

あと結婚式で色々準備したりするのに時間をかけたいし妥協したくない。

それが素直な気持ちだった。

 

いずれ辞めようと思っているのであれば、別に今でもいいかーーー。

 

もちろん、

1年も休んだら転職活動が不利になりすぎるなぁ、とか、

ここで辞めたら生涯賃金1億ぐらいロスするわ、とか、

万が一子供を産むことを考えると、育産休的なやつは今よりレベルが落ちるというかほぼほぼないんだろうなぁ.....、とか

せっかくここまで継続して働いてきたのにもったいないな、とか、

退職金ほとんどでないわ、もったいな〜、とか、

思うことはたくさんあった。

けど、それらを勘案しても、私の心は会社を辞めることに傾いていた。 

 

幸いにも相方は共働きにこだわる人ではなかった。

一応世帯の収入に関わることなので「辞めようかと思うんだけど...」と相談したが、「別に好きにしたらいいんじゃない?とりあえずすぐに困るってわけでもないんだし....。」と言われたので、じゃあまあ辞めるか、とあっさり決心がつき、未来に何の保証もないまま1ヶ月後に会社を辞めた。

 

アップorアウトとまでは言われたことはないけれど、仕事を続けるということは私にとってはそういうことだったので、不思議と納得感はあった。

 

新卒で入社してから働いてきて、どこかで転職はするかもしれないとは思っていたが、寿退職するというのは想定外だったが、もう1回同じところに戻ったとしても、やっぱりそうするような気がする。

 

 

”30歳”を越えて

色々あったが、その後無事に結婚式と引っ越しを終えて、目の回るような忙しさでバタバタしていた日々から日常生活に戻ってきた。

バタバタが終わったらすぐにガンガン働き始めようと思っていたが、今のところフルタイムでの仕事はしていない。

辞めてすぐの頃は、結婚式が終わったらすぐに仕事を始めなければ....!と焦っていたのだが、思ったように体力が回復せずにイライラする日が続いた。

今は、初っ端からフルタイムでガンガン働く、ということを諦め、体調と相談しつつ働けるときに働くスタイルに切り替えている。

ずっと仕事を続けている同期を羨ましく思うこともあって、なんで自分はうつになったんだろうと沈むこともあるけど、まあ私はそういう人生なんだな、感じている。

 

以前、知り合いのお姉さんが

 

「30歳を越えるのはきつかったけど、越えてからは人生に加速がついてきて、今もきついけどほんと面白いよ」

 

というようなことを言っていたのを、その時はぼんやりと「ふーん、そういうものなのかなぁ」と思って聞いていたが、今になると言っていたことがよく分かる。

20代後半のときは、30代、というのが未知すぎて恐怖を感じていた。

見えなかったから怖かったのだけど、30代という年代はいきなり訪れるわけではなくて、20代までの積み重ねがそのまま次のステージに移っていくということなのだと思う。

 

まだまだ、私自身は足りないことが多いと感じていて、やるべきことは多いと思うのだけど、 目の前にはまっさらな景色が広がっていて、今まで積み上げてきたものに乗っかっていったり、時には積み上げてきたものを真っ向から壊したりしていろんなことができると思う。

 

昔描いていた計画とはだいぶ違った人生になっているけど、今の方が昔想像していたのよりも面白い。

たくさんの選択肢から選べるつもりだったけど、いつも目の前に一瞬降りてくるものを、その時つかみたいと思って取ったものが自分を作っていっているというのは不思議だなと思うけど、それが本当の意味での選択なのだと思う。

 

20代のときの私に「同期と結婚したよ」って伝えたら、「ありえない。ほんと、すごくありえない。」って言うと思うけど、過去の自分の期待をいい意味で裏切る、そういう選択をし続けたいな、と思う。

  

*1:余談ですが、SK-ⅡはP&Gの子会社の商品です。

*2:ぶっ飛んでる人たちからすると、それでもまだまだ全然足りない。

*3:恋愛については秘密主義なので、いちいち親に紹介したり報告したりすることは一切しなかった。

*4:正直に書くと、30を過ぎた今現在も子どもが欲しいとは思えなくて、自分は女として何か欠陥があるのかもしれないと思う。

*5:結婚したらしたで子供産めと言われてイライラしているが、とはいえだいぶ以前よりはマシである。

*6:端からみるとうまくやっているように見えるらしく、コミュ障だと指摘されたことはない。それどころか少々難ありな人ともうまくやれるタイプだと周囲からは指摘され、実際そういうタイプがチームに配属されることもちょいちょいあった。

*7:当時何人かのうつ明けの人と仕事をしたことがあり、よほど自分を強くもっていないと気持ちが結構引っ張られることを自分の経験で知っていたので、同じことを経験してほしいとは思わなかったのだが、彼も何人かうつになった同僚を見たことがあり、心配はしても深くは気にしていないようだった。

*8:要求したわけじゃないよ!「後々の禍根を残したくないからちゃんとしてくれ」とは言ったけど。

*9:ちなみに入院してた祖父は入籍したその日の夜に他界したので、結果的に結婚記念日はそのまま祖父の命日でもある。