湯らっくす♨️ 訪問しました

銭湯が好きになって、サウナも行くようになって、好きがどんどん加速しています。

この加速の仕方はペースが速すぎるのであんま良くないなぁとは思うのですが、勢いと行動力は元気の源!という信条のもと、ドラマ25”サ道”で西の聖地と表現された湯らっくすへ行ってきました。

 

熱いうちにサ活に書けることはだいたい書いたのですが、字数制限があるのでもう少しだらだらと書きたいということでやっぱブログに落とし込みます。

 

www.tv-tokyo.co.jp

 

 

sauna-ikitai.com

 

 

湯らっくすのウワサ

はじめに湯らっくすのことを耳にしたのは、5月のとある銭湯のオフ会でした。

会場が近くの銭湯なので顔だしてみたいな、と思って参加した会で、たまたま湯らっくすの話題が出ました。

知り合いを作って趣味について語るのも楽しそうだな、と思ったのです。

そのとき、めちゃめちゃ熱く

”湯らっくすがめっちゃいいらしい!すごく行きたい!“

という話をきいて、

”ふんふんそうなのか〜、そこまで人に言わせる施設って凄いんだろうなぁ…”

との感想を抱きました。

とは言えその頃の私はどっちかというと銭湯っ子で、なんとなくサウナーのきらきらした空気感が得意ではなくて、付かず離れずくらいのほどよい距離をとっていました。

個人的には温浴施設は日常に組み込まれているくらい密着してる方(ハレとケのケの方)が好みで、サウナはどっちかというとハレ寄りのカルチャーなので頻繁に行くと疲れる、っていうのもあったと思います。

 

 

きっかけ

実際に湯らっくすに行こうと思ったきっかけは、たぶん北欧女子会に外れたことだと思います。

上野に有名な男性サウナがあるのですが、ドラマサ道の放送記念でたまたま女子に解放するよー‼️っていうイベントが夏にありました。

たまたまTwitterで見かけて、とは言ってもその頃はそこまでサウナ施設が好きってわけじゃなくて、上野だったら近いし行けるな、くらいの軽い感じだったのだけど、日付が近づくにつれてどんどん盛り上がりが加速してて、あー、これは楽しそうかも〜!って思ってたのですが、蓋を開けたらハズレちゃったので、ちとしばらく凹んでました。

意外とTwitterのTLに北欧女子会があがってくる機会が多くて、しばらく傷心で話題ごとミュート。

ドラマ、サ道で登場するホームサウナが北欧だったので、サ道をちゃんとみたのは放送後だいぶあとになってからでした。

 

で、なんかちょっとコレはアレだな。

凹んだ気持ちを持ち直すのは結構大変だし、サウナもちょっと深堀したいから、いっそ気晴らしにパーっといちばん遠いとこ行くか!と思いついた先が湯らっくすでした。

 

www.yulax.info

 

 

旅行の計画

当初は、1人でパッと行って熊本市内を観光して戻ってくる1泊2日を想定。

が、10月に京都で死ぬほど動きまわる予定があって体力がなくなるのがわかっていたのと、ジェットスターの航空券金額がなかなか落ちなくて、飛行機高いなぁ…、と思っていたら秋にすとんと落ちました。

なので、この辺かな〜と計画してたら、ダーリンが隣からのぞきこんできて

 

「あ、何、熊本行くの?いいね、オレ阿蘇行きたかったんだよ〜!今年の連休まだ取ってないからその辺まとめて休めるわ。」

「え?待ってyouも行くの⁉︎」

「運転手やるよ?」    (←誘惑に負けた。)

 

というやり取りをした結果、壮大な南九州4泊5日(走行距離830km弱)の旅になってしまいましたが………

サ道のドラマも私よりがっつり観ていたので、湯らっくすにもついてくる気満々。

”サウナに入るのにお作法の予習をしなければ…。”

と言って予習したり、

身体は拭くのかとか、サウナに入ってる時のタオルの所在は?とか、掛け湯(水)についての質問をする姿はちょっと可愛かった。

男湯のアウフグースのアナウンスはドラマのとおりだった!と嬉しそう。

アウフグースはやめといたらしいですが。

 

 

そんなわけで、湯らっくす訪問

入る前からテンション爆上げでした。

うきうきしすぎて、勢いあまってマリッジリングを着替え中になくすという事故も。*1

実は旅行が決まってからすぐくらいに、湯らっくすプチ改装します〜というお知らせがTwitterで上がってきてひやりとしたのですが、ちょうどプチ改装明け2日目くらいが訪問日だったのでラッキーでした。

 

 

サウナと温泉だけの利用なら1Fの券売機で購入して、1Fの脱衣所に入る式。*2

2Fの休憩室や館内着やタオルのセットはフロントで1300円払って(カードも使える)、男性は館内着とバスタオルを受け取ってから2Fのロッカーへ。

女性はバスタオルを受け取ったら2Fのロッカーへ上がって、ロッカー前に積んである館内着(サイズ別)を取って行く式です。

ロッカーとは別に、中2Fに湯らっくすコース利用の人向けの脱衣所があるのですが、VIP感があってよかった!

普通のタオルと冷たいタオルが入り口に置いてあるので自由にとってOK。

冷たいタオル、ラヴェンダーのアロマの香りで癒される上にお風呂あがりに顔拭くとキュって肌が冷やされてちょーーーー気持ちいい。

施設全体が痒いところに手が届く、至れり尽くせりなサービスがたくさんあってホスピタリティを感じます。

 

 

温泉

入口を入ると、真ん中に丸い広々とした湯船。

真ん中が噴水みたいになっていて、西洋風の可愛らしい造り。

お湯は温泉(カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉)になっていて、体感38-40度くらいでゆっくり浸かっていられる温度。

はぁ…、気持ち良い…。

そこかしこからきこえてくる地元のマダムやガールの熊本弁が可愛い。

露天風呂も同じ温泉で、外にあるから内湯よりも少し温度は高め。

頭に水につけてしぼったタオルをのせてのぼせ防止をしつつ、熊本のローカルな話題を取り上げているTVを楽しむ。

たまに湯船から出て、リラックス椅子に寝っ転がって見上げる空とひやっと冷たい外気温。

お風呂だけで体が蕩けそう…!

 

 

サウナ

湯らっくす、といえばサウナ。

3種類もあるサウナはどれも選りすぐりのもので、つくった人のこだわりもなんとなく伝わってきます。

 

アウフグースサウナ”

いちばん一般的なドライサウナ。

TVがあって、中は3段、草加健康センターやお風呂の国と同じくらいのサイズ感で広い。

サウナマットがサウナの入口においてあるので、各自利用者がとってくる式。

温度はサウナイキタイによると85度だけど、湿度があるので熱く感じる。

湯らっくすの表示によると、女湯では12:00〜24:00まで2時間おきにアウフグースが開催される、とある。

行ったときは18:00に間に合うかな、と思ったのだけど、道路が渋滞していて間に合わなさそうだったので20:00の回を受けることに。*3

実際には、アウフグースと攪拌を1時間おきに交互にやっていて、担当の人に頭が下がるなぁ…。

熱い部屋で動くのでめちゃめちゃ体力削られます。

 

ちなみに湯らっくすでは、 

 

アウフグース

サウナストーンにアロマ水をかけるロウリュをして室内の湿度を上げ、バスタオルを使って室内の空気(熱気)をまわし、それぞれのお客さんをタオルで扇いで熱い空気を送る

 

 

【攪拌】

サウナストーンにアロマ水をかけるロウリュをして室内の湿度を上げ、バスタオルを使って室内の空気(熱気)をまわす

 

 

というサービスを行っていました。

 

19:00の攪拌、20:00のアウフグースを両方受けてみたのですが、これがもう気持ちよすぎて…!!!

