春の不調で毎日眠っている

ここのところ、調子が悪く毎日眠っている。

いつもは眠りが浅いけど、わりと熟睡しているな、という印象。

昼も夜も眠りはそこそこ深い。

 

 

 

花会を終えて


4/9に花会があった。

そこまでは1ヶ月くらいなんのかんのと気を張りながら生活していたので、無事に終わってほっとしている。

4年ぶりの花会は東京では初めての春の開催で、会場も初めてのところだったのだけど、動線が動きやすくて良かった。

このくらいの感じだととてもありがたいな。

 

 

コロナ禍の東京の教室運営はなかなか厳しそうで、オンラインも導入しているけど、人はだいぶ減ってしまったので今回は出瓶の数がそんなに出ない。

数だけで見れば過去最少で、開催前には正直どうかなぁ、心配していた。

けれども、いまも教室に通っている人は長くやっている人が多いからか全体的に技術の底上げがされていて、勢いのある作品が多く、なかなか華やかな会になったのではないかと思う。

 

 

そういえば月のうちの1日は、いけばな教室から研究会に名称が変わっていた。

確かにその曜日に来てる人は8割くらいが先生資格を持っているのでまあ研究会にするのが正しいと思う。

別の曜日は先生資格持ってるのは4割くらい。

わたしが最近出入りしているのは研究会の方、ということになる。

まあやってることは変わらないのだけど。

 

 

今回は直前までどのくらい動けるかわからなかったのもあって、メインで動く委員にはならず前日と当日にリベロ的に動けるポジションにしてもらっていた。

自分の作業場所の周りはわりといつも初めて参加組が配置されることが多いので*1、フォローしてね〜ということだなと解釈することにして、毎回適当にフォローしている。

 

 

今回もそんな感じだった。

自分が初回に参加した時にけっこう困ったので*2、そのポイントくらいは抑えておいて、技術的なフォローはベテランの先生を呼ぶんだけど、初参加だと誰がどのくらい長くやってる先生かわからないし、声かけずらいのもあるもんなぁ…。

まあそういうことやってるからか、現場にいると便利屋としていろんな先生に捕まる。(いいけど)

 

 

ひさしぶりに参加した花会は疲れたけど、盛会でよかったです。

お友達も来てくれてとっても楽しかったです。

おみやげごちそうさまでした。

美味しくいただきました。

 

 

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今回の出瓶したもの(花海棠とハウチワカエデ)

 

 

 

サウナと銭湯


さてそんな感じで花会を終えたあと、諸事情があってしばらくサウナに入れなくなりました。

次に行けるのはいつになることやら。

ここ5年くらいはサウナは生活の一部だったのでこの状況にかなり戸惑いを覚えていますが、まあぼちぼちやろうと思います。

なんとか、なる…?

まあわからんけど。

 


サウナとはしばしのお別れ。

銭湯は行けそうな時には時々入りに行っています。

ただあんまり調子がいいわけじゃないので長湯はできないし水風呂は入れませんが、ぼちぼち、といった感じです。

 

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体調の隙を見て時々入りに行っています

 


TLに新しいサウナの情報が流れてくるたびに、あそこに行っとけばよかったな、とか思うところはあるのだけど、しょうがない。

ロウリュウ姉妹にはもう1回くらい会いに行っておけばよかったなぁ…

東名厚木健康センターのママに会いたかったし、もう少し去年は厚木に行っておけばよかった。

後悔先に立たず。

眞白ちゃんのふろくにラスト熱波を受けに行きたかったし、ニューウイングのレディースデーも行きたかったな。

機会があったら、またいつか。

 

 

最後に受けたアウフグースは、赤坂サウナ祭りの熱子さんのサウナリチュアルを取り入れた新しいアウフグースだったので、あれが受けられてよかったな。

無事にいしさんにお会いできたのはよかったです。

3月のサ旅で、ダリンと2人でアウフグースを受けられたのもよい思い出になりました。

最後に受けたのが熱子さんのアウフグースでよかったな。

アウフグースの原型みたいな形の時に初めて受けたのが熱子さんのアウフグースだったので、初めても一旦の締めも熱子さんのアウフグースになったのはなんだか縁を感じます。

 

 

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こういうサウナの大がかりなイベントに参加したのは、たぶん初めて。

サバス、どうしても乗ってみたかったんだよね。

 

 

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サバスのサウナストーブはHarvia

 

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ボタンを押すとロウリュができる仕組み!

面白くて何度も押してしまう。

 

 

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あいにくの雨だったけど、ちょうどいい外気浴ができて楽しかったな。

 

 

 

サウナリチュアル、よかった。

いつか鳥取でもウィスキングが受けられる日がくるのかしら。

あそこの空間のテントサウナとかでウィスキング受けたら気持ち良さそうだよね。

私、いままでちゃんとしたウィスキングって受けたことがないんですが、去年の秋にグループウィスキングのミニ版みたいなのを受けたことがあって、それで概念変わったんですよね。

それまでは、ウィスキングってよくわからないし、一生懸命熱心な女子サウナーたちに混ざってウィスキングの争奪戦に参加するのも疲れちゃうし、まあ別に普通にサウナに入ればいいかな、ってくらいだったので。

でもミニ版を受けてみたらすごく良くて、これはいつかフルバージョンを受けてみたいなぁ、と思う気持ちよさだったのです。

どんどんウィスキングも広がっていくといいな、と思います。

 

 

 

春のオリックス・バファローズ


野球は相変わらず、観られるくらいの体調の日はオリックスを応援しています。

今シーズンはぜひとも優勝してほしいです。

まだまだ気が早いけど。

オリックスはこの時期に上位にいることがあんまりないので、見ててむずむずしてます。

 

 

宮城と田嶋2人で既に8勝しているので(4勝ずつ・5/13現在)、エースの由伸の後半の復調に期待し、山岡にも早く勝ちがつくといいな。

舜平大を楽しみに見つつ、福也の奮闘に期待…!