やっぱりアウフグースの熱波は熱気が来るたびに気持ちよくなって、ため息が漏れてしまいます…。*4

技術が高いときいていたのでたのしみにしていたのですが、評判どおりの凄さ。

さすが老舗、と思いました。

ちなみにこの熱波、女湯のサウナでは他に横浜にあるおふろの国の熱波で同じような体感が得られます。

都内の熱波やアウフグースはめぐれていないので、開拓していきたいです。

 

 

メディテーションサウナ”

事前にフロア案内を見ると、男湯側は独立して部屋があるのですが、女湯側の記載が見あたらなかったので、あるのかな…?でもクチコミ見るとあるっぽいんだよな、と一抹の不安がありつつも行ってみると…!

ありました!

アウフグースサウナの中で入口が分かれて小部屋になっていて、そちら側がメディテーションサウナになっていました。

メディテーションサウナとアウフグースサウナを仕切る窓にカーテンがかかっていて、アウフグースサウナの様子をのぞけます。

TVはなく、温度はアウフグースサウナより低めの70度ですが、ここはセルフロウリュ*5ができるので、湿度が調節できるのです。

この日は地元のマダムが結構いらっしゃって、井戸端会議をしつつじゃんじゃん水をかけるので体感温度がめっちゃ上がる…(笑)

アウフグースサウナより熱かったと思います。

マダムに倣って私も一杯。

ストーンにかかった水の蒸発するジューって音、めちゃくちゃ楽しい。

めちゃくちゃ発汗しました。

ここのストーンを囲む小部屋っぽい感じのサウナのつくり、いいなあ…!

広いサウナもいいけど、狭いサウナも時間や居合わせる人によってサウナが七変化するの、人が賑わってるならではで、なんかいいな。

 

 

”水風呂”

汗を流した後の水風呂、MADMAXがサイコーにたのしい。

まわりを見渡すとボタンを押されてる方をお見かけしなかったのですが、遠くまで来たのでちょっと失礼してボタンを押すと、頭から落ちてくる水の量が増える…!

ツボを押されている感覚と、クビまでつかる水風呂(16度)で身体がシャキッとして、水風呂から出てきて椅子に座ると身体がポカポカあったかくなってふわふわする。

気持ちよすぎる…。

熊本市は水の都と呼ばれるくらい水源が豊かで、水道水がミネラルウォーターなくらい地下水が豊富なだけあって、ここの水風呂は本当に絶品でした。

 

 

”大噴火瞑想サウナ 大阿蘇

一般的な名称でいう、塩サウナです。

ここはですね、ほんとーーーに、良かった。

露天風呂のすぐ近く。

ドアを開けるとまわりが見えないくらいの蒸気でサウナ室は真っ白!

お部屋の照明は、明るさを落として少し薄暗くなっていて、本当にゆっくり落ち着けます。

サウナ室にはヴィヒタが吊るされていて、さわやかなグリーンの香りが漂ってきます。

塩は粒の細かな固めのもの。

関東では柔らかい塩が多かったので、このタイプは初めて。

肌にゆっくり塩を塗って、目を閉じてリラックス。

下からも横からも蒸気で蒸されて、ほぅ〜っとなります。

しあわせ…。

じわじわと塩がとけて汗と一緒に流れていく感じ、心地よい…!

存分に堪能して、塩と汗を流して水風呂へ。

どのサウナも好きだけど、湯らっくすのサウナではここが一番好きかもしれない。

 

 

その他

1階(サウナ温泉利用)の入口すぐの、カランゾーンのところには泥パックが。

10円玉サイズを手にとって、薄く伸ばして使ってね、とあったので、泥パックも利用しました。

お肌つるつるです。

 

浴室からあがって、2階に上がると、ロッカーの手前(ヨガスタジオの前)にはデトックスウォーターが。

フルーツが入ったお水がお風呂あがりの身体にしみます。

今回は利用しなかったのですが、レストランもあります。

サウナ飯もバッチリ。

メニューはどれもおいしそうです。

 

お風呂上がり、私はゆっくり入っていたのでダーリンを探しに休憩室へ。

この椅子サイコーに気持ちいい、と言いながら、アイシールド21を読みつつごろごろしてました。

 

人をダメにする施設、湯らっくすはサイコーの体験でした!

また行きたい…!!

 

南九州エリア、実は47都道府県の中で行ったことがなくて残っていた部分だったので、今回一気に巡れて、いろいろ知見が増えたのはすごい学びでした。

旅行記、書けたら書きたいけど途中で終わりそうな予感しかない....

 

 

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*1:無事に見つかりました。落としものを届けてくださった親切な方、どうもありがとうございました。

*2:タオル持っていけば590円でサウナと温泉が入れる!

*3:熊本出身の知り合い曰く、通勤時間帯の熊本市街は渋滞するので車で移動するならそこ計算してね!とのこと。

*4:熱波とは、タオルで仰いで風を送ってくれるサービスのことです。

*5:サウナストーンに水をかけること

キャッチーな言葉とSNS

“サウナー”って呼ばれるのは自分はちょっと違う…。

 

今でもちょっぴり私が思っていることだ。

わたし自身はサウナーかと言われたらぼちぼちサウナーと呼ばれてもいいかと思っているけども、銭湯寄りのサウナー、あるいは銭湯愛好家(字面が堅苦しいな…)のサウナ好き、って答える気がする。

セントガールとでも名乗っとこうかな…。

 

 

銭湯に定期的に行き始めたのは2年前、2017年の5月だった。

銭湯を舞台にしたドラマ、昼のセント酒がリアルタイムで放送されていたのがちょうどその1年前くらい。

webではライターのヨッピーさんが度々銭湯についての記事をあげていて、東京ではリニューアルして話題になっている銭湯がちょうど増えてきた頃だ。

サウナを舞台にした漫画、サ道がはじまったのもだいたいこのあたり(2016くらい)、サウナ検索に欠かせないポータルサイト”サウナイキタイ“がスタートしたのが2017年11月。

Twitterでサウナーと呼ばれる人たちやその周辺の人たちが、緩やか繋がって情報交換したり、あれこれ交流したりしているのは噂(?)みたいな感じでなんとなく知っていた。

なんとなく、サウナは流行るだろうな、という空気感があった。*1

そして今年の7月クールのドラマ25の枠。

件のサウナ漫画サ道がなんと、主演、原田泰造氏でドラマ化された。

始まる前やクールの途中ではアレコレ意見が出ていたと思うけど、概ねサウナーの感想は良好だったと言っていいのだろう。

サウナには興味がない(←体質的にサウナ水風呂NG)ダーリンも録画したものを時間がある時にエンドレスで観ている。

曰く、”いいドラマ“らしい。

笹塚マルシンスパの回は確かにめちゃくちゃ良かった!

 

 

ドラマでは、だいたい毎回”ととのう“シーンがあって、

 

”ととのった〜!“

 

っていうシーンがあるのだ。

はじめにととのうってことばをきいたときに、言い得て妙な表現だなぁ、と思ったのと同時に、結構キャッチーな言葉だなぁ、と思った。

すごく使いやすいので、Twitterとかで言いやすいし、みんな使うから流行るだろうな、という感じ。

 

 

でもそれと同時に“ととのう“という表現を多用しすぎることになんとなく危機感を覚えた。

”ととのう“っていう表現は”インスタ映え“と似たようなトーンを感じる言葉で、なんとなくふわふわしていて、言葉の感覚をつかみにくい。

だから、どうにかこうにかととのうという言葉を使わずに表現し、キャッチーにはなり得ない媒体に書き留めることで少しだけ流れに抗ってきたように思う。

(・・・・素直にブームにのらない捻くれた性格をしているともいう。)

 

 

もう少し銭湯やサウナの入浴を日常に引き戻したいと思ったのかもしれない。

サウナと銭湯に線を引くところがあるとすれば、わたしはその行為が”日常のものかどうか“というところがラインなのだろうと思っていて、だから自身がサウナーかどうかと言われると少し困惑した。*2

近くのサウナ(萩の湯とか)を嗜み、場を楽しむ人間ではあるけども、サウナーってよばれると、うーん、サウナー…?ってなるというか。

うまいこと説明できないのだけど、そんな感じで長らく自身のことをサウナーだと思っていなかった。

 

とはいえ、今年はいろんなきっかけがあって随分たくさんのサウナに行った。

なかなか感想をかけていないのだけど、

 

SKC(草加健康センター) 

湯乃泉草加健康センター【24時間営業】9種のお風呂と本格料理。獨協大学前駅から送迎バス手配。手ぶらでご利用可

 

おふろの国

ファンタジーサウナ&スパ おふろの国

 

YOKOHAMA SKY SPA 

横浜駅直結のスパ&サウナ「スカイスパYOKOHAMA」

 

THE SPA西新井

THE SPA 西新井 |

 

稲村ヶ崎温泉

https://www.inamuragasaki-onsen.jp

 

ルビーパレス

ルビーパレス|ルビー館 RUBY-PALACE|(サウナ・アカスリ24時間営業の女性専用サウナ)

 

RESTA(池袋)

TimesSPA RESTA タイムズ スパ・レスタ

 

ロスコ

HOME of カプセルホテル&サウナ ロスコ|Capsule& Sauna ROSCO

 

さやの湯処

東京前野原温泉さやの湯処

 

湯ゆうらんど温泉(川越)

川越温泉湯遊ランド・ホテル三光| 川越温泉湯遊ランド・ホテル三光

 

東京染井温泉SAKURA

東京巣鴨の極上癒し温泉「SAKURA」(サクラ) | 東京巣鴨の極上癒し温泉SAKURA,染井吉野発祥の地に立地する癒しの天然温泉、お勤め帰りのOLの方も是非ご利用下さい。

 

 

番外:サウナの梅湯

サウナの梅湯 (@umeyu_rakuen) | Twitter

 

 

と、まあ実は結構色々行ってきて、正直まあサウナーでもいいかな、と思っている。*3

 

今月は計画していた南九州の旅(11/19に羽田からスカイマーク鹿児島空港に入って、鹿児島(19)→熊本(20)→阿蘇→別府(21)→宮崎(22)に各1泊して、11/23に宮崎空港からジェットスターで帰る壮大な旅になってしまった...。)が実現することになり、西のサウナの聖地、湯らっくすへも行く予定なのでとってもわくわくしてます。

日本全国わりと旅行や移動で足を踏み入れたのですが、長く縁がなくて南九州(鹿児島、宮崎)と大分は未踏の場所だったのでようやく制覇なのも感慨深い。

日本史好きな人間としては、薩摩や大隅豊前、豊後はそれはもう中世史以降重要かつ文化の要&新しい文化の入り口でもあって、どんな街なのか楽しみでもあります。

どこに泊まろうか、あー、楽しみだ〜!!

 

 

まとまりのないまとめになりますが、やっぱり個人的には銭湯とかサウナを一過性のブームにはしたくないと思っていて、日々の積み重ねてきたものが、あらためて新しい価値観として評価されていったら、ユーザーとしては嬉しいなぁと思います。

 

キャッチーなモノをキャッチーに受け入れるだけではなくて、咀嚼してモノにしていきたいなぁ…、なんて思ったり。

 

ちなみに次に行こうと思って狙っているサウナは平塚の太古の湯・グリーンサウナとラクーア大江戸温泉物語です。

太古の湯に入ってサンマーメン&ビールしたい....!

 

 

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サウナの口コミサイト:

sauna-ikitai.com

 

*1:というかすでにその時点では流行ってたのかもしれないけど。

*2:ひと昔前、クラブに行く人をクラバー言ってたんだけど、その時もやっぱりそう呼ばれることに違和感があって、今回の違和感はそれに似ている。

*3:今さらですが、ようやくサウナイキタイも登録しました…。

引き算の美

薬師湯にて

今年のはじめに銭湯にはまっております、というエントリーをポストしました。

私は比較的飽きっぽい性格なのですが、温冷交代浴が身体に合っているのか、はたまためんどくさい風呂掃除から解放されるためか、行ける時はほぼ銭湯に通っています。

同じく温浴施設のサウナも好きでして、女子してはたぶんめずらしく*1 “熱い(100度くらい)・カラカラ(これは湿度があっても良い)・TVなし・18度くらいの水風呂” が大好物で、そのドストライクの設定の銭湯が、墨田区向島にありまして、時々入りに行っています。*2

それが、2月にセイントセントー3銭湯で紹介した薬師湯です。

通う回数を重ねるうちに、ますます好きになってしまいました。

恋に落ちるとはこういうことでは…?

 

iixxx.hatenablog.com

 

 

千夜十夜着想記

ところで、最近こちらの薬師湯で、3000字くらいのコラムを掲示されてる方がいらっしゃいます。

デザイン系のお仕事をされていらっしゃるらしく、なかなかおもしろい文章を書いていらっしゃっていて、湯船のあつさと戦いながらぐいぐいひきこまれていきます。

その名も千夜十夜着想記。

タイトルはアラビアンナイトと銭湯(1010)からとられたのでしょうね。

なるほど、たしかに。

セイントセントーは萩の湯で読めるので、薬師湯に来ると最近はこちら、千夜十夜着想記を読んでいます。

字数が多いのでいつも交互浴を繰り返しつつ読み終わるくらい。

どっちかというと読むスピードは速い方で自信があったのですが、ぎりぎりです。

のぼせそうになる前に湯船から出て、水風呂でグッと体温を冷やして、再度読み始めるのですが、あれ、どこまで読んだっけなぁ…てな感じですが。

 

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引き算の美

今月のテーマは“引き算の美”。*3

良いですね、引き算の美。

日本文化が好きなので余白や余韻は好物です。

 

エアでの移動費が劇的にコスパがよくなったからか、インターネットで世界がフラットに近づいていっているからか、以前よりも日本文化はフィーチャーされているような気がします。

日暮里の街が生活圏に近いのでなおさらそう感じるのかもしれません。

引き算の美は西洋文化と日本文化の比較や、あるいは近世のデコラティブなカルチャーやモダニズム、ポスト・モダニズムとの比較で使われるている印象。

デコラティブな足し算の美は、立体的にとらえることによって装飾を含めた全体の美しさを際立たせるものであり、余白や余韻を大切にする引き算の美は平面的にとらえることによってひとつのものにフォーカスし奥行きを生み出す美しさであり、2つの美は全く異なるものであると思います。

2010年代はスティーブ・ジョブズなどの著名人の影響もあるのでしょうが、引き算の美の余韻や余白を大事にする観点がとても注目された時代だったなと思います。

断捨離やシンプルライフミニマリストも流行りました。

“Less is more”(厳選された少ない素材でより豊かな空間を生み出す)はこれらの余白の美をあらわす象徴的な言葉として有名です。

 

 

いけばなでの足し算の美vs引き算の美

趣味としてやっているいけばなでも、この”足し算の美vs引き算の美”の話はよく出てきます。

あまり性別でわけるのはよろしくはないのですが、傾向としては、男性のいけるものは引き算の美になりやすく、女性がいけるもには足し算に美になりやすいです。

どの枝、葉、実、花を残すか、というのを選ぶのは思いっきりが必要で、毎回結構な苦労をします。

うっかり主要な枝を落とそうもんなら、後から補正もできるんですが、そのめんどくささを考えると頑張って残せるものを残してラクしたい!