黒木も頑張ってほしいし、中継ぎ陣の比嘉、近藤、颯一郎、宇田川、本田、阿部、曽谷、吉田、小木田、ワゲス...etcの継投も楽しみです。

今年は圭太と紅林には3割打ってもらいたいです。

あと個人的には池田が上がってこないかな〜と密かに期待しています。

まだしばらくかかるかもしれないけど。

若い選手がのびのびプレーしてるとこ見るのが好きなので。

中嶋監督には長く監督をやって欲しい。

あんなに喜怒哀楽がめちゃくちゃでる監督ってなかなかいないと思うけど(いい悪いはさておき)、それが今のオリックスのカラーだと思うので、ベンチのサメさんにはいつもつい目がいってしまいます。

まさかのリーグトップ!(5/13現在)

まだ5月だよ...

 

 


今シーズンのMリーグ


秋から見始めたMリーグ(麻雀のプロリーグ)は終盤戦に入ってきました。

推しのU-NEXT Piratesはセミファイナルで負けてしまってファイナル進出を逃してしまったのですが、前半苦戦したけれど後半のセミファイナルは見応えがありました。

残り8試合、今年はどこが優勝するのかな。

手に汗を握る展開が続きます。

プロ雀士は俳優、声優、モデル、タレントを筆頭に多彩な職と掛け持ちしている方も多いわけですが、ついにプロ棋士鈴木大介氏が日本プロ麻雀連盟に所属するということで2足の草鞋も楽しみです。*3

今後ますます見る雀のファン層の拡大で、ゆるゆると人気が広がっていきそう。

今シーズンのMリーグは面白かったです。

賛否両論あると思うけど、わたしは雀士より早く鳴く日吉さんの実況が好きです。

どう進化していくのか楽しみです。

 

 

 

音声配信


3月の1週目に、5月まで毎週配信しますと言って翌週から更新ストップしていてごめんなさい。

話せばいろいろあったんですが、体調があまり芳しくなく、その後は旅行に行ったり花会の準備をしたりでずるずるときてしまいました…。

折を見て録っていきたいとは思っているのですが、ネタはあまりないかもしれません。

幾つかはやり残してることがあるので、順次配信していこうと思っています。

 

 

 


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*1:たぶん意図的だと思う

*2:その時はほぼ全員が初めてだったので現場の混乱が極まっていた

*3:現在日本のプロの麻雀団体は6つあります。

#もう一度生まれる

前回、月刊サウナ(2023.3.26号)のレビュー記事書いた。

 

正直なところしばらくメンタルがまいっていて、レビューを書くことで自己嫌悪に陥ってしまう状態だったので、SNSにもあれこれ書いたりするのもやめようと思っていて、でもふちうさんのやつは感想書いておきたいしな、と思って、書くだけ書いたものの、SNSでの拡散はしなかった。*1

実際、blogを書いても意図的にTwitterに連携しない記事も時々あるので、いつものこと、と言えばいつものことだったんだけど。

ここに書いておくと、読んでほしい人には大体届くようになってきた気がする。

 

 

自己満足のためにずっと書いているので、読んでも読まれなくてもどちらでもいい、と思いながらblogを書き続けているのだけど(そうしておかないとblogは長く続かないので)、最近は記事を出すごとに大体誰かが読んでくれているのはありがたい。

 

 

お友達からの1通のDMでジャック&ベティへ

 

iixxx.hatenablog.com

 

 

 

2023.3.26号は珍しく豪華な内容が掲載されている月で、現在公開中の映画「もう一度生まれる」の堀川監督と井上勝正さんの対談や、ソナーポケットというバンドメンバーと井上勝正さんの対談記事が載っていた。

それで、さらっと、堀川監督と言えばinstagramに載せているおふろの国の写真に律儀にいいねをつけていくので、なんとなく印象に残っているんです、というようなことを書いた後に、機会があったら「もう一度生まれる」も観に行ってみたい、しれっと言ったら銭湯とサウナの散歩友達からDMがきた。

 

「その映画なら、(先)週末までなら池袋のRosaで、それ以降は横浜でまだしばらく上映してますよ。」

 

横浜....

とは言っても、ああいう映画は単館系じゃないと上映していないだろうと思う。

どこだろう?と思ったら、伊勢佐木町の近くのジャック&ベティだというので、ちょうどそこには1度行ってみたいと思っていたのもあって、料金が安くなる水曜日の昼に出かけた。

横浜の老舗の映画館なんです。

1度閉館したんだけど、再開したらしくて、アド街かなんかで取り上げられたときに見かけて行ってみたいと思っていたのです。

 

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時間がちょうどよかったので、東京から横浜までつい特急踊り子号に乗ってしまった。

東京~横浜間だと、ネットで購入する指定席券が東海道線グリーン車料金より安かったものでつい。

 

 

 
 
 
 
 
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もう一度生まれる 感想

さて、本題に入る。

「もう一度生まれる」は中編映画で、大体40分くらい。

元々は今回同時公開されているドキュメンタリーの「還る」をベースに撮られた映画である、と公開後のトークショーで聞いた。

 

 

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今回舞台となったのは深夜のスーパー銭湯

主人公はスーパー銭湯の清掃員という仕事を通して、初期のコロナ禍で壊れていく日常の様子や、明日もやってくる日常の尊さが描かれている。

撮影地であり、映画を撮るにあたっては、横浜市鶴見区スーパー銭湯おふろの国」が協力している。

役者さんの演技も、なんとなくこの方の元になっているキャラクターはあの人だな、というのがすぐにわかる。

 

おふろの国には時々入りに行っているので、普段見ている光景がスクリーンに写し出されているのは不思議な感じだった。

どちらかというと描写は男湯の方が多かったかな。

 

 

言葉が見つからなくて、上手くこの映画の感想をかける気がしない。

でもこれを観た感想は残しておきたい。

そういう類の映画だった。

 

 

正直に書くと、コロナ禍を乗り越えることに失敗した自分にとってみれば、この映画を直視するのはちょっと厳しい。

厳しいというよりは、しんどい、が正しい。

今だってあれがなければもうちょっといろいろ人生計画が違った形にどうにかできたんじゃないかと思ってしまう。

世間はそろそろコロナ禍の空気を忘れていくような風潮になっているけど、コロナ禍の3年間の重苦しい記憶というのはそんなに簡単に忘れ去れるようなものではなくて。

みんなもいろいろなものを諦めたと思うけど、そんなに簡単に割り切ってじゃあ次へ、という気持ちにはとてもなれない。

そんな簡単でいいのかな、そんなわけないよなって。

だからコロナ禍の初期を彷彿とさせる表現は重苦しかった。

その頃はすでに自分は銭湯やサウナの愛好家としてtwitterをやっていて、当時のタイムラインを考えるとなかなかしんどかったのもある。

 