まあ、大抵無駄な抵抗も虚しく、私は最後にバッサリいくことになるのですが…。

(←この辺はたぶん性格)

 

女性の方が花とか実をできるだけ残して華やかに仕上げる方が多く、逆に男性のいけるものは、枝や葉を削ぎ落として足元に一輪の花を入れるようなシンプルなものになりやすい。

40代くらいから下の年代はこの男女別の作品の傾向の境目がなくなっていく感じだなぁと思って見ています。

いけばなは日本文化のひとつですので、引き算の美(削ぎ落とし、余白や余韻を大切にする美)をものすごく重視する傾向があるのですが、最近はそれが変わってきたな、とも感じています。

その理由は、部屋の中にさらっと飾る装飾品として扱われていたのが、空間演出の役割も担うようになってきたからかなぁ、と思います。

 

 

空間演出に必要な足し算の美の視点

理由はよくわかってないんですが広いスペースの空間演出をする時って、やっぱり立体感(足し算の美の視点)が重要なんじゃないかな、って思うんです。

そうしていかないと、鑑賞に耐えられないんじゃないかと。

実際、西洋文化のオペラやバレエってめちゃくちゃデコラティブで衣装はひらひら、舞台装置もゴリゴリのデコレーションですけど、その荘厳さと迫力がダイナミズムを与え、空間全体を舞台装置(演出の一部)として捉えられているのではないかと思います。

逆に日本文化のこれらに近い芸術といえば能や歌舞伎、あるいは落語となると思うのですが、装飾自体を魅せるというのはあまりなくて、どちらかといえば人の動きをシンプルな舞台装置で表現する芸術で、この辺はコンテンポラリーダンスにも通じるなと思います。

装飾よりも人にフォーカスしていて、人の動きで演出すること重視するんですよね。

 

このあたりの文化の違いは、最終的には地理的な要因に帰結するんじゃないか、とヨーロッパに新婚旅行に行った時に考えました。

西ヨーロッパは地続きの大陸で、自然が穏やかなので、人間の手で物をごんごん建てていき街を作って、作ったものに後世の人たちが重ねていくこと(ハード面を更新していく)が可能な天候なのですが、日本の場合、平地少ない・天候やばい・自然が厳しく安定的な街づくりや物作りが難しいので、ものを残さずに技術や技能(ソフト面)を更新していくしかなかったからデコレーションよりも余白や余韻を創り出さざるおえなかったのかな、とも感じます。

 

 

複合型の美を感じる銭湯、薬師湯

長々と引き算の美と足し算の美について書いてきたのですが、最後に薬師湯の話で締めたいと思います。

コラムでは、薬師湯は引き算の美を感じる銭湯だと書かれていて、うんうんめっちゃわかる!と思って読んでました。

実際、そうだと思います。

行くたびに毎回思うんですが、薬師湯って、本当に向島の街にフォーカスした“町のお風呂屋さん”なんですよ。

お風呂の湯船はシンプルに薬湯、プラスしてサウナと水風呂があるのみ。*4

 

他のスーパー銭湯やサウナなどの温浴施設にいき慣れてると潔いな、って思うハード面(設備)。

だけど、湯船が1つしかないということを逆手に取って、毎日薬湯の種類が変わる*5というエンタメ性を演出し、近所に住んでるお客さんを惹きつけるところはまさに、厳選された素材で豊かな空間を生み出すLess is moreに通じ、それはそのまま下町、江戸っ子の粋を感じます。

 

それでありながら、誤解を恐れず書くとインテリアは”実家みたいなごちゃっと感“があってはじめてでも妙に落ち着くんですよね。

オシャレじゃない、だからいい。

このカオスな感じのインテリア、最近行ったおふろの国と似てるんだよな、と思いつつ。

熱波道Tシャツ飾ってあるし!

たぶん気になった物はなんでも置いてみるスタイル。

これが好きです…!みたいなのがなんとなく伝わってくる気がするのだけど、そこが好きな人も多そう。

だからハード面では引き算の美、ソフト面では足し算の美を感じる複合型の銭湯なのだと思います。

どう表現していいのかわからないんですが、薬師湯って”ふつうのお風呂屋さん“なのだけど、徹底して”ふつうのお風呂屋さん”だから好きなのかな。

あつーーいサウナに入りたくなるとついつい足が向いてしまう。

 

I ❤️ 銭湯♨️

 

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yakushiyu.com

 

 

おすすめの薬湯はタワー風呂ですが、10月の後半は読書の秋だからか日本昔ばなしのお湯を日替わりでやるらしいですよ!

おふろでお話が読めるらしいので気になる.....!

 

ところで、あのコラムなんとなく深夜ラジオっぽい感じがするのは私だけかしら?

 

 

 

銭湯図解

銭湯図解

 

 ※薬師湯は銭湯図解でも紹介されています!

 

*1:ガチの女性サウナーは割とこの辺の好みの人は多い気がするけど

*2:だいたい月1くらいです。

*3:初回のテーマは天気の子でした。

*4:このサウナと水風呂がいいんですよ、また…!

*5:しかも薬師湯でしか入れないものが多い

わたしの愛用品

実家を出て自分で生活するようになったら絶対に買おうと思っていたもの。

それは、ル・クルーゼの鍋である。

 

 

なぜ買おうと思ったのか?

正確には結婚祝いで貰ったものだけど。。。

 

 

その頃、私はファッションが大好きで*1、パリジェンヌのフレンチルックにハマっていて、そういったイラストを集めた米澤よう子の本をよく買っていたのだけど、そこに載っていたのを見て、いつかはそういう好きなものとセンスに良いものに囲まれてノンストレスな素敵な生活がしたいなぁと夢を馳せていた。

その暮らしのイメージの象徴がル・クルーゼの鍋だったのである。

 

 

最近はときどき、

お料理するの好きなのですか?

とか、

結構食にはこだわりあるよね、

と言われることがたまにある。

たぶんそれは、味噌やらかつお節やらを専門のお店で買っている、という話が出たりするせいだろう。

料理が好きか?と言われれば、嫌いではないが、たいして好きでもない。

ただ年々我が家の外食費が家計に占める割合が年々あがっているので仕方なくやっている、と言った方が正しい。

安くて旨いものを食べたいだけ食べたいのである。

そして安くて旨いものは、家で作ると安上がりで、人数がいれば材料費にお金をかけられるためなお良い。

そんなわけでたまに我が家では掃除も兼ねてホームパーティを開催する。

 

そこで活躍するのが(パーティーでなくとも普段から大活躍しているのであるが)、ル・クルーゼの鍋である。

 

鍋がオシャレで俄然作る気がわくのだ。

 

長年、実家のキッチンは機能はばっちりなのだが、エスニックや場合によってイタリアン、フレンチ寄りの料理すら拒絶されることが多かったので*2、キッチンにセンスのあるものが求められなかった。

作る料理は煮物、煮魚、おひたし、焼き魚、カレー、シチュー、スープ、炒め物、ちょっと頑張って麻婆豆腐や青椒肉絲くらいが作っていい料理の境界線である。

おおぶりのフライパンや24cmの雪平鍋*3、煮物やスープを作る軽いホーロー鍋くらいが関の山。

軽くて運びやすい鍋やフライパンが重宝されていたのである。

だから、オシャレではあるがル・クルーゼは重くて鍋としては使い物にならないと散々こき下ろされ、置く場所がないから邪魔なので買うなと釘を刺されていた物品なので、私が自分で使えるスペースになったら絶対買いたいと固執していたフシもある。

 

 

同じような理由で散々要らんと言われた電動コーヒーミルとサーモスティーポットは買ってきたら、ちゃっかり両親が使っていて目下実家で活躍中で実家を出るとき置いてきた。

サーモスティーポット廃盤になっちゃったんだけど復活してくれんかなぁ。。。

 

 

そんなわけで、キッチンが自由に構築できる自分のスペース*4になったので、早速お祝いにもらったル・クルーゼの鍋を置くスペースを作った。

お料理を作ったらそのままどんと出してもよし、コンロにおいても様になる。

 

カレーやシチューのみならず、アクアパッツァラタトゥイユ、ポトフ、ハンバーグ、鯛飯、タコ飯…etc

煮込み料理にとどまらず、ご飯を炊いたり、アクアパッツァを作ったりと用途がとにかく幅広い。

ホームパーティーの時には頻繁に鯛飯を作るので(うちに来たことある人はほぼ食べたことあるんじゃ?)、鍋ごとテーブルに置けるのも良い。

 

実際の使ってみると、焦げ付きも洗えばすぐに落ちるし、油を引いて軽い炒め物にも使えるオールラウンダーで、この鍋がますます好きになった。

 

 

使いやすいものは美しい。

お値段はそこそこするけども、やっぱりいい物は良い。

これからも長く使って鍋を育ててゆきたい。

 

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※私が使っているのは、チェリーレッドのココットロンド、24cmです。

 

 

 

 

お題「愛用しているもの」

 

*1:今も好きだけど昔ほどお金をかけられないのでお買い物に行くとかなり頭と脚をつかうことになるのが目下の悩みだ。

好きなタイプのリーズナブルなお洋服が海外に行かないと手軽に手に入りにくいのはちょっとかなしい。

*2:食べる人が嫌う

*3:これは出汁をとるのにとても便利なので自分の家でも買った。

*4:ダーリンのほうが最近使用率が高い

武蔵境 境南浴場

境南浴場に行きたい…気がする!

銭湯エントリー♨️は久しぶりに書く気がします。

最近平日はほぼ毎日銭湯!な生活を送っているんですが*1、メモすると長くなってデータベース作るのには向きません…。

サ活*2ならぬ湯活。

書こうと思ってtwitterにメモしておきました。

 

 

 

 

 

 

 

先日Twitterでお誘いをいただいて、「銭湯を語る会」というイベントに行ってきたのですが、その時話していてなんとなく今自分が行きたい銭湯は境南浴場な気がする…!ということがわかったので早速行ってきました!

 

 

境南浴場を知ったのは、塩谷さんの「銭湯図解」がきっかけ。

“泣きに行く銭湯”、というキャッチーなフレーズで紹介されていたからか、あるいは“泣く”という強い言葉の反応したのか、なるほど、そういう銭湯も西側にはあるんだなぁ、と思って見ていました。

ただ、この時(冬)はふんふん、とおわっていたのですが、春にちょっとした出来事がありました。

 

Twitterはじめます。”

っていう境南浴場のtweetが誰かの“❤️(いいね)“かリツイートであがってきて、興味ある…!と思ってその場でフォローしました。

それからちょいちょい境南浴場のtweetが自分のTLに登場するので、ずっとひっかかってはいた状態だったのですが、いかんせん西側。

学生時代は全然苦にならなかった長い時間の電車移動がどうにも億劫で、とりあえず棚上げしていたのですが…。

話していて、やっぱり行きたい!という気持ちが高まって、そこからはじゃあ明日行こう!っていう感じでひゅっと行ってきました。

決まってからは動くのめっちゃ早いんだけどなぁ〜…。

 

 

銭湯図解

銭湯図解

 

 

sauna-ikitai.com

 

 

 

武蔵境

久しぶりにこっち側にきました。

学生時代は中央線をよく使っていたので、電車に乗ると失恋して泣きながら電車乗った記憶とか、寝過ごして新宿でうとうとしたのに新宿で目が覚めた事とか*3三鷹から乗ってうとうとして目が覚めたら下総中山だったとか、べろべろに酔っ払って乗ると駅の間が長く感じられて早く次の駅来ないかな〜って思ってた記憶とか、大概ロクでもないものばかりですけど。

 

武蔵境の駅といえば、5年前くらいに高架化されて、綺麗になっているのでちょっと有名です。

ときどきSNSで見かけると、そうか〜、高架化されたのか!と思ってたんだけど、実際に行ったらやっぱり綺麗になってました。

 

 

武蔵境の街は吉祥寺〜武蔵境の北側エリアが属する武蔵野市にあります。

武蔵野市は戦後から現在にかけて非常に大学などの学校が多い文教地区で、またリベラルな考え方が浸透している地域で23区とは違った独特のカルチャーを持った地域です。

新しい施策とかやるのも好きな自治体。

文化的な施設が多くあり、緑が豊かで、街全体がちょっとおっとりしていて、新しいものものびのび育てていく土壌と余裕みたいな空気があって、結構好きなんですよね。

最近ではアニメスタジオが多いこともあって、アニメの街としても知られています。(ジャズもわりと有名かも。)

 

武蔵境の駅を降りてすぐのところには新しくできたオシャレな建物、武蔵野プレイスがあって、図書館だけではく、コミュニティを繋ぐ場としてどうやら存在しているみたい。

中には入らなかったんですが、外から見ていても、あ、これ、何も用事なくても来ていいやつだ!っていう感じがわかるようなふわっとした場所でした。

 

 

 

 

境南浴場

どことなく西洋風の趣のある住宅街を歩いていくと、その中に溶け込むようにしてひっそりと佇む銭湯があります。

それが今回の目的、境南浴場です。

建物を見てすごいなぁ、と思ったのですが、”何がすごいのか“をしばらく言語化できませんでした。

サウナに入ってのんびり考えていたら、言葉が降りてきたのですが、それは、ここまで街のトーンとぴったりマッチして、なおかつ存在を主張しない銭湯ってはじめて見たな、ということです。

街のトーンとマッチしている、というところでは向島の薬師湯や西ヶ原の殿上湯あたりもそういう種類の銭湯だなぁとおもうのですが、ここまでぴたっと一致して、しかも主張しない静かな銭湯ははじめてだなぁと思い、思わず嬉しくなってふっと笑ってしまいました。

高円寺の小杉湯や西尾久の梅の湯、日暮里の斎藤湯、稲荷町の寿湯なんかはどっちかというと、街のトレンドセッター的な立ち位置なんじゃないかな、と思っていて、いま盛り上がってるパターンの銭湯って、“自ら発信して新しく街のコミュニティの場を作っている”タイプの銭湯だと思うのです。*4

そういった銭湯は、比較的情報発信が活発なので情報を得やすいのですが、おっとりしたところは、がっつり調べないとなかなかたどり着けることが少ないのでTwitterをやっていてくださるとありがたいなぁ、と思います。

 

境南浴場も最近はサ道ブームが来ているのか、私が入る時も中から若い子が出てきてました。

入浴券+サウナ代200円を払うと、バスタオルとサウナキーを渡してくれます。*5

 

 

 

www.tv-tokyo.co.jp

 

 

 

お風呂は白湯、ジェットバス、薬湯(この日は玉露でした)、水風呂があり、それにサウナがあります。

街の銭湯、といったラインナップです。

内装はどちらかというと西洋風で、1980sのセンスを彷彿とさせる感じのものがあちこちに散りばめられています。

特徴的なのは、タイル絵。

通常富士山のペンキ絵が描かれることの多いそれは、魔女の宅急便ウルスラ(絵描きのお姉さん)が描いたキキの絵っぽい雰囲気。

シャワーの上のタイルに描かれている、女性と車はモネの日傘をさす女っぽい感じ。

鏡も一風変わっていて、四角のサイズから丸い部分抜き出した周りはストライプ柄!

はじめて見ました、ストライプ柄の鏡。

私がよく知っているジャパニーズスタイルの銭湯は、“富士山ペンキ絵、水とお湯のカラン、宮造りの高い天井に、丸い鏡と黄色いケロリンの桶”なんですが、どこもそれぞれに西ヨーロッパっぽい志向が凝らしてあって、銭湯なんだけど、ディテールが西洋っぽくて不思議な気分になります。

そのあたりが1980sっぽいセンスだなぁと感じたところだと思うのですが、こういう別々のセンスのものを取り入れて組み合わせていくあたりは本当に“リベラルな武蔵野の街っぽさ”を感じました。

だから街の雰囲気とマッチしてると感じたのだと思います。

 

水風呂は天然の地下水で、適度に冷たく(18度くらい?)、パキッとした肌触り。

個人的には駒込のロスコ(サウナ施設)や西ヶ原の殿上湯に近いなぁと思いました。

とっても好きな水風呂です。

 

“泣きにいく”と噂のサウナは、ボナサウナ。

しっとりとしたBGMがかかっていて(最近は、レゲエやジャズやボサノバやインドポップスなどもかけているみたいなので、別のBGMの日にも行ってみたい!)、ゆっくり考えごとが整理できる瞑想系のサウナです。

温度は90度でそこまで高くもないのですが、いい感じで汗がかけるのでもしかしたら湿度が良いのかもしれません。

 

ノスタルジーが込み上げてくる、どこか懐かしさを感じる街の銭湯でした。

“泣きにいく銭湯”。

ちょっぴり、わかるような気がします。

すごく好きな銭湯です。

 

今度来るときは久しぶりに吉祥寺のいせやの焼き鳥食べに行く組み合わせようかなぁ。

 

 

www.1010.or.jp

 

twitter.com

 

 

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*1:回数券を買うようになってから本当に銭湯巡りがはかどります。

*2:サウナイキタイにその日のサウナ活動(レビュー的なもの)を書き残すこと。

*3:新宿→東京折り返し→新宿

*4:おそらく川口の喜楽湯や京都清水五条の梅湯(←川の近くだから水風呂期待できそう…😋)もそうだと思います。

*5:タオルとシャンプーリンスボディソープのセットになった手ぶらセットの販売があります。ドライヤーはコイン式。3分/20円

鎌倉〜稲村ヶ崎へ

夏だ!海だ!太陽だ!!