 

映画の場面を観ながら、ある2つの文章を思い出していた。

1つは以前にwebの月刊サウナで連載していた、高石さんの書く「清潔な人々」である。

この連載ではまさにスーパー銭湯の清掃員の清掃の様子が毎回描かれているのだけど、これを映像の表現にするとこうなるのか、と表現の手法が変わると受け取り方が変わるもんだな、と感じた。

特にこの映画は音にかなり意識を向けるように作られていて、音でストーリーを組み立てられているので、いつも入っている浴槽のお湯が抜かれる姿は新鮮だった。

実際に清掃のシーンを映像で見るのと、文章で読んでいて想像するのでは大きな隔たりはないけど少しずつ違う感じだった。

館内放送とかがリアルで、ああそう、いつもあんな感じで流れるよね、と思う。

デッキブラシで床をこする音のシーンは印象に残った。

 

 

そしてもう1つは「さうなと3」に掲載された、吉田さんの「充分な理由」。

劇中に、営業していた施設の電源をパチパチ落としていく場面があるんですが、不意にニューウイングのコロナ禍に休業を決めたことが書いてある1シーンの描写を思い出した。

せっかくなので、引用します。

 

4月19日休業

(中略)

 

話を戻すが、休業初日の気持ちは悔しさしかなかった。照明を消しながら人のいない館内を歩く。2階の浴室ではお湯が抜かれた二股カルシウム温泉とジャグジー、ストーブの入っていないボナサウナとテルマーレ改。サウナ施設ってやっぱり人がいないと死ぬんだなと思った。

 

「さうなと3」充分な理由  ニューウイング吉田 

 

作中のシーンはまさに施設がしんでいく描写だったんですが、そういえばそんなこと書いてあったよな、とふと思い出しました。

あの時はなんていうか、規模も違えば受けている影響もそれぞれの施設で全然違っていたと思うのだけど、空気感というものが界隈に共有されていて、そういうのがにじみ出ているな、と感じた。

 

iixxx.hatenablog.com

 

 

 

ちょうど初めての緊急事態宣言で休業を余儀なくされている施設が多かった頃、急遽オンラインで開催された熱波甲子園2020の映像にもやっぱりあの時の空気感、というのが流れていると思って。

思い出したのでYoutubeも貼っておきます。

 

 

初回の緊急事態宣言下にあった独特の空気感っていうのだろうか。

みんながどうしたらいいのかわからないけど、不安もありながら、とりあえずやれることをやろう、っていう雰囲気がよく映画にも描き出されてたな、と思いました。

本当に当時のタイムラインはあんな感じの空気だった。

 

 


www.youtube.com

この時の熱波甲子園、仰がれたいと思う動画は秋山温泉なんだけど、いちばん印象に残ってるのははなこさんのこの動画。

外は異常事態なのにはなこさんの熱波動画は普段通りの熱波すぎて(この時熱波師になって半年弱くらいなはず)、ちょっとほっとしたのを覚えています。

 

 


www.youtube.com

一郎さんのラジカセを首から下げながらやる熱波の映像は衝撃的だった。

別のイベントで一郎さんの熱波も見たことがあるんだけど、実際にこんな感じの熱波なんだよね。

 

 


www.youtube.com

熱波道、と言えばこの方ですね。

動画になっても井上さんがこれぞ井上勝正!という感じで、平常運転すぎる。

 

あ、井上さんの熱波は実際の熱波もこんな感じです。

話が長くて脱落したり、途中退室して出戻ったりするのも平常運転。

 

 

 

最後に残ったものは淡い希望のようなもの、というのを感じとれる映画だった気がするけど、自分としてはそこに希望があったかな?とその点には疑問を感じた。

残ったものが希望じゃないことも、現実にはあると思うので。

リアリティを追求して作られていた分、なんとなく自分はそう感じたのかもしれない。

 

 

この映画は、そんなにカッコよくない日常を営んでいくことにフォーカスされていて、その点はおふろ屋さんってそうあってほしいなと自分が常々思っているけどあまり光が当たらない部分であるのでそれが映像化されたのはよかったと思う。

でもそれを過度に尊いこと、とするのもまたどうなのかと思うところである。

日常は尊く脆いものでもあるけど、淡々と営んでいくものだから。

 

 

脆くも崩れ去ってしまった日常を映像化したことはとてもよかったんじゃないかと思う。

3.11も今回のコロナもそうだけど、時が経って喉元を過ぎればそういうことを忘れてしまうものだから。

戒め、ではないけれど、こういう形で作品として記録にしておくというのは映画にしかできないと思う。

 

 

 

 

 

ドキュメンタリー 還る

井上勝正さん、という人は端から見ていると波乱万丈な人だと思う。

twitterをみていると、時々何を言いたいのだかわからないことがある。

井上さんに言及すると、ほとんど全てにリプもしくは引用RTがくる。

承認欲求については、おそらくそれを是としていて潔い。

ここ数年はサウナがブームになったこともあり、何度か井上さんについては様々な媒体から記事が出ていると思う。

直近では新婚さんいらっしゃいに登場したり、ゲームのキャラクターのモデルになったりしていて、熱波道の普及活動に抜け目がない。

 

 

bunshun.jp

井上さんの記事でよく知られている記事はこれだと思う。

 

 

映像を観て、このドキュメンタリーが撮られていた頃の井上さんは自分が遠くから見ていた井上勝正だな、と思った。

サウナ皇帝としてサウナに君臨していた頃か、サウナそのものになってすぐ位の頃。

本人はあんまり変わっていない、というかもしれないけど、外から見るととっつきにくい空気をまとっていた時代の井上勝正だと思う。*2

あんまり正直に書くと怒られそうだけど、自分がおふろの国で遠くから眺めていた頃*3は手負いの野生動物みたいだな、とずっと思っていたので。

土曜日におふろの国の入り口でスタンバイしてお客さんを迎える井上さんのまとう空気はいつもちょっとピリッとしていたと思う。

 

 

ドキュメンタリーのなかで清掃主任として発される言葉は、やっぱり高石さんの「清潔な人々」の主任の登場シーンを彷彿とさせる。*4

あのままですよ、って言ってたけど、映像にしてもほんとにあのままなのか、という妙な納得感があった。

 

 

 

公開トークショー

水曜日の真昼間だというのに、この回はなぜか映画の上映後にトークショーがあった。

それがあるらしい、というのは映画が始まる前に映画館のスタッフさんに聴いていたのでふーんと思っていたのだけど。

まさかこのトークショーが映画を撮った堀川監督以外に勝正さんと一郎さんが来るとは思わないじゃないですか!