ようやく長い梅雨が明けて、夏らしい日がやってきました。

毎日外は暑くて、歩行すらめんどくさいなと思う日々ですが、お日様をみるとついふらっと海に行きたくなります。

小さいときは毎夏、父の実家に帰ると、台風が来ない限り泳いでいたからか、どうにも海辺で太陽にあたらないと夏をやった感じがしないのです。

住み始めてから5年。

どこかに出かけて街に帰ってくるとちょっとホッとする感じもあって、すっかり東京の人だと思っているのだけど、意外と小さい頃の記憶って消えないみたいです。

 

 

 

いざ、鎌倉?

そんなわけで、夏といえば海🏖

海といえば湘南。*1 *2

ああ、なんか久しぶりに鎌倉行きたいなぁ…!*3

そういえばこの前、稲村ヶ崎の温泉のエントリーを見た気がする…!

 

yukatsu.hatenablog.com

 

と、いうわけで。

ふらっと行ってまいりました。

せっかく稲村ヶ崎行くならついでに江の電乗って鎌倉観光しようかなぁ…、と思って思い立ったら吉日。

午後からお出かけ。

 

 

今回はJR横須賀線で鎌倉へRide on。*4

江の電で鎌倉から海岸を抜けて(観光客で混んでた…)、藤沢からJR東海道線ー東京上野ラインで帰ってきました。

 

 

今回の観光ルート

鎌倉〜大仏〜長谷寺極楽寺稲村ヶ崎稲村ヶ崎温泉〜藤沢

 

 

江の電は、はじめて1日乗車券買いました!

どこを切り取っても絵になる電車なので、楽しいです。

スラムダンクの踏切とか。(鎌倉高校前)

いつもは個別で乗車券買ってたので降りたり乗ったりはなかなか考えてたんですけど、これはこれで気楽に乗り降りできて写真撮ったり観光したりできるので良いです◎

 

最後に藤沢でサンマーメン食べ損ねたのだけがショック......

 

www.sannma-men.com

 

 

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鎌倉駅

駅舎がいい感じにオシャレで好き。

駅出たところでおばあちゃまにナンパされましたよ。うふふ。

白のショートパンツ、黄色のコンバース&サングラスといった日本人離れした派手な格好してたせいですかね...、てへ。

 

 

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高徳院の大仏。

鎌倉の大仏は外にあって、晴れた日に見ると気持ちがいいのです。

空が広く感じる!

 

  

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大仏さまの内側。

20円払うと中に入れます。

夏は蒸し暑いけど.....

 

www.kotoku-in.jp

 


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紫陽花(の行列)で有名な長谷寺

大仏さまのいる高徳院から徒歩5分くらい。

境内に入ると、観音堂と散策路は軽い運動コース。

毎回入ってから、しまった、ここ結構なのぼり階段だった!って思い出すんだよ......

 

拝観料はなんとSuicaで払えます。

 

www.hasedera.jp

 


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蓮の花があるので、午前中に来た方が楽しいかも。*5

日本のお庭、って感じで、思わず1枚。(iphoneですが...)

 


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夏の紅葉の葉は緑で、みずみずしい。

はー、でも紅葉は花材としてはめちゃくちゃ難しいんですよ...。

傷むのめっちゃ早くて....

きれいなんだけどな〜。



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散策路を歩いて登っていたところから。

写っているのは材木座海岸(たぶん)。

 

 


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発車した江ノ電

どこを切り取っても絵になる電車です。(混んでるけど...)

 

 

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極楽寺駅を降りてすぐのところにある江ノ電のトンネル。

ノスタルジックな感じで素敵。

ずっと降りてみたかったんだけど、降りたことがなくて、今回はじめて降りました。

VIVA1日乗車券。(でもそのせいで混んでる疑惑....。近隣にお住いの方にちょっと申し訳ない。)

 


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極楽寺の境内。

木のトンネルが涼しげ。(実際ちょっと涼しい。)

 


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素敵な木だな、と思って思わず。

何の木かしらね....?

極楽寺、拝観終了の時間が早い(16:30)のでいつも寄れなかったんだけど、こちらも初めて入れました。

普通のお寺なんだけど、境内が神秘的で素敵。

 


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稲村ヶ崎の駅。

稲村ヶ崎、といえば、サザンオールスターズですよね。

桑田さんは建長寺鎌倉学園のOBです。

(無駄な神奈川っ子情報...。神奈川県の男子校はお寺さんをルーツにもつ学校が多い気がします。土地柄かなぁ。)

 


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稲村ヶ崎

下は磯場だったのか...! 

後ろに小さく見えるのは江ノ島です。

ぼんやり見えてるのは富士山かな。

 

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この日のお目当て、稲村ヶ崎温泉に到着。

新しくした改築?したばかりらしく、綺麗でした。

男女のお風呂♨️は入れ替え制のようです。

この日は運良く、女湯側が江ノ島側の浴槽でした。

17:00前に入って、ちょうど日の入りくらいまでいました....。

 

平日だったので混んでなくて、ぼへーっと温泉に浸かりながら延々とサーファーを見てました。

飽きない.....!

海は結構荒れていて、波が高かったので多かったのかな。

夕方なのにサーファーはどんどん増えていった気がします。

 

温泉・サウナ・水風呂・露天風呂

 

と、私の好きなものが一通り揃っていました。

サウナは80度弱(←無音サウナなのでゆっくり瞑想できるのと、サウナマットは1人1枚ずつ取っていく式で好きなやつ!!)、水風呂は30度弱くらいだったので、シャキッ・パキッときまる設定のサウナが好きな人には物足りないかもしれない。

ゆっくりゆっくり整っていくタイプで、身体に無理な負荷がなく、私はすごく好きです....!

 

温泉自体は東京でよく見かける黒湯っぽい感じで、体感としては武蔵小山の清水湯(黒湯の方)に近いかも?

ぬるぬるして超好き♡

 

www.inamuragasaki-onsen.jp

 

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お風呂を出た後。

ちょっと富士山がくっきり。

道路は渋滞していないことがないという魔のRute134(134号線).....!

 

横須賀から逗子を通って大磯に抜ける神奈川イチのオシャレな海岸沿いの国道なんですがね......。

死ぬほど渋滞することで有名な道路でもあります。*6

 

鎌倉・江ノ島エリアはこう見えて結構地理的に孤立しておりまして、出るのも入るのも中の道路もめっちゃ渋滞することで有名です。*7

本当になるべく、できることなら大船or藤沢あたりに車を置いて、そこから電車で入ってくることをおすすめします。

ドライブデートのメッカみたいなイメージあるんだけどね、ほんとにね、入れないし出れないから!!! 

 

 

帰りは稲村ヶ崎駅から江ノ電にのって、有名な海岸沿いをずーっと電車にのって眺めて帰って来ました。

めっちゃ満足。

 

 

唯一の心残りは、古久家のサンマーメンを食べ損ねたこと。*8

リベンジします...!