事前情報を何も見ていなかったので、3人が入ってきたときにげらげら笑ってしまいそうになりました。

 

 

しかも勝正さんと一郎さんの組み合わせって、どう考えてもトークがスムーズに進行しそうにない。

誰よ、この組み合わせにしたの?と思ったのは秘密ですが、おふろの国のいつもの日常のメンバーなので、予想通りトークが長くなり、うんまあそういう感じになるよね、というトークでした。

 

 

一郎さんがこういうところに来るのは珍しい気がする。

このトークショーは自分じゃなくてふろくにLover達に観てもらいたかったな~と思うような濃いようでそんなでもない内容でしたが、面白かったです。

なんとなくいつもおふろの国でこういう視線の合い方するよな~と思っているのと同じ感じの視線の合い方をしたので、一郎さんって面白い人だよなぁ、と思いました。

なんか観察されてる感じがあるんですよね。

目が合ったのは気のせいかもしれないけど。

 

 

ところで、この上映回は当たり回だったんですね。

全部やってるわけではないというのを今初めて知りました。

レトロな映画館だというのに、空気が完全にふろくにでした。

 

 


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お写真タイムで少しずつポーズを変える一郎さん。

みんながやっているのは”パネッパ”ポーズです。

 



 

そのあと

ジャック&ベティで映画を見たあとは、伊勢佐木町まで歩いてすぐだったので、歩いていって玉泉亭でサンマーメンを食べました。

サンマーメンって横浜のご当地ラーメンで、大体神奈川の藤沢あたりから東京の大井町くらいまでの街中華のメニューに載ってるんですよ。

お店によって味が違うんですけど、あっさりベースの中華そばにアツアツの餡でふたしてあるのが特徴で、都内でも食べられるんですけど、やっぱりちょっと違うんですよね。

 

 

玉泉亭はそのサンマーメンの発祥のお店の1つと言われていて、本店はここ伊勢佐木町で、横浜駅東口の地下街ポルタにも店舗があります。

 

でも私は本店のサンマーメンが好きで、半年に1回くらい食べにきます。

来たらぜったいサンマーメンです。*5

東口よりもあっさりしてる気がするんだよね。

 

 

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tabelog.com

 

 

腹ごなしに少し歩いて、この後チャリを借りて満天の湯まで走った。

今日こそ満天の湯に行こうと思ってたんだよね。

 

 


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こういう景色は横浜っぽいな~と思う。

上を走っているのは首都高横羽線(K1)

 

 

満天の湯 サ活

https://sauna-ikitai.com/saunners/14626/posts/3739454

 

 

 

 

*1:私が拡散しないからと言って他の人にそうしてほしくないというわけではなくて、そういうものも取り上げてもらえるのはうれしいです。

*2:ここ数年でなんとなく空気がやわらかくなったと思っているのはきっと気のせいではないと思う。

*3:2019~2021くらい

*4:「清潔な人々」に登場する主任は井上勝正さんその人です。

*5:と、余裕があるときには半チャーと赤星を付けます。

#月刊サウナ 2023.3.26号

おふろの国が発刊している月刊サウナでふちうさん(id:tsumetaimizuburo)の「サウナ室で逢おう」の連載が始まったのが1月。

それから2ヶ月、毎月掲載されるこの記事をなんとなく毎月感想を書いている。

 

新しい連載が始まったらしい、ときいて購入した今月号は、大西一郎さんもサウナのサチコさんも同じ方の話を書いていて笑っちゃった😂

新しい連載
@f_shiraitodai
 はかわいすぎました😌
ご本人を模したイラストは錦糸町の噂のあの方が描かれたらしいです🐈‍⬛

#月刊サウナ

 

 

2023年1月27日

 

@i_as_37to1010

 

ふちうさん@f_shiraitodaiの連載を読んだ

SPAにも掲載されて噂になったヒーターの銭湯や、販売終了の歯磨き粉と閉店予定のサウナの時間がやさしく描かれている。 地域の銭湯の空間を共有する感じが好きだ。 一郎さんの文章が前から好きです。 毎回、読むと重い…!って思うんだけど。 
@nikkansauna

 

 

2023年3月2日

 

@i_as_37to1010

 

 

読むたびに感想を書こうと思って、だいたいTwitterで感想を書いているのだけど、今月は悩んだ。

何をどうやって書いたらいいかうまく思いつかなかったからである。

いつもはSNSで書いているのだけど、今月は趣向を変えてブログで書くことにしました。

 

こう言う冊子や本の書評や感想を書く時には、いくつか個人的なルールを定めている。*1

だいたい3つくらいのポイントがある。

 

  1. ネタバレを回避しつつ自分の読んだポイントを書く
  2. ネガポジ比率は悪くても1:1まで(あまりにも批判的なことを書きたい場合にはこれによらないけど、今のところほぼない)
  3. なるべく手に取りたいと思ってもらえるように書く

 

3についてはかなり自己満足に近い。

と言うのは、自分は読んだ本の読書メモくらいはするけども、評や感想を書きたい、と言うのはこう見えて結構稀だと思っていて、だからそこまで書くときは本当に読んでほしいと思っている時だけだと思う。

まあ時折、そういうことに使える時間がある時期が発生するというのもあるけど。

 

 

本の書評や感想を書くときには、自分らしさはなるべく消すようにしている。

これはいけばなで花をいける時と同じで。

自分の気配を消しながら、最後にふわっと誰が書いたか(いけたか)がなんとなくわかる感じになるのが現時点での自分の理想。

削り落していって最後に残るものが個性、というものだと思っているのです。

書評や感想の記事の主役は本だと思っているので。

 

 

月刊サウナ(2023.3.26発刊号)感想に戻る。

 

サウナ室で逢おうで今回取り上げられていたサウナは4つ。

毎月だいたい3〜4つ、サウナが登場する。

よく知ったサウナもあれば、

そこどこ⁉︎どうやって公共交通機関でそこにたどり着いたの?

と思うようなお店もある。

今月はアクセスの観点からいえば関東近郊に住んでいればさほど難しくないところが多い。

 

 

ちょっと話題になっていた、とある施設のお姉さん、というと、なんとなく通じる人には通じそうな合言葉のようなお姉さんの後ろ姿を見ることができて、なんとなく元気をもらえる。

うん、もうなんていうかその施設はね、関東近郊のサウナ好きはまあ大体知ってると思う。(自分の知ってる数少ないサウナ好きの周知率は100%)

ここはね、もうほんといいんだよね。

私も大好き。

 

 

それから3つ目の施設は知り合いの神奈川のサウナ好きな人たちがみんな揃いも揃っていいっていうところ。

まず間違いないはず(まだ行ったことないけど)。

水風呂がいいらしいんだな。

 

「サウナ室で逢おう」はなんでだかすごく毎回さらっと読めてしまって、読むたびにこんなにさらさら読めていいのだろうか、と思う。

日記調になってるとなんか読みやすく感じるのはなんでだろう。

サウナを紹介しつつ、合間合間に差し込まれる野球、競馬、家族との日常生活が垣間見えるのがたのしいのかな。

 

 

今月の特集は、堀川湧気監督の映画「もう1度生まれる」についてのインタビューと、ソナーポケット×井上勝正さんの人間賛歌という記事だった。

大々的にこの雑誌がそういう記事をやるのは珍しいと思うのだけど、それもそのはず。

堀川湧気監督のインタビューについては、映画の撮影場所がこの雑誌を発刊しているおふろの国だったようである。

堀川監督、自分のインスタにもたまにいいねがついていて、なぜこんな方が?と思って時々いいねがついた写真を見に行くと、ついているのはちゃんと全部おふろの国写真でめちゃくちゃマメな方だな、と思ったのでした。

映画はまだ観れてないのだけど、観たいと思っています。

まだやってるのかな?

 

 

今月の大西一郎さんとサチコさんの連載は例によってやっぱりどちらも濃かった。

おふたりとも、いつも想像の斜め上の内容をフォークボール*2みたいに最後にすとんと落としてくるので読んでいて読みがいがあります。

義理、人情、人間味というような町人文化の下町気質みたいなのが文章から滲み出ていて、噛めば噛むほど味の出る良さがあるのです。

 

 

 

それから、九州のサウナの連載が2つ。

1つはぷりかさんの「九州放浪、ひと街、ひと蒸し」で、前回から登場するお店にへー、と唸っていたり*3、今月から始まったサウナサン足立さんの「田舎のサウナの大将日記」では昨年行われた「九州サウナオールスター感謝祭」のイベントレポがあったり。

 

 

今月はなんだか盛りだくさんでした。

来月もたのしみにしています。

 

 

 

それではいつかどこかのサウナでお会いしましょう。

 

関東近郊の庶民的な雰囲気の女性サウナでオリックス・バファローズのサウナハット*4を被った変な女子がいたら、それはたぶん私です。*5

 

 

 

 

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g-sauna.com

*1:特に頼まれて書いているわけではなく、いつもただ単に紹介したいから書いているのです。

*2:3月にシーズンが開幕してから毎日オリックスを観ているせいで野球かぶれみたいな表現をしていますが、実際のところ自分にはフォークとカーブの球種の違いがいまいちよくわかりません。ところでいつになったら推しの紅林は1軍に上がってくるんでしょうかね…?

*3:ごはんのお店がおいしそうなんです

*4:もう売り切れてしまったんですが、チームの公式グッズとして売り出されてました。

野球選手はよくサウナの話題に出てくるのですが、グッズとしてサウナハットとマットを出すとは恐ろしいチームです。

選手に監督についてのインタビューをするとサウナの話題が出てくるようなチームなのでまあ。

今の中嶋監督は、ある選手によると"サウナが強い"らしいです。

*5:サウナハットは今のところダリンと兼用なので毎回被ってるわけでもないのですが、ほぼ私が使っています。

【本の感想】お風呂と推しごと vol.1

去年の年末に、BOOTHで1冊の冊子(ZINE)を買った。*1

 

sentosuki-1126.booth.pm

 

東京/荒川区の銭湯「千代の湯」さんの店長さんであるがわさんがわ (@gawa002_7715) / Twitter を中心に、銭湯巡りが好きな4人が存分に推しの銭湯について語る内容で、読み終わったあとはなんとなくほっこりした。

なんていうか、「読む銭湯」みたいな読後感で。

感想をTwitterのツリー式にしてぶら下げておいたのだけど、なんとなくどこかにまとめておきたかったので、ここにまとめることにします。

 

シンプルかつ素直でいいな~って思う推しへの愛があふれた文でした。

 

銭湯ブログ「たまゆら湯 〜 湯気三昧の銭湯散歩 〜」のa24さん(id:a24figaro)も文を寄せていらっしゃいます。

ふだんの雑誌の特集とかではあまり見かけない銭湯も多く出てくるので、きっとたのしく読めると思います。

オタクの沼は広くて深い。(あ、でも文章自体は入門者向けです。)

 

#お風呂と推しごと

購入したのは年末だった。

がわさん
@gawa002_7715
 やアツシさん
@A24Figaro
 のツイートでデザインフェスタに銭湯の本を出すって書いてあったような…🤔❓

アツシさんたちが書くならいつもは表に出ないようなところもたくさん出るでしょ〜😘
と思ってboothで買ったのだった📕

 

"@i_as_37to1010" twitter

 

”昔ながらの銭湯”

#お風呂と推しごと

購入したのは年末だったと思う。
まとめはたぶん後で書くとしてまずはざっくり📝

 

「昔ながらの銭湯」
ここはアツシさんとがわさんが書いている。*2


2人が書くなら早々そういうところだと思う!というところが登場してくる。
銭湯好きでもちょっとそこ知ってる?と思うような、

2人のツイートでよく登場する都内のお風呂屋さんが10軒登場する。
(ちなみにガチ勢は知ってると思う)

九谷焼のタイルってもしかして鈴栄堂?