 

kokuya.jimdo.com

 

 

関連ランキング:ラーメン | 藤沢駅石上駅

 

 

北欧はずれちゃったのでふらっと行ってきたんだけども、新しい発見がいろいろあったたのと、リフレッシュできてめちゃくちゃよかったです。

 

www.odakyu.jp

 

www.enoden.co.jp

 

www.jreast.co.jp

 

icotto.jp

 

 

お題「ちょっとした贅沢」

*1:ただし、逗子や鎌倉が湘南に含まれるかどうかはわりと物議を醸し出すやつ…。

*2:神奈川県の海岸は逗子がいちばん好きです。逗子や鎌倉は東京とはまた違った世界観で生きている街ですが、めちゃくちゃオシャレで女子におすすめ。

*3:実家に住んでたときは、煮詰まるとよくふらっと鎌倉へ行ってたな。

*4:都内からだと、小田急の出している往復↔️チケット+江の電1日乗車券のセットがいちばん安いです。

*5:蓮の花は午前中に咲いて、その後すぐにとじる。

*6:余談ですが、三浦半島(横須賀や三浦海岸)も車で来るには不向きです。道路狭くてめちゃくちゃ渋滞して、入るのも出るのもこれまた大変なエリアです。裏道とかほぼないしな。

*7:渋滞してないとこみたことないくらい...。

*8:長くお風呂に入りすぎたせいで閉店時間が.....。

映画「天気の子」レビュー

夏休みといえば、 映画🎥

学生さんたちが減って、朝の電車が空いてくると、ああ夏休みだなぁ…!と思う。

 

夏休みと言えば、映画🎬

 

大学生の頃にはよく、授業のコマのあいだや自主休講(サボり)の日にぼけーっと映画を観に行ってい。*1

大してすることもなかったので飲みに行くか、ラジオ聴くか、本読むか、映画見るか、部室でダラダラおしゃべりするか…。

私の当時の娯楽はその辺に集約されていたように思う。

 

 

久しぶりに映画を観てきた。

最近は2時間劇場に座って長い物語を見るのにもなかなか大変になってきていて*2、せいぜい年に1本くらい軽めのアニメや邦画を観ればまあ今年は映画館行ったかな、って感じ。

今回はたまたま2月にシティーハンター<新宿プライベートアイズ>を観たいというダーリンと、コナンを観たいという私とで意見が食い違ったので2本観に行こうと行ってチケット取ってたんですが、シティーハンター見たら映画に満足してしまい、まあもういいか、と思って放置していたら使用期限が切れてしまいそうだったので、まあなんか観に行くか、最近話題だし「天気の子」かね?という感じのセレクション。

ちなみに私は前作の「君の名は。」は売れた映画のタイトルとして知っているだけで、新海誠監督作品は今作がはじめての鑑賞。

事前のリサーチもほとんどしなくて、「君の名は。」の感想を又聞きしたのと、たまに上がってくるTLのtweetくらい。

今に至るまでには腐女子寄りの端っこの道も歩いたことがあるので、2000年以降のオタクの文化文脈はある程度理解はしてるかなぁ。

 

 

以下「天気の子」の感想ですが、基本的に辛辣で否定的なスタンスです。

ネタバレしますので、未鑑賞・未視聴の方はご注意ください。

上手く文字に落とし込めるかな…。

 

 

全体を観て

失礼ながら見終わって真っ先に思ったことは、壮大な中二病の酷いイマジネーションに114分も付き合わされて気が狂いそうだな、ということ。

映像が美麗すぎるのに、物語の組み立てが稚拙なように感じてそのギャップがものすごくきつく感じた。

第2に、映画に出てくる街(新宿、渋谷、池袋、代々木、上野、御徒町、神楽坂、芝公園、六本木、田端…など)そのものや、街の描写は基本的に好きなところばかりだけれども、各カットがきれいに描かれすぎていて映像として繋がるとなんとなく気持ち悪いな、ということ。

第3に、水や光や空をやたら美しく強調して描くカットが多いので、観るのにめっちゃ疲れて、その描写に強烈な違和感と戸惑いを感じるということ。*3

第4に、この映画観るのには私は年をとりすぎたなということ。*4

以上4つが見終わってすぐに感じたことである。

 

 

 

序盤

よくわからない病院の描写から始まる。

まあでもたぶん、回想的な感じでスタートさせるのかなぁ、と思って物語が動き出すのを待ってしばらく眺めていた。

すると船に乗る主人公の手にキャッチャー・イン・ザ・ライ(しかも村上春樹の翻訳本)。

いかにも、な暗示である。(あざといという意味で。)*5

ー「ライ麦畑でつかまえて」ではなくて「キャッチャー・イン・ザ・ライ」…!この本は何冊か翻訳本が出ているが、最新は村上春樹の訳のこの本で、翻訳本なのにかなり賛否両論がある本である。ー

この時点でああもう中二病系の話になるんだな、と確信していたのだけど、肝心のストーリーに関してはさっぱり頭に入ってこない。

延々と新宿の街の瞬間のカットが流れていくだけなので、始まって30分で席を立って帰ろうかと思ったくらいだ。*6

でも、鑑賞しながら感じている気持ちの悪さは一体なんだろうな、という好奇心に負けて踏みとどまって最後まで見届けようと思った。

 

 

中盤

正直、あまり深く記憶に残った描写がない。

コンプライアンス意識の厳しくなった東京の街で、普通の手段で稼ぐ手立てを持たない未成年の主人公・帆高とヒロイン・陽菜が選んだ稼ぎ方が、陽菜のちょっと特殊な能力(その代わりに身体という重い代償が課せられる)をインターネットを通してお金に変えるというのは、いかにも昨今のブロガーとかインフルエンサー的だし、既存の社会の仕組みから弾かれて、そこで生きようとすればそうするしかない、というのはまあわかる。

というか、帆高が困ったらなんでも知恵袋で相談するシーンとか、インターネットを媒介としてお金を稼ぐとか、いかにも最近の監督の現代描写らしい。

それらし過ぎるくらいだ。

反社会的勢力をあらゆる表の街やビジネスから排除してクリーンにしている現代の東京へのアンチテーゼとして伝えたいのか?とも思ったけどそこまで強いメッセージ性は感じない。

みどころといえば、外苑前の花火のシーンや六本木ヒルズの屋上で陽菜が晴れを願うシーンであろうが、正直私自身は、映像にはドローン的な視点を入れてみたり、技術としてはいろいろ新しいことを取り入れて、画面の麗しさがひときわ際立つ作りにしたのだろうなということはわかるけど、心情的な部分で感動したり共感したりというポイントは一切なくて、ここでもやっぱり、画面は美しいけど物語はさっぱり身体に入ってこない。

話の筋としてはわかるけど、こうなったらこうなるだろうみたいな流れが見えすぎて、エンディングすらも予測できるエンディングだったので、物語が稚拙だという冒頭の感想を抱いたのだと思う。

 

 

終盤

やたら走って青春してるなー、という感じで、天気を晴れにする代償として身体が消えた陽菜を取り戻すために、東京の街中を警察に追われながらバイクでぶっ飛ばしたり、刑事や警官に追われて進路を妨害されながらも反抗して走り抜けたりと、疾走感溢れる描写。

家出少年の捜索と序盤で出てきた拳銃の件の聴き込みで警察官が来て、はじめは帆高に「大人になれ」って言って、島に帰そうとした須賀も帆高の「陽菜さんに会いたい」という気持ちに負けて、帆高を捕まえていた刑事をなぐり飛ばす葛藤の末に大人をやりきれない(陳腐だけども少年の気持ちを持った)大人として描かれていたのはこの映画で唯一好ましく感じたところかも。

エンディングで声を演じたのが小栗旬だというのがわかって、ああ、この人はほんといい役者でいい大人になっているなぁ、と思った。

キャラクターに違和感がなくて、小栗旬が演じてるのが全然分からなかったから。

それってめちゃくちゃすごいことだなって思う。

 

物語の最後は、帆高にとっての大切な人である(晴れのために自分を犠牲にした)陽菜を取り戻し、その代償として狂った天気は狂ったまま雨が降り続け、東京の街は海抜ゼロメートル地帯*7および湾岸埋立地エリアが水没して水の都として日常が営まれ続ける。

そして、保護観察処分になった帆高は島で生活をして保護観察期間があけた3年後、大学進学に伴って上京し、陽菜と陽菜の住んでいる街(田端)で再会する。

といういうところでエンディングを迎える。

本作品の根幹とも言えるBGMを一手に引き受けたRADWINPSのいかにも2000年前後に流行ったポエム系ミュージックが泣かせにくる。

全然泣けないどころかこれでさらに私がシラけてしまったのは、たぶん作品のあちこちに散りばめられているものが2000年代のオマージュですらないまき直しであって、物語を1度解体して再構築を試みたものではないという結論に至ったからではないかと思う。