そうか…閉店されてしまったのですね。

 

下町の熱湯って、笑っちゃうくらい熱くて、熱湯に慣れていても最初はちょっと緊張するの、本当によくわかります。

閉店してしまったお店は10軒のうち、3軒。
"推しは推せるときに推す"
ってほんとうに大事で。
新店のオープンや改装オープンに湧くことも多いサウナと違ってなかなか厳しいのが銭湯の現状。

特にこの燃料高はお湯を沸かしているお店を直撃している。
推しには長く営業して欲しい。

また記憶に残すための記録として書かれているのだろうな、と感じるお店も多く、読んだらなんだか、ああそうだったな〜と思ったりして、お風呂上がりみたいにほっこりした♨️

 

"@i_as_37to1010" twitter

 

 

”銭湯好きになった女性からみた銭湯”

#お風呂と推しごと

「銭湯好きになった女性からみた銭湯」は、ず子さん@unichang8*3 が書いている。

登場するのは、台東区の地域密着型の銭湯ばかりである。
銭湯もサウナも満遍なくまわる勢のわたしからすると、台東区の銭湯は「ふかい」


有名どころを除くとよくも悪くもクセが強いところがあり、

女湯はさながら情報交換所となっていることが多い。
荒川区もわりとそうだけど、墨田区台東区の銭湯では入手できる情報の量が段違いだと思う。

常連さんたちはみんな地元を愛して誇りに持っている人が多くて、時々ふらっと入ると、カラッとした気風のいいマダムが多く、結構おもしろかったりする。


そういう日々のやりとりみたいなことが、書き出されていて、ああ、うん、わかる!となる。
台東区の銭湯はそんなにたくさんは入ったことないのだけど、そういう特有の雰囲気があって、それを自然と受け入れながら溶け込んでいて、それがすごくいいな、と思った。


お気に入りのカランがある人やサウナについて一過言ならぬ三過言くらいあるんじゃなかろうかという常連さんも多い気がする😌

あとだいたい台東区とか荒川区の銭湯って夜のあいさつはおやすみなさいだなぁ…🌃

 

"@i_as_37to1010" twitter

 

 

”サウナ付きの銭湯”

#お風呂と推しごと

トップバッターは「サウナ付きの銭湯」ということで、ザっくりととのうサウナ入門を運営しているやのしんさん
@YN4ro*4が書いている。

いちばんベタで、比較的知られているところが登場するので、サウナ好きからもとっつきやすいと思う。

 


銭湯サウナといったらだいたいこの5湯のどこかに行っておけば間違いがない、と思う選択で、やのしんさんらしいと思った。

いろいろ出てきて全部わりと好きだけど、亀遊舘🐢*5はぜひ行ってみてほしいな。
(営業日が変則的で、今は水/木/土/日に営業しています😌)

サウナの居心地の良さもさながら、


お風呂もいいのだよね〜🤤

あとそういえば大事なことが書いてあって、銭湯って街に接続していて、街と銭湯の境界線が曖昧なので街歩きするのがすごく楽しいんですよ!

商店街じゃなくて、住宅街にポツンとあったりしても、ちゃんと溶け込んでいるので、知らない街を探索するのも楽しいのです🚶

 

スタンプラリーやってたりすると、番台の方から、
ここのお風呂は行った?見応えあるから行っときな〜!
っておすすめを教えてもらったり、サウナが好きなら◯◯湯に行くといいよ、と言われたり(意外と知らないとこだったりする)。

ちょっとした情報をちょこちょこ教えてくれるので、楽しいですね😌

 

"@i_as_37to1010" twitter

 

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引用元Tweet

*1:東京都荒川区にある千代の湯さんでも買えます。

*2:

twitter.com

 

twitter.com

*3:

twitter.com

*4:

twitter.com

*5:

twitter.com

定期的にサウナの発信がダメになる

サウナについての最近の雑感。

 

サウナは好きだ。

何も押し付けてこないし、入ってると気持ちが楽になるような気がする。

あるいは、ものすごく凹んでいても、ぎりぎり踏みとどまれるような、そんな感じで入ることができる。

だらだら、ふらふら。

ふーっと深呼吸できる。

 

 

ところで、自分自身は古参のつもりはまったくないし、新しいサウナを否定するつもりも全くないのだけど、ここ数年のメディアへのサウナの登場には辟易してしまっていると感じる場面も増えた。

 

 

新しいサウナ、映えるサウナ、アウトドアサウナ、個室サウナ、オシャレなサウナ、記事を投稿している人が一度も行ったことがないのでは?と思うようなWebサイトから転載した写真を貼り付けただけの「今行くべき◯◯選」という投稿で溢れるInstagramやブログ記事、看板と自撮りの写真で溢れるTwitter、イケてると言わんばかりのトーンで流れてくる発信の数々を眺めていると、時折、頭が痛くなる。

新しいサウナがNot for me、であることは承知している。

でもくたびれた人間はくたびれた施設に行ってだらだらとだらけていればよい、と言わんばかりの態度はそれはそれでなんだかなぁ…

最近はそういう施設にもどんどん新しい人が入ってきて、アレコレと意見をしたり評価を書いたりしていて、またおいだされるのかな…、とちょっとだけ思ったりしてしまう。

 

 

温浴槽がない施設が増えたけど、それって映えとのバランスなのだよね。

イケてる画像を作り出すには、温浴槽ってない方がオシャレになるのだな、と思っているけど。

 

 

自分の承認欲求も他人の承認欲求もしんどい。

しばらくしたらまた戻ると思うけど、今はなんかいろいろすごくダメだ。

 

ぜんぶ冬が悪い。

ただただしんどい。

これはたぶん寝不足のせい。

 

 

新しいサウナが話題になることが嫌なのではなく、どんどん雑にコンテンツを消費されていく様相を見せつけられるのが辛い。

 

 

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【Advent Calendar 2022】あとがき

こんばんは。

Advent Calendar 2022をお読みいただきありがとうございます。

12/1〜12/25まで、全25記事。

自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ頑張ったと思います。

 

 

これを書いた理由はいくつかあります。

1つは某抽選に漏れちゃったこと。

今年については媒体のトーンや運営さんからはちょっと嫌われそうな際どいテーマをダメ元で応募していたので、厳しいかな、と思ってはいたのですが。

去年だめで今年だめだったので諦めがついた気がします。

来年からは長い文章を書いてる時間がなさそうなのです。

わかんないけど。

全然。

 