街の風景映像とアニメの映像技法だけがアップデートされているのに、映画の根幹である物語は未熟なままの状態で置き去りにされていて、そこにものすごいちぐはぐさを見たような気がして強い違和感を感じたのだろう。

ナルシズム全開な感じがこれでもかと次から次に襲ってきて、ぞわぞわしてしまった。

 

終わりの方で、スカウトマンのクソみたい男が妻子持ちなこともびっくりはしないけど、うおっ…、ってなった。

まあそっか、クソみたいな仕事でも妻子を養うんじゃしょうがないよね、みたいな。

そのあたりもその感想を抱いた自分も含めて強烈に嫌だなと思ったところ。

 

 

終わりに…

ストーリー自体も賛否両論がありそうだと話が散見される。

特に結末は世界(東京)の平和と安定よりも自分のいちばん大事な人を選んだというところが、物語としてハッピーエンド…?という誰もが納得できるものにはなっていないのがミソ、ということなのかな。

これも私にとっては、いや、まあそういう物語もあったっていいんじゃないのって感じで、ある程度予測できた範囲内でおさまってしまったのでむしろ、こんなんで賛否両論巻き起こらないでほしいって思っちゃうんですよ、正直。

だってソレ前にも同じようなのやってるじゃん、っていう。

ちょいちょい暗示される映画に散りばめられた小道具からウルトラCの誰もがあっと驚く結末にならないのはわかっていたので、どういう風にまとめるのかはちょっとだけ気になっていたのですが、最後はいかにも現代的だなぁ。

 

 

このエンディングを見た瞬間に頭に浮かんだのは、庵野秀明のアニメ「エヴァンゲリオン」の碇シンジの最後の”おめでとう”のシーンと村上春樹の小説「ノルウェイの森」のワタナベの“僕は今どこにいるのだ?“という最後のシーンである。

こういうもやもやする結末の物語は過去にもいくつもあって、それをどうブラッシュアップして時代に合わせた物語に再構築していくかということがクリエイターに求められているのではないかと私は解釈しているのですが、本作品は個人的には物語のブラッシュアップが足りないのかなという感想。

だから、見終わってすぐの“物語が稚拙”という感覚は案外あっていたのかな。

 

 

もやもや系の結末の物語に初めて触れる若い世代の人たちは、たぶんこれにとても感動するだろうということもすごくわかる。

私自身も、思春期の精神がびんびんでいらんところにも共感したり同調したりして感情のコントロールが全然できない時期にこの映画を観たら、たぶんすごく感動すると思うし、何なら2回、3回と劇場に足を運ぶと思う。

でも大人になって社会の(東京というシステムの)一部となって生活している私にとっては、これは過去の物語の焼き直しに過ぎなくて、情景描写がアップデートされているけれども、物語の中身は昔見たり読んだりしたあの、社会システムと対峙して時には俯瞰し、悩み、苦しんだ結果、まずは自分のまわりを救おうというもので、それであれば別に「エヴァ」や「ノルウェイの森」や「グレート・ギャツビー」でいいか、って思ってしまう。

だから私自身、年取ったなぁ…、と思ったし、全く共感できなかったことにショックと衝撃を受けた。

 

 

何でこんなに繰り返し物語、物語言ってるかというと、それには理由があります。

ひとつは、新海誠監督が村上春樹の強い影響を受けていると思われること。

もうひとつは、その村上春樹地下鉄サリン事件以降、繰り返し「悪しき物語に対抗する物語」を書いていく重要性を説いていること。

村上春樹の話になって恐縮ですが*8地下鉄サリン事件ノンフィクションである「アンダーグラウンド」「アンダーグラウンド2」を書いてから、村上春樹という作家はそれ以降の作品を読むと、意図的にとても強い物語をつくっていこうとしているのではないかと思う。

それはかつてオウム真理教へ没頭していった信者たちの言葉を聴き体験を解体した時に、浮かび上がってきたことが、”物語を持たない人“たちがちょっと怪しい宗教や哲学やオカルト現象やヨガといった精神性を重んじるものに没頭し、また社会の側もそれらを面白がって放置した結果、地下鉄サリン事件が発生したと彼の中で結論付けられているからだと理解している。

だからそんな彼らにも届く強い物語をつくることに苦心していて、そしておそらく、強い物語というのは、骨格がしっかりしていてより人を惹きつける物語なのではないかと考える。

そういう脈絡をおそらくこの監督は知ってこの映画を作っているのではないか?と映画の端々から私は感じ取ったのですが、その結論が、普段物語を必要としない(あるいはあまり読まない)層に届く作品を作ることだったとして、こういう物語のない映画になったのかもしれない…、と思うとそれはやっぱり凄くやりきれないことだなと強く感じた。

なんで知っててこういう映画つくっちゃったんだよ…。

 

 

でも正直、これって自分が年を重ねたからそう感じるのか、それとも年をとったせいで時代の流れを読み違えているのか、あるいは自分の感性が死んだのか、全く見当がつかない。

だから戯れ言として聞き流してほしいなと思うのですが、次回は物語の骨格をきちんと練った映画を作ってもらえたらうれしいなと思う。

 

 

その他

今回舞台の1つとして田端が登場しました。

わりと縁のある場所なので聖地巡礼をするみなさまにお願いなのですが、田端という街は上野や日暮里と池袋という巨大なインバウンドの主役の観光地に挟まれている関係で、結構外国人の観光客もちらほらみかけます。

が、基本は住宅地です。

なので日々のそこで生活をしている人たちの暮らしを尊重してもらえたらいいな、というのと、今回の舞台のすぐ近くに、芥川龍之介の居住地跡がありますので、よかったらあわせて訪れてみてください。

 

 

バニラトラックと拳銃

ネット上でバニラトラックと拳銃の描写について物議を醸し出していたように思うけど、私は大して気にならなかった。

拳銃については、いくら新宿だからといってそんな簡単に拾えたら困るけど、セーフティ外すの結構大変だからそんなにぽんぽん撃てるものじゃなくない?ってくらいだし、バニラトラックはまあ新宿とか渋谷あたりに行くと、実際めっちゃ走っている。

女の子バージョンだったのは、そのあとの陽菜の体験入店の布石だから女の子バージョンだったのかな?くらい。*9

ごちゃごちゃしたリアリティのある新宿を描くのには、必要な描写であったと思う。

 

 

やっぱ5000字強になったな.....。

 

 

参考:

【オフィシャル】

tenkinoko.com

 

【レビュー】(レビューを書くにあたって参考にしました。)

blog.gururimichi.com

 

 

www.yutorism.jp

 

 

mountain999.hatenablog.com

 

 

p-shirokuma.hatenadiary.com

 

 

【その他】

globe.asahi.com

 

 

【過去に書いたエントリー】

 

iixxx.hatenablog.com

 

 

iixxx.hatenablog.com

 

 

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

 

 

 

ノルウェイの森 (講談社文庫)

ノルウェイの森 (講談社文庫)

 

 

 

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

 

 

 

 

 

 

 

今週のお題「夏休み」

 

 

 

 

 

 

 

*1:最近の学生さんはなかなか自主休講とかできなくて大変だときいていますが、あの頃は古き良き時代の終わりの終わりあたりの時間だったんだと思う。

*2:どうもインターネットの影響か長い話にじっくり付き合うのがしんどくて、即物的な物語で満足しがちな傾向があります。

*3:そう何度も光を差し込むシーンばっか描かなくても良くない?そんなに頻繁に奇跡的なことが起こったら困るって言うか…

*4:私自身は映画に登場するキーパーソンの須賀さんに近い年齢なはず。

*5:こういう暗示的な隠喩の使い方は村上春樹が小説でよく使う手法である。

*6:一緒に隣で見ていたダーリンに3回くらい“帰ろうよ〜”という目配せした。

*7:描いている人は東京の地理を正確に把握してない気がする。そこはたぶん水没するぞってところが高台として描かれていたので。

*8:たくさん話せるほど私は過度な村上主義者(ハルキスト)ではないです。たぶん。

*9:メンズバージョンも走っていて、メンズの方が最近は遭遇する。