 

 

正直、今年は大々的にアドベントに託けた何かを書こうというつもりは11月の時点でなかったんです。

去年書きたいことは書き切ったし。

ほんとに。

ただ直前にドイツとかチェコとかのクリスマスマーケットの映像を見ていたら、市庁舎とかの建物に巨大なアドベントカレンダーを展示しているのとかがあって、たのしそうだなぁ…!って思っちゃったんですよ。

毎日アップされてたら読む楽しみがあるし、自分が読んでる書き手に書いてもらえたら嬉しいし、1人で書けば打合せもなく自分で一貫してテーマを作れるので、読む人が"めくる楽しみ"も得られるんじゃないかな、って思っちゃったんです。

初めは画像だけでいいかな、って考えてたんだけど、まあ500字くらいならキャプションつけても頑張れるなぁ…って。

結局、1記事平均800〜2000字書くことになったのですが…。

 

 

 

それで11月の半ばから書き始めて、結局12月の頭くらいにようやく25日分書き終わりました。

単純計算で25000字(実際はもっと)。

好きなことだからできるのだけど。

それでも書いてる途中はなんでこんなしんどいことしてるんだ…!

頭悪いのか!(実際あまり賢くはありませんが…)

苦行すぎる!

1円にもならないならいっそやめたっていい!

しんどい!

きつい!

 

 

いやでも趣味って往々にしてそういうもんで、お金払ってもやりたいんですよね。

こんなにしんどいのに、ついこういう無駄なことをしてしまうわけです。

 

 

それでふと、そういえば2018年にサウナの独りアドベントカレンダーを書いていた方がいらっしゃったな、と思い返して、その事実に励まされて、最後まで書くことができました。

たぶんこれを書いたら読んでくださる方が3人は脳内に思い浮かび、会ったら感想をもらえるだろうなと感じたのも大きかったです。

1人で孤独に書いていたら、とてもかけませんでした。

たまゆら湯 〜 銭湯散歩で湯気三昧 〜のa24さん (id:a24figaro)、湯活のススメのKENKENさん (id:kenichirouk)、府中白糸台日記のふちうサウナさん(id:tsumetaimizuburo)、どうもありがとうございます。

みなさんが読んでくださってるな、というのがなんとなく実感できているおかげで無事に書き終えることができました。

普段は孤高ぶっていますが、別に孤高ぶってるわけではなくて、ただただ人とのコミュニケーション不得意なせいで結果的に1人になっているだけで、承認欲求がゼロなわけでもないので反応0はさすがに堪えるんですよ…。

趣味だし、pvとかあってないようなものみたいな時代が3年くらいは続いていたのでそういう状況にも慣れてはいますが。

読まれていることが実感できる状況だったのは、いろんな意味でありがたかったです。

 

 

1人で書くので、どうせ書くならリレーのバトンを繋ぐように、少しずつお店のエピソードの関連性を繋ぐように書こうと思いました。

読んでくださる方や、登場する施設に対してお手紙を書くような感覚でそれぞれの記事を書きました。

 

 

サウナ業界は随分変貌したと思います。

もう既にTVだったり雑誌だったりYouTubeだったりそのほかSNSインフルエンサーを通したりと、たくさんのメディアで人気施設の話は山ほど出ているので、安心して自分が好きな施設を存分に書いた気がします。

人気の施設もそうでない施設も同じトーンで書いたつもりです。

内容は濃くはないですが、薄くもならないように気をつけました。

もうね、人気施設が人気なのは仕方がないのだけど、そうじゃないお気に入りの施設は普段の自分が行くために内緒にしておく段階になっている気がするのです。

そういうのをあまり広げないようにしつつ、でも書きたいなと思った施設をピックアップしました。

毎日アドベントカレンダーを読んでる方が、読んでいる途中の段階で紹介される施設がリレー方式だな、って気づいてもらえたらそれはそれで嬉しいなって。

施設で働いている方たちに直接うかがったことはないのですが(直接やりとりしたことがほとんどないので)、少しずつ共通する何かをつないで次に回していくというのはこういうことなのかな、と書きながら感じました。

 

 

今回のカレンダーでは25記事中6記事(Day3:相模健康センター、Day8:北陸健康センターアラピア、Day15:山の湯温泉、Day16:殿上湯、Day17:そしがや温泉21←ここは来年の閉店が宣言されています、Day19:スパリゾートプレジデント)、閉店または閉店予定の施設を取り上げました。

自分がその施設の記憶を残しておきたくて、どうしても書き留めておきたかったのです。

思い返すとまだしんどいと感じる閉店も多いのですが、記憶を胸に刻み、時々引っ張り出して思い出話をしたいと思います。

閉店した施設は知ってる人の記憶にしかないので、たまには語ってもいいのかな、と思うのです。

まだちょっと今年の閉店のお店はしんどいなぁ....

 

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写真はサウナサンの温度計です。

撮影許可をもらっています。

 

 

また、企画のスタートとエンドはホームにすると決めていました。

温浴施設の本質というのは、その人が行くホームに全てが詰まっていると思っていて、結局のところ、そこから学ぶことがとても大事だと思っているからです。

でも、それって施設が豊富な首都圏ならではじゃない?

という疑問もあると思います。

そこについては、そういう側面があることも否めないと思っています。

数があるからいろいろ入れて選ぶことができる、という。

生活している人間が多いということや、それにともなって施設がたくさんあるとかという数多い方が強いというそれは、残酷な現実でもあると思います。

派手な施設や、きらきらした施設、全てが最新の設備の施設や、イベントの得意な施設など、集客に特化した施設はいくらでも思い付きます。

今回書いたホームについては、立地の良さというのがあるのは誰もが認めるところだと思うのですが*1、頻繁にメディアに登場するわけでもなく(しなかったわけでもないですが)、でも自分は5年くらい毎日というほど常連にはなれないけど、顔くらいはまあ覚えてもらえているのではないかな、というくらいに通ってきて、どこの施設もが誠実にいろいろなことに対応してきたのを見てきたと思っています。

どういう風にお客さんが変わってきたのかを見ていて、学ぶことが多いのです。

地の利があることはもちろんですが、それに安心せず、変化していくことを恐れない、そして流行りに迎合せずにしなやかに変わっていく姿がどこの施設もほんとうにクールだな、と思っていて、それは決して、数だけのことではないと思っています。

 

 

昨今は本当に厳しい環境が続いていますが、だいすきな多くの施設が、しなやかにブームを乗り越え、新しい温浴施設の形に着地するような感じになったらいいな、と思います。

 

 

 

本当にそれぞれの形があって、正解はなくて。

好みにももちろん正解がない。

だからやっぱり最後はきっとどんな形であれ"パッション"なんじゃないかな、とちょっとだけ思ったとします。

パッションは、距離を超えて刺さると思っているし、自分はそれを信じたいです。

 

それでは、またどこかの温浴施設でお会いできたらいいな、と思います。

よいお年をお迎えください。

 

 

i 拝

 

 

 

 

 

 

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marshmallow-qa.com

 

お気軽に感想送ってください。

よろこびます!

*1:梅の湯についてはそうとも言えない気もしますが、まあでも立地はいいと言わざるを得ないでしょう。

【Advent Calendar 2022】#25 Merry Christmas! 最後はやっぱりホーム銭湯で締めたいと思います

Day25、アドベントカレンダーの最後は、いつものホーム銭湯、日暮里の斉藤湯。

 

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斉藤湯に初めてきたのは、2017年の春だったと思う。

ヨッピーさんの銭湯の交互浴の記事を見てここにきたのだ。

やってきた当初は多種多様なお風呂と柔らかく心地の良い炭酸泉に惹かれた。

それから当初は良さがよくわからなかった深くのんびり入れる熱湯と水風呂にどんどん慣れていき、そこに入っているのが定位置になっていった。

 

 

いつから定期的に通うようになったのかは忘れてしまった。

斉藤湯に行くようになったのは、なじみの呑み屋さんにも行きやすいところにあったことや*1、行くのにちょうどいいところにあったことや、仕事帰りにも寄りやすかったことなど様々な要因があって自然と行く回数が増えた。

日暮里は成田空港からの東京の入口みたいなところにあるので、海外からの観光客やLCCを使ってやってくる国内の観光客も多かったので、必然的に斉藤湯を利用するお客さんは観光客と日常使いのお客さんが混ざっていた。

ただ上野や浅草と比べると受け入れ方は少し違っていて、本当に自然体で受け入れていて、混ざっていたと思う。

地元のお客さんたちは、谷根千に遊びにきたついでに立ち寄ったお客さんたちにも、海外からやってきて近隣のホテルやゲストハウスに泊まっていてここにきているお客さんにも等しくふつうの態度だった。

そんなところに魅了されて、自分もちょくちょく通ってくる人間に1人に仲間入りした。

そして何より、斉藤湯はビールがおいしい。*2

 

 

なにもきかずに、放っておいてくれる。

その距離感がちょうどよかった。

通いはじめた当初は、挨拶もおぼつかなかったと思う。

人と会うのが怖いのと、めんどくさいのと。

こんばんは、

とフロントに挨拶するようになったのは3回目くらいのことだろうか。

そこまではたぶん無言で会釈するくらいだったと思う。

 

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斉藤湯のお湯は全部軟水になっていて、やわらかい。

慣れていないとカランから出てくる湯水がとろっとしていることに驚くかもしれない。

カランのお湯までトロッとしているので、かけ湯をするのも楽しい。

固定式のシャワーにもここで慣れた。

はじめのうちはホースがついてる方が使いやすいと思っていたのだけど、使っていくうちにむしろ固定されてる方が楽に使えることに気がついた。

設置してあるPOLAのアメニティは、便利で使い勝手がよく重宝している。

人気の炭酸泉や露天のシルキーバス(そして露天には休憩用にアディロンダックチェアが置いてある!)、熱湯と水風呂、白湯のところは座り湯、電気風呂マッサージバスがある。

ここの電気風呂はなかなか電気が強くて、足先だけビリビリしていても十分に楽しめるようになっている。

けんちんさんはじめ電気風呂オタクが作る電気風呂の強さを調べた電気風呂マップでは、斉藤湯は5段階のうちの4の評価になっている。(数字が上がるほど刺激が強い)

 

denkiburo.jimdofree.com

 

また四半期に1度、定休日の第一金曜日にはレディースデーが開催されていて、その日は男湯の女湯も女性だけが入れるようになっている。

基本的には左右対称の造りなのだけど、ちょっとずつ温度や違う部分があって、存分に楽しめるのだ。

男湯の熱湯は47℃にもなるけど、入ると気持ちよくてつい浸かってしまう楽しさがある。

炭酸泉は季節のお花のお風呂になっていて、春はバラ風呂になっていて見た目も楽しめるのだ。

 

 

春夏秋冬、いつ行ってもたのしいけど、個人的に季節のおすすめは冬から春にかけて。

冬の斉藤湯の浴室は、外気温が低く、浴室が暖かいので湯気で真っ白になっていて、そのほかの季節よりも白い湯気が濃くなっている。

湯気で曇っているので人の出入りも気にならず、不感湯の温度帯の炭酸泉につかりながら高めにつくられている天井を眺めて解放感を堪能するのもいいし、露天のシルキーバスであったまった後に、すぐ近くに置いてあるアディロンダックチェアに座って体を冷まして、またはお湯につかって冬にしかできない外気浴を楽しむのもいい。

浴室に隣同士に配置してある熱湯と水風呂も、冬は外気温の差があって温度の幅が広がるので、いつもより熱く感じる熱湯と冷たく感じる水風呂の交互浴で脳の疲れをとるのもいいし、白湯に入って強力な電気風呂でびりびりやるのも、マッサージバスで疲れをとるのも、どの浴槽に入ってもたのしい。

斉藤湯はまさに”お風呂”というものを計算されつくして造られた銭湯だと思う。

サウナもいいけど、銭湯もいいのよ。

銭湯は銭湯で独特の世界観があって、銭湯巡りも楽しいです。

 

 

 

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marshmallow-qa.com

*1:だから土日は飲みに行く前にひとっ風呂浴びてからお店に行くこともあった。最近同じ行動をしていた常連さんがいたことを知った。萩の湯でもこのお店のお客さんと会ったことがあるので、この辺の銭湯に行くとまさに誰かと偶然に会うことがたまにあるエリアではある。

*2:本当においしいので、ビール好きな方は騙されたと思って1杯飲んで帰ってください!!!